カラビナ、切っていくんだろ
お前の自我が燃えている
こちらの電車が燃えている
スタンダードな鉄柱の
かすれた声は裏側に
山手線の内側で
正しい摂理を殺したら
徐に雨が降っていた

足 ....
穴の夜に可憐な花を引きちぎる 心の底から憎まれたくて


『やさしさ』という字はとても丸いのでやわらかなものと誤解していた


ワンピースに西のワインがふりかかる とれない染みに焦がれど、 ....
 たった一つの心理でもって思う日々です。金属が大好物です。たまにヒトが棒状の金属を体に埋めてくれることがあります。そしてそれ以外は主に気配を気にしながら天井と壁の間で出来た蜘蛛 .... 一秒ごとに
とどまる
時間が
抜殻として
輪郭を残し
なだらかに
連なる

呼吸と
思考
いくつかは保たれ
いくつかは置かれたまま

ふりむけば
うすい
半透明の
殻が ....
ゆうろさん料理をしましたか
ええ、しましたよ
左手 お野菜洗ったので冷えてあかい
右手 あついお鍋を見ていたのでももいろ
今日はどこで
小鳥の巣箱よ
小さなやかんに小さなお鍋
風邪ひいた ....
脱いだ靴を手放し 
床に落とす音が 
鼓膜に響いて 
目の覚めた深夜  

つけっぱなしで 
眠ったはずの
蛍光灯はいつのまに消えかかり 
薄暗い部屋はいつまでも 
点滅していた 
 ....
あの頃に僕らが描いた王国はシャボンみたいな永遠だった?


PH2のコーラの海できらきらと二人のあぶくが輪廻している


レシートに走り書きした名前なら商品棚にあるよ(誰だっけ?)

 ....
燃えつづけ光の穂になる音になるこがねもとめるけだものになる



穂の陰に白と鉛のうたがあるまだ見ぬ夜へまだ見ぬ海へ



曇りから水と光が去るたびにひとしく遠くし ....
ある冬の雪の日の写真の中で二月をとめて待っていて。



二月そうして服役した服は役目を終え野に放たれるのだ。


前転をつづけた雪だるまはそろそろ後転の ....
ふたつの手のひらを
使いこなせない昼下がり

耳を澄ませてわたしは
しずかに風を
遮断する


すべては
それとなく遠い気がして
けれども確証はなくて
言えずに続いた
 ....
浴槽のなかで
泣くと
温まった頬よりもっと
熱いものが滑る

首筋をかすめて鎖骨へ
塩を含んだ水滴が落ちて
水に溶けてゆく

こうしていると
かなしみはまた
薄い皮膚を通 ....
{引用=タイトルが半分くらい省略されてしまった。


日常生活でさりげなく笑うことを念頭においていろいろな人と会話をしていると、それが積み重なって、「いつも控えめにだけどよく笑っている、感じのい ....
打ちのめす
あなたの言葉聴いている

知らん顔して
咲いてる白梅
{引用=
2005.10/23





灰皿に残った
くだらない意志の燃えかす
それはただ そこにあった

その向こうで
ステレオが鳴っている
英詞を理解できない君
意 ....
列車から{ルビ放=はな}った鮮花は孤児だから一枚一枚懐柔していく



長針の長さか短針の長さかと午前午後とも振り切れてなお



隣家の瓦のいろを確認する軋む板間にうぶ着の陽光
 ....
批評祭から遠くはなれてみる。
アフリカじゃ紛争が終わりそうもないし、パレスチナなんて終わりもまったくみえてこない。
一方で、キャンパスでメシ食ってのうのうとしてる奴だっているし…たぶん私だってそう ....
「愛されたい」と
傍で吐息混じりに呟いた
僕たちの均衡は
愛情が濃くなればなる程に
一つずつ剥がれていく
変化する形状に怯えるが
壊れたらまた創ればいいと簡単に君は言う
会う ....
かじかむ理由は
雪ではないね

それは
雪のなかでこそ
探せるものだけれど

雪そのものは
寝ているだけだね



 てぶくろは
 つかのまの嘘だと思う

 夢だとか ....
嘘だと思うなら、
止まった砂時計を叩き割ってみりゃいい。
ひとひら
白い花びらのように

ひとひら
優しい言葉のように

私の髪に 肩に
静かに舞い降りてくる


思わず手を差し出したら
ひとひら
掌の中 ふわりと落ちた


こ ....
塔のてっぺんにある
暗い部屋の
すみっこで泣いてる

よくわからない機械の
リモコンを握り締めて
ずっと泣いてる

何かが壊れるときの音を
上手に真似できる
それがぼくの特技

 ....

