すべてのおすすめ
人生が五十年だった時代に織田信長は辞世の歌を詠んでいる。
歌は省きます、

戦乱の世の中に風雲児となってあらわれて
天下統一目前に逆臣によって命奪われてしまった。
戦の才能はたけていても、人 ....
二〇一六年二月一日 「アルファベットの形しかないんかいな、笑。」


 何日かまえに、FBフレンドの映像を見て、いつも画像で、ストップ画像だから、ああ、素朴な感じでいいなあと思っていたら、映像で ....
さよならという言葉を忘れてしまいたい
好きな人と一緒にいた日々を忘れられないのに
さよならは優しくて残酷なんだね
座るな、と
椅子が言う
お前の未来を知ってんだ

引きこもって
座りすぎて
腰痛になやんで
手術がいまいちで

歩けなくなる

だから座るな
と椅子が念を押す

頼ってくれ ....
ディスプレイされた
高価なネズミのような
まだあどけないヴァネッサ・パラディの
コンパクト・ディスクの横で
二十八歳のアリサは
アイスピックで自分のこめかみを貫いた


死に塗 ....
言葉には年輪がある
   
うそだと思うなら
誰かがはいた言葉を拾い
輪切りにしてみるといい
   
どんな言葉にも刻まれている
   
それまでに経験した悲喜こもごもが
出会いや別 ....
二〇一六年一月一日 「20世紀アメリカ短篇選」


『20世紀アメリカ短篇選』は、むかし上下巻読んだんだった。でも、ひとつも憶えていない。きのう、スピンラッドの短篇集だと思っていた『星々からの歌 ....
生まれて
恋して
破滅して
立ち上がる

のされて
懲りて
悔やんで
呆れる
 
 20数年も前になるだろうか。たまたま帰り道に寄った駅ビルの居酒屋で、長い木目調のカウンターに腰掛け、惣菜のつまみをちびちびと頬張りながら熱燗を吞んでいた初老の男性と話したことがある。最初は遠慮 ....
 風のにおいがする、花の音がする。逃げてゆく春の背だ。
 だれかをこころの底から愛したことがあったかどうか、ふと、八重桜のうすひとひらに触れそうにして胸苦しくなるんです。あなたもです、私もです、お互 ....
二〇一五年十三月一日 「芸術は自己表現はない」


 自己の表現と、自己表現は違う。2015年9月29日のメモ「いまだに芸術を自己表現だと思っている連中がいる。きょう、職場で哲学の先生たちがお話 ....
空気清浄機のノイズは俺の知らない言葉で果てしない詩を連ねていた、俺はそれをあまり信用していなかった、埃やカビやダニと一緒に、生きる理由まで吸い込んで排除しているようなそんな気がしたからだ、でもそん .... 二〇一五年十二月一日 「毛布」


 きのうのうちに終えるべき仕事をいま終えて、これからイーオンに毛布を買いに行く。クローゼットに毛布が1枚もないのだ。捨ててしまったらしい。これまた記憶にないの ....
銀行からの帰り道
少し夏の日のこと思い出して
一緒に帰ったよね
前後縦に並んで

預金残高が足りなくて
感情論で帳尻を合わせた
ショーウィンドウのテディベア
2人にしかわからない約束し ....
また今日も朝が来て雀がなく
チュンチュンとなく
ありふれた朝
こんな朝も永遠とは続かない
何億年かしたら
たぶんすっかり様変わりして
地球は住めなくなる
その時はまあ
新しい雀が
 ....
二〇一五年十一月一日 「海に戻る。」


 ぼくはまだ体験したことがないのだけれど、おそろしい体験だと思うことがある。自分がどの時間にも存在せず、どの場所にも存在せず、どの出来事とも関わりがない ....
その辞書には意味が記されていない
ただ単語ばかりが延々と羅列され
一切の説明的言辞や背景や語源さえもが周到に省かれている
その辞書とは何かを
それを自然は
「世界」と位置付けている
何者 ....
たぶん僕は悩殺よりも瞬殺派だ
まわりくどい締めゴロシよりは死刑が良い

ときどき趣旨を忘れたりするが
詩みたいなものを日記みたいに描く

僕にはまっとうな友達がいないみたいだ

アビー ....
二〇一五年十月一日 「℃℃℃。」


℃■■■■■■■■■
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二〇一五年九月一日 「明日」


 ドボンッて音がして、つづけて、ドボンッドボンッって音がしたので振り返ったら、さっきまでたくさんいた明日たちが、プールの水のなかにつぎつぎと滑り落ちていくのが見 ....
僕はホルマリン漬けの少年だった

