タクシーで溺れた
昔はあんなにうまく泳げたのに
手足をばたばたさせても
座席の底のほうに沈んでいくばかりだ
ナイター中継を聴きながら
運転手さんが舌打ちをしている
水の中では舌打ちすらでき ....
それが誰なのか、
記憶を探れば出てくるが、
誰が誰であったか、
この部屋では関係ない。

窓の向こうに手を伸ばそうとも、
扉の向こうに声を掛けようとも、
ひとつも ....
どんなに薄めても
悲しみは消えませんでしたから

少しずつ明日を
塗り重ねてゆこうと思いました

悲しみは複雑すぎて
はじめとおわりの区別もつかないけれど

晴れわたる空に喜びは
 ....
わたしがむやみに数えるものだから
蛍はすべていってしまった


わたしが思い出せるものは
ひとつ
ふたつ

美しい光

いつつ
むっつ

美しい光

けれどもそこ ....
買い物袋から
オレンジが転がったのは単なる偶然で

私の爪の端っこに
香りが甘くなついたのも単なる偶然で


果実が転がり出さぬよう
そろりと立ち上がった頭上に
飛行機雲を見つけ ....
サワレナイという女の子がいました
何を贈られてもそれに触れないでかなしそうに笑うので
そう呼ばれていたのです
サワレナイはある朝、さみしい夢に目を覚ましました
そして、毎朝そうやって起きていた ....
八月
がくる。別れの季節
を知らないままに。
二度と醒めない夢
を夢見ながら、二度と終わらないおはなし
のまんなかにいる。
失われたひと
によってうたわれた歌
を、誰
にも知られない ....
堕ちる 堕ちる 堕ちる どこまでなんて知らない
視界は真っ暗ってわけじゃなくて
パチンコ屋のネオンやらスナックの看板やら
妙に見慣れた景色や知人の顔が通り過ぎる
おおい ウォッカ・ライ ....
私小説というものがほぼ死に絶え、小説はエンタテイメントとして書かれ・読まれ・消費されるものになって久しい。それに対して、詩というものは、未だに“私詩”とでも呼ぶべきものが大半を占めているように思える。 .... なーんも、やる気せんわー。



俺もー。

俺もー。

俺もー。

俺もー。
アスピ隣人の襟を彩ール
プレスされーたブレスのレース編
或る実に熟むトミノをついばむ
鳥の尾発条は8000の螺旋
QのSun輪車kulセラフィ夢の
落とすガーゼはガジェットの影
Rin-g ....
あなたからの手紙、
「。」が全部ミジンコで
「、」が全部ゾウリムシ
だったよ
どうでもいいから
早く会いたい
君が眠っているうちに
パンが焼きあがったみたいです
お母さんはお父さんを呼び
小さな女の子はテーブルを手早く片付けて
髪を撫でてもらいました

君が眠っているうちに ....
 学校の怪談といえば、やはり代表はトイレの花子さんではないだろうか。
 花子さんとは学校に伝わる女子生徒の幽霊の総称で、良くトイレに出没するのが特徴で、その起源はそれぞれの学校でかつて実際に何らかの ....
ミルクが欲しい1歳は
男が欲しい21歳に
あっけなく捨て去られる

新しいゲームソフトが欲しい12歳が
プラダが欲しい32歳の
財布から金を抜き取る

夢が欲しい33歳は
安定が欲し ....
宮沢賢治の詩を読むのは、とても辛い
自分の苦に、まといついてくるみたいだから
彼は、いつもじたばたしている「デクノボー」であるから

辛いけど、あざとい詩もあるけど、美しいから困る
日本語が ....
何か、ひとつ書いたらテンション上がってしまった。
腹も減った。米を水にひたしてる間に、もうひとつ書こうと思う。
日本人シリーズ、行くぜ!

