すべてのおすすめ
紫色の 斜陽に
己を とらえ
枯れた 霊感を
意識に 濁す

知恵の 廃水が
病める 回路に
淀みを つくり
思考を 乱す

非望を 希釈し
心に 流れ
微熱が 気化し
目蓋 ....
今 触れてはだめ

六番目の勘が囁くままに
突き止めようとする指を戻す

峠越えの山道を運転しながら
闇を縫って光を探した

開きかけた何かは
古い本のように堅く閉じて

忘れら ....
母のお墓は沖縄にある
もうしばらく行っていない
妙に血が騒いで
沖縄の足元に近い青空を思い出す

久茂地交差点 よくニュースに出てくる景色
那覇で語ったことはなかった
自分にしか関心がな ....
静止した 夕ずつを
灰の妖雲が 覆う
静寂が 孤独な
姉妹のように ひろがる

暗い空の 水脈から
垂直に 降る雪は
地に落ち 鬼火になり
辺り一帯 埋め尽くした

人は こんなに ....
あまりの寂しさに
体からスライムを出せるようになった僕は
だれも覗かない自室の中で強張ると
無色透明な粘液に包まれる

まだらに入った気泡になんだかやすらぐ
必然性を含有していないからだろ ....
世界はいつだって
出来上がった何かをなぞっているだけだから
やつらの真似をするのはやめておけ
前に居た誰かと同じになってしまうから
お題目を鵜呑みにせず
ひとつひとつ自分で考えて
自分 ....
この花は永劫の畔にゆれている。
あまたのうつろいをながめ
蕾という名の一輪となって。

風よりもとうめいなあなたの声が、
水面をやわくなでている。
どことも知れずに吹いてきては。

 ....
はらりおち/るる。
きぬずれの/おん/を。
ひそめて/おります。

ふぁさり/おりにけるわ。
なりにける/われずに。
ありにける/ありにける。
だきしめたるわ/おん/を
ひそめて/おり ....
山をのぼるたびあたりまえのことだが

生き物いがいも存在しているこの世界に

山が石で岩でできていることをおもう


日本でにばんめに高い山は北岳だ

連山にあるのに富士山より孤独な ....
フルートを吹く君の横顔が
紙袋によく似ていたので
ぼくはおもわずクロワッサンを詰めたくなった
取手のない、閉じるときは口を折るだけの
簡素な作りのやつさ
官能をおびやかすものが
永遠に悩み ....
ほら、樽のなかでお眠りなさい
煩わしいすべてをわすれて

檸檬かしら、いえ、林檎でもいいわ
樽のなかを香気で満たしてあげます

息を潜めて、あ、とも、うん、とも
言わないで猟犬を連れた ....
心情の中で黒い蛇がのたうっている、標的を知らないまま見開いた、血走った視線の先にあるものはあまりにも頼りない虚無だ、絶えず鳴り続けるノイズだけが自分の存在を知らせ続けている…特に冷える夜、特に冷え .... ペンのインクが切れた
詩人は詩が書けなくなった
けれども書けない本当の理由は
それではないことを知っていた
切れたのは
ペンのインクではなかった
仕方がないので
詩人は庭に木を植えた
 ....
中学生の息子が
心が折れたと言った

心という文字を
折り紙で折って見せた

一緒に大笑いしたが
心を折りたくなる
ことがあったんだと
心に折りたたんだ
角を曲がると
恐竜がいた

なんだかとても
しょんぼりしている

どうしたんだい、
と声をかけると
絶滅しちゃった…
と声を詰まらせる

仕方ないじゃないか
詳しい事情は知らな ....
黒い森に満ちてくる水の囁き
乱立した死を足元から咀嚼して
本能すら気づかないまま飼い馴らされ
鳥も猿もみな魚になる
愛の骸の揺籃は腐った銀河のよう
崩れ去って昼も夜もない今
柔らかな時計の ....
ゆるすからゆるされるのだ

ゆるさないからゆるされないのだ

あたしをひきちぎる

あなたのひとみ

にんげんみたいなぬいぐるみ


悲しみのピアノ

短調の和音

ゆび ....
誓いで始まり誓いの創造が続いた一ケ月だった
吸う息には香が宿り吐く息は暗示に富んだ一ケ月だった
幸福の陰で生まれた小刻みな錯乱が華と化した一ケ月だった
進むべき道が無数に枝分かれして川が増殖 ....
巣から落ちて干涸らびた雛鳥の
虚ろな目が空を見ている
とっても綺麗だから
イヤリングにしたくなるね

