さらさらと降る月光、ひらひらと舞う麦わら帽
秋葉竹



風見鶏、雪月風花北野坂、あなたとともにむかしきたまち

銀色のススキの原に銀の風、君だけ光る、降るは月光



遠い目を隠しきれない伊達眼鏡、滲む涙はだれのせいなの

霧積に行きたい吊り橋渡りたい、麦わら帽をひらひら投げたい

あなたって大人になるたび弱くなるだから私が守ってあげるよ



惚れてるとちゃんと目を見て告げたのは逃亡中の地下壕の闇

どこにでもゆけるドアでも窓でもいい、あれば地獄のおまえに逢いに

ただ赤く染まりゆく街、見下ろせば、無邪気なアニメのような風虹











短歌 さらさらと降る月光、ひらひらと舞う麦わら帽 Copyright 秋葉竹 2022-05-28 05:25:11
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