消えていく記憶の
映像はやがて
色あせた
一枚の写真になって
避けられない風に
彩りをながしてしまうの


くるくると
回る
地球儀の おと


重ねた手のひらの微熱 ....
メンズポッキーって何だ!
メンズポッキーって何なんだ!
じゃあ普通のポッキーはレディースだってことか!
普通のポッキーを男は買っちゃいけないのか!
メンズポッキーを女は買っちゃいけないのか!
 ....
洗濯物も、庭のお花も皆喜ぶ
お日様大事
お日様ばかりじゃ可哀相
草木は枯れてしまうでしょう
雨を降らせる雨雲大事
雨雲ばかりじゃ可哀相
雨雲追いやる風さん大事
風さんばかりじゃ可愛い花も ....
 詩誌「荒地」に所属していた詩人たちの中でも、北村太郎の存在は一種特異である。鮎川信夫のように出発時に先頭に立つこともなければ、田村隆一のように低空飛行しながら生き延びることもない。最初期にはいかにも .... おなかが出てきて おやじになっても
俺のこと好き?
って聞くあなたは

お前が太るのはダメ。
と言う
エゴなやつさ。

そんなあなたは
なにも言わずに
姿を消して

あたしは
 ....
一日中何をしていても
ずっとあなたの歌声が聞こえてきます

最後の夜
あたたかい腕の中で聞いたせつない曲
あなたが想いをこめて歌ってくれたお別れの曲

自動繰り返しモードで流れてくるから ....
風景が通り過ぎて
自転車や
木の葉を揺らす風
水しぶき
金魚の尾
空に浮かぶ無数の帯
風は川底とおんなじに
空を冷たくして
夕焼けはかがり火とおんなじに
そちらを向く顔を照らし

 ....
春の鼻先で鶯どもが歌う
淋しい発声練習
その声に誘われて わが幼年の町へ向かう
死を虐殺する季節
音も 物も
すべてに色がつき始めるが
この骨のような町はいつまでも
錆付いた単色のまま
 ....
流れてゆく・・・・・

とうめいなみずを手ですくって
とうめいなみず
そう、とうめいなみず

とうめいって
可哀想ね

お願い
可哀想って言わないで
可哀想って

川に沿って ....
どうしたんですかあ?
返事がない
どうかしましたかあ?
やっぱり返事はない

道の真ん中にうずくまっている人がいたから
バカ男は声をかけたんだけれど
きちんと見たら大きな岩だ ....
1.

かみさまは、どこですか。



2.

かみさまは、どこですか。

道すがらたずねると
あっち、と指をさした人がいたので
ひたすら あっち、に向かって歩いた
歩いて歩 ....
ぼくらは、とかく秒刻みでしか生きられない
ようにできていて
あわただしく
世界は今日も明日へと足をすすめる
そこに待っているたったひとつも
ぼくらは知らない

世界はどうしてか
いつも ....
散歩する
ひとりで
世界に抗うための 肝試し
夜の墓地
君の他には誰もいない場所
君は闇の静かな渓流の中に
ひとつの影を見る
誰もいないはずなのに
墓地をうろつく黒い影
君は見る
 ....
 一週間も社会にでていれば金曜の夜には心がカチカチなので
 硬くなった心をすこしでも揉み解そうと長くお風呂に入って
 みる。電気を消してずずっと湯船につかって口と鼻との間に
 水面がくるよう ....
君に伝えたいことがたくさんあって
電話しようと思って君の電話番号をディスプレイに表示してみるけど
どうしても発信ボタンを押せない

僕からの着信コールを見て君はどう思うだろう

不安がよぎ ....
4000円ポッキリなんてうそっぱち
薄くて不味い水割りなんか飲めるか
ビールが一本千円だって
腹が膨れて中身がない
一時あとにはションベンだ

俺といっしょだ
俺といっしょだよ
俺とま ....
先生、
ぼくのお兄ちゃんが
このあいだ死にました

ぼくのうちは
3人兄弟です
全員男です

まん中のお兄ちゃんが
死にました

名前はゆうごです
ぼくは「ゆうごちゃん」と
 ....
少しだけ悲しいお話をしたあとに
あなたは
少しだけきれいになったようでした

まるでいいことばかりじゃない
そんな嘆きを語っていたわけではなくて
これから先のことをからめて
あなたは
 ....
指でつなぎとめ
奥にひろがるはずの
水をかくした葦の
叢で
わらい戯れてひそみ
その口をふたぎあって
ちいさな音に身を寄せ
ぬくもる鳥となった

