詩もまたコミュニケーションの一種である。確かに作者の意図が読者に正確に伝わらないこともあるだろうし、そもそも作者は伝達を意図していないかもしれない。だが、詩を書く者がいて、読む者がいる。 ...
何かに咬まれた指を握り
真昼を渡り海岸に着く
砂浜には紙を追う鳥
波と共に現われ消える
海沿いの径に車は無く
皆ひとりひとり歩いている
砂の丘がつづいては途切れ ...
もしも世界にラジオだけだったら
つぶれたアイスクリーム
ハイハイする赤ちゃん
吠えるアナグマ
里の新春
ずっとわたしのこと好きだと思っていてね
地下鉄の誰もみやしない市民サークルの風景画
...
...
市民は
大切な休日に
家族ぐるみでデモに出掛ける
正直な子供が
「デモなんて、暑いし疲れるしつまんないしイヤだよ
ディズニーシーに行こうよ」と言っても
「このままだと日本は戦争に巻き込 ...
虫採りアミを
契約書が詰まった
ビジネス鞄に持ちかえて
今月もノルマ未達なら
怪談話より 寒気する
スイカ? 食べない
「時は金なり」
向日葵よりも輝いて
もろこしよりも甘いのは
...
...
隣に寝ている祖母の髪をいじるのが
幼い私が眠りにつくための儀式だった
人差し指で祖母のぱさついた白髪交じりの髪を
くるくる巻き取る
眠る寸前までやっているものだから
翌朝の祖母の髪は縮れて
...
屋上のヘリで逃げ行くノブナガをヘリごと斬ったアケチミツヒデ
「きびだんごぐらいじゃ鬼と闘えぬ」森のクマとの契約ならず
聞こえないふりして逃げた質問がお腹の中で鎌振りまわす
ブツッと途切れるような音たてて傘をさし店を出た。幅広のアスファルト道いちめんが雨にうたれていた。工場やら研究施設やら物流センターやらが出来るのだという広大な造成地は背の高い金網のフェンスでアスファルト ...
気怠い午後の窓に
コウノトリが連れてきた
甘い匂いの衣をまとう
真っ白な 汚れのない 詩
しばらく考えて
抱いてみる
泥のついた手で
目はおれ似じゃない
さて誰か
道傍の ...
本を出せる作家になるには
作家修業をするよりも
歌手、芸人、元犯罪者を
目指したほうがいいなんて
本を出せる詩人になるには
詩作鍛錬をするよりも
自主出版費用を稼げる職業を
目指した ...
コンビニのアルバイトを辞めたら制服は手元に残らなかった。高校とは違うんだねと今更ながら実感する。
母が瞬く間に痕跡を消してしまうからこちらも負けじと、僕の物だと、お皿に痕跡を残していった。「おか ...
いい人にみられたいが為に
心ない優しさ見せつけた
そしてたくさんの人から
素晴らしい人だと讃えられた
見た目は綺麗な人
でも心はケロイドさ
ナニ、か、腐った臭いが立ち込める部屋で、老女が横たわっている。毎日堆く詰まれていくソレらに、埋もれて隠れたモノ。老女が自分の背中のジョクソウと、タオルケットとの間に挟み込んだモノ、が生きたまま腐ってゆ ...
パソコンのシステム用語の七並べ これ読めますか これ読めますか
独りでも楽しみ方なら知ってます不正アプリの読書コーナー
ネットすら関係なしに生きてます母の身元は世界でシェア
あ ...
ドアの向こうで息を殺して
貴方が眠るのを待っている
洋服ダンスに潜む
黒いマントの貴公子
蒼い月の光に
薄目を開けて
耳を欹て寝息を偽装し
貴方は待つ
さあ飲みに来て
この ...
海がもしも優しくするって約束してくれたら
あたしは沈没してもいい
船になる
夢みていたところは
きょうじゃなかった でも
いつかはたどり着きたい、だから
毎日毎日をがんばる
ちゃんと自力で つまり
本屋に行って探さない
どうしたらよいのか教えてあげます
には ...
そうだよ
誰もが数奇な運命への
優待チケットを持って生まれてくるんだ
親はハラハラしたくないから
チケットを使わないようにさせたいし
子どもはワクワクしたいから
チケットを使いたくてし ...
来週末の
デモ参加予定に
空きがあるので
デモ仲間の市民健(本名 山崎健)に
相談したところ
ちょっと遠いけれど
栃木でイルカ追い込み漁反対の
デモがあるから行かないかと言われた
...
