ふと
アパートの鍵をなくして
アパートの前で
うろつく事
約三十分

ポケットの中から
靴の底まで
脱いでみて
どうでも良くなること
それから
二十分後

どこかにでも
落 ....
小鳥はもう飛ばないんだ もう死んでしまったんだ
生き返らせてときみが泣くから
小鳥の背をナイフでなぞった
流れる赤い血を見てふたりはせつなくなれたから
青空の下 海へ向かってる

肺が放出 ....
折れた枯れ枝に添ったまま
消えていく水時計を持つ土色の葉

陽射しを後にした地の床への風くぐり
通りの方から聴こえる小声

渓谷は乾き こぼれた石
切れた羽に 埋め込まれ

飛ぶ ....
夜空を指す 
背の高い木の枝先に引っかかった
宛先の無い
青い封筒 

何処にも届けられぬまま 
あやうく風に揺れている 

( 無闇な言葉ばかり、{ルビ零=こぼ}れ落ちていた。
( ....
月がね
切った爪みたいでね
汚れた爪
置かれてた
夜空に貼り付いた枝の隙間に
どこまで歩いても
消えなかった


もうどこにいけばいいのか
わからないはるが白すぎて
どこから ....
「私は何も言いたくない」という言葉が孕んでいる事態について考察してみよう。そうすると人は「言いたくなければ言わなければいいだけじゃない」と言われるかもしれない。しかし、事態はそう単純ではない。
例え ....
まちがえることを
素直におそれた日々は
だれかのきれいな蝶々結びに
たやすく揺られる花だった

あの草原で
かぜを追いかけてゆくことに
不思議はどれほど
あっただろう


 ....
春の色に月やあかきと問ふ人の
かざしにせばや八重桜花



あらし吹く春ならずともこぼるるは
恋のこころの花とこそ知れ



仮初の夜にも似たるかいささくら
 ....
春の気配に恋、を思えば
こころが羽根を持って
菜の花畑の上を旋回する


拙い愛情が
地球上のすべてだったあの頃に思いを馳せると
おぼろに陽炎は立って
咲き競う花の匂いが
わたしを空 ....
蛍光灯の灯りが揺れる
人影の途絶えたプラットホーム
いくつも電車を見送って
途方に暮れる無人駅

蛾の浮かび上げる影を目で追い
懐かしき君のの面影を追い
幻は掌をすり抜けてゆ ....
まず初めに、このサイトの管理人さん、いつも互いに励ましあって
詩作をしている方々に感謝いたします。

今日でこのサイトに登録してから1年になる。
365日前は詩というものは何一つとして書くこと ....
ところで俺はだてに墓標を背負ってるわけじゃない
今日も墓標に風で飛ばされた紙切れがうまく引っかかった
細かい字で何か書いてある
読んでみた
{引用=
「君に宛てて」(恋愛詩の習作)

や ....
何も描かれていないその絵本は
風の中にあった
ミルク色をしたその紙の上に
風が運んだ川のせせらぎの音を
優しくのせてゆく
絵本の中では
水は静かに海へと流れてゆく
絵本の右上から小鳥のさ ....
東の空が明けるころ
あなたはまだ
真綿の中で眠っている

朝の日のひとすじが
あなたの頬を
さくら色に染めて
はやく春がみたい
と言ったあなたよりも先に
春をみた
 


 一


日々を連写して
間違い探しをする

遠浅の青に
いつもの魚が溺れている
鱗がまた一枚なくなったこと
それを除けば
昨日と今日の境界線はゆるい

魚は、な ....
  雲

あんまり空が
低いので
私は泣いて みたのです

いいえ私は泣きません
ひとつも涙は零れません
とけてゆかない成分だから。


  ひとり

あなたをきずつけぬよう ....
屋上にいると からだはんぶんずつ消えていきそう ゆうしてっせんが空をてっぺんから
だめにする、僕のあしもとのおもみがなくなり、飛んでいく鳥の骨を抜きとってしまった、
「ひる」口にできない。つた ....
あなたが通り抜けた改札で
何故か
わたしは置いてけぼり

あなたが買えた切符
何故か
わたしには買えなかった

人生には幾つもの
改札があって

選ばれたひとと
そうでは無いひ ....
白髪を掻いて
新聞を読んでいる
あなたは
岩だ

猫を
下手くそに撫でる
次郎丸は
僕が名づけた

うちで生まれた猫たち 三匹
母親にとって
あんなに大切だった ....
{引用=
久方の            (日の光がのどかな春の日だ)
光のどけき春の日に       (それなのにどうして桜は忙しく散っていくのだろう)
静心なく      ....


