わたしのあたまの中に恋人がいて
日になんべんも死ぬ
わたしは足がおそいから
いつも置いていかれるんだ
鏡の中の私が抱きしめてあげるってささやいてる
孤独は闇の深まりとともに沈んでいく
私しか見えない闇の苦々しさに吐き気を覚える
ちっぽけな自我が膨らんで膨らんで世界のすべてみたいな顔を ....
つんとする
すねているわけでもなく
つんとする
鼻の奥じゃなくて胸の奥
つんとする
潮風を吸い込んだときに似ている
つんとする
悲しいことが積もったときに似ている
つん ....
都合のいい言葉ばかりが自分の耳には残るんだ
私は好きでいてもらえてるって
生きていてもいいんだって勘違いして
人を嫌うことにエネルギーを費やすことが嫌で
出会う人みんな大好きで
嫌いだっ ....
かすかな声は
かすれた声は
私にきこえない声は
確かにあるの?
ほんとうなの?
見えない
星しか見えない
失ったと思う
失くしたものは
なければ歩けないの?
代わり ....
モンパルナスのキキ
信頼できる男は
愚痴を言う集まりに
えげつない
どんちゃん騒ぎ
ロスト・ジェネレーションが
....
「今日は終日家の中にいたので、外が雨だったなんて分かりませんでした」
私がそういうと 彼は大きく頷いて
「そうだろう、自ら外に踏み出さなくては何も分からないんだ」
「でも、終日家の中 ....
死にゆく春の中で
居眠る君の
スカートを手繰って
見た夢
ゴールド・ロジャーじゃないけれど
全てを持っているという事は
何一つ持っていないという事だ
僕 ....
淋しい人に
夢をなくした人に
この歌を送ろう
聞けば
元気になれる
前向きになれる
元気で
たからかな
歌声を
淋しい
あなたに
この歌を送ろう
大きく
柔ら ....
恋人でもなく
知り合いでも
なくて
ただ
偶然に見かけた
あなたは
なぜか美しく見える
まぶしく感じる
そんな
あなたに
なんとなく
起きた
恋の予感
恋の芽生え
....
梅雨の季節が来た
じめじめして
生ぬるい様な
感じもする
部屋の中が
蒸し暑い
まるで
蒸し風呂見たい
また
梅雨の季節が
やって来るね
梅雨ばかり
続いていると
....
かれは探しにいくといった
ドアーには i can(\'t) back とはってある
わたしはjust 理解する
トースターで下着をこんがり焼いて
たぶんかれは見つけられない
想像する、 ....
全てが好転してきた
全てが充実して
全てを天に委ね
一部を手に入れる
空は快晴で澄んでいる。
何を言っても聞こえない。
太陽がまぶしい。
風が吹く
人は死に
人は生れ
人は ....
炎を植えてやる
お前がセックスを愛してるならググッて検索し
成る程こういう感じかって風俗に通い詰めて体得した
エロ ....
こんなに悲しいのに
誰もぼくのこと理解していない
少年は海を前に呟いた
猫は鳴き声をあげた
少年には賛同していると理解したが
そうじゃなかった
猫は雌猫のところへ駆けて行き
じゃれあ ....
毎日同じ時間に
ぼくの家に電話する
伸びない手を補おうと
受話器の向こうで
懸命にストレッチするきみ
無様だね
会うたびに
一緒にいたい
なんて口にするのは
....
{引用=それから僕らは目を閉じて
懐かしい記憶がまるで現実になるのを
ただ暗闇の中に見つめるしかなかった
夜は
真っ暗なだけじゃないと
遠い星々がささやいている
けれど確かにその暗さは ....
言いたいことがあった。
聞きたいことがあった。
あとで、にしたら、
ぐるぐるまわって、
やっぱり黙るしかなくなった。
金色のマヨネーズが冷蔵庫のドアの間から
にゅるにゅると出ており、
まるで××の○○みたいに
にゅるにゅると出続ける
あたしはスリッパの先で食い止めようとしたけれど
マヨネーズはヘビみたいにす ....
人の愛し方を丁重に教わったせいで
愛されなかったときの対処ができなくなっていた
仕方が無いので そのまま愛すことになった
という物語を教材にした
講義を受けてはいたが
教授があまりにも不 ....
東 直子著『春風さんのリコーダー』(有)本阿弥書店
同『愛を想う』?ポプラ社
借りてきました。
『春風さんのリコーダー』は東 直子の第一歌集。この方、ファンも多いし、みなさんベタ褒めです。そ ....
ぼくはまだいちご泥棒と眠りたい置き忘れたものばかりの園で
衝動を積み上げていく指先に梶井のレモンわたしのオレンジ
気だるさはインクに滲み水底の青い散文髪に絡まる
....
だんだん眠くなってきた。
お薬のおかげだ。
まばたきがゆっくりになり、呼吸とシンクロしてる。
私はこの世界より、寝ている間の世界の方が好き。
ファンタジーあり、スリルあり。もしかしたらこれ ....
あなたには
人を切り裂くほど
出来るだけ傲慢でいてほしい
あなたには
人を踏みつけるほど
出来るだけ冷酷でいてほしい
やさしくしないでくれ
わかったふりしないでくれ
転 ....
あたしにとっては
衝撃的な出会いだった
あたしのキモチは
反転し
燃えあがり
熱くなりすぎた
じれるような日々
会えないつらさ
つのる愛しさ
無機質でも
あたたかい ....
融けてゆくチョコレート
アイスの口当たり
極上のとき
彼女は笑った
スネアドラムの音
今宵の月は三日月だ
リズムに乗って
肩を揺らす。
楽しいひと時
ずっと前から
思ってい ....
久かたぶりに訪れた渋谷センター街
取り壊し中の建物とかあったりして何となく余所よそしさを覚える
平日の昼間ってこともあるのだろうけど
チーマー、ガングロな人びと
そして神話の国の神話な ....
平和を
願いながら
少女は
鶴を折った
病にも
苦しみにも
負けずに
少女は
ひとつ
ひとつ
折鶴を作った
戦争のない
二度と
同じ悲劇を起こさないように
願い ....
僕には
何もない
僕には
出来ない
手足だけ
埋められた気分
目の前で
黒円が
ツイストを踊る
どうしたんだろ
何も出来ない
何にもない僕
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