すいかだった。

真っ二つに割られたすいかが、
テーブルの上に、
どでんと置かれている。

どこを見回しても、
スプーンがない。

仕方がないので、
そのま ....
水のなかの空に溺れ
かがやきの輪をひろげる
黄金の鳥
午後の鳥
おまえの帰りを待つものはない
星はのぼる
雨の傷は残る
高く深い
雲の色に漂う



泳ぐよう ....
考えを聞いて 似てるなって思う
行動を見て やっぱり似てるなって思う

そんな時に 良いなって思って
こっちを見る瞳 何を思ってる?

僕と同じなら良いのに
輪郭だけをのこしたまま
あのひとがいなくなってしまったので
いつまでもわたしは
ひとりと半分のからだで過ごしている


明かりの消えた部屋で ひとり
アルコールランプに、火を点ける
ゆ ....
サハラ砂漠で夏眠中のカエルは
とてもつらい

遊牧民に掘り起こされ
厚い安らかな粘膜のシートを
乱暴にこじ開けられ
たっぷりと溜め込んだ皮膚の水分を
絞りとられるのだ

たいせつ ....
いつになく遠い道が
日差しと影と交差して
往く人々と
往った人々の隙間に
吹き抜ける息遣いを
こだまさせる

音にならないものは
光にはならない

感触のないものは
姿にはならな ....
ゆっくりと走り始めた君は、交差点で急に後ろを振り返り
やっぱり私、生きようと思うの、と
その周りを、背中の汚い魚が眩しそうに君を見ていた

この世界は、君が住むには過酷過ぎた
君の手首から流 ....
君は知っている
自らの命のはかなさを
自らの行く末を


生後僅か百八十余日の命


それでいて綺麗好きな君は
けなげに身の回りを整えている
与えられた僅かな命のために餌を食む
 ....
3分遅れている時計は、決して正確な時刻を刻むことはないけれど
止まった12時間表示の時計は一日に二度も正しい時刻を告げます

ならば止まった時計のほうがより正確なのでは?
そう勘違いして死んで ....
明日という横暴が
今日という存在を
押しつぶしていく
圧壊した残骸の時
そこに見えるのは
裾を気にしながら
階段を登る人達と
言葉を綴りながら
いまを探す人達と
それが交錯せずに
 ....





一際の赤

雲の陰さえ見えない
闇を
照らし切り裂き

妖艶


混濁する熱気
腐食する生気


終末の朱
心の屈折率が違うから君と相対して話せない
記憶の圧縮率が違うから思い出を共有できない
眼鏡越しに見る世界はとても綺麗だ
人混みが嫌いです
だから何時も上を向いて歩く
沢山の人たちにぶつかって
毎日詫びてばかりいる
それでもあの青い空に
釘付けになってしまう僕は
何かが抜け落ちているのかな

何時か君に話 ....
懐中時計がチクタク
どこから来たのか
金剛石のクツワムシ
ガチャガチャと喧しい
ガラスのお城を建てた

お腹が空いたと
建てたばかりの
お城を囓る
ガチャガチャ囓って
あっという間 ....
舞い上がる大空に

白い紙吹雪

あなたからの最後の手紙


異国へ旅立った

あなたを

辛くても

見送った


いくら待っても

あなたは

ずっと

 ....
壊れかけた日常が

雨音に掻き消されればいいのにって

願ったのはどんな季節





遅すぎた言葉は









流れ




流れて

 ....
 小さな私よ
 跳んで行って伝えるのよ
 言葉では図れない何か
 触れることで判る何か
 
 大きなクローゼットが
 いつも遊び場だったけど
 誰かが私を見つける事は
 そんな事は無か ....
夏の終わりには
風が囁くように傍らを通り過ぎ
蝶はラン・デ・ブのさなか
嘴に捕えられ
蜜はそのくちづけから
緩やかに零れて
太陽は輝きを彼方へと
少しずつずらしてゆく
真夜中の荒い息遣 ....
夜霧の向こうで、
待っている。
蝸牛。

