忘れることも出来ないだろうけど。


歩いていく爪先に、力をこめて息を送る、つ
まりはそれだけのこと。歩き続けるのが世界
で、歌を引き伸ばして道にしてみたい。今日
も一日が優しい、そんな今 ....
その夜 女神が降りてきて 
真実を映す鏡だと言うから、覗き込んでギョッとした
 
これは私ではないと訴えたら 女神は笑う 
皮膚が剥がれているのは 
上っツラだけ善く見せようとしていた所 ....
私の前には先生が歩いていた
あの角まで あの角曲がるまでに
奴をどう調理してやろうか、
そんなことばかりが頭を滑走
肩越しに見え隠れするオレンジを睨む
舞い散るチョークの粉は美である
どう ....
鳥が羽を震わすリズムに合わせて
もう何度も見送った
じりじりと時を告げるメロンソーダの気泡
朝からは早速 猫が喉を涸らして狼狽

静けさのあまりに
静けさを這いながら
この部屋を伝う一定 ....
ちりん、ちりんと
ストラップにかけた
小さな鈴が泣いていて

僕はただとぼとぼと
涙さえ流せずに
現実に草臥れていました

金に囚われた義務と
時に縛られた責任が
いつの日か忘れ去 ....
長い洗濯をしていると
パンツもシャツもくつ下も
きれいになって
空を飛べるようになる

洗濯の匂いが土にしみ込み
そして全ての建築物にしみ込み
青い空で見えない
全ての恒星にしみ込んで ....
        みることは きくことです
     きこえることは みえることです
   そして おもいが なみうつことです
 
    そのうえ くちびるをむすぶことで
 とびかう よじげ ....
ふり返れば
ずいぶん長い春だった
ということになるんだろ
誰でも実際には数日から5〜6年
長くてもせいぜい半世紀

保険会社の再建策を綴った白い封書が届く
居留守電話には彼からのメッセー ....
お月見の日に
呪文のように祈りを囁くと
願いが叶いました

という噂を耳にしたので
信じて囁いてみたところ

私はにんげんになれました

でも気になることがふたつだけ
しっぽとねこ ....
大きな口を開けたワニが
天気の真似をして
すっかり晴れわたってる

魚の数匹は遠ざかり続け
それでもまだ
誰の指にも泳ぎつかない

沢山の羊を乱雑に並べて
さて、どれが正解で ....
ゆうぐれが
ゆらゆら

なみだを
あつめながら
まちを
つつみこむように

あさもやが
さらさら

あたらしい
ひかりたちを
なでて
ながれていくように

 ....
春が

     はるが

傘の水滴に溶けて
声も密やに
幼いまるみの春の子に
子守唄を聴かせる


まだ固く木肌の一部の様子で
繚乱、を隠した蕾は
雨にまどろみ
陽射しに背 ....
体じゅう
寒気が
激しい朝
詩がとどく
さむいのに
雨なのに
書いたひとの気持ちが
きれいな色が
入り混じって
ここまで
とどく

チョコレートを
私はスペインの
よく冷え ....
(みえる?)
みえるよ
(きこえる?)
きこえるよ


空の色も 土の声も
自分の魂の熱いゆらぎも


氷の蕾だった五感が
白い星になって咲いた
「私」という宇宙は はじまった ....
ほたり ほたりと
 流れていくものは
  私の涙では ありません

手のひらに掬えば
ほんのりと色づいて
これは 紛れもない
星の溶けたものなのですよ

一粒 拾ってごらんなさい
 ....
息を 
わたしたちは潜めて 
東の空の彼方から 
春がやって来るのを 
待ち侘びていた 

夜明けに 
うすい紫の風が
わたしたちの 
頭の上を撫でながら 
通り抜けてゆくとき ....
私は
そらに放たれた宇宙飛行士
オフィスの
隅っこで見上げてる

ホワイトボード
お知らせのメモ
ホチキス

こんな朝から
遠い宇宙の孤独を想う
私とどこが違うのだろう

正 ....
ももの花
軽い衣に春染めて
緑の枝葉も知らぬうち
蕾のままに頬はほころぶ

絢爛のぼんぼりもなく
錦糸の衣も纏わずに
春の節句の雛つがい
ももいろの
笑みに吹かれて
ひな祭り

 ....
きみのために
「愛はあるのかな」
きみのために
「愛はあるのかな」
きみのために
「愛はあるのかな」

きみのために
愛はあるけれども
きみのために
愛しているのではないの

 ....
雨の夜 黒い傘
よれよれのズボン
肩に黒いかばん下げて
とぼとぼ帰る
あなたは誰

夜明け前 自販機の横
無精ひげ
カップ酒飲んで
うとうと眠る
あなたは誰

夕暮れ 電車の中 ....
とても美しいことを書けそうだと思って
さわりかたをそっとしたりしてみる
きみへ続く空中はゆらいで白く
物理学の本ならばたとえば
ペットボトルの曲線をなぜて
やわらかに跳ね返っている
春先の ....
「好き」を認めることは
「嫌い」も認めること。

