そうして朝には
ぼくはいつもどうりに
仕事にいく

やがて間違いも少しづつ
馴染んできて
気づかないくらいうっすらとなる

ありがとうという透きまから
空がみえるとき
眩しかったり ....
夏の夜に生まれた私は
こんな嵐の中で脱皮する
いつか描いた理想を胸に
古くなった皮を脱ぎ捨てる

嵐の後に残されたもの
私はこの秋というひと時に
精一杯の愛情をかき集め
 ....
飛ぶ夢を見たことがある


動物園のダチョウはすっかり砂にまみれていて
それはつまりダチョウの習性であって
その目的は害虫を防ぐことだ

そんなダチョウに翼があることは
どうにも不自然 ....
さなぎの、笹食べているのを見て
いると暗澹とする。ささ、さあ、
こちらにおいで、さなぎ。どうせ
おまえは動けないのだから、せめ
て、こんな年寄りのところまで、
這いずり回って、混沌のようにや ....
聞こえるはずもない
花のつぼみがひらく音

それが優しい歌に聞こえて


蝶がちゅるりと
その花の蜜を吸うとき

それが優しい歌に聞こえるから


ぷーんと飛んできた蜂が
そ ....
雨の日は誰もがまるで
幽霊のようですね
ほら
青いビニール傘透かして
見上げてごらんなさい
雨粒と同じ数だけ
冷たいタマシイが
落ちてくるのが
あなたにも見えるでしょう
落ちてはじけ ....
陽は斜めに、
影は長く伸びる。

あの足跡まで、
もう少し。

ようやく影が、
足跡を捕まえた時。

旅人は、
部屋を出た後だった。

カーテン。
ふ ....
飛散したガラスの破片が
危ないものだなんて知らなかった
キラキラとひかって
みんながとても喜ぶだろうと
そう思ってた
しずまりかえった夜
の浸透圧で
ゆるやかににじむ
染まりゆく夜
染まりきるころには
わたしたち 空っぽ

恋は死ぬ
愛は死ぬだろうか

輪郭は想う
幻色で、つめたく卵
うすく微 ....
{引用=





ゆつくりと 首を すげかへて
さみしさ を
あなたと わたくしの合間に横たはる、あの さみしさ を 
その一端でも 共感しやう
静かなあなた の 夢見言が
わ ....
その愛しい指が
わたしの名を綴ったからといって
距離は変わらずなのだけど


無機質なディスプレイに
時折運ばれる便りの
密やかなときめき


それは
一群れのシロツ ....
落書きは消さない
向かい風にむかって
ときおり模様を懐かしむ
みあげた空がいとおしいなら
転べ、青い獅子

記憶にとどめたい
最後の絵を抱えて    
私の

怠惰も

退屈も

焦燥も

動揺も

赤面性も

無愛想も

不細工も

不器用も

あがり性も

口の悪さも

優柔不断も

汗っかきも
 ....
第三公園にて
子供たちの遊びがバタリと終わり
夕刻が全く遊びではなくなったころ
通称・動物公園、を
理解できずに正しく第三公園と呼んでいたら
わたしの待ち合わせだけが上手くゆかないまま
わ ....
   ユメに住めば 眠り浅く

   ユメを食べて 満たされず

   咲いたところで ユメのなか

   カリソメの陽を浴びて

   水面に映る蒼白い ヌケガラ
チューズデイ・ラブ。朝、目覚めれば彼女はパティという名前だった。お母さんはパーマがうまく巻けないし、お父さんの口臭が嫌いだった。そして階段を軽やかに滑り落ちる。今日は太陽ごっこよ。太陽ごっこをして遊ぶ .... ざあざあ雨の日の赤信号
私は傘の代わりにバックをかぶっていた
足元にいた雨蛙が
私を見上げて
ゲコゲコゲコリと笑った
逃げもしないで

お前も信号を待っているのかと訊くと
雨蛙はまんま ....
あなたの詩が好き
と、あなたが言うと
あなたに好かれる詩を書かなきゃ
と、思ってしまうんだ

そうして

僕は
だんだん
詩が書けなくなっていきます
だんだん

でも

あ ....
人の生き死にをたやすく
詩になんかするものじゃない
と、貴方は私に云い
今のところ
概ねだけどそれは守られている

けれど私は
貴方の生きざまと
死にざまだけは
しっかりとこの眼 ....
そこかしこに扉はあって

それは
いろんなところにつながっている

何気ない会話の
ほんの小さなやりとりにも
そんな扉がひそんでいるから

いつでもどこでも
特別を感じられるんだ
 ....
私の中に
午前を飼っている
白い舟がいくつか
遠く漂う午前だ
華奢な草の葉がためらいがちに揺れ
吹く風のなかに
覚束なげな青さが
消えない午前だ

もう長いこと飼っている
だからも ....
 
