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夕闇のなかでふるえながら
どれほどの
自分の亡骸をみおくったろう

優しいばかりでは生きてゆけないこと
たくさんの人たちに教えられて
それでも
世界をいとおしむやりかたを
変えられ ....
言葉が出てこない
胸がいたい
わたしにはなんにもできない
わたしには、なんにもできない

どうやって生きていこう?
どうやって誰かを愛そう?
わたしにはなんにもできないのに
どうや ....
若い青葉に滴が冴えて
ぬるい空気のなかで雀たちの声が朝露に濡れる
そうやって世間はあたらしい季節にそわそわしているのに
留まろうとしてるひともいる

分かるはずもないんだ
誰によってあ ....
お酒は重めのモルトがすきで
お菓子ならビターチョコレイト
煙草は赤いマルボロ
食後はコーヒーにお砂糖を入れて

ボトムはいつもジーンズ
バイクはマグザム
サングラスはポリス
ネックレス ....
木々、たいよう、風、ねこ、ひとみの色と涙のあと
クローバー、すずめ、子供たちの無防備なからだ

誠実、不誠実、夕もやに消えたため息の影
妊婦のおなかと、マニキュアのはがれた爪

海 ....
今年もまたさくらが咲く
涙を吸い上げて
また地におとす
季節はただ往くだけ
巡ると見せかけて

春は残酷なくらいやさしくて
このうえないしあわせを見せ付けながら
かなしみを呼び起こす
 ....
きみにメールをしようとしたけど
なにを書けばいいのかわからなくて
白紙のままの作成画面をみつめた

液晶がにじむ

ほんとうはずっと
信じていたかったんだ
ばかみたいに
おとぎばなし ....
きみの吐く
藍色の空気につつまれるたび
わたしはぺしゃんこになる

圧縮されたわたしは宇宙をとびかう電波みたいに
ひらひらと空を舞い夜を見渡して
みどりの泉でからだをふやかし
きえない炎 ....
きみが森にはいれば
木々は青さを増し
きみが空に手をのばせば
雲はきみに近づこうと雨になり地におちる
きみが猫にふれれば
その三毛猫は、2丁目界隈の王になる

海がみたい、君がときどきそ ....
疑うことは疲れるけれど
だまされることもそれはそれで疲れる

スパイスなんて要らない
甘いだけでいい
こんな気持ちをかかえてうわっつらだけへらへら笑ってるくらいなら
砂糖菓子みたいにとろけ ....
 いっしゅん、と呼ぶあいだに
 かのときは過ぎ去る

 きみもそう

 きみをみつけたそのとき
 きみはもういない


 
 夢を書き記すくせがついたよ
 ひとは忘れるいきも ....
まっしろな空をみつめていたら
わたしを見知らぬ世界へすいこむ
入り口がみつかる気がした


髪飾り 首飾り 耳飾り
指輪にマニキュア ブレスレット
アンクレットにトウリング
長い茶髪を ....
おおきな雲とか
もっとおおきな空とか
数え切れない窓の灯りとか
やみそうにない車の流れとか
虫の鳴き声とか
がしゃがしゃいう工場を育ててる人たちとか
そんな夜の中で、うたを歌ってるあたし ....
飽きてしまった
褒めるのにも
褒められるのにも

飽きてしまった
幸せにするのにも
してもらうのにも

深度たった20メートルの
海の中から見上げた太陽は
とても美しくて
けれど ....
色のない朝に目を覚まし
音のない世界におはようをいう
返事がかえってくるのもまたずに
わたしはせっけんをあわだてる

すずめとくるまに声を与え
カーテンと食卓に色をつけた
なにも書かれて ....
ひろい、その
せなかを
目で
これ以上ないほどに愛しきってから

あなたに触れにいきます

どうかそのときまで
しあわせをしりたいとき
かなしみの真ん中に座る
つめたい池にうかぶちいさな小島で
月を抱くようにみあげる

うたをうたうことも
愛をささやくことも
記憶を掘り返すことも
夢をえがくこと ....
灼熱の夏のうらがわで
たいようがかなしげにゆれているのを
みのがすひとにはなりたくなかった

カラフルなひよこがちいちいと泣く
こどもがそれを買ってとねだる
ゆかたのわたしはそれをみて
 ....
ピーターパン・シンドローム
なんていったって
知っているでしょう、
わたしとっくのむかしに
飛べなくなっていた

