詩の日めくり 二〇二一年二月一日─三十一日
田中宏輔

二〇二一年二月一日 「ルミナス」


『90年代SF傑作選』下巻の8作目は、グレッグ・イーガンの「ルミナス」数学の話で、なんのことについて書かれてあるのかはわからなかったが、小説を読む楽しみはあった。

 9作目は、ロバート・リードの「棺」宇宙船の生命維持装置が、故障した宇宙船から飛び出て、ひとりの男を千年以上生き延びさせる。人間は死ぬが、死体から微生物が生き延び、やがて細胞になり器官になり、共生生物となる。一千万年後、棺はある惑星に到着し、人間に似た生物となって惑星に生きる。


二〇二一年二月二日 「ダンシング・オン・エア」


 さいごの10作目は、ナンシー・クレスの「ダンシング・オン・エア」バレーに夢中な娘と、それをやめさせたい母親の話。人工的に強化されたバレー・ダンサー。クレスのこの作品は既読だった。読んだ記憶がある。彼女の短篇集に入っていたのだろう。いま、ぼくの本棚にはないけれど。

 きょうから寝るまえの読書は、『SFマガジン700』【海外篇】だ。クラークからテッド・チャンまで、新旧入り混じっての作者たちのアンソロジーだ。楽しみ。 https://pic.twitter.com/YbhlF9cgsV

 1作目は、アーサー・C・クラークの「遭難者」飛行機から見えたなにものかの話。ただそれだけ。


二〇二一年二月三日 「危険の報酬」


 2作目は、ロバート・シェクリイの「危険の報酬」命を狙われるテレビ番組。20万ドルの報奨金付き。男は殺し屋連中に1週間、命を狙われる。一般人はそのあいだ、男を助けてもいいことになっている。この作品は既読だった。べつのアンソロジーでも読んだことがあった。訳が新しくなっているそうだ。ちなみに、べつのアンソロジーってなにか調べたら、創元SF文庫の『SFベスト・オブ・ザ・ベスト』上巻だった。世界SF全集の第32巻『世界のSF(短篇集)現代篇』にも載っている。持ってるけれど、まだページを開けていない本の一冊だ。


二〇二一年二月四日 「タッパを返すこと。」


タッパを返すこと。


二〇二一年二月五日 「箴言」


美に礼儀はない。いかなる哲学にも礼儀はない。


二〇二一年二月六日 「人間がいっぱい」


 ハリイ・ハリスンの『人間がいっぱい』が、いま Amazon で、いくらするのか見てみたら、底値で4660円だった。高いなあ。名作だとは思うけれど、9人の人間が出品しているのに、この値段。

https://www.amazon.co.jp/%E4%BA%BA%E9%96%93%E3%81%8C%E3%81%84%E3%81%A3%E3%81%B1%E3%81%84-%E3%83%8F%E3%83%A4%E3%82%AB%E3%83%AF%E6%96%87%E5%BA%ABSF-%E3%83%8F%E3%83%AA%E3%82%A4-%E3%83%8F%E3%83%AA%E3%82%B9%E3%83%B3/dp/4150106525/ref=sr_1_1?__mk_ja_JP=%E3%82%AB%E3%82%BF%E3%82%AB%E3%83%8A&dchild=1&keywords=%E4%BA%BA%E9%96%93%E3%81%8C%E3%81%84%E3%81%A3%E3%81%B1%E3%81%84&qid=1612542657&s=books&sr=1-1

『人間がいっぱい』くらいに傑作なのに、マイケル・スワンウィックの『大潮の道』は、いま Amazon では、底値が1円である。古書の値付けはもっと適切なものにならないのかな。

https://www.amazon.co.jp/%E5%A4%A7%E6%BD%AE%E3%81%AE%E9%81%93-%E3%83%8F%E3%83%A4%E3%82%AB%E3%83%AF%E6%96%87%E5%BA%ABSF-%E3%83%9E%E3%82%A4%E3%82%AF%E3%83%AB-%E3%82%B9%E3%83%AF%E3%83%B3%E3%82%A6%E3%82%A3%E3%83%83%E3%82%AF/dp/4150110050/ref=sr_1_1?__mk_ja_JP=%E3%82%AB%E3%82%BF%E3%82%AB%E3%83%8A&dchild=1&keywords=%E5%A4%A7%E6%BD%AE%E3%81%AE%E9%81%93&qid=1612543082&s=books&sr=1-1