ゆうべ

アナタじゃない人と カクテル のんだ

ぴかぴかした夜景が よくみえる店だった

グラスの チンザノも きらきらしてた
 
 

 
アナタじゃない人は

少 ....
空白に
空白が
忍び寄る
図図しい奴
弱冠の赤み
フォルムといい
テイストといい
跳びつきやすい
そして僕は
空白の上に
空白を上塗りした
ことを
忘れて
拒絶が堕落
して ....
まなこ に にちりん

もろて に こがらし


つち の かんむり しろ こだち 



かぐわし みつ むし

たわわ の やま つき    


かぜ の ふところ  ....
綺麗なドレスを纏い踊る
操られているるように
心に刺さった棘はそのままで
穏やかな笑顔を浮かべて
君はここが狭い箱庭だと理解して
それでも踊り続ける

誰かに造られた世界で
関節にごと ....
形容詞が
見当たらない

生き物の震えは
魂だ
猫がないたら
魂だ

月が見えるとき
ただ見ている
それなのに
感じながら
ただ見ている時間は
魂だ


手紙が
届い ....
その小さな身体には大きすぎる
僕の白いYシャツを着た君を見て


窓に浮かぶ思い出
ある日ならんで歩いた海岸で
せまってくる白線をとびこえては
水しぶきをあげてはしゃいでいた


 ....
彼女「私この映画好き」
彼氏「俺も」

彼女「私このスープ好き」
彼氏「俺も」

彼女「私こういう家好き」 
彼氏「俺も」

彼女「・・・」 
彼氏「・・・」

彼女「私あなた ....
僕は感じる君の気配を
弓なりの曲線は
甘い咳払いひとつ


それは涎のようでもあり
差し出した僕の人差指に乗り
鳥かごから出ようとする可愛い小鳥
胸一杯の期待感に
ひ弱な翼を震わせて ....
  もっとも遠く、旅した者が
  偉大な旅人なのだとすれば
  それは
  鉄路の地下に
  埋もれた大路を
  使者に運ばれて通った
  ペルシア細工かも知れない

この駅を出て
 ....
士狼(銀)さんのおすすめリスト(1951)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
- tonpekep自由詩8*05-9-6
嵐の予感(ソネット)- 快晴自由詩5*05-9-6
空を飛ばないダチョウにも翼がある- ベンジャ ...自由詩13*05-9-6
晩夏の蛹- 岡部淳太 ...自由詩12*05-9-5
それが優しい歌に聞こえる- ベンジャ ...自由詩11*05-9-5
幽雨- 大覚アキ ...自由詩305-9-5
「_かーてん・こーる。_」- PULL.自由詩12*05-9-5
コントラスト- さこ自由詩13*05-9-5
水母- こしごえ自由詩13*05-9-4
始まりの回想__【一】- 半知半能自由詩1105-9-4
名前を呼んで- 銀猫自由詩12*05-9-4
描く- 石川自由詩1005-9-4
そして何も変わらない.doc- K+A自由詩4*05-9-4
第三公園にて- A道化自由詩1305-9-4
ユメノハナ- yaka自由詩6*05-9-3
知ったかぶりパティの火曜日- nm6自由詩9*05-9-3
蛙紳士- 日和自由詩7*05-9-3
足首から背中を通りそして頭へ.doc- K+A自由詩5*05-9-3
永様- 落合朱美自由詩11*05-9-3
どこでもポエム- ベンジャ ...自由詩10*05-9-3
午前を飼う- 塔野夏子自由詩26*05-9-3
アナタじゃない人- 准々自由詩4*05-9-3
空白の上に空白を- 太郎冠者自由詩2*05-9-3
みのりごと- 千波 一 ...自由詩19*05-9-3
モノトーンダンス- AKiHiCo自由詩205-9-3
手紙が- 石川和広自由詩6*05-9-2
Yシャツと君と- ベンジャ ...自由詩9*05-9-2
ケアレスミス- 自由詩2*05-9-2
電気椅子- 恋月 ぴ ...自由詩14*05-9-2
駅:大和西大寺- たりぽん ...自由詩4*05-9-2

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