兄が建てつけの悪い窓を開けると
光がよいしょ、と部屋に入ってくる
光は物珍しげに
部屋の中を見渡して言う
「ずいぶんおかしな所に住んでるね
 一日中しめきって
 じめじめしてるし、かびくさ ...
累々と赤い匣家が らの花を食む

みずに触れる 苫屋のともし火

逆さなく とまれグロ溶かしゆく
大体が何時も、終わりも近くに気がつく
或いは思い出す
何々がしたかった、
何々をみたかった、

はっとするたび
ゆるやかな喪失とともに
探る腕がふえてゆく 
剥がれ落ちる数だけ ...
部屋を星明りだけにして
本も読めないようなわずかな陰影
布団に横たわりじぃと身をこわばらせる
そこにはすべてがあった
すべての夢があった
しかし眠りだけない

ずーといつまでも
続く夜 ...
いいね。
いやだね。
まあまあだね。
十分だね。
いまいちだね。
もう少しだね。
スゴイね。
きれいだね。
かわいいね。
素晴らしいね。
嬉しいね。
寂しいね。
楽しいね。 ...
ねえ 君
ぼくを地球に 一人ぼっちに 置き去りして どんな気持ち?
街は忌々しい地球人に溢れ 手におえそうにない
毎日テレビを見て自分をおかしくさせなくちゃ やっていけない
ぼくは地球人のよう ...
見る、聴く、嗅ぐ、
触わる、味わう
五感に現れる世界
物質の界
人の囚われ執着スル
欲望の界

光る音、浮き立つ輪郭
震え透明に輝き響く時
五感の界はそのままに
欲望だけが浄化され ...
ほんと参った てこずって迷って送ってきた この人生
捨てる神あれば 踏んづける神もあった
前髪は後退し トイレの紙にことかいたこともあった
結局最後まで 望むように認められることはなかったよ
...
たぶん
すごいすごい
単純なしかけの手品を
遠慮なしに
どんどん近づいて
見ようとしたから
おまえに愛想つかされたね

鼻でもほじりながら
ぼんやり見て
ただ驚きに
ひとみ輝 ...
あのほしきれいだね。

うん、すっげーきらきら。

あそこからわたしたちってみえるのかなぁ。

きっとみえてるよ。

いま、てきとーにいったでしょ。

ちがうよ、あのほしたちのいく ...
母さんのことを思うでしょ
するとね なぜかな
みかんを想うの
母さんはみかんは嫌いだったね
甘酸っぱいもの
みんなダメだったね
だから考えてみたのね
わかったのは
みかんはオレンジ色
...
ちいさな夜想曲を想う
ドイツの作曲家でもなく誰かの

こころはとめどなく夢をさまよう
意味もなくいきているような
きもするのだが

いつでも永遠を信じて生きていようとおもう

体はく ...
薄まらぬ失恋の味辛口のミントガム買うフリスクも噛む つうこんのいちげき君の手料理をキメラと呼んでしまってゴメン 何をして何をしないで生きられるサラダにプチトマトは入れない 淋しさをポケットいっぱい詰め込んで
ひとりきりの夜を歩こう
いつかわたしも永遠になれるだろうか
かつてわたしが 光の一部であったように

わたしは沈黙のほうにある
とすると
沈黙は詩のほ ...
     こんなひは
     ひんやりとした床で
     寝たふりをするより
     とったばかりのいんげんと
     てんぷら油の格闘に
     歓声をあげてみたり
  ...
男の手を美しいと思った。
私より一回り太い指と丸に近い爪。黄みの強い鮮やかな肌色。烏龍茶の入ったジョッキを掴むのを見ながら、男がその手で自身の性器を包むところを想像する。黒い前髪が左目にかかるのを、 ...
瑠璃色の海が紫に{ルビ変色=かわ}る 絶望が占める世界はまるで―――


全てを知っていたなら 気付けば変えられたのでしょうか?
私が空を羽ばたけるかは 限りなく零なのに

望むな ...
あの日の夏 ボクが手にした未来は輝きを増して

黒く まるで絶望の様に光り続ける


願う事で得られるモノ 虐げる事で得られるモノ 見つめる事で得られるモノ 触れる事で得られるモノ
戦 ...
森の木漏れ日、揺れ
光の斑点また斑点 
それぞれの陰影を穿ち浮き上がり
あちこち異様に懐かしく
輝いている
響いている
感覚、奥まり次第に消え
光あるのは私の内
響き
残響し
木霊 ...
私はみずからを「詐欺師」となのる空をみた。
丘だといって譲らないもののてっぺんで。
似ているものを似ていると呼ぶのなら
この空はあんまりにも似すぎているから
白檀に
衣を焚き染め
今日もゆく

