じゃんけんをせずに葛餅五等分
葛餅をひとつ買いたる小さき手
写経して臨みたる百物語
さっきまで男だったスカートで胡座
オスの人魚だから見せない
そいつは猿の面を被っている
白い猿の面を被っている
くりぬかれた二つの穴から
黒い目玉が見えている
その二つの穴から
暴力の匂いがしている
赤い口紅を隠している
みずみずしい若い唇
...
昔 そこに畑があった
住人たちは種を蒔き苗を植え
野菜を作り花を作り 少しばかりの木を植え
土に汗をおとした
笑い声も聞こえた
主が亡くなった畑を 子供は捨てた
未亡人は独 ...
気まぐれな風が 鏡の水面に木の実を落とす
広がる波紋は 臆病な栗鼠の目に少しの不安を
それでも 冬支度の手を 休めることなく
すぐに静まって 平穏になるとわかっているから
羊飼いの ...
「空をください」
http://www.geocities.jp/sati_no_hon/uta_sorakudasai.htm
「空をください
みあげても
みあげても
...
西日に揺れる色褪せたカーテンの隙間から
焔に焼かれた夏の葬列を見送る
背を丸めて折れ下がるだけの向日葵は
昼に立ち止まり、夜に顔を奪われたまま
晩夏を歩む
背骨を晒し腕も手も顔も腐 ...
おとうさんとおかあさんはりこんした
わたしにそうだんもなくりこんした
けっこんするときも
わたしにそうだんしなかったから
りこんすることもそうだんしなかったんだろう
そうおもうことに ...
150922
超立体とマスクのパッケージに白抜きのゴシック文字で書いてある
大きな文字で書いてあり、息がマスク端から漏れないように
ぴたりと顔に密着できるように出 ...
巨大な光球の数数、
雪の原野真上に
収縮膨張繰り返しながら瞬き
立ち竦む少年を凝視し無言のコトバを送る
<忘れるな
我々がおまえの存在に
常に関与していることを>
...
一人、また一人と降りて行き
電車の中は広くなった
小刻みな揺れに運ばれながら
私は左手を弄んでいる
親指と人差し指を擦る
昨日の君を覚えている
けれど輪郭を掴もうとすると
霧のように ...
どこかから怒鳴り声が聞こえる
悲鳴でないだけ良いのかもしれない
灰色の恐怖 圧迫感
その あまりに巨大で
要塞のような塊は
視界から見切れてしまう
圧倒的な質量の、壁
...
数が、実権を握る時代だ
数が示せるものの限界には
考えの及ばぬふうにして
数に、実権を握られる時代だ
学力点数を上げましょう
利益重視でいきましょう
認知件数を調べまし ...
思い出しながら
描き続けている
朝、窓から太陽を見上げるだけで
ほら、鼓動はこんなにも単純に息づいていく
注ぐ太陽が
振り返る向日葵が
昨日のネガティブもポジテ ...
たぶんそれはちいさな歌のように咲いている花のこと
うたへ
好きでたまらなかったけれど
努力をしませんでした
きみへ
好きでたまらなかったけれど
努力をしませんでした
ゆめへ
好きでたまらなかったけれど
努力をしませんでした
...
しぼりたてオレンジみたいな夕焼けに明日の分の元気をもらう
まだ青い林檎のような君だから紅くなるまで待つことにする
初恋は甘くて酸っぱいストロベリーそっとキスして涙の痕に
特別な果物だ ...
横になって居眠りしていると
コオロギがひりひりと鳴いている
その音を聞いていると
白いシャツ一枚では肌寒くなってくる
真っ暗な外の闇に
確かに広がる草むらは
夏に汗をかきすぎて
少し ...
誤作動で落ちてくる雨。質量のない感傷でゆれている喉
痛みって色も形も無いだろう。きみに触って少し傷つく
劣情がわたしのうでを引いている。平たい瞼。熱い瞼だ。
かなしんだことがいち ...
やっぱ アタシは
この子が 好きだ
そう 思う
瞬間
ひいき目は
イケナイことだと
知って いるけれど
鷹の瞳に
射竦められた
あなたの 唇と
おなじくらい ...
いきものがかり
という名のトリオがいるらしい
ブサイクなネエチャンを
うだつの上がらなさそうな
アンチャン二人で輪姦するという
編成の歌い手だそうだ
私は彼等の音楽には
まったく ...