二〇二一年二月七日 「夜明けとともに霧は沈み」


 3作目は、ジョージ・R・R・マーティンの「夜明けとともに霧は沈み」霧に包まれた惑星に、伝説の生き物がいるのかどうか、調査隊がやってきた。詳細に調べられた結果、そんなものはいなかったとわかる。伝説は伝説でなくなり、植民されて、地酒の「霧のワイン」が発売されているという話。

 ソムトウ・スチャリトクルの『スターシップと俳句』が、いま Amazon でいくらくらいするか見たら、6098円もしてた。何か月かまえに見たときには、100円もしなかったと思うけれど、傑作だけれど、ひどい値付けだ。

https://www.amazon.co.jp/%E3%82%B9%E3%82%BF%E3%83%BC%E3%82%B7%E3%83%83%E3%83%97%E3%81%A8%E4%BF%B3%E5%8F%A5-%E3%83%8F%E3%83%A4%E3%82%AB%E3%83%AF%E6%96%87%E5%BA%AB-SF-580-%E3%82%BD%E3%83%A0%E3%83%88%E3%82%A6%E3%83%BB%E3%82%B9%E3%83%81%E3%83%A3%E3%83%AA%E3%83%88%E3%82%AF%E3%83%AB/dp/4150105804/ref=sr_1_1?__mk_ja_JP=%E3%82%AB%E3%82%BF%E3%82%AB%E3%83%8A&dchild=1&keywords=%E3%82%B9%E3%82%BF%E3%83%BC%E3%82%B7%E3%83%83%E3%83%97%E3%81%A8%E4%BF%B3%E5%8F%A5&qid=1612547312&s=books&sr=1-1

 ニコラ・グリフィスの「スローリバー」は、レズビアンSFで、傑作だと思うのだが、いま Amazon では、30円が底値だ。いったい、どのような読書人がこのような値付けを行っているのだろうか。古書には、適切な値付けを望む。

https://www.amazon.co.jp/%E3%82%B9%E3%83%AD%E3%83%BC%E3%83%BB%E3%83%AA%E3%83%90%E3%83%BC-%E3%83%8F%E3%83%A4%E3%82%AB%E3%83%AF%E6%96%87%E5%BA%ABSF-%E3%83%8B%E3%82%B3%E3%83%A9-%E3%82%B0%E3%83%AA%E3%83%95%E3%82%A3%E3%82%B9/dp/4150112258/ref=sr_1_1?__mk_ja_JP=%E3%82%AB%E3%82%BF%E3%82%AB%E3%83%8A&dchild=1&keywords=%E3%82%B9%E3%83%AD%E3%83%BC%E3%83%AA%E3%83%90%E3%83%BC&qid=1612548464&s=books&sr=1-1


二〇二一年二月八日 「ホール・マン」


 4作目は、ラリイ・ニーヴンの「ホール・マン」火星に異星人のいた痕跡が見つかった。彼らは、量子ブラックホールをつくりだしていた。それが隊員のひとりの身体を通貫して火星の中心に落ちていった。


二〇二一年二月九日 「バケツ一杯の空気」


 フリッツ・ライバーの『バケツ一杯の空気』はいま、Amazon で31181円だが、これはサンリオSF文庫特有のカヴァー絵のすばらしさからくるものと思われる。それにしても、ひどい値付けだ。

https://www.amazon.co.jp/%E3%83%90%E3%82%B1%E3%83%84%E4%B8%80%E6%9D%AF%E3%81%AE%E7%A9%BA%E6%B0%97-1980%E5%B9%B4-%E3%82%B5%E3%83%B3%E3%83%AA%E3%82%AASF%E6%96%87%E5%BA%AB-%E3%83%95%E3%83%AA%E3%83%83%E3%83%84%E3%83%BB%E3%83%A9%E3%82%A4%E3%83%90%E3%83%BC/dp/B000J8BMAU/ref=sr_1_1?__mk_ja_JP=%E3%82%AB%E3%82%BF%E3%82%AB%E3%83%8A&dchild=1&keywords=%E3%83%90%E3%82%B1%E3%83%84%E4%B8%80%E6%9D%AF%E3%81%AE%E7%A9%BA%E6%B0%97&qid=1612873385&s=books&sr=1-1