「好き」と「嫌い」は2つで1つ。

その片方しか見ていない、
認められなければ
それは単なるわがまま。

そもそも「好き」「嫌い」は ....
いろいろな世界を見ることができる
インターネット。
さまざまな世界で活躍している人と
つながるインターネット。

常に拡大していく自分のつながり。
こうした世界を大切にしていきたい。

 ....
ずっと前は黒電話

人指し指をひっかけて
ダイアルがもどる間に
会いたい人の
番号を呟いていた


プッシュフォン

短縮登録ができてから
電話番号を覚えなくなって
今は

 ....
知らないとしか
答えない人がいる
知ってることも教えない
ただ自分で探してごらん
ということは教えてくれる
自分で答えを探すことが
どんなにせかいを楽しくさせるかを
その人は知っている。 ....
私は、何処へ行くのだろう
やらなきゃならないならない
お墓に入ったからって終りゃしない
だからってその後は知らない
失礼だわねぇ
カラスの伝導師
あっちむいてほい
眼鏡をかけなおす
夕 ....
こけこっこーで、
お目覚めっぽ。
お天気晴れたら、
お散歩っぽ。

窓の向こうを、
ちょっこり覗けば、
お外はとっても、
ご機嫌っぽ。

おべんとおむ ....
その日を過ぎると
君の背中から栓が抜け落ちて
とろとろと水、のようなものが零れていった
舐めてみると、海の味がする
帰っていくんだな、なんて思う
薄いお酒を飲みながら
時計の針を見ていた
 ....
ゆうらりと
ゆれてしまえばかげひとつ
かげとかげとがかさなって
もっとおおきなかげひとつ
もっとおおきく
もっとかぼそく
うたってしまえば 月 むざん
うたってしまえば 夜 むざん

 ....
軒先から滴る雫を
広げた掌に溜めてみて
人影疎らな路上に向けて
高く放り上げてみた

生きる事はつまり
意味を削る事だと
納得したフリをして
今日も繰り返した自問

とうに出た答え ....
服部 剛さんのおすすめリスト(3168)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
ラブレター- 霜天自由詩506-3-11
真実の鏡- 落合朱美自由詩1206-3-10
- a.u.i.未詩・独白506-3-10
私ら- a.u.i.自由詩206-3-10
調律- 松本 卓 ...自由詩7*06-3-10
長い洗濯- tonpekep自由詩13*06-3-9
時の重さ(⑲)- 信天翁自由詩706-3-9
saraba- 大村 浩 ...自由詩10*06-3-9
しっぽとねこのみみ- 夕凪ここ ...自由詩6*06-3-7
ルーツ- たもつ自由詩16*06-3-7
ららら- 松本 涼自由詩7*06-3-7
桜子- 銀猫自由詩21*06-3-6
自由な朝- 阿麻自由詩23*06-3-6
星ヒトツ咲ク- まほし自由詩11*06-3-4
空に還る- 夕凪ここ ...自由詩6*06-3-4
春はあけぼの- 落合朱美自由詩4006-3-3
るりいろ- umineko自由詩17*06-3-3
笑み桃色- 銀猫自由詩14*06-3-3
愛の言葉- 小鳥遊儚自由詩106-3-3
あなたは誰- かがり自由詩106-3-3
春先- nm6自由詩806-3-3
表と裏- Yousuke未詩・独白2*06-3-3
つながり- Yousuke未詩・独白3*06-3-3
会いたい人に電話する- ベンジャ ...自由詩6*06-3-3
だからわたしはせかいとであう- 夕凪ここ ...自由詩7*06-3-2
鮮明喪失- こしごえ自由詩13*06-3-2
「_っぽ。_」- PULL.自由詩19*06-3-2
栓抜き- 霜天自由詩1006-3-2
霊能者が書き留めた幽霊の聴こえない歌- 岡部淳太 ...自由詩8*06-3-1
慰安の雨- 松本 卓 ...自由詩3*06-3-1

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