センセイに質問です
朧月

人の愛し方を丁重に教わったせいで
愛されなかったときの対処ができなくなっていた
仕方が無いので そのまま愛すことになった

という物語を教材にした
講義を受けてはいたが
教授があまりにも不幸そうな
顔をしているのでやめてしまった

挨拶の次に体調不良の
お知らせをする教授は白髪だった

その教授が駅の階段を踏み外して
休校になった前の日に
だされたレポートは手付かずで
安堵したけど不愉快だった

なにかになるために入学したけど
在学中に迷子になった
とりあえず決めていた進路にはいったけど
ナラッテイナイ範囲が多すぎて愕然とした

やっぱり勉強って大嫌いだと
日々勉強の大人になってからも思う
えんぴつはもたなくなったけど
それ以上に重かったんだよ
ボールペンって

も一度教授にあいたくなった
ききたいことができたように思う
どうやってそこまで生きていけばいいか
なんできいておかなかったのかと
悔やんでいる



自由詩 センセイに質問です Copyright 朧月 2010-06-15 21:36:09
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