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白い砂浜に打ち上げられた私の骨はどこへいった
涙の塩と苦みとが私を溶かして波間に漂う沫となる
瞳に映る最期の夢は果てしなく透き通る私の髓液の奏でる唄
煽られて根拠のない嘘を真実だと信じ込んで
若者は古惚けたpantsのポケットに手を突っ込む
イヤフォンを両耳に突っ込んだまま
爆音で自分だけが好きな音楽を聴いている

彼の遥か真上を横切る白 ....
車窓から揺れる街の灯
四角い光のなかに幸せが眠る

時には笑い時にはケンカし
日常に閉じ込められたドラマ

私の知らない私の求める
ごくごく平凡であたたかな夢のカタチ
詩の選考委員にとって必要な詩は選ばれる
しかし必要ではない詩は消される

これは詩の殺人だ
言葉は無視され
初めからなかったコトにされる

むしろ言葉の殺人事件だ
華やかに本誌に飾られ ....
不条理に人の思惑が錯綜するこの世の中
一条の信念が闇を打ち払い正しき道標を指し示してゆく

もし僕に勇気があれば
明けない夜に光を呼び覚まして荒れ狂う波でさえ鎮めてみせるのに

幾度、僕の ....
軋む心が君を求め
カサついた唇が君の名を何度も求め続ける
溶け合う闇の隙間に君の影を見たような気がして
思わず夜風に靡く透けたカーテン越しの白い窓に目を凝らす

どんなに待っても君は帰ってこ ....
治療したはずの前歯が欠けてしまった
すぐに治療して欲しいと歯医者に電話で頼んだら
のらりくらりとはぐらかされて
繰り返し予約日時を予告されるだけ
壊れた機械のように

仕方なく直接出向いて ....
何を書いてもどんなことを書いても
非難されるのではないかと怯え
書くことさえ躊躇う

私の浅はかな行為が創作に死をもたらしたのだ
それは誰も伺うことのできない
私にとっての大きな罰

 ....
誰にもわからない言葉で僕に伝えてほしい
君の言葉を待っている
ただ君の本当の心のうちきかせて
そっと耳元で囁くだけでいい
君が発する言葉一つ一つが僕にとって心の糧となる

君にしか伝えられ ....
ずらっと並んだ白い大根
土で茶色く汚れた太い脚を晒し
眩しいほど鮮やかな翠の髪を銀色の網目に垂らす
井戸からひかれた冷たい井戸水被っても
気持ちよさそうに水滴浮かばせ
脚を組み自信ありげにそ ....
心の均等が崩れてしまいそうで
何もかも亡くしてしまいそうで
独り震えてた
君の優しい眼差しが天から降って来て僕は救われたんだ
捨てられた仔猫みたいに

その場その場を頼りなく生きて来たのに ....
幼子の眼に映る淡い幻(ゆめ)

揺らめく色彩が鮮やかに通り過ぎ
輝きは更に強さを増して心の奥に強く刻み込まれてゆく
焼き付けられた記憶が勇気を与えてくれるから
握られた手のひらが光を集めて涙 ....
胸の奥
ざわめく風に煽られて
過ぎるのはただ
彼の面影
かけがえのないちいさな命
ちいさな手が僕の袖を掴むよ

お日様が笑ってる
柔らかな時間が僕たちを包むように

温かな風が僕たちの頬を撫でる様に
優しい日常が過ぎてゆく
歩き続けたあの先に一体何があるのだろう?
毎日毎日同じ道を歩いて足がまるで棒切れのよう

君に出会う夢もただの幻で
光りの中に紛れた影が君の顔を隠す

ねえ、一体僕はどこへ向かっていくの? ....
哀しみは心のなかで少しずつ融けていく
まるで君といた瞬間がウソみたいに消えていく傷痕

ボクは「消えないで」とわざと深く深く突き刺すんだ
痛みは赤い赤い薔薇の血となって流れるけれど
君はそっ ....
広げた指のひとつひとつに溢れ落ちる僕の涙
冷淡な月が見下ろす夢は幻となって僕をひき裂く

あぁ、差し出した手をいぶかしげな瞳で振り払う君
虚空を舞う傷みは僕の中で仄かな熱を帯びてくすぶる

 ....
君の瞳に僕は映らない
もういない

微笑みは涙となって海へと流れてゆく
まるで半身を引き裂かれたように心に激痛が走り
亡くした愛を捜している

あぁ、涙に滲む君の顔
君の姿
愛しては ....
私とはボクである
ボクとは私ではない
僕が生まれるずっと以前(マエ)に私が生まれた
ボクは私の涙が枯れかかる頃
苦渋の底から産声を上げた