 ミシェル・ジュリの『熱い太陽、深海魚』はカヴァーが最高に美しいのだけれど、Amazon では、いま15000円が底値だ。内容はすばらしいのだが、15000円はなあ。

https://www.amazon.co.jp/%E7%86%B1%E3%81%84%E5%A4%AA%E9%99%BD%E3%80%81%E6%B7%B1%E6%B5%B7%E9%AD%9A-1981%E5%B9%B4-%E3%82%B5%E3%83%B3%E3%83%AA%E3%82%AASF%E6%96%87%E5%BA%AB-%E3%83%9F%E3%82%B7%E3%82%A7%E3%83%AB%E3%83%BB%E3%82%B8%E3%83%A5%E3%83%AA/dp/B000J7TIVQ/ref=sr_1_1?__mk_ja_JP=%E3%82%AB%E3%82%BF%E3%82%AB%E3%83%8A&dchild=1&keywords=%E3%83%9F%E3%82%B7%E3%82%A7%E3%83%AB%E3%83%BB%E3%82%B8%E3%83%A5%E3%83%AA&qid=1612876292&sr=8-1

 ぼくは気に入った表紙のSF小説をクリアファイルで囲み、本棚に飾っています。本棚の半分はサンリオSF文庫で埋まっています。表紙のセンスが合うんですね。 https://pic.twitter.com/GS0vPMv4vk

@rztg0nrSOZb72IB 表紙の絵がいいと思われるものは、だいたい内容もいいと思うものが多いです。

@rztg0nrSOZb72IB ぼくも高いときに手に入れたものがほとんどです。『熱い太陽、熱帯魚』は30000円くらいで買った記憶があります。買った当時は、それが底値でした。『バケツ一杯の空気』は、5000円くらいだったでしょうか。本代にはお金を惜しまなかった時期がありました。いまはちょっと賢くなりました。


二〇二一年二月十日 「小惑星ハイジャック」


 ロバート・シルヴァーバーグの新しく翻訳されたSF小説『小惑星ハイジャック』が3月に創元SF文庫から出る。購入予約しておいた。858円だったので、薄い本だと思われる。

https://www.amazon.co.jp/gp/product/4488649068/ref=ppx_yo_dt_b_asin_title_o00_s00?ie=UTF8&psc=1


二〇二一年二月十一日 「スターシップと俳句」


 スチャリトクルの『スターシップと俳句』は名作でもないのに、Amazon で6000円以上しているのは、カヴァーのよさによるものと思われる。ぼく個人としては大好きな作品なのだが、名作ではない。日本を舞台にしたSFだ。冒頭で、高僧が塔のうえからまっすぐに自ら身を投げるシーンがでてくる怪作だ。
https://pic.twitter.com/PhWx3qUAWd

@rztg0nrSOZb72IB 内容は、けったいなものです。時間物というのは、「しばし天の祝福より遠ざかり」ですね。新潮文庫の時間SFコレクション『タイム・トラベラー』冒頭にありました。ハヤカワSF文庫の時間SF傑作選『ここがウィネトカなら、きみはジュディ』にも入っていましたね。内容は、いまは忘れてしまいました。

@rztg0nrSOZb72IB アン・レッキーのものなど1500円もしましたものね。分厚かったですけれど。

 5作目は、ブルース・スターリンの「江戸の花」火事のことである。文明開化のころの東京の話。列車の電線に棲んでいる化け物が出てくるが、絵師にしかしゃべりかけない。


二〇二一年二月十二日 「ゼーノの意識」


 来週16日に、『ゼーノの意識』が岩波文庫から出るのだが、たしか『ゼーノの苦悶』だったか、そのようなタイトルで、むかし読んで、よい小説だと思って、著者のほかの本も読んだけれど、『ゼーノの苦悶』ほど面白くはなかったことを記憶している。岩波文庫ははやくエズラ・パウンドの詩集を出すべき。

@rztg0nrSOZb72IB 『ゼーノの意識』は、『ゼーノの苦悶』の新訳だったと思いますが、主人公がまったく情けない人間で、女に振られて、ハンカチをかざして、その陰で涙を落とすシーンがあって、読んでて笑いました。T・S・エリオットが読むのをすすめていた記憶がありますが、ぼくの記憶はあいまいなところがあります。