目を覚まして

妖精のなみだ
見つけた

しん、と
凍って

夢で流した
わたしのなみだが

ここに
薄紅そまる風の道
夕闇せまる草の道

落日の片隅に
佇む人の
瞳に映る翼の模様
羽ばたく視線は
彼方を知らない

澄まして聞こえぬ
その名のみ
凝らして見えぬ
その姿のみ

 ....
昔、
浜辺に白紙が漂着した。
それは昨日、
ぼくが君に貸した
本の一ページだった。
文字はおろかシミさえ無くなっていて、
大海で起こりうる時間の消失を
実証するのに充分だった。もしくは、 ....
毛を刈るために羊を飼うことを
今、どのくらいの人が思い出せるだろう
つやつや光る糞の転がる野原

綿が種を抱いてはじけるさまを
今、どのくらいの人が知っているだろう
大きな花と土と肥料の匂 ....
目に見えるものには私が見えている 見えないものに見られていたい



夢の中で君が泣きやまないことを遅刻の言い訳にした月曜日



大吉の籤に埋もれて死んでみる あ なん だやっぱり生 ....
  ショートカットして 編集される 僕の心臓の位置が間違ってる
  僕は警告を鳴らす マクドナルドの店員のような笑顔で
  白い黒板に向かって 正しい位置はここだと
  工場で作 ....
今日選んだ三つの詩 
 詩の批評をまたしてみようと、1月に作られた詩から3つを選んだ。いずれも心を惹いたという単純な理由からである。しかし文学においては心を惹く好ましいなどということは、はなはだ大切 ....
陸地がだんだんと溶けていってしまったので
今はもう 小学校の運動場ほどの大地
そして水平線
終わりに着いたんだね、と君は言う



 ....
羊たちが目覚めて草原をさまよう、朝の陽は山々にさして、青みがかったきみの虹彩に映るのは昨日落としたまま忘れてしまったきみの幼年時代だ、きみは蜂のように騒ぎながら羊たちと踊る、朝の食事の合図が聞こえてく ....
士狼(銀)さんのおすすめリスト(1951)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
カラビナ、切っていくんだろ- ピッピ自由詩1808-2-11
穴の夜に- 石畑由紀 ...短歌3508-2-10
不眠症患者の吐き気- 榊 慧散文(批評 ...3*08-2-9
アースシャイン- 夏野雨自由詩64*08-2-8
ゆうろさん- ふるる自由詩30+*08-2-8
深夜の靴音_- 服部 剛自由詩508-2-6
あたらしいうそ- しろいろ短歌3*08-2-5
冬午- 木立 悟短歌408-2-4
「_二月をとめて待っていて。_」- PULL.短歌8*08-2-3
青い鳥- 千波 一 ...自由詩26*08-2-3
飽和- 銀猫自由詩16*08-2-2
日常生活でさりげなく笑うことを念頭においていろいろな人と会話 ...- ピッピ短歌2108-2-1
白梅- 風音短歌4*08-1-31
君を壊すのは- 自由詩9*08-1-30
初夜- 簑田伶子短歌14*08-1-29
批評祭参加作品■You?- 2TO散文(批評 ...1508-1-29
「溺れる心音」- 菊尾自由詩6*08-1-27
白い冬- 千波 一 ...自由詩10*08-1-27
永遠は飴玉さ- プテラノ ...自由詩308-1-23
ひとひらの雪- 渡 ひろ ...自由詩12*08-1-23
詩亡遊戯- 大覚アキ ...自由詩608-1-23
幻のような- 風音携帯写真+ ...8*08-1-21
誰そ彼(たそがれ)- LEO自由詩12*08-1-19
漂流- プテラノ ...自由詩1108-1-15
忘れたものフォーラム- 小池房枝自由詩1008-1-14
中指を立てて待っているのに- ピッピ短歌808-1-13
ひどい塊- カンチェ ...自由詩308-1-13
今日選んだ三つの詩- 生田 稔散文(批評 ...6*08-1-13
終わりに着いたねと君は言った- Utakata自由詩808-1-13
羊の朝- 佐々宝砂自由詩1808-1-13

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