にょきりと、
角を出してご挨拶。

こんにちは。

ゆるりゆるり、
糸を引き。
てらてらり、
雨水舐めてゆきま ....
クラッシュアイスが
しゃらしゃらと音立て
ストローとしばしの戯れ



タイムカードから解放された
一本目のタバコは息継ぎ



白い灰皿に
二本目の吸い殻を押しつけるころ ....
か細いわらの詩人が
明るい月の下
カバと話した

「僕の詩を読んでくれよ。
これが僕の他愛ないけれど、
たった一度の人生なんだ」

カバは当惑しながら読もうとするのだけれど
ちんぷん ....
いちごのようにあまい
つやつやした唇と

きらきらまるい
ぶどうのような瞳と

ほんのりももいろ
ふっくらした頬と

今が
みずみずしい

あなたのそれが
恋を知る

れもんのにおいを
かぐわせて
  ....
 
 未練が忍んで 訪ねる夜は
 畳の部屋で 灯り おとして
 膝を立てて 俯いて
 女が爪を摘むのです


 ちぎれた身の内一つのものの
 行方さえ 問えぬよう
 男の居場所を 問 ....
蛍村の事








夜の湿ったシーツ

燐寸を点ければ

一寸先の闇の中の奥まった処に山があり、野があり、兎に小川、優しい鬼たちの里がある

何故帰って来たのかと ....
さび ついた そろい のそら
ぬげはじめた め 

かかわらぬ
こえ

ふみこむ
ひざし

の 

いってらっしゃい
いってしまって

さからえ

とべない
の なら ....
The sky is
Blue
The clouds are
White
Ephemeral is
A dream
Dark is
The night

Today will
Be ....
あまがえる
あまがえる
こんな午後にはあまがえる
とろりとおひさま
くびすじからせなかまで膜をかぶって
どこにも行かれない午後
あまがえる
 
あまがえる
あまがえる
こんな午 ....
キミエさんが言ったんだ

「お前はパタゴニアに似ているよ」

コスタリカとはちょっと違う
パルプンテはもっと違う

ラテンアメリカの南の地方
パタゴニアには羊がいるらしい
あと、草原 ....
例えば、ゆるゆる喉を下る
ぬるい水、ひとかたまり
心臓を掠めそうで掠めない
何処にも、何も、満ちない


真昼を怠りたくて怠る身体では
空ろまで無気力な
ほら、 ....
甘い珈琲は好きじゃない
それでも君は甘い、甘い珈琲を淹れる
ミルクもたっぷり注いで満悦な笑みを見せる
それで僕はもういいよ、僕は甘い珈琲も飲み干せる

がちゃん

ブラックを押したはずの ....
士狼(銀)さんのおすすめリスト(1951)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
「_すいかぶり。_」- PULL.自由詩12*05-8-20
三華遠__水迷銀- 木立 悟自由詩105-8-20
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スキアシガエルの入定- The Boys On ...自由詩12*05-8-20
再生は- はらだよ ...自由詩1+05-8-20
交差点の魚達- 伊藤洋自由詩5*05-8-20
豚飼いの歌- 恋月 ぴ ...自由詩9*05-8-20
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@10_紙吹雪- 貴水 水 ...自由詩305-8-19
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処暑- 雑魚ヒロ ...自由詩505-8-19
「_うご。_」- PULL.自由詩7*05-8-19
ピアニシモ- 銀猫自由詩9*05-8-19
上弦の月の下で- けんご自由詩9*05-8-19
初恋- LEO自由詩3*05-8-19
爪を摘む夜- Fuji ...自由詩5+*05-8-19
蛍村の事- m.qyi自由詩605-8-19
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Because- クリ自由詩4*05-8-19
あまがえる- 白糸雅樹自由詩10*05-8-19
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- A道化自由詩1205-8-19
センチメンタル過剰になる出来事でもなく- 無知アコ自由詩1*05-8-18

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