知っている人は知っているが、現在俺は英語圏に住んでい ....
がっこうからかえると
おかあさんのからだがばらばらになって
いえじゅうにちらばっていた
あわてて
ぜんぶかきあつめて
しんちょうにくみたてると
とりあえず
おかあさんみたいなかたちに ....
とりあえず ここから出よう うさぎは
「じぶんが
あいされていない」と
かんがえたので
みずうみに
みを
ひたしました

つぎのひ
ぽっかりとうかんだ
うさぎのからだをみた
どうぶつたちは
このようにしゃ ....
「どれだ、どれがあいつなんだ!こいつか!」
「ふっ、残像だ。」


そんな水槽。
暮れていく
空のグラデーションを
この目に焼きつけて
こんにちは、僕はサボテン2号。

僕は待っています。

こんにちは、僕はサボテン2号。
 ぐったりのびた豚の死体を担ぎ上げて
 好きな方角に向かって投げる
 車の後輪タイヤは空気が抜けてて
 地面にホイルがめり込む
 大切な約束をしたはずが
 赤 ....
一時間に一本だけの電車の中で居眠りをしてみると
回想の中で自分の自分に逢えるので
もう一度と思ってみても
一時間に一本なものだから
すごく困ってしまう


ぼくらは、たまに
どうしよう ....
あまりに懇願されるので
試しに小指を与えてみた
男は急いで口に運び
コクリと飲み込むと
生あたたかい求愛がわたしに届く
唾液に光った男の喉をうっとりと通りぬける
わたしの小指

満たさ ....
君が泣く夢を見たので今日僕は
形在るもの凡てを憎んだ。
 足の裏に体重がある
 芝生は必要な分だけ沈む
 暗がりの松林を背に湾岸高速が走る
 ゴミ箱と水道の蛇口には距離があって
 その間に
 水色の作業着の男が一人立ってい ....
フセイン、昨晩おまえの夢を見た
おまえは壇上から民衆に向かって演説をしていた
それはおまえの国の言葉なので俺には聴こえなかった
サダム・フセイン、俺がおまえの夢を見ているとき
おまえは俺の ....
 爆竹だったら良かったのに

 失敗だった焼け跡は
 遠いお兄さんたちの
 黒コゲでいっぱいだった
 彼らは飼い慣らされて
 エサを待っている
 焼け跡だけが寒く
 エサを待っている昼 ....
士狼(銀)さんのおすすめリスト(1951)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
練習- たもつ自由詩1605-8-13
「_冷たい紅茶。_」- PULL.自由詩17*05-8-12
空色の絵の具- ベンジャ ...自由詩17*05-8-8
清流- 千波 一 ...自由詩43*05-8-2
家路- 千波 一 ...自由詩53*05-7-27
空の子- ヤギ自由詩25*05-7-25
どうしてここには生きてるものしかいないのってこと- ピッピ自由詩1805-7-22
堕ちてゆく客体としての私- 佐々宝砂自由詩1005-7-21
詩と“私”を切り離せ。- 大覚アキ ...散文(批評 ...61*05-7-13
あぢー- 携帯写真+ ...2005-6-30
トミノ- 六崎杏介自由詩405-6-16
。、- たもつ自由詩12*05-6-15
裸で君の隣りにいると- ふたば自由詩1505-5-15
トイレの花子さん☆- 藤崎 褥散文(批評 ...9*05-3-23
滑らかに廻り続ける欲望の輪- 大覚アキ ...自由詩126*05-2-27
宮沢賢治の詩メモ- 石川和広散文(批評 ...10*05-2-26
日本人の英語について- 虹村 凌散文(批評 ...34*05-2-21
なにか- アンテ自由詩20*05-2-12
空_切り取られ- 半知半能携帯写真+ ...7*05-2-1
さようならの一つくらい言えるようにはなっていたい- 煙と工場自由詩1305-1-17
ファインディング・ニモ?- 半知半能携帯写真+ ...1304-12-13
今_おもむく- ツクヨミ自由詩6*04-12-12
2号- 半知半能携帯写真+ ...11*04-10-31
視覚神経- カンチェ ...自由詩4*04-10-18
故郷日和- 霜天自由詩1804-9-30
美しき日々- 石畑由紀 ...自由詩3204-8-12
黒迫- 有邑空玖携帯写真+ ...9*04-6-27
足の裏に体重がある- カンチェ ...自由詩904-6-1
夢(サダム・フセインの)- たもつ自由詩1404-4-22
「解放戦線」- k o u j i * ...自由詩1004-2-12

Home 戻る 最新へ 次へ
1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20 21 22 23 24 25 26 27 28 29 30 31 32 33 34 35 36 37 38 39 40 41 42 43 44 45 46 47 48 49 50 51 52 53 54 55 56 57 58 59 60 61 62 63 64 65