@rztg0nrSOZb72IB イタロ・ズヴェーヴォという名前の作家だったと思いますが、イタリア人で、銀行家で、英語の家庭教師に、エズラ・パウンドを雇っていたことがあったかなと思います。が、これまた、あいまいな記憶力のせいで、正確ではないかもしれません。でも、たぶん、そうだったかと思います。

@rztg0nrSOZb72IB ジャムは、堀口大學が訳した『月下の一群』に含まれているものがベストだと思います。


二〇二一年二月十三日 「いっしょに生きよう」


@rztg0nrSOZb72IB 黒丸 尚さんのジャック・ウォマックの『テラプレーン』、『ヒーザーン』の訳はよかったですよ。

 6作目は、ジェイムズ・ティプトリー・ジュニアの「いっしょに生きよう」事故で命を失った宇宙飛行士が、植物の共生生物のおかげで生き返った。妻も事故で亡くなったのだが、冷凍保存してあって、共生生物のおかげで甦った。いま、記憶を失くした共生生物の故郷を探しているところだ。


二〇二一年二月十四日 「闇の展覧会─罠」


 ホラー・アンソロジー『闇の展覧会─罠』が、いま、Amazon で、底値が12526円してる。狂ってるなあ。数か月前までは、底値が700円くらいだったのに。

https://www.amazon.co.jp/gp/product/4150410925/ref=ppx_yo_dt_b_asin_title_o06_s00?ie=UTF8&psc=1

 ぼくが両方、1500円で買った『ミニミニSF傑作選』、『三分間の宇宙』が、いま Amazon で、7990円、8000円が底値だった。このふたつのSF傑作選は、出来がよくなくて、アンソロジーとしてはよくないものだったにもかかわらず、高値だ。

https://www.amazon.co.jp/-/en/%E3%82%A2%E3%82%B7%E3%83%A2%E3%83%95/dp/4062000199/ref=sr_1_2?crid=397PNKPPK4W83&keywords=%E3%83%9F%E3%83%8B%E3%83%9F%E3%83%8Bsf%E5%82%91%E4%BD%9C%E9%81%B8&qid=1657943876&sprefix=%E3%83%9F%E3%83%8B%E3%83%9F%E3%83%8B%EF%BC%B3%EF%BC%A6%2Caps%2C531&sr=8-2

https://www.amazon.co.jp/-/en/%E3%82%A2%E3%82%A4%E3%82%B6%E3%83%83%E3%82%AF%E3%83%BB%E3%82%A2%E3%82%B7%E3%83%A2%E3%83%95/dp/4061133128/ref=sr_1_12?keywords=3%E5%88%86%E9%96%93%E3%81%AE%E5%AE%87%E5%AE%99&qid=1657943965&sr=8-12


二〇二一年二月十五日 「対称シンンメトリー


@saginuma_2012 椅子も四つ足ですね。

 7作目は、グレッグ・イーガンの「対称シンンメトリー」「四等価次元空間」とか出てくる。意味がわからず、また小説としても楽しめなかった。

 8作目は、アーシュラ・k・ル・グインの「孤独」ソロ十一惑星における男女の暮らしが描かれている。男はペアで活動し、女は男探しをする。主人公の女は、娘と息子を産むが、孤独だ。

二〇二一年二月十六日 「ポータルズ・ノンストップ」


@rztg0nrSOZb72IB イーガンは『万物理論』や『順列都市』がおもしろかったです。『白熱光』以降、読むのに快楽が得られず、最新の長篇を買うのをやめました。

 9作目は、コニー・ウィリスの「ポータルズ・ノンストップ」話と関係ないけれど、ひさびさに出合った言葉。「きみの名前は?」(コニー・ウィリス『ポータブル・ノンストップ』大森 望訳)ウィリス自体の作品は、ジャック・ウィリアムスンというSF作家の書いたSF小説の通りに世界がなっていて、ウィリアムスンの執筆していた邸を観光バスが訪れているという、なんか、パラレル・ワールドものっぽいものだった。

 10作目は、パオロ・バチガルビの「小さき供物」体内に化学汚染物質を溜め込んでいる人類の話。さいしょの分娩の結果は、汚染物質の塊。


二〇二一年二月十七日 「息吹」


 さいごの11作目は、テッド・チャンの「息吹」機械仕掛けのものが、自分たちが、空気の流れで思考し活動していることを自己解剖と観察と考察によって突き止めた、という話である。