あたたかい日に歩こう
の約束は ....
空の中に沈め
どこからか
笛が聴こえる
それは君を呼ぶ笛だ
やがて君も
死者の隊列に加わる
その時のために
空が君に向けて吹く笛だ
山の稜線があまりにもくっきりと際立っていて
空はあ ....
夕闇に
かみひこうき
投げて

どこまで
飛んでいって
くれるのか

思い

馳せる

季節は春めいても
頬を撫でる風は
まだ
冷たい



ふと
隣に居な ....
悲しくて
涙、ぽろぽろ
落ちてゆきました

でも
ぽろぽろ、落ちた
涙の数だけ
強くなりました

涙と勇気は
光と影の関係みたい

光が照らす場所にも
影はあるけれど

 ....
おはよう
で、今日も誰かが溶けていく
それでも、空を見上げることを止められなくて
いつの間にか、あちこち穴だらけになっている


使い古しの気持ちを手紙に残して
あなたもすっかりと溶けて ....
遠い日の夜
私が目を覚ますと
家には誰もいませんでした。

このとき私のなかで青い虫が鳴きました。
(きいきい)


さらに遠いむかし
最後の氷河期が
始まろうとする夜
私は猿で ....
よるねていると
心配になります

この世界の
どこかには
黒い塔があって

もう ぐらぐらと
激しくゆれながら

うおーうおー と
何かを警告しているような
気がして
南の野原は
みんなあかるく
はやいのです

日と風に
ほされる草たちは
わたしの訪れに
あいさつしますし

ほらあの
草むらから
何かがとうらいするよ と

日と風が
さあ ....
花は咲くために
水を求め
水を汚す

水は
求められるまま

あなたは逢うたびに
私を求め
私を汚す

私は
そのたびに強く

信じることは
魔法には相違ない
それもひ ....
夜の海底を
一人漂い
手にした物は
誰かが捨てた
ありふれた地図

答えなく
光なく
彷徨い続ける
運命なのか

分かり合える人もなく
いつか契った絆も今は

頭打ちの日常 ....
涙する者は
死んだあと

青いかなしみとなって
宇宙遠方の

つめたいの霧のなかを
何かを考えてるふうに 歩き続けます


ひとが何光年もの希薄のなかを
さまようはずは ないです ....
夕日が奏でるのは
次の世界へと わたり響く調べ

もろびとの想いは 影にひかれ
終わりの彩りへと 去ってゆく

しかし まだ
 呼ぶ声がある
 呼ぶ声がある

愁いと憧れに染まる  ....
服部 剛さんのおすすめリスト(3167)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
白黒のフィラメント- 嶋中すず自由詩4305-4-18
ただいま不適切な発言がありましたことをお詫びいたします- マスイジ ...自由詩14*05-4-18
大事なもの- ひろよ自由詩3*05-4-18
北村太郎(その詩と死)- 岡部淳太 ...散文(批評 ...12*05-4-17
お肉屋さん- とうどう ...自由詩8*05-4-17
心の旅- フォマル ...未詩・独白9*05-4-15
通り過ぎて- ふるる自由詩11*05-4-14
骨の町- 岡部淳太 ...自由詩4*05-4-13
流れてゆく- ふるる自由詩4*05-4-13
返事- バカ男自由詩805-4-10
かみさまについての多くを知らない- 望月 ゆ ...自由詩43*05-4-10
おにごっこの、- 望月 ゆ ...自由詩7*05-4-10
鬼火の引力- 岡部淳太 ...自由詩5*05-4-10
器。- マッドビ ...未詩・独白1205-4-9
電話- daughter自由詩705-4-9
BLT- 太郎本人自由詩9*05-4-6
かきフライ- 043BLUE未詩・独白34*05-4-4
少しだけ悲しいお話をしたあとに- ベンジャ ...自由詩31*05-4-3
水鳥- 田代深子自由詩1205-4-2
空笛- 岡部淳太 ...自由詩4*05-4-1
白い紙、赫い影- 嶋中すず自由詩4505-3-29
涙_のち_勇気- クラウン自由詩205-3-29
水溶性の、誰かの- 霜天自由詩2905-3-29
旅虫- 石垣憂花自由詩10*05-3-28
警告- 石垣憂花自由詩4*05-3-28
遠足- 石垣憂花自由詩9*05-3-28
逢来- umineko自由詩4*05-3-26
月に佇む- 快晴自由詩4*05-3-25
冬空の通信- 朝倉キン ...自由詩1605-3-24
日没の永遠への収束- 朝倉キン ...自由詩605-3-23

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