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二〇一七年十三月一日 「日付のないメモ」


 彼は作品のそこここに、過去の自分が遭遇した出来事や情景をはめ込んでいった。あたかもはじめからそれがそこにあって当然と思われるはめ絵のピースのように ....
確かに統合失調症になったことは
人生を破壊するほどの運命だ
発病から22年
私は黄泉返ろうとしている
生きて
生きて
生き抜こう
必ず勝とう
人生を幸せで飾ろう
そして死ぬときに
 ....
二〇一七年十二月一日 「みかんの皮」


こんな時間にどうしたの
そう訊くと彼は
考え事をしていて出てきたんです
こんな時間まで起きて何を考えてたの
ってさらに訊くと彼は
数 ....
プールの天井を見つめれば
そこは宇宙

光の乱反射は
全ての思考を超えていく

わたしは水面に
ただ浮かんでいる

E=mc²
アインシュタインの直観は
多分正しかった

わ ....
二〇一七年十一月一日 「年間アンケート」


 現代詩手帖の編集部に、年間アンケートの回答をいまメールに添付して送った。2016年の11月から2017年の10月までに読んだ詩集で感銘を受けた詩集 ....
熊笹の獣道を誰かが歩く
うっかりと穴を踏み抜く
ガサ
滝つぼに落ちたあと爆発音がして
誰かの身体はもう粉々
自分のなかにはそんな穴があって
胸に手をあてたとき
大きくもないその手はすでに ....
二〇一七年十月一日 「蝶。」


それは偶然ではない。
偶然ならば
あらゆる偶然が
ぼくのなかにあるのだから。


二〇一七年十月二日 「「わたしの蝶。」と、きみは言う。」
 ....
二〇一七年九月一日 「陽の埋葬」


 文学極道の詩投稿掲示板に、作品「陽の埋葬」を投稿しました。よろしければ、ごらんください。


二〇一七年九月二日 「2010年11月19日のメモ 」 ....
《星の山公園》では
夜に
波の音が聴こえて

《友愛の鐘》を鳴らさなくても
仲良くなれる気持ちになれる

一人で
生きて来た訳でもない
一人で
生きている訳でもない

 ....
私は40手前で看護学校に通っている。
元々学校も集団も大嫌いで、中退して社会から何度もあぶれた経験を持つ私だ。
つるむのが嫌で友達を作らなかった。その報いとして、
半年が経ち、好きに3人グループ ....
やっとわかったよ
地球上で人間だけが
服を着たり文明を持ち
殺し合ったり自殺する

おかしいと思っていたら
どうも宇宙人による
地球征服は終わっていたんだ
自称詩人における
コロナ感染率が
厚生労働省から発表されたが
何と、0.00000002%だというのだ!
WHOもこの結果に注目していて
自称詩人を捕らえて解剖し
その要因を突き止めようと ....
拝啓 お元気ですか?
私は今看護学校に通ってます。
でも今めちゃくちゃ後悔しています。
出来たら普通の中年として存在していたかった。
看護師なんか目指さなくてもいい人生を前半から生きていたなら ....
マスクの上の
おまえの瞳に
俺が映っている

おまえの瞳に牽かれているのか
自分の姿が気になっているのか
俺にはもう分からない

ただ、おまえが
俺を見ていることだけは
確かだ
 ....
最初の一行は
勢いで書き出す
何でもいい

目の前に夕食の餃子があるならこうだ

私には
餃子のように飛べない羽がある
見てくれだけの羽がある
しかも私の羽は
パリパリと音を立てな ....
二〇一七年八月一日 「カサのなか」


いま、きみやから帰った。ラーメン食べて寝る。おやすみ。

 文学極道の詩投稿掲示板に、作品「カサのなか」を投稿しました。よろしければ、ごらんください。 ....
身の丈に合わない服を着てみて
この引きずっている感じが良いんだよ、と
大人ぶってみせた
わたしたちはもういない
スカートを折って丸めないで
シュシュで留めないで
靴下は真っ白で脹脛の半分く ....
君が物語の勇者だったら
まずはじめに何をしただろうか
氷の剣を手に入れただろうか
花の城を目指しただろうか
何でも良いのだけれど
其処に僕がいないことを
心から感謝する

ずっと ずっ ....
女のお尻は男よりも丸い
僕に耐えられぬ、痛みをも知るひとよ
あのなかにはもしや
青い小さな惑星が回っているやもしれぬ
二〇一七年七月一日 「双生児」


 いま日知庵から帰ってきた。きょうもヨッパである。寝るまえの読書は、ここ数日間、読みつづけている、クリストファー・プリーストの『双生児』である。いま、ちょ ....
ワクチンを接種することでできる
コロナウイルスに対する抗体の量は
人によっていろいろ異なり