きょうから寝るまえの読書は、『暗黒神ダゴン』ひさびさの長篇ホラーだ。楽しみだ。 https://pic.twitter.com/nIf9EzNGok

@rztg0nrSOZb72IB ぼくは数年前に書籍の半分を友人に譲っていまして、いま、テッド・チャンの小説は本棚に残っていません。グレッグ・イーガンも1冊もありません。

@minikurochibi ネットで翻訳文がよいとの評判でした。じっくり味あわせていただきます。


二〇二一年二月十八日 「闇の展覧会─罠」


 数日前まで Amazon で12000円を超えてたホラー・アンソロジーが、きょう見たら、底値が500円になってた。適切な値付けだ。

https://www.amazon.co.jp/gp/product/4150410925/ref=ppx_yo_dt_b_asin_title_o06_s00?ie=UTF8&psc=1

 出品者数5つのうち、500円というのは一件だけで、残りの4件は10000円超えしている。

二〇二一年二月十九日 「こひもともひこさん」


@kohimon お読みくださり、ありがとうございました。先月、60歳になりました。このまま無名で、あの世に逝きそうです。それも詩人っぽいなあと思っています。応援くださってますこと、こころからありがたく存じております。


 ホラー・アンソロジー『闇の展覧会─罠』が、Amazon で底値がまた値上がりして、5673円になってた。おかしいよね。きのう、おとついまで、500円だったのに。

https://www.amazon.co.jp/gp/product/4150410925/ref=ppx_yo_dt_b_asin_title_o06_s00?ie=UTF8&psc=1&fbclid=IwAR0q8NKOrfmx0eGCWu20TwdsSRRzhedoPEXMNSXTVVNAnJ8PfAhSPmL-HSE


二〇二一年二月二十日 「日知庵」


いま日知庵から帰った。ヨッパ~。気持ちいい。


二〇二一年二月二十一日 「きょうも上天気」


@kohimon 直しに行きます。ありがとうございました。

 SFアンソロジー『きょうも上天気』が、Amazon で底値が2000円している。収録されている作品の3分の2は、持ってる文庫本にあるので、底値が1000円台になるのを待っている。

https://www.amazon.co.jp/-/en/%E3%83%95%E3%82%A3%E3%83%AA%E3%83%83%E3%83%97%E3%83%BB%EF%BC%AB%E3%83%BB%E3%83%87%E3%82%A3%E3%83%83%E3%82%AF/dp/4042982131/ref=sr_1_1?crid=2N7OO385LNPCT&keywords=%E3%81%8D%E3%82%87%E3%81%86%E3%82%82%E4%B8%8A%E5%A4%A9%E6%B0%97&qid=1657947476&s=books&sprefix=%E3%81%8D%E3%82%87%E3%81%86%E3%82%82%E4%B8%8A%E5%A4%A9%E6%B0%97%2Cstripbooks%2C507&sr=1-1


二〇二一年二月二十二日 「暗黒神ダゴン」


『暗黒神ダゴン』、いま、ちょうど半分くらいのところ。主人公の牧師が妻をいきなり殺して、自分のもつ農場に勝手に入って暮らしている一家の娘とセックスする。主人公の牧師はちょっと頭がおかしいみたいだ。

 岩波文庫のトーマス・マンの『ファウスト博士』の上巻が2000円を超えてるのに、中巻、下巻が500円以下である。ふつうの古書値と逆になっている。

https://www.amazon.co.jp/%E3%83%95%E3%82%A1%E3%82%A6%E3%82%B9%E3%83%88%E5%8D%9A%E5%A3%AB-%E4%B8%8A-%E5%B2%A9%E6%B3%A2%E6%96%87%E5%BA%AB-%E8%B5%A4-434-4/dp/4003243447/ref=sr_1_1?__mk_ja_JP=%E3%82%AB%E3%82%BF%E3%82%AB%E3%83%8A&dchild=1&keywords=%E3%83%95%E3%82%A1%E3%82%A6%E3%82%B9%E3%83%88%E5%8D%9A%E5%A3%AB&qid=1613922252&s=books&sr=1-1