ねえ、そんなに見つめても
決して辿り着けないよ?
それとも小さな魂だけは
この惨い ....
あっちへふらり

こっちへふらり

地図ももたずに

どこ行くの

スマホももたないで

道に迷ったら

どうするの

いやいやそれも旅の醍醐味
自称詩人に
詩の才能はもちろん
作詞の才能も
作曲の才能も
ダンスの才能も
ありゃしない
あったら
自称詩人である訳がない

例え一時の流行だったとしても
世の中を席巻するには
 ....
さとる君が
あい
と書く

愛 哀 相 藍 eye

さとる君が書く(あい)は
愛だというけど
僕は(あい)の中に
藍と哀と相とeyeをみつける
逢と合もみ ....
「ねぇ、だから、顔って裸なのよ」
「そうだね」
「顔にも下着があったらいいなぁ
 下着付けて化粧完了って」
「そうだね、大変だものね」

「ねぇ、もう、寝坊してどうしようもない時
 その ....
勝手にやっとけとも言えない

風邪なら休まなきゃいけない

か弱きひとが罪を重ねる

それは理不尽?

それは普遍?

それともよくある不公平?

歩いていると落とし穴が

 ....
あなたがたはちゃんと選んでいるのかい
空白を叩くサジ加減を吟味しているのかい
骨から削りだしているのかい
厚削りだからよく煮出そうとか
中華だから野菜は繊維に沿って切栽しようとか
景色をどん ....
一角獣が来ないかなあ、と思っている
全部解決するのになあ、と思っている
さっきから突っ立って待っている
一向に来ないので待ちくたびれている
乙女じゃなきゃだめかな、と思っている
確かに年を取 ....
晴れた港の
防波堤を歩いた

コンクリートのひび割れから
小さな花は灯る
テトラポットは
夜ごと
組み替えられている
それらが
いつか砂粒になるまで
続いていくとしても
さかなの ....
何となく気分が乗らないとき
音楽も文字も
救世主とはならなくて
いや 
本当はわかってる
誰かのもとに幸せが届いてるのだ
私は
それに嫉妬している

自分の小ささが 
それもかなり ....
芝生の生い茂った
小高い丘のてっぺんに
池がありました

そのほとりに
風車のように
クルクルと回る
赤い花が咲いていました

その花を見ていた僕は
淋しくって
淋しくって
思 ....
4つに切ったいちじくの中身は紅色で
トマトとコーンも入れて
香りと彩りのよいサラダとなりました
いちじくは時期が早いと甘いナス?な味だけど
今回は良かった

ブロッコリーも上手く茹でた
 ....
足立らどみさんの自由詩おすすめリスト(1066)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
追想- ルラ自由詩3*19-3-3
灯台- ガト自由詩7*19-2-26
県民投票の日に- 朝焼彩茜 ...自由詩12+19-2-24
- ルラ自由詩7*19-2-24
やわらかいおり- 渡辺八畳 ...自由詩519-2-18
歩きやすい道にはなにも落ちていないよ- ホロウ・ ...自由詩9*19-2-17
永劫の蕾- 新染因循自由詩13*19-2-14
おん- 環希 帆 ...自由詩4*19-2-11
孤独の山- ペペロ自由詩1019-2-10
フルートを吹く君の横顔が- ぽりせつ自由詩4*19-2-8
樽のなかの夢- 帆場蔵人自由詩7*19-2-4
FADE_OUT(そのなかにはっきりと聴こえるいくつかの音)- ホロウ・ ...自由詩3*19-2-3
詩人の木- やまうち ...自由詩8*19-2-3
心の折り紙- イオン自由詩3*19-1-27
ユウヤケザウルス- やまうち ...自由詩4*19-1-27
編み直される時間- ただのみ ...自由詩8*19-1-27
シグナル―ゆるし―- ペペロ自由詩1119-1-27
一ケ月- 葉leaf自由詩119-1-27
飛翔- もとこ自由詩24*19-1-26
自由旅- 天鳥そら自由詩3*19-1-23
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