好きと嫌いが
ギアの上で揺れていました
わたしはちょっと迷いましたが
結局どちらとも決められないまま
右手で好きも嫌いも
すっかり覆い隠して
細心の注意を払い
 ....
さがしてみても
しっぽは見つからない

まるで
気泡のような午後だから、
いつの窓にも
ふたりは
求めて


 やわらかな、視線

 だれにも始まる
 デッサンの
 ....
灯台の積層レンズから
ここにいる、と叫ぶ声は
遠くからは星
近くからは秒針
海霧に照らし出す
港という駅

造船所の大きなクレーンを
右手にみながら
故郷はいつも
思い出せない何か ....
君が、
昨日よりも
薄く
見える

数ミリ
ばかり

気のせいだろうか

この世界の
奥行きが

昨日よりも
薄く
見える


今日という
平面に

僕たちは ....
嫌になるときだってあるよ
そう言うと
友だちは笑顔でうなづく

さほど広く無い部屋に
ふたつ机を並べ
四十六時中
お互いの気配に触れ合って過ごす

それでも机と机を隔てる
背の低い ....
新しいお絵描き帳と
クレヨンを持っていった
何も描けなかった
周りの子たちは
鳥も魚も人も
自由に描いた
真っ白く広げられたものの前で
どうしたらよいのか
わからなかった
どうしたの ....
GoogleでPO-M.COM内を検索してみました。適当な言葉を選び検索した結果の件数と比率を並べています。ウェブ全体に対しても同じように件数と比率を出しています。
ウェブ全体が標準的な日本語の使い ....
質問です
「し」と言われて何を思い浮かべますか?

「私」を思い浮かべた人は
自分を大切にしているのですね
簡単な事ではないと思います
あとはもう少し他人の事に
気を配るゆと ....
ある日からだった
鳥たちがいっせいに地下を飛ぶようになった
空を捨てて森を捨てて
鳥たちは土の中へと潜っていった
地上には鳥の姿は見られなくなった
人間は鳥の居場所を探したが
かなり深くま ....
十一年伸ばした髪も切られ
おかっぱ頭になったことだし
明日から金太郎になります
まさかり 担ぎます
熊に 乗ります

もうハッタリも効かなくなってきたことだし
これからは ....
士狼(銀)さんのおすすめリスト(1951)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
なくても- ねなぎ自由詩507-3-26
海を見る。- 新谷みふ ...自由詩11*07-3-26
古蝶石葉- 砂木自由詩16*07-3-26
月夜の木陰_- 服部 剛自由詩1007-3-25
ワーキングホリデー- 水町綜助自由詩15*07-3-25
「私は何も言いたくない」- ななひと散文(批評 ...9+*07-3-24
蝶々結び- 千波 一 ...自由詩40+*07-3-22
月下咲羅(げっかさくら)___■古語の宴参加作品■- Rin K短歌20*07-3-22
いつか空から幸福が降る- 銀猫自由詩32*07-3-21
無人駅- 1486 106自由詩22*07-3-21
現代詩フォーラム登録1年を振り返って- ぽえむ君未詩・独白30*07-3-20
君に宛てて- サナギ自由詩11*07-3-20
風の中の絵本- ぽえむ君自由詩15*07-3-20
あした、春- LEO自由詩37*07-3-20
輪廻- Rin K自由詩32*07-3-19
かなしみ- こしごえ自由詩34*07-3-19
低空飛行- つめきり自由詩17*07-3-17
DNF- 恋月 ぴ ...自由詩46*07-3-15
白髪を掻いて- 水在らあ ...自由詩37*07-3-12
静心なく- 蒸発王自由詩8*07-3-11
仕事の話- 吉田ぐん ...自由詩2507-3-11
オクターブ- 千波 一 ...自由詩16*07-3-11
駅・函館- たりぽん ...自由詩10*07-3-11
ブラウン管- 043BLUE自由詩407-3-10
桜の季節としゃぼん玉- 恋月 ぴ ...自由詩36*07-3-10
- たもつ自由詩1607-3-10
現フォで多く使用される言葉・されない言葉- 青色銀河 ...散文(批評 ...1407-3-10
心理テスト- 1486 106自由詩13*07-3-10
地下を飛ぶ鳥- ぽえむ君自由詩24*07-3-10
気は優しくて力持ち- 水在らあ ...自由詩20*07-3-10

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