孤独が桜を揺らしている

傷あと
月の光が溢れる

花束を置く
童話の中のソファーに
薔薇の花束

青白い身体寄せ合い
僕らはたましいをつなぎあう
やさしくいじりあう

ふた ....
私の知らないところで
行われていることは
知らない
例えそれが
素敵なことであっても
雪の降る日に、{ルビ姉=あね}さんは
半年前の忘れ物を取りに来はった。

今朝、思い出しましてなぁ。

そういって、姉さんは
その日傘を抱えて帰りはった。
なんで、こんな日に思い出したん ....
一つの夜の中に生まれる物語を
取り留めもなく繋げて
理由を探して

残された光の残滓に縋りつく

寄りかかる椅子の心地よさ
ルーツを辿る 視線の先の
ガラスに埋もれた憧憬

「あの ....
今年の夜も
いらないことをたくさん考えながら
眠る日が多いのかな
毛布がいらなくなる頃に
薄着になってお昼寝したいな
なんて今から考えてるおろかな夜を
だれか笑ってよ

ベッドにくるま ....
おまえは、
子供たちの注意欠陥とか
多動性障害とかの
関連が疑われる、
危険なタール系色素の中でも
青色1号や黄色4号を超えて
はるかにアブナイ、
赤色104号だった

けど、
そ ....
食べられません
と書いてあるが
食べたらどうなるかが書かれていない

○月○日まで美味しく召し上がれます
と書いてあるけど
そのあとはどんな味がするのか書かれていない

キレイにお ....
うそのそとに いつわり
うそのそとに いいわけ
うそのそとに くちがあり 
くちがあれば うそをはく

嘘から覗く虚ろな社会の本音で悪口 三枚舌で赤く丸める
嘘が強かに実しやかな ....
いらない。

これ、いらないな。

それ、う〜ん、いらないや。

あれ、まあ
いやあ、やっぱり
でも、いらないか。



いらない。
これ、もういらない、いらない ....
鏡よ鏡
おぬしに聞きたいことがある
この世で一番美しいのは誰じゃ

それは愚問です姫様
あえて申しあげれば
姫様ではないことは確かです

鏡よ鏡
それは承知の上
我はただこの世 ....
街が饒舌な無意味で錯乱しているように
天使たちの尻尾がつかまらないままに浮遊している

あり得ないものを対比することに慣れてしまわないように
日々を煮詰めて抽出する

自分の組み立ての順序 ....
上手になりたいわけじゃない
練習なんかしたりしない

だけど、
いいわけしなきゃ
守れない暮らしがある

逃れる
技術のなさが
致命傷になることもある



上手にな ....
何処にいたんだ
一人でいたのか
誰かといたのか
どこのスーパーだ
何を買ったんだ
いくら持ってたんだ
どうしてその時間なんだ
どうしてその店なんだ
どうしてパスタなんだ
どうしてうど ....
木苺に僕が夢中になってたら ずるいよ母さん消えちゃうなんて

どんぐりをバケツ一杯食べた日は 僕の内からひしめく芽吹き

こんばんは独りになって見上げれば月も偉大なひとりぼっち

熊の皮か ....
友人の友人っているよね
ぽこぽこいるよね
かおもみたこともない人

もちろん友人の友人といっても
共通の友人だっているし
いるしぼくだって
ぼくだって友人にとっての友人なんだけど
ある ....
特別に
なにかをしてもらったことなど
ない

だから
束縛など されない
だから
私の意思は自由

じゆう

悲しいくらい ジユウ
だーれも知らないある国に
一人の王子様がいました
王子様はいつも
国民の幸せのために
自分は何をすればよいかを
一生懸命考えていました

国民の幸せのために
毎日毎日
いろんなことを ....
こころがひとつ
ふねにのり
あてなくひろい
みなもにぽつん

そらとみずとの
さかいなく
おもえるような
あおあおの
しずかなときも
ありました

そらとみずとが
まざりあう ....
何に耐えかねてか
世界からぱらぱらと言葉が剥がれ落ちる
きらめく言葉
傾いた言葉
青ざめた言葉
しどけない言葉
跳ねまわる言葉

