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{引用=*筆者より――ちやうどこの時期、十二年書けずにゐた詩作が復活して三ヵ月が経ち、十二年分のマグマの噴出が落ち着いたこともあり、いま読み返すと力が抜けてゐる感があつてそれが良い方にも悪い方にも出て .... 目覚ましが鳴らなかった
テーブルで左肘を打った
あわてて食べて頰の内側を噛んだ
胃が驚いてお皿に吐いた
呼び鈴、呼び鈴
タンスの角に足の小指をぶつけた
茶封筒の開け口で人差し指を切った
 ....
前歯を光モノに替えてやろうと思う
「ピカリ、が眩しいだろ?スズメ
奥歯の歯周ポケットから小銭が溢れだして
それを溶かせばいいだけのお誂えさ
ここだけの話しだけど 」
使えば使うほど ....
 *

川沿いの萌え木はふるえている
見えない愛を実感したくて
目を閉じて 身をゆだねた

 雨の弦 爪弾く眼差し

貝殻を拾う仕草で
またひとつくぐる風の裳裾
昨日も今日も 
 ....
          l'impromptu


殴る拳をキノコに

罵声を鈴虫の声に

出会う人々すべてから戦意を奪い

あまねく老若男女に和みをもたらし

あらゆる争いを無化し ....
ある日突然 少女たちは愛に目覚める
砂漠の朝 あるいは雪山の夜に
一頭の馬のように私のもとへ
走って来る そして駆け抜ける愛の痛み


運命だと知るには遅すぎるだろうか
少女たちは祭壇に ....
優しさのグラデーション
増えた色 密度も増し 煌めきが尖るメルヘンの角
舞って秒を光の粉にして 吹いてゆく 風の小さな心臓

あなたのメッセージを見ると元気が湧く
優しくなったね 昔 ....
平成の風景を、今でも時々、夢にみる。
あの頃の僕らは、別に輝いてなんかなかった。格好よくなんてなかった。
それでもふいに、あの頃の僕に、会いたくなるときがある。あの頃の君と、話したくなるときがある ....
太陽の横顔

あんたがあんまり眩しいから

はらはら散りだす俺はまるで

サクラブラックホール


赤茶けた佇まい

白の爆発、生きものたちの銀河、

けばけばしい緑

 ....
{引用=春の宵

巨人の足あとに水が溜まつてゐる。

ここからは月が近いので自転車で行かう。}


{引用=(二〇一八年四月十八日)}



  昼下がり


どうにもな ....
朝食はパンよりは
和のものがいい

野菜が多い味噌汁
濃くも薄くもなく
丁度いい味が口の中に広がる

おばあちゃんが作っていた
味噌の味を思い出している

毎日食べているのに
飽 ....
生きるためには
走り続けなければならない

87歳じじいは
妻ナンシー(85)を
助手席に乗せて
太陽の輝く街を
走っていた

「ベイビーナンシー、俺たちは風だ
風になるんだ
奴 ....
俺が狂犬病になったのは
今を去る事10年前
酩酊した取引先営業マンO氏に
「テメーこの野郎」の決り文句と共に
骨に食らいつくブルドック
あるいは
犯人に噛み付く警察犬もかくやと思える勢いで ....
【 ぽつんとしてる 】

石垣に咲いた たんぽぽ
ぽつんとしている
杉木立の山道で 電柱
つん、と 立つ
ガードレールの下に大きくなれないままの大根の花が 
それでも りっ ....
ふとした瞬間に、思い出すのはあなたの笑顔だ。

あなたに焦がれるようになったのが、いつだったのかは分からない。
出会ったときからだったような、もう二度と会えなくなってからだったような。
笑って ....
風にまかせて
砂がまう
レインボーホログラムに映るは
バルゴンのトゲに憩う未来
事象は変えられず
繰り返すは
血と髪と肌
頭の質量を自覚できる者だけが
キリンとなった
そうだ ....
自称詩人がウジ虫のように
大量発生した
人類史上最悪の時代だ