全く抗体ができない人もいるらしい

どんなに調べても
100%抗体ができる

なんて
 ....
深夜、明かりを落としたベッドの横に
弟の友の顔をした妖怪が困り果ててやってきた
助けてくれという彼に
たまごスープを提供し
添い寝した

小声で尋ねる
ねえ、あなたは他人の顔になって生き ....
二〇一七年六月一日 「擬態」


 ジョー・ホールドマンの『さらば ふるさとの惑星』ちょっと読んだ。ちょっと読んでも、ヴォクトの2冊の本よりはよいことがわかる。ヴォクト、非Aシリーズが傑作だった ....
身体感覚に素直に従って生きてゆきたいのですね
回答の得られない食べきりサイズの人生でもそれでも

新たな無限のドアを自ら鎖してしまわないように
太陽が遍照する微妙なバランスの不自由にありがとう ....
ともした線香の香りが連れて行く
どこかへ行ってた盆の夜
鏡を見れば どことも言えず
いとしい人の面影がよみがえる


今生の人よりも はるかに多い
過去の死者と 未来に生まれてくる者 ....
二〇一七年五月一日 「もろもろのこと。」


 だいぶ本を処分したんだけど、またぼちぼち本を買い出したので、本棚にかざる本をクリアファイルで四角く囲んでカヴァーにして立ててかざれるようにしてるん ....
頭から夜をかぶる
花の枯れる匂いと音、種の割れる、うっとうしげな身じろぎ、あくび
のびては千切れる翅
近づいては崩れる影
もう食べてしまった
それからまた食べる
際限なく伸びる、縮む
音 ....
城の広場の片隅で
なすすべもなくヴァイオリンを弾いている
餌をくれるんじゃないかと
鳩だけが集まってくる


老人は長年勤めた役所から自由になった
巨大な甲虫は目立たぬよう息を潜めて
 ....
いのち、いっぱい

すくってくれて

ありがとう


ぼくも、もうすぐ

すくわれます

てんごくに


あたりまえの、ふるさと

すいそうのいえは

あお ....
被せものをしたお陰で
自分が
いかに臭く
いかに
蒸し暑いのか
思い知らされることになった

はずだったが

最近では
そうしたものにも
慣れてしまって
自分が
どれだけ
 ....
足立らどみさんの自由詩おすすめリスト(1495)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
詩の日めくり_二〇一七年十三月一日─三十一日- 田中宏輔自由詩14*21-10-11
運命- 渡辺亘自由詩121-10-4
詩の日めくり_二〇一七年十二月一日─三十一日- 田中宏輔自由詩11*21-10-4
温水プール- TwoRivers自由詩10*21-10-2
詩の日めくり_二〇一七年十一月一日─三十一日- 田中宏輔自由詩13*21-9-27
_攻撃性- 松岡宮自由詩10*21-9-25
詩の日めくり_二〇一七年十月一日─三十一日- 田中宏輔自由詩14*21-9-20
詩の日めくり_二〇一七年九月一日─三十一日- 田中宏輔自由詩12*21-9-13
丸い月を- 秋葉竹自由詩221-9-12
きみらと奴は言った。- 杏っ子自由詩2*21-9-11
地球征服は終わっていた- イオン自由詩2*21-9-11
自称詩人とコロナ- 花形新次自由詩121-9-11
手紙- 杏っ子自由詩6*21-9-10
ハードボイルド・スタンリー「俺を見るな」- 花形新次自由詩221-9-8
大阪王将- 花形新次自由詩3+21-9-6
詩の日めくり_二〇一七年八月一日─三十一日- 田中宏輔自由詩11*21-9-6
春は闘争、- 鳴神夭花自由詩921-9-3
作者と傍観者- 鳴神夭花自由詩221-9-3
ある夜のメルヘン- 服部 剛自由詩721-9-3
詩の日めくり_二〇一七年七月一日─三十一日- 田中宏輔自由詩11*21-8-30
ワクチンでは全く抗体ができない人がいる- st自由詩421-8-29
訪問者=妖怪- 凍湖自由詩121-8-28
詩の日めくり_二〇一七年六月一日─三十一日- 田中宏輔自由詩12*21-8-23
旅人のうた- 梅昆布茶自由詩14+21-8-19
送り火- 藤原絵理 ...自由詩6*21-8-18
詩の日めくり_二〇一七年五月一日─三十一日- 田中宏輔自由詩11*21-8-16
からさわぐ煙- 凪目自由詩621-8-15
プラハ- 藤原絵理 ...自由詩4*21-8-13
すいそう- 令和9年自由詩3*21-8-12
マスク- 北村 守 ...自由詩421-8-12

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