線香花火は
線香の匂いがするだろうか
水辺の淵でひっそりと
雨のように流れ落ちる火花
友達がたくさんいる
ちょっと狭いけど
寂しくないから

慌ただしくも
ユラユラと
揺られながら

何のためにここにいるのか
知りたくはないけど
涼しさの中で見え隠れ

白い世界 ....
 愛の因数分解 学校では教わらなかった
 
 心の記憶の万華鏡
 
 いつも分かり合えない 二人がいる

 時に 一つになっても
 
 愛の因数分解は 解けない
 
 的を射抜 ....
交差する
ローズマリーの枝葉
小さな生き物たちの
高架道路

ちま ちま ちま
車間一定
働きアリの前進だ
赤 緑 黄
揺れる触角
正確な野生の信号だ

小判葉の
ガードレー ....
プラネタリウム
僕の住むこの街の自慢の
半径十数メートルの球の中に収まる宇宙
眠らない街の明るさで霞む宇宙よりも
はるかに輝いている宇宙

プラネタリウム
夜空を駆ける星たちを光で繋いで ....
ポケットいっぱいのビー玉を
 本物の宝石だと思ってた

そいつは今だっておんなじさ

名前すら借り物のあの子が配る
 ガラス玉をもらいにココへ

僕はきっと優しい嘘ってやつが好きなんだ ....
種子が私を追い越そうとしている
それはとても嫌なことなので
速度を上げる
と、背が少し伸びる
冬に逝った人の名を
夏の終わりになって
帳面に書き足す
遠くが見えるということは
かわ ....
何だか最近こんな感じだね
ちょっと手を伸ばせば
君の優しさに触れられるのに
何故かためらってしまう


あのゲームと一緒かも
無数の穴凹から僕のあたまは
勢い良く飛び出しては
怯えた ....
久しぶりに自転車をこいだ


思いのほか重くって 
にわかに
ふくらはぎが 
注意報

堪え 
堪えて 
焼鳥屋を目指す 
男ふたり



「とりあえずビール」

 ....
向日葵は沈んでしまった
そのことがとても悲しくて
夜に対抗してライターをつけてみたけれど
満たされずに
星が溶けてしまわないのは
きっと強い意志があるからで
部屋の明かりのよう ....
夜明けまえ、
廃止された鉄道分岐点で
ぼくは枯れ枝を燃やした。
低空によどむ雲、その裂け目に
うすい煙の筋が消えていった。


正午まえから雨。
うす暗い昼のあいまにぼくはウィスキーを ....
{引用=
約束しないのが
封印された決めごと
矛盾を越えるのが
愛の役目だと思っていた


わたし
ひそかに
日記を付けてたんだ
携帯メール打つふりして
あなたがくれた
ちっ ....
ちからのかぎり
なやんで ないて
さけんで たたかい
やぶれさった すがたのまま
なつがおわるまで たっている
夏が去っていくと
雲の足音が聞こえたりする
道程はうっすらとひかって
わたしの側で
秋はひとりでに語りだす

もの音は静かに出会ったりする
さよならの方角がすこしずれてたりして
ときど ....
わたしの身体は三日月の野原です
このなだらかなカーブは
どのみち受け入れるための
情報を得る手段であり
触角のようなものです
屹立と振動が描く
幾重にも連なる波状のはしっこを
数千億もあ ....
詩が生まれた
あなたはどこから来たのでしょう
あなたに辿り着くまでに、
どれだけの根を共にしてきたのでしょう
たくさんの親指に包まれながら
あなたは産声を揚げたのです

この世に生まれた ....


 声を潜めて

 雨と歌う

  からからわれた

 囁き声は

      ひくく
 
        ひくく 

 こぼれおちてく

 すきまだらけの

 ....
夏が終わるね
少年が
風鈴の音を撒きながら走り抜けた
この胸元ではまだ 汗のビーズが貼り付いていて
蝉しぐれが落ちてくる 私たちの地上では
色付きの花々が 太陽を仰いでいるけれど
ゆきの花 ....
電線の五線譜に音を入れ
夜三時に水平線を目指すオオムラサキ

