「気楽」を抱き締めた
精一杯に、一生懸命に
「矛盾」が貼りついてきたので
えいや、と払い落としてごみ袋に入れる
これはもえるごみだろうか、と
湿った「疑い」が落ちてきたので
とりあえず床を ....
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自分を果てしなく励ましながら生きていく、
そんな生き方しかできない、
気がしないか?
自信もなく、
実績もない、
あ ....
悲しみと
同居する心は
未だ渇きが取れず
潤いの水を
求めていた
渇きを
癒すため
荒れた土地を
さ迷う
此処には
癒してくれる
水なんて無いのに
見当違いの場所に
心を ....
きみがしあわせになれれば
それでいいと願っていたあの頃は
うそじゃないと信じたい
だけど、
なみだがこぼれて止まらない
今も、ぼくは、
いつかのこころの真ん ....
そのジョーク
醤油顔
なら
許すけど
そのとき
曇りガラスの窓を破って
世界じゅうの扉を開いて
誰も見たことのない花が咲く
新しい雑踏が生まれる
想像のほとりで
知らないうちに ....
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この
かよわいものの
眼を
凝視めてはいけない。
痛々しいくらいに
幼い
このカナリアは
まばらに生えた羽毛の隙間から
紅く透き徹 ....
おつかれさま
今日も一日 可愛くいられましたでしょうか?
最近、お仕事 頑張りすぎてませんか?
相も変わらず お慕い申しております
あいもかわらず 愛も変わらず
....
あのね
そのね
きみのかたがね
すごくふるえてるのが
わかったから
わたし
あのとき
あなたがしんけんなんだってわかったからね
もういい加減なこと
してた ....
大好きな、あの人と同じ位置に ホクロが欲しいの
左眼の下 ナミダボクロ
削って尖らせたエンピツを グサッと刺して、ポキッと折って
私も ホクロをつくったわ
これ ....
ほんの2ヶ月という短い間だったけれど
交わした言葉はとても少なかったけれど
多分君のことは忘れることはないと思うよ
長いまつげが君の瞳をさらに黒くする
愁いを帯びた物悲しい瞳を
静かな光 ....
枝の端に
咲きぬ君に目もくれず
落ちたその時
恋初める僕
教室の窓から3列目
頬杖ついて黒板を見る横顔に
囁きかけて…って思ってしまう
第2ボタンまで開けた白いYシャツ
肘までまくり上げた袖から続く
長い指の爪の先まで見つめてしまう
....
ほろり
ほろり
なきむしな
わたしは
ないてばかり
ほろり
ほろり
わたしを
ごかいさせる
ことばがある
こんな
わたしでも
ひつよ ....
冬の初めの匂いが好きで
朝早くから窓を開ける。
濡れたアスファルトは
夏のそれみたいに指で後がつくほど柔らかくある筈もなくて
ねえ、今沈んだような気がする
そういって
夏のアスファ ....
あなたがいないことが普通だった日
あなたがいることが特別だった日
あなたがいることが普通だった日
あなたがいないことが特別だった日
無愛想に噛んでいるガムは
世の中つまんないの印
薄汚れたジージャン
色抜けた黒ジーンズ
髪の赤いのは生まれつきでも
やっぱり笑えるほど愉快でもない
泣き出しそうな坊やにだけ
ひらひら ....
枝分かれしていく 夜の
長く、しなやかな腕は
わたしを覆いながら それぞれ
しだいにたわんで その先端からやがて
着地し、朝に触れる
不必要なほどに震える あなたの
声と、指先 ....
君のその嘘っぽい振る舞い
きらいだ
いつだって つまらなそうにして
きらいだ
いちいちバカ正直で
きらいだ
少し前の自分のようで
きらいだ
今 間違っているような気がして
ごめん、だ ....
好きなのに
あなたに
言えなくて
愛しているのに
あなたに
言えなくて
はじめて
キスした
ときめいた
胸の鼓動
あなたに
プロポーズされ
戸惑っています
恋 ....
もう、キミの色は
忘れてしまったよ、
上から上から
何度も塗り潰したからね。
痛みだけがココにある
青い空
黒い海
黄色い車
赤いギター ....
人波が隙っ歯に駅のホームを行く
あらためて見れば鉄箱に
みんな乗り込んで葡萄の房のような
それくらいの密度で
つぶれて貨物列車だ
果汁に似せた
澱のような
きらめいた
それぞれの
....
ふと あなたに呼びかける声がある。
あなたはコーヒーカップを置き
(あるいはオンザロックグラスを置き)
戸口を出てゆく。
外はあなたにとって
いつも意外な季節だ
たと ....
日だまりに揺らされて
ブランコに遊ばれて
重い鍵が子供の証と
疑う事もしなかった
首輪で玄関くぐったら
好きなご飯を作れるの
さみしくないでしょ?
つらくない
となりのせきは ....
素直な君
明るい君
元気な君
憂鬱な君
淋しげな君
怒っている君
笑っている君も
怒っている君も
しょげている君も
君らしくていい
気持ちを
素直に
言えるのは
....
寝てないって
ホント寝てないから
最前列だぜ
眠るわけないじゃん
目を瞑って
じっくり聴いてただけだよ
そりゃね
最初は、
君の演奏する顔を間近で見ようと思って 最前列 ....
わたしって
よく道をたずねられる
どこかやさしげにみえるのかな
近藤さんの朗読した「夕焼け」って作品大好きで
繰り返し読んだりしたけど
登場する娘さんのように
「やさしい心の持ち主」なんか ....
どれくらい信用しているのと聞かれて
5ミリくらいと答える
マックスは5ミリ
信用も5ミリ
少ないように思うでしょう?
でも100パーセントなのよ
あたしがフランス語をやってるのは
別にフランスマニアなんでもなく
フランス文学に傾倒してるからでもなく
映画が好きだからなのでもない
ただ、あなたに追いつきたかったから
共有できるも ....
窓からのぞく
町の遠くのほうは
地面の地肌がみえる
これから
灰色のオモチャが乗っかって
もくもく煙を
たてはじめるだろう
溶かしたり
固めたり
飛ばしたり
流したり
飛行場もち ....
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