眼を閉じて
鼻をくすぐる
ハムエッグ

トーストと
立ち食い蕎麦を
較べたら

夏空に
食欲失くし
庭をみる

あと二日
頑張 ...
けっこう仮面の必殺技が
通用しない時代が来たら
世の中から性犯罪はなくなるのではないか?
月刊少年ジャンプを読みながら
そう考えていた小学4年生の夏

というのは真っ赤な嘘で
モヤモヤし ...
暗いところから出てきた
あそこはぬくかったけど
この世界はどうなってんだい
じりじり痛いんだ

あいしたいやつもいない
あいされた記憶もない
ただ
ひからびる前に
だれかを
あいし ...
自虐というのは
自意識のひとつの表れでしかない

自分を貶めながら
自分をアピールする姿は
見ている人に
「別におまえに興味ないんだよね」
と思わせる意味では
素直に自慢する人間と
...
待兼鰐が現れた
待兼鰐は部屋の中
待ち兼ねている
ピザの配達を
客人の到着を
検診の結果を
メールの返信を
雨が止むのを
空が晴れるのを
夕日が空を焦がすのを
夜空が星で埋まるのを ...
霧が湧き 雲は下り
天と地の息吹が交わり合う
噛み合わされた大地 喃語の潤い

ぱせり ぶろっこり やまのみどり

熊や鹿が嗅ぐ土の匂いが知らしめる
地脈の辿り 遠く 深く 息みて

...
 
 
バスに乗って目を瞑ると
私の中を通過していく
一台のバスがある
開いた窓から
誰かが手を振っている

懐かしい気がして
手を振りかえすと
バスは小さな魚になり
泳いで行っ ...
こんなの詩じゃないと
お叱りを受けそうですが
まあ、いいだろう
と、寛大な心の方はご覧ください

     *

小さい頃のわたしは
引っ込み思案で 恥ずかしがり屋
自分から友だちを ...
日付順文書リスト
タイトル投稿者カテゴリPoint日付
変奏曲やまうちあつ...自由詩915/7/16 18:33
我謝の耳千絢自由詩3*15/7/16 18:12
_hibino...自由詩015/7/16 15:11
囚われた夜の安らぎ這 いずる自由詩315/7/16 15:01
いいね。いやだね。どっちでもいいね。 komase...自由詩2*15/7/16 14:00
ALL OF ME馬野ミキ自由詩115/7/16 13:45
清め透明たけし自由詩2*15/7/16 13:43
What a wonderful world馬野ミキ自由詩5*15/7/16 13:22
手品もり自由詩2*15/7/16 12:33
よぞらのかいわ自由詩015/7/16 11:51
父さんの唄もっぷ自由詩715/7/16 9:20
電波時計梅昆布茶自由詩1515/7/16 1:34
薄まらぬ失恋の味辛口のミントガム買うフリスクも噛む北大路京介短歌315/7/16 1:11
つうこんのいちげき君の手料理をキメラと呼んでしまってゴメン短歌315/7/16 1:11
何をして何をしないで生きられるサラダにプチトマトは入れない短歌515/7/16 1:10
かつてわたしが光だったとき伊藤 大樹自由詩615/7/15 23:40
こんなひやあんなひに石田とわ自由詩19*15/7/15 23:15
フェティッシュかや散文(批評...215/7/15 23:01
若桜自由詩115/7/15 22:57
自由詩315/7/15 22:55
点灯たけし自由詩3*15/7/15 21:19
佐藤伊織自由詩215/7/15 21:14
朝の匂いレタス俳句115/7/15 20:38
初めての人花形新次自由詩115/7/15 20:07
世界ららばい自由詩215/7/15 19:28
自虐花形新次自由詩115/7/15 19:08
待兼鰐やまうちあつ...自由詩2*15/7/15 18:17
巻き戻されることはないただのみきや自由詩15*15/7/15 18:08
見舞いたもつ自由詩2015/7/15 11:45
【 私の友だち履歴 】泡沫恋歌自由詩17*15/7/15 11:16

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加筆訂正:
【 私の友だち履歴 】/泡沫恋歌[15/7/15 21:38]
5連目を少し修正しました
3.88sec.