彼女のためにリボンを作ろう
真っ赤なやつを
どこからでも見えるように真っ赤なやつを
【洗】
洗っても落ちぬ返り血どうしよう 犯人オレだと解ってしまう
【でたらめ】
でたらめに女抱いても虚しくて彷徨っている恋愛砂漠
【蜂】
休もうよ死んでしまえば終わりだよ 働き ....
一秒もたてば
抱きあったことなんか
うそと同じ
流行りの歌や
この部屋を通り抜ける
なまぬるい風と同じ
出会ったことなんか
....
両親の法事にも出ず/確定申告
何ができる/何もできない
電車は相変わらず/余震の陰に沈んでいる。
空は青空/心は鈍色
地震は嫌いだ/自信家はもっと嫌いだ
安全が第1/完全が第1
落ち着かな ....
女の子が産まれたら
愛子という名前はつけない
愛という字を
書き慣れてほしくないから
女の子が産まれたら
しのぶという名前はつけない
耐えしのぶなら
逃げてしまいなさいと教えたいから ....
星が鳴いている
ちいさないのちが鳴いている
何億光年かけて
星は
秋の虫になるの
ちいさないのちが鳴いている
星が鳴いている
私の時間は一直線
貴方の時間も一直線
私たちは決して交わらない
そんな恋もあってもいい
踏み出せず 躊躇する君の背中を{ルビ戦=そよ}がす 小粋な潮風
引っ込まず
出すぎもせずに
調和とれ
森へ
つづく道は
つめたくて
きもちいいんだ
冬の
シーツみたいに
白くないし
深く
濡れているけど
たとえば
ビリジアンって
色が好きだった
絵の具
....
マイナスのこころは 似たような レベェルのマイナスの心を
呼ぶのかな
そんな はずはない
マイナスのこころは 似たような レベェルのプラスの心を
呼びたがるはず
あの晴 ....
空いてます
ぼくのとなり
とても広くて
あなたのわがままはすべて叶います
来ませんか
ぼくのとなりへ
ちょっと高くてこわいし
階段もないけど
その右手も 左手も
ぼくに差しの ....
涼し
涼しと
思うたら
わて
こんなに
なっとった
ホンマ
涼しいなぁ
昔むかし あるところに
とても優しい おじいさんと おばあさんが住んでいました。
おじいさんは山へ芝刈りに行きました。
おじいさんは山で不思議体験をしました。
そして、たくさんの小 ....
愛のかたちを燈していたよ
それはあなたのからだにではなくて
ふたりぼっちのたましいに
宇宙一こどくだった
ふたりぼっちのたましいに
愛のかたちを燈していたよ
この小山のように
愛らしい ....
あなたのことが心配で戻ってきました
と言う男がいて
へっと思った
あたしは
その男のことをそのとき初めて見たのだけれど
まるで ずっと昔から知っているようなふりをして
腰のあたりで ....
100歳の詩人のまつ毛には、虹が架かるらしい。
「涙が出さえすれば、虹になってるんです」という。
ふしぎがりの詩人 まど・みちおの映像をテレビでみた。
「自分のここ(まつ毛)に涙、小さい虹が出て ....
あなたの轍を見つめながら歩いていた
自転車に乗ったあなたのこころを感じていた
すべてがあなたを守るためだけに
存在している、ぼくは邪魔なの?
帰りの電車でとなりのひとが
....
あのころのぼくをときどき思い出す
お寺で不動明王をみた
石でできたお不動さんだった
こわい顔というより
こっけいなほど醜い顔をしたお不動さんだった
つぎの日図工のじかんに ....
好きという気持ちを大事にしたくても
それが苦しいのなら
きらいという気持ちをつくればいいんだよ
ビートルズだってサザンだって
活動をやめちまったじゃない
夜景に列車がつっ ....
はやる気持ち
中身を空けてみたい
食うか食われるか
開いてみないと分らない
引っかっかっている
命綱が頼りである。
もし綱が切れたら
一巻の終わりである。
言えない言葉
言え ....
そう、
不確かなんだよ。
君はそう言って
だから何度だって重ねなきゃいけない。
とつよく呟いた
それが
あの日の夕焼けのように
焼き付いて離れない
きっと
もう
剥がせない
....
....
人の気持ちって なんだか変動相場制
高いときもあるし
低いときもある
だって生身の人間ですから
同じ自分なのに
昨日は低く見られ
今日は高く評価される
他人の気持ちも変動相 ....
夏、炎天下
デブ、はしる
すごい 勢いで
デブ、はしる
デブ、汗、噴き出る
すごい量の
デブ、汗、噴き出る
デブ、汗、飛び散らせる
通りすがりの人全部に
デブ、汗、飛び散 ....
雨が降っている
君のことを想う
屋根を叩く雨粒
君は何を見てる
君への想いばかり
膨らんでいくから
分からない事は
そのままにして
君の上にも降る
雨を想っている
....
だってさ
バカだから
難しいことはわからないし
引き算は計算機ないとだめだめ
漢字が沢山だと新聞読みながら
うとうとしちゃう
バカだから
マンガやアニメは大好きだけど
小説やムズカシイ ....
暑中お見舞い申し上げます。 たま
地下鉄
地下鉄はまっすぐ走るものだと思っていた
車体が傾いてとなりの女の顔が急に近づいた
ね、 複雑でしょ・・
耳元の吐息はいつも体 ....
すうっと染みてくる
とても自然で
ひんやりとして
あたしの
脳細胞に
刻まれる
なめらかな言葉
遠くから
キラキラとした
あなたの姿を
見つめていたの
だんだ ....
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