煙草を吸っていると、指先が行方不明になる。あんまりにもやさしい夜だから、ぼくたちはこぞって死のうとする。その先はもっとやさしいよ――冷たい石の壁に腹ばいになって、頭と地面とがふれあうそのときを、微かで ...
それなりの人間は
それなりの扱いしか受けない
だから絶対
チートはしない
チートをすると
後でくるリスクが高くなる
だから
真面目に生きる
コツコツ生きる
それが私の戦略。
若き日 ...
いつもは聞こえない
水洗トイレのタンク内に落ちる水滴の音
いつもは聞こえない
紫煙を逃がす窓の隙間から聴こえる虫の音
いつもは聞こえない
常に快適に室温を保っていたエアコンの音
いつもは聞 ...
いくつもの{ルビ阿房宮=フォリー}の影が映るホリゾント
切り貼りだらけの書き割り
響くのはPromised Landへの行進曲
主役もどきがものものしく登場
コロスたちが金切り声で笑う ...
わたしは今
森の中でひとり
懸命に穴を掘っている
穴を掘り終えたわたしは
はらりと着衣をすべり落とし
たおやかに穴に横たわって
願う
「水をください」
わたしはここで根 ...
いいこととわるいことを知りたい
どっちもおなじだけ知りたい
いつもバランスが悪いから
かたむいてしかたない
あなたがなぜ泣くのか
あなたがなぜ笑うのか
いつもちゃんとわからない ...
日付順文書リスト
タイトル
投稿者
カテゴリ
Point
日付
じゃんけんをせずに葛餅五等分
北大路京介
俳句
4
15/9/24 22:18
葛餅をひとつ買いたる小さき手
〃
俳句
2
15/9/24 22:18
写経して臨みたる百物語
〃
俳句
2
15/9/24 22:18
さっきまで男だったスカートで胡座
〃
自由詩
1
15/9/24 22:01
オスの人魚だから見せない
〃
自由詩
2
15/9/24 22:01
恋人
藤山 誠
自由詩
2
15/9/24 21:55
無断投棄
為平 澪
自由詩
6
15/9/24 21:53
あたしの平和
藤原絵理子
自由詩
13*
15/9/24 21:11
詩人・砂木論のための覚書1
オダカズヒコ
散文(批評...
4*
15/9/24 21:09
夏の葬列
為平 澪
自由詩
8
15/9/24 20:58
おとなになる
朧月
自由詩
2
15/9/24 20:50
名づく
あおば
自由詩
5*
15/9/24 20:15
天空爆発
たけし
自由詩
4*
15/9/24 19:18
左手の記憶
畠中ゆたか
自由詩
3
15/9/24 19:15
コンクリートに殺される
凍月
自由詩
3*
15/9/24 17:27
宣戦布告
千波 一也
自由詩
0+
15/9/24 15:47
ときめき思い出、どきどき向日葵、きらきら太陽
komase...
自由詩
2*
15/9/24 13:59
永遠
もっぷ
自由詩
3
15/9/24 13:18
シチュー
〃
自由詩
3*
15/9/24 12:18
ふるーつせれくしょん
未有花
短歌
7*
15/9/24 9:17
秋彼岸
藤山 誠
自由詩
3*
15/9/24 3:06
センチメンタル誤作動
初谷むい
短歌
3
15/9/24 1:00
タカノツメ
藤鈴呼
自由詩
1*
15/9/24 0:54
トリオ
花形新次
自由詩
0
15/9/24 0:06
『秋の夜長』
hahen
自由詩
0
15/9/23 23:55
戦略
渡辺亘
自由詩
1
15/9/23 23:17
帰参
土田
自由詩
2*
15/9/23 23:11
劇 場 Ⅲ
塔野夏子
自由詩
2*
15/9/23 23:07
水をください
Honest...
自由詩
0
15/9/23 22:35
おんなじ
朧月
自由詩
3
15/9/23 22:17
1838
1839
1840
1841
1842
1843
1844
1845
1846
1847
1848
1849
1850
1851
1852
1853
1854
1855
1856
1857
1858
1859
1860
1861
1862
1863
1864
1865
1866
1867
1868
1869
1870
1871
1872
1873
1874
1875
1876
1877
1878
加筆訂正:
タバコが世界に必要だろうか
/
りゅうのあくび
[15/9/24 0:00]
タイトル改題
帰参
/
土田
[15/9/23 23:47]
でも減らさない、あえてね、あえてって言えば詩人っぽい。から
帰参
/
土田
[15/9/23 23:47]
リフレーンがいちいちクドいよね~
3.76sec.