どんな肉痛でも
どんなに抉られても
どんな裏切りでも
どんなに孤立しても
俺は息継ぎ息継ぎ生き続ける
肉の内なる霊性と
肉の外なる霊性が
出逢いスパークし
不可視響く 深い光の陰影 ...
長い雨のレースを開けて
六月の陽射しが顏を出す
反射して散らばる子供たち
ビー玉みたいに素早く駆けて
ひとり離れて
シロツメクサを編む
首の細い少年
意識されることもなく
満ち ...
まだらに響く蝉
そのすきまにかぜがふき
一滴の風鈴
本の中になんてこたえはない
だけど本屋がすきだ
本と本のあいだに
立つひと ひと ひと
あるであろう心に
さわらないように
避けてあるく
私も本になにかをさがす
枝から青くふくらんだ
健やかなる実をはずす
茶色いしみのようでいて
何かを主張している風の
そんな模様を持つ実は
捨てた
捨てたあと
なぜかもう一度この手に取り戻し
親指と人さし指 ...
遺蹟
奈良の友人の結婚式に列席したついでに
飛鳥の遺跡を畏友のK士と巡る
石舞台
酒船石
猿石
高松塚古墳
でも駅前で立ち寄ったうどん屋の
出汁がしっかりきいて品よくかるく ...
わたしからなんて
言えないよー
照れてたら
頭をぴしゃって叩かれた
女子力がたりない
ってみんなに言われる
エロい
とは違うのかな
なんにもわからないフリ
たまに無防備
でニコ ...
日付順文書リスト
タイトル
投稿者
カテゴリ
Point
日付
白鳥央堂詩集『晴れる空よりもうつくしいもの』について
葉leaf
散文(批評...
2
15/7/19 10:10
青と音
木立 悟
自由詩
3
15/7/19 9:44
もしも世界にラジオだけだったら
まきしむ
自由詩
0
15/7/19 9:39
無題
TAT
俳句
0
15/7/19 9:34
私が市民になれない理由
花形新次
自由詩
2
15/7/19 8:33
夏が嫌いな人もいる
もり
自由詩
4*
15/7/19 8:03
無題
TAT
短歌
0
15/7/19 7:24
日常
ららばい
自由詩
4
15/7/19 1:36
屋上のヘリで逃げ行くノブナガをヘリごと斬ったアケチミツヒデ
北大路京介
短歌
6
15/7/18 23:58
「きびだんごぐらいじゃ鬼と闘えぬ」森のクマとの契約ならず
〃
短歌
4
15/7/18 23:57
聞こえないふりして逃げた質問がお腹の中で鎌振りまわす
〃
短歌
5
15/7/18 23:57
ギフト
吉岡ペペロ
自由詩
2
15/7/18 23:37
親
もり
自由詩
2*
15/7/18 23:36
出版するには本物を目指してはいけない
イオン
自由詩
2*
15/7/18 23:25
37.5℃
竹森
自由詩
1
15/7/18 22:48
ケロイド
リィ
自由詩
1*
15/7/18 22:18
けむる、浄化
為平 澪
自由詩
6
15/7/18 22:07
It格差。
〃
短歌
4
15/7/18 21:55
ヴァンパネラの夜
Lucy
自由詩
11
15/7/18 21:18
約束してくれたら
もっぷ
自由詩
11*
15/7/18 20:59
白旗
〃
自由詩
2
15/7/18 20:53
数奇な運命への優待チケット
イオン
自由詩
0
15/7/18 20:34
市民
花形新次
自由詩
1
15/7/18 18:03
れーぞんでーとる
たけし
自由詩
3*
15/7/18 16:26
六月回廊
ただのみきや
自由詩
24*
15/7/18 15:32
盛る夏の涼
はて
自由詩
2
15/7/18 15:17
本屋
朧月
自由詩
5
15/7/18 14:30
キッチン
そらの珊瑚
自由詩
17
15/7/18 13:20
遺あるいは
梅昆布茶
自由詩
14
15/7/18 12:55
モウソウ
アンテ
自由詩
1
15/7/18 12:01
1838
1839
1840
1841
1842
1843
1844
1845
1846
1847
1848
1849
1850
1851
1852
1853
1854
1855
1856
1857
1858
1859
1860
1861
1862
1863
1864
1865
1866
1867
1868
1869
1870
1871
1872
1873
1874
1875
1876
1877
1878
加筆訂正:
あなたという詩集を読む
/
ただのみきや
[15/7/18 19:57]
三四文字修正しました。
5.4sec.