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シンプルな化学反応

AとBをまぜて加熱すれば、詩ができる

Aはあなた Bはわたし



 
 
夏の日差しをつめた小さなガラス瓶

机の上に ぽつり

砂に埋める勇気もなくて



 
 
風呂で屁をこいでみた

すべてからの自由を約束する泡が破裂する

諸君! 解放だ! 解放だ!!



 
 
髪を切りました、ばっさりと

決別です

春です、今日からわたしは



 
 
向日葵がすっくと一本

お天道さまにごあいさつ

わたしも真似てごあいさつ



 
 
晴れた日にうたう歌がある

雨の日ににうたう歌がある

僕には、歌がある



 
 
世界平和なんて願わなくていい

家内安全、商売繁盛、合格祈願、恋人ができますように、何だっていい

目を見開き、そして願え!



 
 
紅白歌合戦に誰がでるのかとテレビは繰り返し

コタツに老婆がひとり

印刷された年賀状に「今年も健康でありますように」と、娘に書き添えた



 
 
オラオラオラァ!

モダンで薄っぺらな靴なんて目じゃねぇ

ちびて薄汚れちゃぁいるが、これが歩み続けたおいらの勲章でぇ




 
 
しまったって感じで今頃朝顔が咲いた

いいんだよ

夏を閉じこめた種はまた蒔いてあげるから



 
 
心に夕陽が沈むと

満天の星

ことばたちがキラキラと



 
 
色あせたふたりの呪文は失敗し

代償はひとすじの涙

そしてひとりだけの沈黙




※「ひみつ」の蛇足
http://po-m.com/forum/showdoc.php? ....
 
叫んだ声も消えてしまう

そんな深い夜の日は

グラス片手に夜明けをじっと待つ




 
 
あんたの言葉は勇み足

あたいの想いは勇み足

そんなふたりの愛は、やっぱり勇み足




 
 
思い出の国に目覚める眠り姫

映画を観たり、キスしたり、

その度、僕の胸はキュッと痛くなる



 
 
ものに名をつけるのは ひとの営み

ときに名をつけるのは ひとの奢り

ことに名をつけるのは ひとの悲しみ



  
 
笑みを絶やさずにいよう

しずむあなたの灯台となるために

ずっと絶やさずにいよう



 
未有花さんの殿上 童さんおすすめリスト(17)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
シンプル- 殿上 童自由詩18*14-12-1
ぽつり- 殿上 童自由詩24*14-9-1
こく- 殿上 童自由詩17*14-6-1
決別です- 殿上 童自由詩19*14-3-16
ごあいさつ- 殿上 童自由詩22*13-7-14
歌がある- 殿上 童自由詩27*13-3-10
初詣- 殿上 童自由詩19*12-12-31
コタツ- 殿上 童自由詩25*12-12-24
オラオラオラァ!- 殿上 童自由詩24*12-11-24
しまった- 殿上 童自由詩23*12-10-14
満天の星- 殿上 童自由詩26*12-10-4
代償- 殿上 童自由詩20*12-9-10
深い夜の日- 殿上 童自由詩19*12-7-22
勇み足- 殿上 童自由詩20*12-7-10
眠り姫- 殿上 童自由詩20*12-6-18
名をつけるのは- 殿上 童自由詩28*12-4-8
笑みを- 殿上 童自由詩30*11-12-20

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