世界を支えるピアノ線がゆっくりと緩む

深海にさく桜
魚達は星を夢見ている

海が静かにひいて
地軸がわずかにきしむ
 ....
 太陽には 秘密があるんだ
 誰にも言っちゃダメだよ

 太陽は実は 月に恋をしているんだ
 遠い宇宙の空間の中で いつか 結ばれることを
 毎日 夢見ているんだ
 
 太陽は 熱い ....
みじかめに
つめを切ると

ゆびさきが
やわらかくなる

そのあと

髪を洗うとき
ゆびさきが
あたまのひふと
みっせつに
ふれる

そのあと

キーを叩くとき
ゆび ....
彼女は
朝の遠いこのまちの 
ちいさな刷毛で色をさしてゆく、群青
そらをぬりこくって笑う
その背中に 
にじんでゆく夕焼け空を想起しました
けれどもうぜんぶ しずんでしまったから
 ....
あの頃、君に告げられなかったことを今


 ***


ねぇ、君
冷やし中華を誰よりも早く始めたいの、とはりきる君の姿が僕は好きだったんだ



ねぇ、君
扇風機の首フリに合わ ....
さくら かんざし
あかねの 鼻緒

ねむりの いわおに 
腰かけ
仰ぐ 


ちり ち り りん
金魚の尾ひれが 
風鈴を蹴る

ちり ち り りん
黄色の帯と 
左手 
 ....
楽園の夢を見た
この世界ではいま
それが必要だから

まず
都市計画の話を
人間の楽園の話をしよう

ペブルビーチ
サンドビーチ
エプコットビーチ

椅子に座って
話をしよう ....
ひぐらし
ヒグラシ

日暮
日暮らし
の声を聞くと死にたくなるのは
僕だけ何でしょうか?
あなたの温かみと重みが
わたしの存在に加えられる
その重みで
わたしは少し沈む
ほんの少し
沈む、あなたのわからない程度に

支える四本の脚
と呼ばれている、それは
わたしの言葉
 ....
喧噪に耳を澄まし、ベッドの角から落ちないよう微睡んでいる

くるまったタオルケットに熱がこもる


唇を添えて


彼女の名前を口ずさむ
――――――――――――――――――――
昔日の思想は僕の手に形をあたえる。指先を
くるむほとびた皮膜に沙漠のイマージュをな
がしこむと、僕の手指は草の葉をつまむこと
ができる。内臓の液化して ....
 少し 寒い夏の朝は 

 僕の罪を 許してくれるから大好きだ
 
 心地よい 徹夜明けの けだるさ
 
 缶コーヒーとおいしいタバコ

 
士狼(銀)さんのおすすめリスト(1951)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
夏の終り- チアーヌ自由詩505-8-30
金魚- F (from send ...自由詩3*05-8-30
因数分解- 炭本 樹 ...自由詩305-8-30
小さな道路- kw自由詩3*05-8-30
プラネタリウム- F (from send ...自由詩3*05-8-30
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自由研究- たもつ自由詩14*05-8-30
もぐら- 恋月 ぴ ...自由詩14*05-8-30
発泡の夏- 千波 一 ...自由詩20*05-8-30
昨日の朝に- 自由詩7*05-8-30
雨のなかの火- 安部行人自由詩1105-8-30
タンポポと約束しない- たりぽん ...自由詩5*05-8-29
そろもん(向日葵の話)- みつべえ自由詩1205-8-29
始まりの秋- tonpekep自由詩11*05-8-29
女体についてのオマージュ- 芳賀梨花 ...自由詩19*05-8-29
しはいきてすくう- つきのい ...自由詩20*05-8-29
浸水- かぜきり自由詩6*05-8-29
ゆきの花- たちばな ...自由詩13*05-8-29
生まれいずるすべてへ- 伊藤洋自由詩4*05-8-29
太陽の秘密- 炭本 樹 ...自由詩705-8-29
ゆびさきプラグ- 朝野自由詩12*05-8-29
ラピスラズリ- はな 自由詩16*05-8-29
君に宛てて- Monk未詩・独白187+*05-8-29
献花- 千波 一 ...自由詩43*05-8-29
都市計画/楽園- カワグチ ...自由詩14*05-8-28
しねしねしねしねしねしね……- 虹村 凌自由詩4*05-8-28
椅子- たもつ自由詩2205-8-28
彼女の微熱- 自由詩4*05-8-28
(窓)(部屋)- 葉leaf自由詩10*05-8-28
罪なき朝- 炭本 樹 ...自由詩2+*05-8-28

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