すべてのおすすめ
○「ボケた」
僕は「今日は何日」というのが
カレンダーを見ないと出てこなくなった
そのうちカレンダーを見ても
出てこなくなるだろう

○「独居老人」
散歩の途中に
ちょっと立ち寄って
 ....
 

どれほど日々の暮らしに追われても
これがうまくいかなければ
とてもまずいことになるということを
なんとかこうにかこなしてみても

かかえた罪はきえてくれない

食べることが ....
米粒一粒分の確率に
もしかしたらと思う
藁にすがるつもりで
紙幣を握りしめて
くじを買いに行く
夢は大きくジャンボで
テレビCMの歌が
頭の中で鼓舞している
黒電話の尻尾に
ボールペンを巻き付け欠伸
落ちた文字
を掬う気もなかった
引っ掻かれた痕、は
途端喋り出した

絵のない額縁
のようなホテルの窓
ひた、と
冷たい壁に頬擦りし
小 ....
悲しいですね
苦しいですね
人は誰しもただ独り
後ろ姿を追いかけても
戻ることなどできなくて
ポツリと独り呟くことばかり

交差点ですれ違った人があの人に似ていて
ポロリと一粒涙を流し ....
今までは数えることもなかった
あと何回会えるのか
誰もが背負うカウントダウン
先が見えた時だけ思い出す
できるだけいくつも季節を乗り越えてくれたら
思い出を一つでも多く記憶に残せたら
願い ....
朝 ミートボールコンソメ煮、キャベツとベーコン炒め
  鮭ふりかけ、サトイモ味噌汁、ヤクルト

昼 サバのゆず胡椒焼き、ポトフ、春菊とにんじん和え

夕 豆腐ハンバーグオクラなめ茸あんかけ、 ....
ブラックコーヒーをもらう
飲めば喜ばれる
その代わり自分の時間はなくなる
油断すれば尊厳さえも
わかっていながら
最初はチビチビと
やがてゴクゴク飲み干す

今では自らブラックコーヒー ....
分厚い雲に覆われて
方向を見失う
狂ったコンパスのようにグルグル
確率にヒットして生まれたのに
他人のルーレットにはヒットしない
太陽の祝福は
誰にでもは訪れない
それでも空を見上げる
 ....
ふるい夢をみた
ふゆの朝

たまごが2個の目玉焼きは
血が混じったために
スクランブルエッグになった

またつくればいいさとあなたはいう
ギンガムチェックのテーブルクロスに
あた ....
 世界が 大きな空洞なので
 水平線が見えた
 海が見えた

 白い 掻き傷が あるのか無いのか
 どうしようもなく なにもかもが
 影

 倦み果てた貌で
 あなたは 眼に映る ....
そうおん
しゃっと
たいおん
ぽかぽか
とうとう
うとうと
ぐらぐら
すーすー
夢を見ながらなにかを叫んでいたような気がする、喉の痛みが冬のせいなのか夢のせいなのかわからなかった、ベッドに腰をかけて夢の続きを探していた、そんなものはどこにも無いのだと気付けるほどにはまだ目は覚 .... 詩によって花瓶は儀式となる。
(キム・スタンリー・ロビンスン『荒れた岸辺』下・第三部・18、大西 憲訳)

優れた比喩は比喩であることをやめ、
(シオドア・スタージョン『きみの血を』山本 ....
真の詩表現 、

表す人の深き生き様
如実に浮き出す

この事の自覚無き人の
詩表現 、先ず

只の私性次元の感情思惑の垂れ流し

(幾ら美文調で綴る技術担い持ちても)

即ち ....
松本さんが転室してきた
彼は対人恐怖症と潔癖症で他人とは話せないのだ
今朝散歩に行きませんか? と誘ったら
ダウンジャケットを着込み
無言で頷きにっこり笑顔で眼を見開いた
病院近くの土手を歩 ....
さっき心に浮かんだ言葉は
すぐに消滅してしまった
書き留められなかったその言葉は
次はいつ出現するだろう
そんなことは無数にあって
捕まえられなかった言葉が
ひらひらと不規則に飛んで
こ ....
 タロット占いが好きでYouTubeでよく見るんだけど

 AIで作ったタロット占いチャンネルがいくつもあって

 そうなんだーってなって

 でもやっぱり生身の人のリーディングのほう ....
波音を聞いて、
(ヘンリー・ミラー『暗い春』夜の世界へ・・・・・・、吉田健一訳)


足下を振り返った。
(マーク・ヘルプリン『シュロイダーシュピッツェ』斎藤英治訳)


僕が見たもの ....
人工の月が自然の月より明るい世界
衛星は渋滞気味
地上は荒廃気味
権力は美味しすぎて
欲望に肥えた人間が
常に奪い合い
人工の月を大きくしていく
権力以外全部駒
その構造が変わらない限 ....
羽毛布団を出し
外出はダウンを羽織り
鳥の恩恵を受ける

鴨しかいなかった池に
いつの間にか百合鴎が加わり
殺風景に華を添えていた

陽の傾きが早い
帰り道の寒さに寂しさ
空には凛 ....
ひとりの平穏

夢想だけなら無事

一度足を踏み入れたら

無数に埋め込まれた地雷を踏み

砕ける

飛び散る

元に戻せない時間

変化する景色

欠けてひとりに満た ....
おまえの幸福はここにあるのだろうか、
(リルケ『レース』Ⅰ、高安国世訳)

単純な答えなどない。
(アルフレッド・ベスター『虎よ、虎よ!』第二部・14、中田耕治訳)

人間はいったい何を確 ....
荼毘に付した喜怒哀楽を
洋上に撒いた
暗い海底に沈んで
もう浮上することはないと思えた
ところが絶えず波はあり
岸辺に打ち上げる
誰かが拾う石や貝やシーグラス
そこから滲む喜怒哀楽が
 ....
全ての詩集が翼を広げ
永遠の空の彼方へ飛び去ったとき
飛び降りた詩人たちの
血だまりがひしめき合い
詩人たちの巨大な墓標
と呼ばれる高層ビルの根元を
群れた無数の血だまりが包み込み
突き ....
前日はマイナスイオンを浴びて
木漏れ日の中で夢を見ていた

翌日になれば儚い過去
抱きしめていたもの
腕の中から消えて

ゴツゴツした現実の岩を
指先と爪先の感触だけで登る

投げ ....
地下牢に閉じ込められて{ルビ幾年=いくとせ}か

サラリ サラサラ 銀の砂
凍えた肩に積もります

サラリ サラサラ 金の砂
閉ざした心を放ちます

いつの間にか手枷足枷は外れていまし ....
ゲコゲコ蛙が鳴いて居る
宇宙からの音信に呼応して

 赦されているとか守られているとか

呑気なもんだなっ
ゲコげこゲコ 内なる静かさ此処に在り
ツンと鼻に冷たい空気
見上げた空に
緑黄朱色のグラデーション
陽に透けて
昼より明るい電飾
青空を燃やしている
その明るさを浴びていると
険しい道を歩いていても
前に進んでいける感触
 ....
薪を焚べ
米を炊いたり
肉を焼いたり
太古の記憶を
呼び起こす
営みの真似事
それに癒され
そこから離れた
普段は何かと思う
炎のゆらめき
心を静かにする
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