とどこおるとよくないので
暑くてじめじめとしていたが
洗濯物を干してみた
風がないせいか
まったくはためく気配はないが
つぎの用事がやってきたので
とどこおるとよくないので
つぎの用事に ....
サイズを合わせろと木端にダメだしされて
身体中の関節を外してコンパクトに納めたけれど
これ以上小さくなれないんだよ
もうそれじゃ
何がしたいんだかわからなくなっちゃうんだよ 

掴むものに ....
波打ち際で
寄せ返す白線を
追いかけたり逃げたり

入るつもりもなかったのに
いつの間にか裸足になって冷たくて
まくったズボンが不意の波にずぶ濡れて
そういう夏を何度も繰り返していた
 ....
きみのし
考えたこともなかったし
その日の空はうそみたいな顔をしていたから
言葉は何も浮かんでこなかった

この物語では
信じられないことが
信じられないほど起こるし
それ ....
僕が歩いてきた後には
道が出来る

でもその道は
決して戻れない道

僕が行けるのは
未来に伸びる道無き道

逃げ場なんてありはしない

ただひたすら歩むのみ

ここまで来る ....
君にどう思われようと構わない
知ったこっちゃない
私は私で、隠し様がないのだから

あなたに嫌われようと私は私をしか貫けない琴線を
紅茶越しにそんな目で視ないでくれ

だけれど ....
『アルマジロの歌』


ケダモノでいるのがヤになって


鎧を脱ぎ捨てたアルマジロ


その背に無数の矢を突き立てて


ヤツはのそのそと歩く


痛みは戻った

 ....
人見知りなミツバチは
花の蜜を集められない

花が可愛過ぎるから
真っ赤になって
『また今度』

ふっと香る花の香り
気になりながらも
知らんぷり

恥ずかしがりの照れ屋さん
 ....
ゆったりと時は流れ
幸せを噛み締める。
満たされた思い。
安心する。

分かってくれる人がいる
共感する。
互いの事を沢山知る。
聞いてくれる。

昼寝をして
仕事して
勉強し ....
{引用=
お化け煙突の話をしようとすると
いつも決まって
口がこわばる
上手く話せるかどうかが
わからなくなって
話す気力が失せてしまう

その日は女のほうから
「ほら、あそこにいつ ....
{引用=
それがそこにあり
僕たちは離れて行き
そして
範囲を指定する

土砂崩れに
身を任せるわけにも
行かず

僕は
回転する椅子の上に座り
懐かしい風景を思い出し
 ....
ひとしきり 遊んだあとに娘は 
本へ目を落としていた私に 突然
これ はこ?と聞く。

本の入っていた段ボールの空き箱を指さして

ロシア・フォルマリズムから日本の
8月の自宅の居間へと ....
イモムシ 這っている

イモムシを 見下ろしている

何日かしたら 空を飛ぶようになる

イモムシは そのときまで這っている

イモムシが 飛べるようになったら見える

それまで  ....
 あるところに、ある森に、ある森のちょっと原っぱになったところに、ある森のちょっと原っぱになったところのお花がちらちら咲いているところに(そのお花は黄色や白いお花です)、小さな小屋があって、それはクマ .... きみが死んでしまった夜
ぼくはまんじりともせず
ただきみの
白く死化粧を施された
美しい寝顔を
ただ目の中に入れていた
ほんの数時間前
きみはすっかりかすれてしまった声で
ぼく ....
明日
わたしは
食べにでます
あなたの知らない
穴場の店へ
いつか
行きたいと思っていて
なかなか行けなかった
まだ開店間もない
トンカツ屋へ

トンカツ屋に入って
先ず感じる ....
とどめておくことが難しいものほど
愛しいのは何故なのかしらと
突然あなたが呟いたので
僕は何とか返事をしようとしたけれど

何でだろうねと言うのが精一杯で
その表情がおかしかったのか
あ ....
やつが通りを行くと
すれ違う人すべてが
やつの背姿に釘付けになる
アヴァンギャルドなファッションセンスに
やつのファンは熱狂する
やつはみんなのファッションリーダー