理科備品室の奥底の、埃の積もった標本瓶の

その深海に、いつまでも眠っていたよ



そのせいか、大人になった今でも寝坊助で

肌はというと、 ....
そうだね、
戦争があったんだ。たしかに。

私の血の中に流れる色のない祖母の声は、
終戦の真っ青な夏空をしている。

春はどうだったろう。そういえば戦争の春のことを
聞いたことがない。春 ....
二〇一五年八月一日 「恋」


 恋については、それが間抜けな誤解から生じたものでも、「うつくしい誤解からはじまったのだ。」と言うべきである。


二〇一五年八月二日 「ディーズ・アイズ。 ....
  
 【この道が地獄であれと願った】
  
 この道が、このまま進んだ先に地獄であれと
 そう願った。願わずにはいられなかったのは
 わたしの右ポケットにあるたった一つの飴の
 包み ....
過信

誤算

不信


終結
二〇一五年七月一日 「I made it。」



かるい
ステップで
歩こう


かるい
ステップで
歩くんだ

もう参考書なんか
いらない

問題集も
捨てて ....
俺は生身の人間だから
聖人になんて
なれる訳ない

あの頃は
いつも通り凡人のまま
イヤイヤただの凡人とは言いづらい
すっかりギャンブル依存症にかかったクズ野郎だった

馬 自転車  ....
二〇一五年六月一日 「こころに明かりが灯る」


 以前、付き合ってた子が遊びにきてくれて、二人でDVD見たり、音楽聴いたりしてた。世界いち、かわいい顔だと、きょうも言った。「きっと、一週間 ....
ふたありは互いのカムパネルラでした
過去を封じた絆創膏が{ルビ愛=かな}しくていまも剥がせない
もののあはれとはそれは
風の包帯
先だつ批判をやわらにつつみ
まるで
{ルビ苫屋=とまや}に吸われるもんしろ蝶
ひなたの蜥蜴
春の
ことぶれとも
足立らどみさんの自由詩おすすめリスト(1066)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
人生が五十年だった時代- こたきひ ...自由詩3*21-4-17
詩の日めくり_二〇一六年二月一日─三十一日- 田中宏輔自由詩13*21-4-17
喪失- リィ自由詩2*21-4-12
椅子- 木葉 揺自由詩8*21-4-11
死後硬直の夢- ホロウ・ ...自由詩2*21-4-11
ことのわ- やまうち ...自由詩421-4-11
詩の日めくり_二〇一六年一月一日─三十一日- 田中宏輔自由詩14*21-4-10
生き様- ヨロシク自由詩121-4-5
表現と表現者の領域_-詩人たちの末裔_Ⅳ- アラガイ ...自由詩9*21-4-4
春提灯と咳緋鯉- 田中修子自由詩11*21-4-4
詩の日めくり_二〇一五年十三月一日─三十一日- 田中宏輔自由詩15*21-4-3
RESURRECTION- ホロウ・ ...自由詩2*21-3-28
詩の日めくり_二〇一五年十二月一日─三十一日- 田中宏輔自由詩13+*21-3-27
帰り道- 妻咲邦香自由詩5*21-3-27
エントロピーなんて屁- 道草次郎自由詩4*21-3-20
詩の日めくり_二〇一五年十一月一日─三十一日- 田中宏輔自由詩15+*21-3-19
「レ」- 道草次郎自由詩3*21-3-17
所在- 梅昆布茶自由詩11*21-3-15
詩の日めくり_二〇一五年十月一日─三十一日- 田中宏輔自由詩14*21-3-12
詩の日めくり_二〇一五年九月一日─三十一日- 田中宏輔自由詩14*21-3-6
体育座り- クーヘン自由詩3*21-2-28
春の花- 田中修子自由詩16*21-2-27
詩の日めくり_二〇一五年八月一日─三十一日- 田中宏輔自由詩13*21-2-27
自殺衝動- にょすけ自由詩221-2-24
交流- ヨロシク自由詩121-2-23
詩の日めくり_二〇一五年七月一日─三十一日- 田中宏輔自由詩16*21-2-20
ある日俺は聖人に- こたきひ ...自由詩421-2-20
詩の日めくり_二〇一五年六月一日─三十一日- 田中宏輔自由詩17+*21-2-13
カムパネルラ- 46U自由詩221-2-12
ことぶれ- 道草次郎自由詩11*21-2-9

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