何に耐えかねてか
僕からもぱらぱらと言葉が剥がれ落ち ....
仕事帰りの車の中から
電車が見えた
透き通る電車が
色彩を翻して川を渡る

うなだれて椅子に沈む女が
透けて見えた
腰より低く頭を垂らす女が

線路の遥か向こうに
燃え盛る森の感情 ....
気を遣わないでと勝手なこと言われても

気を遣わない仲でしょうか

私は気を遣います 故 そちらこそ気を遣って頂きたい
 
空気をそれなりの 温度で読んで頂ければ 幸い

私も幸い
 ....
宙へむかって手をあわせる
なにをおもうということもない
ただ 手をあわせて
目をつむる
頭をすこし下げてあわせた手に額をくっつける

なぜか
なみだが出て来た
かなしくもないのに
沈 ....
恐ろしいことに
半分の心で僕は君と付き合っていた。
そのことに気づいたのは漸く人生も終わりかけた今ごろ。
君は随分前から気づいていたようで
頭蓋骨を開けられてから
口に出して言うようになった ....
氷砂糖に雨が降る

静かに静かに雨が降る

溶けることに救いを求め
消えることに躊躇する

氷砂糖に雨が降る

静かに静かに雨が降る

甘い夢が濃くなって
白い結晶が視界を ....
お父さんはきょうだれとも話さなかった

たくさんたくさん

お母さんは赤ちゃんと話をしたのだろう

お母さんは話し足りていたから

お父さんはただ眠たいなみだのなかにいる


だ ....
おおきなものは
いとせずみえる
ちいさいものは
いとしなければ
みえないものさ
さがしさがして
みつけるのです
じぶんのこころ
そのなかにさえ
ちいさなものが
ひそんでいるの
ほ ....
昨日のことはよくわからないけど
明日のことなら思い出せそうな

シャンプーみたいな朝です

高校生は修行者のように林間に列をなし
小さな耳に枯れ下がるイヤフォーンと
丸い掌に膨れ上がるケ ....
少し離れた椅子に座って
家族の談笑を聞く
妻の伸びた髪 子どもたちの長い脚
ぼくの指先に 笑うニーチェ

汚れた携帯ストラップが揺れて
家族に笑顔がこぼれる
振り向く妻 立ち上がる子ども ....
やさしいやわらかいものばかりに
ふれてしまっていると
ひりひり、ひり
としたいたみのあるものをだきしめたくなる
ふあんやあんしんやそういった
ことにかんけいするのかもしれない

 ....
{画像=140913144617.jpg}




僕たちはいつも何かに憧れ
僕たちはいつも何かに付き従っていた
特別な何かは空虚な私を満たして
あたかも違う何者かであるように
僕た ....
Wasabi さんのおすすめリスト(1515)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
僕らはたましいをつなぎあう- 北大路京 ...自由詩1115-3-17
知らないこと- 花形新次自由詩2*15-2-18
冬日傘- たま自由詩18*15-1-15
独りの夜が明ける- はて自由詩315-1-6
きたない夜- AquArium自由詩2*15-1-5
赤色104号- atsuchan69自由詩5*14-12-9
屁理屈?- keigo自由詩5*14-12-8
うそのそと- 為平 澪自由詩714-12-8
いらないものだらけの中で- komasen333自由詩3*14-12-8
鏡よ鏡- keigo自由詩5*14-12-7
リゾット- 梅昆布茶自由詩12+*14-11-20
いいわけ- 千波 一 ...自由詩514-11-20
alibi- やまうち ...自由詩2*14-11-19
月と小熊- そらの珊 ...短歌12*14-11-19
友だちの友だちとしらない友だち- さわ田マ ...自由詩314-11-13
ジユウ- 中原純乃自由詩5*14-11-8
悩める王子様(だーれも知らないシリーズ4)- 森川美咲自由詩214-11-6
ひとつぼっち- ドクダミ ...自由詩4*14-11-5
静かな手- 塔野夏子自由詩7*14-11-3
家へ帰る- オイタル自由詩514-11-3
微笑- 朝焼彩茜 ...自由詩8*14-11-3
散る- こしごえ自由詩1*14-11-1
中途半分- ……とあ ...自由詩13*14-10-25
氷砂糖- mayaco自由詩314-10-25
だれもしらない- 吉岡ペペ ...自由詩614-10-21
みえる- ドクダミ ...自由詩2*14-10-19
昨日のことはよくわからないけど- オイタル自由詩6*14-10-18
少し離れた椅子に座って- オイタル自由詩5*14-10-14
いきづく- かんな自由詩9*14-10-9
憧れ_/_私は途方にくれている- beebee自由詩3214-8-31

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