https://www.amazon.co.jp/-/en/%E3%83%88%E3%83%BC%E3%83%9E%E3%82%B9%E3%83%BB%E3%83%9E%E3%83%B3/dp/4003243455/ref=sr_1_1?crid=1S432J0QE6J0G&keywords=%E3%83%95%E3%82%A1%E3%82%A6%E3%82%B9%E3%83%88%E5%8D%9A%E5%A3%AB+%E4%B8%AD&qid=1657959984&s=books&sprefix=%E3%83%95%E3%82%A1%E3%82%A6%E3%82%B9%E3%83%88+%E4%B8%AD%2Cstripbooks%2C273&sr=1-1

https://www.amazon.co.jp/-/en/%E3%83%88%E3%83%BC%E3%83%9E%E3%82%B9%E3%83%BB%E3%83%9E%E3%83%B3/dp/4003243463/ref=sr_1_1?crid=84KKKONU1TAH&keywords=%E3%83%95%E3%82%A1%E3%82%A6%E3%82%B9%E3%83%88%E5%8D%9A%E5%A3%AB+%E4%B8%8B&qid=1657960045&s=books&sprefix=%E3%83%95%E3%82%A1%E3%82%A6%E3%82%B9%E3%83%88%E5%8D%9A%E5%A3%AB+%E4%B8%8B%2Cstripbooks%2C356&sr=1-1

 読む価値のある本だと思うが、古書値で2000円を超えてると、読むべき本だと言えないような気がする。


二〇二一年二月二十三日 「ウルトラQ」


 これから、ウルトラQのDVDを観る。4巻だ。「ガラダマ」、「東京氷河期」、「カネゴンの繭」、「ガラモンの逆襲」だ。ウルトラQは、いつ観ても新鮮だ。


二〇二一年二月二十四日 「死んだ父親」


また死んだ父親が出てくる夢を見た。憑りつかれているのかもしれない。


二〇二一年二月二十五日 「伊藤芳博さん」


 伊藤芳博さんから、詩集『伊藤芳博詩集』(砂子屋書房版・現代詩人文庫)を送っていただいた。40年間、書いてこられた作品からの選択と配列。実験的な詩もあるが、大方は抒情詩である。歳月が生み出したものが、ここにはあると思った。見過ごされてはならないものの叙景。 https://pic.twitter.com/pchKki7aaE


二〇二一年二月二十六日 「僧侶」


@galapa7 ぼくも一昨年に買いました。「僧侶」目当てで。



二〇二一年二月二十七日 「暗黒神ダゴン」


『暗黒神ダゴン』、いま、読み終わった。後半は、主人公が刺青をされる苦痛にあえぐ姿の連続であった。刺青が完成すると、主人公は殺された。そのあと哲学的な思弁が少しつづられる。かつて、ぼくは、詩のなかで、「苦痛こそ神である。」という詩句を書いたことがあるが、それを思い出した。

 きょうから寝るまえの読書は、ロバート・シルヴァーバーグの『生きていた火星人』ジュブナイルもので、大判の本だ。楽しみ。 https://pic.twitter.com/OzkGe9cdNy

@rztg0nrSOZb72IB 持ってますがまだ読んでいません。


二〇二一年二月二十八日 「日知庵」


 きょうも日知庵からヨッパで帰ってきた。お酒で、頭がずいぶん悪くなってるような気がする。年齢もだけれど。ジジイだものね。


二〇二一年二月二十九日 「コスミック・レイプ」


 スタージョンの『コスミック・レイプ』が、Amazon で、いくらするのか見てみた。4800円だった。

https://www.amazon.co.jp/dp/B000J81XOK


二〇二一年二月三十日 「弟」


 こんどは子どもの時の弟が出てくる夢を見た。ファミリー・コンプレックスなのかな。


二〇二一年二月三十一日 「ウルトラQ」


 またまた、ウルトラQのDVDを見た。「クモ男爵」、「地底特急西へ」、「バルンガ」、「鳥を見た」の4作だ。小学校の低学年のときか、幼稚園のときに見たものだけれど、当時より、じっくりと見ているので、世界観がよりわかる。すばらしい作品だ。日本の宝と言ってもよいと思われる。



自由詩 詩の日めくり 二〇二一年二月一日─三十一日 Copyright 田中宏輔 2022-07-18 11:40:03縦
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