風が止まったと同時に
少年は小さな石につまずいた
たいした怪我ではなかったが
泣き叫んだ
辺りを見回した
誰もいない
一人で立ち入り禁止の工事現場に
入っていた
日曜日の今日は誰も ....
甘いモノが好き
いくつでも食べられちゃう
あのひとの笑顔が好き
いくらでも見飽きない
でも
そんな風に笑ってないで
もう いいから
何もかも忘れて
抱きしめちゃって
かわりゆく気持ちの中
かわりゆく日々の中
自分自身さえも
信じることが出来なくなった
この気持ちが
本物なのか
それとも
偽物なのか
....
荒んだ感情に とがった心で
向き合えば互いに傷ついていく
しょせん人間はこんなもんだよ
エゴでヒトを傷つけていく
戦のない平和な世界を 望めど叶いそうもない
いつの時代も 戦 ....
夜の暗闇の中
街の灯は瞬いて
あのひとは
何をしているだろう
その疲れた身体を横たえて
それとも
誰かと笑いあって
好きです、
とも
慕っています、
とも
言えなかったひ ....
思いもよらない
サプライズ。
緊張のあまり
無駄に料理を頼んでしまう。
「よく食べるね。」
って貴方がクスっと笑うから
夜景をそっちのけで必死で弁解。
そんな姿を楽しむ貴方に
焦って ....
帰りたくない、なんて
初めて言った。
私の心の悲しみは
あなたがいないと鳴く小鳥
私の心の悲しみは
いつまでたっても止まぬ雨
私の心の悲しみは
ひとり寂しく見る夕日
私の心の悲しみは
寄せては返す波の音
私の心の悲 ....
「本当に好きな人はいないの?」と真面目な顔して私に聞くな。
「みんな好き。」そう答えてもあなたが満足しないと知っているから。
友愛も恋愛だって愛でしょう?どう違うかは知らないけ ....
中古品も
古着もきらいだけど
アイシテルって言葉は
何回使ってもいいよ
夕方の街
見慣れた通り
不思議な空
切り取られた
時間
立ち止まり
何を待つのか
空見上げ
来ぬ人思い
風舞う果てへ
恋は盲目と よく耳にするけど
傷つけないように 大切にしたいから 見えてなくちゃね
窓辺でふたりして外を見た
遠く近く水田に空が映って
空も雲もあの水田からこの水田へと
だんだん動いていく
お互いなにを考えてたのかは知らない
でもこの時間がすべて
もう二度と還らない瞬間
やさし ....
君がどう感じているのか
教えてくれよ
俺がどう感じているのか
察してくれよ
都合ばかり先行してしまいがちだけど
救済や慰めなんて要らないんだ
ただ単に君がどう思っているか ....
無制限自己満足 個性注入散射乱配
当然一蹴自己啓発 単刀直入銃撃戦
妄想世界自己完結 反逆嗜好種子保存
攻撃補完理想風景 電子変換洗練昇華
逃亡無難真骨頂 一寸先闇迷曲多発
上昇志向 ....
雨がふるかふらないか
曖昧なこの曇り空の下でも
人々は晴れやかに
「おはよう」の挨拶を交わす
昨夜眠れなくてぼんやりしてるひとも
ぐっすり眠って元気いっぱいなひとも
とりあえず「おはよう」っていう
....
一、蝉しぐれ
白い病の影がおりて
夏の命、際立つ
すり硝子の花瓶に
溢れていたはずの笑顔
シーツに残された
僅かな起伏は
生きていた
あなたの
散らばった
レモン色 ....
朝
その風は
わたしのスカートを
やさしく翻した
その風は
きっとあのひとのところにも
届くのだろう
わたしの気配を
少しだけ残して
あのひとはその風に気づきもせず
朝の支 ....
会話なし ずうっと見てる窓の外 地下鉄なのに 地下鉄なのに
サイレンに近づいてはならぬ
そは破滅をもたらすもの
そは災禍をもたらすもの
蒼き焔の説法
歌声がいかに甘美であろうと
美しき星が時を奪うように
その先には屈折した現実が
口をあけ ....
テレビ欄のうえは 気持ちが良いにゃご
我が輩 新聞紙のうえで眠るにゃご
えぬえちけーでは 有名な詩人さんが朗読してるみたいにゃごなぁ
でも 我が輩 眠いから 寝るにゃご
おやすみにゃぁ
抱き締めて
抱きかえす
口づけを交わして
手を繋ぐ
肩を寄せ合い
眠りに就く
言葉はいらない
だけど
言葉が欲しい
横たわれライオン
お前は長く走りすぎた
渇ききれないお前が
瞳に写すのは
限りない緑と
求めていたはずの
青だろうなあ
次第に灰色になるお前を
私は少しだけ強く覆うよ
まだ腐らないお前を、
....
べいび べいび べいび
雨が降っても祇園祭でござる
べいび べいび べいび
風が吹いても祇園祭でござる
ゆかたの おんなのこが カワイイコばかりとは
かぎらんでござるよ
「奇麗 ....
あなたの歩んできた道こそが、
最短距離だったのだと思う
言ノ葉を
発したならば
責任を
出ていったソレは
発信者の意図に関係無く
縦横無尽に動きまわる
言の葉を
発したならば
責任を
あなたに覚悟 ....
「君は必要です」
上司から言われたその言葉に
自分が認められた気分になり
その後は毎日のように
仕事をこなしている
カップラーメンを食べながら
いくつもの書類に目を通し
会社メールと携帯 ....
ぼくたちの先生はいつも
ぼくたちにはできないことばかり
言っていて
ぼくたちができないと
何をしてんだと
いつも怒ってた
隣のクラスは
優しくて人気のある先生
楽しそうに過ごしてる ....
ちょっと足らないだけだものね
八時二十分を指している
あなたの眉毛の上に
ボールペンかざしてあげる
いざ出かけようとしたら
小糠雨降り出して
傘を差そうかどうしようか
迷うのにも似て ....
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