ボクと私とは一心同体
しかしまったく性質の異な ....
ぱらぱらぱら

傘のうえにおちる雨のしずくがここちよく音をたてる

ぱらぱらぱら

哀しみもはじけて空へと消えてゆくよ

ぱらぱらぱら

ああ、まるで叩くように布から伝わる水の感触 ....
時は立ち止まらず指の間からすり抜けていく
まるで水のように目を見張る暇も無く

ああ、一瞬一瞬がフラッシュの光の間に瞬いて僕を責め立てる
緩やかに
まっすぐに
口惜しいなんてきもち捨ててしまいたいよ

一番の輝きが最後まで放たれる事なく終わってしまうなんて
こんな無惨な事はない
僕の感情は荒浪に揉まれて塩辛い涙に溺れそうになる
まるで柁を失った難破 ....
目が醒めてそっと舌先を口のなかで転がせてみる
カサカサに乾いた紅い粘膜が私を虚しく嘲笑う

嗚呼、 茜色に染まる唇が嘘という名の夢を紡ぎ
光惚の海を漂う海月となる
妖しく光る毒の電極が徐々に ....
トンネルを抜けてもそこは闇

光を捜してやっと辿りついても
また長い長い暗幕がまるで目隠し鬼のように
私の精神(こころ)へと覆い被さってゆく

いつになったら闇は晴れるのだろうか
身体に ....
にわかに冷たい風の便り
燃え尽きぬ心(しん)を揺さぶる微かな怒りを持って
銀色に光る雷を振りおろす

あぁ、静まらぬ我が阿修羅が紅黒い焔を身に纏い
柔な嘲笑を叩きつけんとする
鋭く研ぎすま ....
真っ白な大地に紅い亡者がチロチロと
不吉な舌先で黒いヤモリを舐めながら行進している
灰色の雨が濁った街を濡らして
怒りと哀しみの入り混じる極彩色の絵の具を溶かす

人々の瞳に宿る炎が
どん ....
焦茶色の土に塗れ
横たわる聖護院蕪と金時人参
自宅裏手にある井戸で
背筋凍るような水を浴びて
凹凸の肌を露わにする
長い間固い土に埋もれていた彼ら
掘り出されてやっと日の目を見る

さ ....
吹き荒れる吹雪は去り優しい陽射しが大地を照らす頃
あなたの温かい眼差しのような春がやってくる
雪に埋もれた生命は息を吹き還すように精一杯、天に向かって手を伸ばすよ

それなのに大切なものが遠く ....
テレビに映るにこやかな笑顔
介護の大変さなど微塵も見せず
嬉しそうに成功した親の介護を語るゲスト

母と私はため息をついた
(介護ってそんなに生易しいものじゃない)

祖母を介護していた ....
海さんの栗栖真理亜さんおすすめリスト(29)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
溶ける魚と骨- 栗栖真理 ...自由詩325-6-23
無知- 栗栖真理 ...自由詩125-6-23
倖せの灯- 栗栖真理 ...自由詩525-6-10
殺人事件- 栗栖真理 ...自由詩225-6-10
運命の人- 栗栖真理 ...自由詩425-5-26
そして僕の隣に君はいない。- 栗栖真理 ...自由詩325-5-19
カスタマーハラスメント- 栗栖真理 ...自由詩5*25-5-16
おそれ- 栗栖真理 ...自由詩225-5-16
夢の続きを- 栗栖真理 ...自由詩425-5-16
育てる- 栗栖真理 ...自由詩5*25-5-11
僕の太陽- 栗栖真理 ...自由詩225-5-7
幸せの記憶- 栗栖真理 ...自由詩325-5-6
君恋いし歌- 栗栖真理 ...短歌225-5-6
優しい日常- 栗栖真理 ...自由詩125-5-4
光なき影- 栗栖真理 ...自由詩325-5-1
傷と痕- 栗栖真理 ...自由詩325-4-29
ナイショ話- 栗栖真理 ...自由詩4*25-4-27
潮騒の涙- 栗栖真理 ...自由詩4*25-4-25
私とボク- 栗栖真理 ...自由詩425-4-23
雨音- 栗栖真理 ...自由詩6*25-4-21
時と懺悔- 栗栖真理 ...自由詩425-4-21
君のもとへ- 栗栖真理 ...自由詩325-4-19
至福の宇宙(そら)- 栗栖真理 ...自由詩3*25-4-19
闇夜からの祈り- 栗栖真理 ...自由詩225-4-17
雷の牙城- 栗栖真理 ...自由詩3*25-4-16
憂う街の詩(ウタ)- 栗栖真理 ...自由詩4*25-4-10
ごちそう- 栗栖真理 ...自由詩4*25-4-10
春の予感- 栗栖真理 ...自由詩125-1-8
リアル- 栗栖真理 ...自由詩12*24-11-23

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