そんな ....
着慣れない浴衣と 履き慣れない下駄

からころ からころ
音をたてて
夜を見据えて歩く
ただ ひとりで

ぼんやり 浮かびあがる
一夜の幻

真っ赤なりんごあめ
甘いかき氷
撃 ....
君に『サヨナラ』を告げられた日から
君への想いはもっと強くなった

想えば想うほど
君は遠くなる

他の男に抱かれる度に
僕のことを忘れてゆくのだろう

小舟のようにゆらゆら揺れる
 ....
ミンミンと鳴くこともなく
たまたま出会ったセミは
コンクリートの駐車場に
ただ しがみついていた
生きているのか死んでいるのか
さわったら ジ っと鳴いた
逃げることもしないので
ひどく ....
{引用=

6月の雨が
まだどこかに残っていて
それが7月の終わりになっても
降り注いでいる
一月以上寝かせたからだろう
いらないものがたくさん混じってる
人間の気持ちに置き換えたら
 ....
あんたはわかってねえ
生みの苦しみというものが本当にあるってこと

あんたはわかってねえ
その苦しみは人を狂わせる毒であること
その毒の香りが芳醇、豊満、魅惑的であること

あんたはわか ....
たぶんいろいろなことがうまくいかないだろう

それでも見捨てるわけにはいかなくて

なんとかネジを巻き直す

いろいろとうまくいかないことだらけだろう

うんともすんともいわなくて
 ....
大通りを歩いていると
反対側にいたおまえが
大声でおれを呼び止めた
振り向いておまえを見ると
おまえは大きな声で
おれに向かって身振り手振りを交えて
なにか懸命に伝えようとしてる
 ....
 のっぴきならないのっぴ―のような
 蛙の声が雨音にまぎれるような
 御飯、パン、御飯、パンのような
 星空がスイッチのない電灯のような
 ゴミの日のカラスの合 ....
なんか違うんだよね

しっくりこないんだよ

居心地が悪いっていうか

今日一日ずっとだぜ

ずっと

最悪だ

ああ嫌だ

実を言うとさ

本来は

右寄りなんだ ....
どうしても欲しい本があったから
適当な理由をつけて仕事を切り上げた
書店の前は長蛇の列ができていて
整理券は僕の少し後ろで配り終わった
それを確認すると並んでいた人達は一気に散らばっていった
 ....
仕事柄前かがみになることが多くて
いつも腰のあたりに爆弾を抱えてる
過酷な作業 割りに合わない給料
サービスの笑顔に心は込もらない

私生活でもストレスは溜まる一方
スーパーのバイトに去り ....
僕の目の前で
新しい太陽が産声を上げる
またこの土地で
新しい一年が無事に始まることが嬉しい


昨日
ボーリングしていた井戸から
やっと水が溢れてきたよ
新鮮な真水を
無 ....
Wasabi さんのおすすめリスト(1515)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
かいてん- ここ自由詩410-8-12
これ以上小さくなれないから- 鵜飼千代 ...自由詩19+*10-8-12
海へ行こうと思うとき- ベンジャ ...自由詩3*10-8-11
やさしいし- 自由詩7*10-8-11
ランドスケープ- うずら豆自由詩110-8-11
琴を弾く女- H.美紗子自由詩210-8-8
『アルマジロの歌』- なごまる自由詩3*10-8-8
花とミツバチ- うずら豆自由詩410-8-7
時間はゆっくりと- ペポパン ...自由詩6*10-8-7
お化け煙突とボロアパート- 真島正人自由詩5*10-8-7
普通の話- 真島正人自由詩2*10-8-6
箱入り猫娘- N.K.自由詩6*10-8-6
「イモムシ」- ベンジャ ...自由詩2*10-8-6
クマさんのパン屋さんとウサギさん- ふるる散文(批評 ...5*10-8-5
Eternal_Heart- 寒雪自由詩110-8-5
トンカツ大王2号店- 花形新次自由詩5*10-8-4
花びら- ベンジャ ...自由詩3*10-8-3
カリスマ- 寒雪自由詩110-8-1
金魚姫- 愛心携帯写真+ ...9*10-7-31
勿忘草- うずら豆自由詩110-7-31
セミ- ベンジャ ...自由詩9*10-7-31
雨の残りもの- 真島正人自由詩9*10-7-28
無理解無批判無神経- ブロッコ ...自由詩1*10-7-26
二本の足で立っている- 短角牛自由詩110-7-25
ディスコミュニケーション- 寒雪自由詩110-7-25
あれ、つまり、その- ヨルノテ ...自由詩410-7-23
違和感- 花形新次自由詩4*10-7-22
義務と権利- 1486 106自由詩110-7-20
歪み- 1486 106自由詩210-7-19
なりたい自分- 寒雪自由詩510-7-17

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