自称詩人的な人間は
昔から存在したが
(路上フォークとか)
何の制約も受けずに
ウンコを垂れ流しに
垂れ流すことが出来 ....
もう一歩も進めないと悟った時
世界は私から視線を逸らした
すべての約束は灰になって
希望の抜け殻と共に風に散った
誰かがそれを自由と名付けたので
幸福の定義も裏返ってしまった
私は確かに誰 ....
牛になって

風にふかれながら

草原を食べていたい



できれば

あなたとふたりきりがいい
僕はつづけた。

………というわけで、クジラの瞳の色がネイビーブルーであるのは、
空の色を吸収して、また放射しているからなのです。

傍らにいる誰かが、うなづきながら聞いていた。
僕たち ....
祖母の 遺骨かと
焼けた雲 追う
折り紙の 鶴も
川くだり する

縁石に 添う
ひしゃげた 靴の黄
踵 上げ
芽吹く 緑

竹の 支柱に
絡む 蔦
編む 影
思しい 葉脈
 ....
詩は勝てない

自分の意見を言葉にできる人に
詩は決して勝てない

気づいたことをちゃんと調理せず(素材そのものの味とか言って)
なんとなく寂しいだとか嬉しいだとか
そういう気持ちのソー ....
駱駝の玩具の背に本物のナイフ、飾り柄にいつかの血の記憶、縁の欠けたマグカップの中にはつがいの蝿の死体、それはあまりにも語れない、形を残す時間が短過ぎて…手を取って、ここから離れてゆくすべてのも .... 久々に訪れた病院の園庭は、
十数本の桜の木が
無数の赤い蕾を膨らませていた。 

その生命力は、
春の大気に漲り震え
園庭という枠を獰猛に
突き破っていく不穏さを含んでいた。

膨ら ....
「え?はじめてのデートでブーツを買わされたの。
いや、それは買ってやるほうが間抜けだな。。カネチラつかせたんだろ?
ところでさ、何か、ご褒美とか貰えたの?たとえば、ありきたりに途中でホテルへし ....
死にゆく蛍がかじった、かもがやの隙間の細い風
すっかり軽くなった腹を抱え
夜霧の中をしっとり歩いている
大きな風に
人の声が洗われて、草木の本当の
美しさを見る日を待ちわびていた

 ....
気が狂っちまった

宮沢賢治はどんだけ正気?

中原中也はどんだけ正気?

誰もがせつなくて


俺の半分以上が俺のもんじゃねえ

狂うってこたあそういうこったあ

さらにさ ....
君が未来でにやにや笑っている あの春から この春がやって来た
馨りはまだ手のひらの上
ふわっと小さな宇宙を乗せて
ここへ ここへとやって来た

呼び覚まし 瞬間にカチッとアルバムにはまる
大事な 大事な一期一会を刻んで ....
熱々のラーメンを頬張った後で
満腹だねと笑いながら腹をさする

さすれば本日の胃袋に詰め込む作業は
これで終了ですか、の鐘が鳴り

金を出す筈の財布から
麺より長いレシート出る
 ....
足立らどみさんの自由詩おすすめリスト(1066)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
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messiah- 墨晶自由詩2*19-5-26
Equus- 石瀬琳々自由詩13*19-5-18
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平成- 水宮うみ自由詩1*19-5-3
サクラブラックホール- ペペロ自由詩219-4-30
春の宵_ほか二篇- 石村自由詩22*19-4-28
味噌汁- 夏川ゆう自由詩319-4-20
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ある春の日___(二編「ぽつんとしてる」「Anemone_c ...- るるりら自由詩12*19-4-13
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虐待- 印あかり自由詩11*19-3-12
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- 水宮うみ自由詩1*19-3-9
小さな春- 朝焼彩茜 ...自由詩1319-3-5
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