いまになっておもうの
わたしはこどもである、とか
わたしはおとなかもし ....
つながりをことさらにつよめるのではなく
切れてしまうことをおそれます

やさしくされようとするのではなく
忘れ去られるのをおそれます

気付いてもらおうとするのではなく
ただ、ひそやかに ....
ビーズをつないでたテグスが
ぷちん、と切れた

こう、だから好き
こう、だから嫌い
そんな風によのなかを
ふたつに分けることが出来なくて

ひとつぶひとつぶ拾い集めては
かなしくて
 ....
 悔し紛れの薄闇は
 投げつけた卵の黄身のなかにかくれた
 まだ夜は知らない
 夕焼けばかり見ている

 今日はもう帰らない
 ビビッドは細胞を壊すの

 今日はもう帰らない
 太陽 ....
夢も希望もありふれている
嘘も現実もありふれている
失意も絶望もありふれている
不幸も幸福もありふれている

ありふれた
なにもかも
何でもある
世の中に生きて

ありふれた
真 ....
ひがしのそらに 夕焼けをみた
まぼろしだよ、と
ひとは笑う

からんと音をたてて
百円玉が落ちた
ころころところがって
排水溝に飛び込んだ

現実と、そうでないもの
境界は気付いた ....
かなしみもしあわせも似たようなもんだ
こころって難しいもんだ

バイトの連絡がはいった
面倒だけどはいといわなきゃならない
ミニスカートも好きじゃない
それでも渡されたら足を通すしかない
 ....
いつか、白い雲に乗ってどこまでも旅する夢をみた
ふわふわのその乗り物は 
ちぎって食べるとおさとうの味がする

あのころ
月の大地にはうさぎが
花のつぼみには妖精が
虹のふもとには楽園が ....
かぼそい声で呼ばれた気がして
ふとたちどまった夕暮れの小道で
蜘蛛の巣の罠にはまった羽虫が食べられていた

逃げ惑う

追い詰める


私は向き直りあるきはじめる
家に帰って牛と野 ....
手をのばしかけてやめた
あの日の、すこし歪んだ夕方を
ねんどをこねるようにまるめて
食べた
ひといきで飲みこんだ

だってどうにか、前にすすまないといけない
わたしは何に悩んで
わたし ....
しろとくろ
きみが名づけたイタミはそれだ
不安になったらこれを読めばいい
痛くなくなるおまじない

しあわせにしたい、なんてごうまんだ
人は他人がおもうより
ずっとつよいいきものだ
そ ....
うらやましい、と思うことより
純粋な気持ちなどしらない
よのなかでいま、ふけつだ、なんて言われていることも
とっても綺麗な気がしてならない

キレイゴトを口にすることで
ほんとうにきれいに ....
とうどうせいらさんの八月のさかなさんおすすめリスト(31)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
博愛主義- 八月のさ ...自由詩409-10-3
わたしにはなんにもできない- 八月のさ ...自由詩309-9-25
潜水艦のゆめ- 八月のさ ...自由詩309-5-24
珍しく恋にうつつを抜かしてみる- 八月のさ ...自由詩209-5-17
美しいもの- 八月のさ ...自由詩209-5-11
追憶の春- 八月のさ ...自由詩309-5-6
穏やかな孤独- 八月のさ ...自由詩607-2-27
二酸化炭素いろのよる- 八月のさ ...自由詩11*07-2-20
美しいもの、きみがうつくしくみせるもの- 八月のさ ...自由詩807-2-6
シュガーケーキ- 八月のさ ...自由詩207-2-5
なつかしい痛み- 八月のさ ...自由詩306-1-8
明け方- 八月のさ ...自由詩306-1-4
あさとよるのあいだで- 八月のさ ...自由詩605-12-30
海の中で思う- 八月のさ ...自由詩605-9-24
音のない朝- 八月のさ ...自由詩605-9-1
恋したあの日- 八月のさ ...自由詩405-8-4
かなしみの島- 八月のさ ...自由詩405-8-4
しゃくねつのなつのうらがわで- 八月のさ ...自由詩1005-8-3
ピーターパン・シンドローム- 八月のさ ...自由詩405-7-27
あさに- 八月のさ ...自由詩505-7-21
はいいろのそら- 八月のさ ...自由詩405-7-19
_オレンジの中で死ぬ- 八月のさ ...自由詩905-7-18
朝も夜も、酸いも甘いも- 八月のさ ...自由詩305-7-16
夕焼け- 八月のさ ...自由詩805-7-16
ねえ、もうつかれた- 八月のさ ...自由詩805-7-9
空をじょうずにさわれない- 八月のさ ...自由詩805-7-9
ハンバーグのよるごはん- 八月のさ ...自由詩405-7-8
おもいでは、いつも、きれいだけど- 八月のさ ...自由詩905-7-6
ごうまん- 八月のさ ...自由詩705-7-4
裏表- 八月のさ ...自由詩305-7-4

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