チョコレートをほおばりました
しばらくもぐもぐして
くちのなかがあまく、あまくなりました
むかいにすわったあのひとは
すこんぶをほおばりました
しばらくもぐもぐして
....
うなずいた 君のつむじが いとおしい
ひっそりと うずくまってる 待宵草
明日など 信じてないよ あの日から
ビー玉に 閉じ込めたいよ すてる恋
ひとり占め これからずっと 私 ....
見せ掛けでもなく
偽りでもなく
お互いに
信じあえるような
本当の恋がしてみたい
あなたの
そのままの
姿を見せてほしい
あなたの
本当の愛で
私を包んでほしい
あな ....
笑っているのに
悲しくなって 泣きそうになるの。
何も出来ない自分への
劣等感とか 敗北感とか
世の中への必要性なんかを
探してみたりするけど
そんなものを背負える程
立派じゃないから、 ....
役に立たないものばかりに
気が行ってしまって
そんな中から
昨日の風景が広がって
風に乗った君が
僕に気づかずに
颯爽と消えてった
たぶんあれが一番大事な恋で
それは詩にできません
....
別に履くのを忘れたわけじゃないのよだってそうでしょ靴なんか履いてたら逃げられちゃうじゃないのそうでしょみんなそうするでしょ履いてるヒマないわよね敢えて履いてないのよ履き忘れたわけじゃないのよなのに ....
瞳を見つめあい
物言いたげな君
皆の前だから
恥ずかしい事はできない。
君は「女の価値無いから」と言う。
それ以来
メールを打っても
電話をかけても出ない。
その時、愛は自殺し ....
ローテイトする空気
ツンとした金属
それが君
つい触れてしまいたくなる
そびえる金属の塔
不可思議
早巻きでみる植物のように
私は蔓を伸ばし試みる
君への動脈
ツンとした金属
....
今こうやって、言いたいこと伝えたいことを
言葉として端的に述べることができないのも小人のおかげです。
何でも簡単に言葉で片付くのであれば
世の中はとても寒いでしょう。
言葉にならないから相 ....
言葉が私から去っていく。
波が行っては来たりを繰り返すように。
さっきまでいた言葉が、今はない。
認知症ではない。過去があやふやではないし、言葉が出ないことを自覚しているから。
言いた ....
まっくらだったのに
その男は普通に部屋に入ってきて
箱を置いていった
その大きさは幻聴に悩む私の音域ほどもあり
身震いする
いく日もほっておいたお風呂の水を
ざぶとかけられた気分
隣 ....
鏡は嘘をつくようだ
お風呂に洗面所があったから
引っ越す前だ
団地の頃だから
たぶん小2とかそのくらいの頃
「なんでボクはボクの中にいて
アイツはアイツの中なんだろう」
....
一晩中僕らは「恋のゲーム」に酔いしれて
そうして僕の「疲れ果てた」 目は
グラスの中を 「探している」
僕だけが 「ひとり」 歌わされているのかもしれなかった
翌朝 甘いコーヒーで 「 ....
{引用=上滑りした会話が
水槽の中で泡を吐いた
外は
しみこむような雨
果実を一つ
大きな手が絞ったような
雨
呼吸困難で
死にそうだと
酸素が足りないのだと
嘆く声が聞こえる ....
働くとか働かないとかわけわからん
結局自分は楽がしたいだけなんだろ
結局極論金がすべてで働かない男経済力がない男には魅力がないとか
まあバッサリ言いきりますわ
ほんとに
京ちゃんは子供を生ん ....
ちいちゃくなる
ちいちゃくなる
ああ今小人になれたらいいのに
誰にも見付からない小人になれたら
臓器を守るようにしてしゃがむのです
普段臓器のことなんか気にしたことないけど気になる
今日
....
言葉を覚えて
可愛らしい瞳
素直で純粋
はむかわない
浮き輪を背中に付け
カタツムリ
浮き輪を顔につけて
ヒマワリと言う。
足に乗せ飛行機をすると
喜ぶ
臭い臭い布団もって ....
やさしい色を身に付けたいけれど
うまく馴染んでくれない
気が付くと
いつも
寂しい風景
「いろはにほへと」
と、言うけれど
夏の幻 ....
急逝蝶苑だったのだ
ドップラー効果を知っている
無線無料タクシーに 乗って
ダンゴ虫のポーズを とって
行き着いた 場所は
碧の体液は セルロース製では
....
夜になると
傍にいるひとは
もっと近くに来て
遠くにいるひとは
もっともっと離れて行く
死んだライオン
生きた女神
塊の溶解
反射する赤
額の皺
時間をかけてゆっくりと
育んでいくように
紐解ていくように
途中
道を間違えて
ドコかわからなくなるかもしれない
君 ....
ここは迷いの森で
進んでいるのか
遠のいているのか
それさえもわからないような
途方もない夜に包まれているんだ
君とつないでいた手なんて
簡単にほどけた。
それでも行くしかないんだろ
両の手に余る ....
うたを歌わなくなって陰影がわからなくなる
道端にすべて宇宙の残骸がおちているような
夕暮れまで秒読みを開始してアルミの屋根を
じっと眺めていた小国民少年少女一様に空へ
沈黙はもうだれもみな ....
皮肉なものですね
愚痴をこぼしたくなるとき
その愚痴を聞いてくれ人は
愚痴なんか聞かせたくない人だったりする
遠まわしな言葉が
あなたの
うんうんという相槌とともに
だんだんと本 ....
駅前に丈高く伸びた
雑草の海
風にそよぐ波の向こうに
マンションが一棟
真新しいコンクリートの
白っぽい剥き出しのグレー
に風がそよぐ
ポークパイハットを被ったような雲の
ぽっかり ....
緑は濃くなり
植物のよろこぶ
梅雨がくる
あたしの
うまれた月
6月
あたしは
猫だから
雨はきらいだ
家の中で
雨音を聞き
うずくまる
キミは
どうしてる
....
ろくに足も
使えない奴
お前の語る
自由に
何の意味がある
優しさを
振りまくふりをする
その瞳
お前の
その瞳に
悪魔の宿るのを見た
柳の木の下で
羊の群れを刈り取り
小動 ....
アクセルを
踏んで時計と
ルート見て
まぁ見てなって
こっからだろが
{引用=まるでスワローテイル
君はいつも強がってばかりで
悲しいことを悲しいようには言わないから
いったいどれほどの悲しみが
君をそんなに強くしてしまったのかを考えてみた
そんなある ....
夜中3時まで勉強をする。
疲れ果て眠りにつく。
誰とも付き合わない。
結婚したらできなくなる。
辛く苦しい。
修行のようだ
自分を痛めつける
コーヒーを飲む
部屋の中はごった返 ....
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