「人の、役に立つ事を考えなさい。」
ある晩
淹れたてのお茶をすすりながら
父は諭すように言った。
今でも
(何があるのか?何なのか?)を片隅に置いて
職場の受話器を取り
職場のパ ...
ひとつ足りないと
この団子は出来ません。
(あんこ・ごま・きなこ・ずんだ・醤油・みたらし・よもぎ。)
たくさんの味のものを食べても
お腹がいっぱいになったとは思えないのです。
「 ...
耳をふさいだ
魚をたくさん入れたバケツをひっくり返したように
空は近距離で
青かった
今夜あたりが祭りの頂点か?
ぼくは彼女の心を缶詰に入れて
持ち歩きたい気分だった
完全に ...
太りすぎて
ウエスト周りを気にしている
ボクもアナタも社会も地球も
あふれる物資を
自分の中に投げ込んでみても
消化しないことばかり
なのにどんどん食べている
痩せの大食いがいつ ...
海へ 出よう
山にいくために シュラフを詰めた
ザックを 捨てて
擦り切れた 重いキャラバンシューズを
脱ぎ捨てて
海へ 出よう
空への幻想は 捨てて
海の波のうねりの
な ...
そよ風 さがしに行こう
やさしい風の吹く街
何処かに きっと あるだろう
住み慣れた街だけど
この次 この街に立ち寄るときは
ぼくは ひとりの 旅人だろう
この街に生まれ ...
―歩いていたのは七〇年前―
前方は霧に閉ざされて
先導する人は見えない
が 上空に山の頂が透け
笛の音は聞こえる
山の頂き
そは 蜃気楼か 実象か
先導する者は知っていると ...
産声といつかの靴と白煙と
私は髪を切った
地元の美容室で
彼女はもう二十五年も美容室をやっているらしい
そんな話を聞いた ひどい眠気の中で
以前は 二人 男女の従業員がいたらしいが
結婚して独立したのだという ...
冷えた世界で
燃え上がる身体が熱い
沸き立つ血に咲く薔薇は
皮膚を突き破って
あなたへの月を探す
握って、にぎって、
悲しみで切りつけたこの腕を
潰して、つぶして、
...
水のない駅でした
蝉の音がしました
産まれた日もあやふやなままに
服の端が揺れて
私たちは何か話をしました
並んでいました
指を伸ばせば届きそうなほど
影になるとすべ ...
毎晩LINEで吐息を聞きながら眠る。
距離も年齢も現実的な障碍も、
切ない迷霧に隠れてしまう。
二次元の恋を三次元にするという提案は、
ゆっくり常温で解凍すべきなのかもしれない。
...
肛門に水素ガスを注入し
ライターの火をかざして
発射すると
きみの身体は
あっという間に
成層圏を越え
遥か彼方
銀河系の一等星になった
きみが旅立った後には
大きな
ちょっと ...
こんな潔癖に晴れた朝でも
新しいものなど何もないのだ
木にしても空にしても光にしても
すべては太古からの使い回し
真に新しいものなど何もなく
きわめて古いものが形を変え
手を変 ...
人は見下ろしてばかり
自分よりも高いものがあると
それよりも高いとこに行っては見下ろす
さらに雲や空を見下ろす為に飛行機を作り
やがて自分たちの住んでいる
地球さえも見下ろす
でもそんなに ...
翼と靴を売って、歌を買いました
神様は意図的。
巡り合わせを信じる貴方の方が意図的。
またしてもカウンターの前に表れた、感じがいいから 、だとか、 好みだな、 だとか…
一瞬の煌めき
…ああ この人はひょっとしてこん ...
出会ったペルシャ猫
妻と連れだって
1つ家から1つ家へと
伝道に歩いた
中頃の家で
黒い衣装をきた
奥さんが、出てきて
話し合いに応じた
妻がしきり話した
「猫がいるんです ...
黒髪ボブに茶色いメガネな顔色悪いな文学三十路
(ルビ:ぶんがくしょうじょ)をこうだと決まれ
ば突っ走るしる二十歳に二年たりない歳からフラ
フラっとな根無し草くさ知りたいなってな一冊の
詩集が私 ...
何年たっても
片言の日本語だが
数十年日本にいるという理由で
テレビに出ていたりする
しかし、誰も
こいつが何者なのか知らない
そんな外人が存在するのって
日本だけじゃねえのか?
...
私たちは
けものではない
なにしろ皮膚だ
つるつるである
けものの毛は
毛の物の意味
皮膚は弱い
すぐに血が出る
寒いし
すべるし
仕方なく
衣服をまとい
靴をはいて
...
減価償却を終えた
ベランダの屋根の端から
垂れ始めた雨垂れを眺める
円錐のしずくはセピアいろとなって
際限なく奈落に落ちてゆくのか
卒寿 ...
想像を振り絞り
偽善の思想にキスをする
曖昧を食い物にして
歩く犬を嘗める
あははははは
これも
いい夢
ガタゴトとはいわず
きゅうきゅうと鳴く電車
繊細な指先をもつサラリーマンとか
はこぶ電車
朝早くからごくろうさま
きのうハンカチを落とした女子高生が
あたらしい花柄のハンカチでやは ...
AVの延滞料で救えた命がある
語尾にニャをつけて元嫁
誰にも懐かない犬に雨が降る
赤べこの大中小や暖かし
幕の内弁当旨し暖かし
花冷えのトランペットの長い音
日付順文書リスト
タイトル
投稿者
カテゴリ
Point
日付
父の慮り。(おもんぱかり。)
梓ゆい
自由詩
2
15/6/29 5:38
串団子。
〃
自由詩
1
15/6/29 4:31
太陽とデニム
オダカズヒコ
自由詩
1*
15/6/29 2:16
ウエストサイズストーリー
イオン
自由詩
1*
15/6/28 22:02
海へ
南無一
自由詩
0
15/6/28 21:35
そよ風さがしに
〃
自由詩
0
15/6/28 21:18
「ハメルーンの笛」に曳かれて
イナエ
自由詩
11*
15/6/28 21:10
いつか +
もっぷ
俳句
1
15/6/28 20:19
夕暮れの美容院で
番田
自由詩
1
15/6/28 20:01
三日月
あおい満月
自由詩
3
15/6/28 18:59
記憶
たもつ
自由詩
10
15/6/28 18:40
プラチナ
じぇいぞろ
自由詩
3
15/6/28 18:22
水素
花形新次
自由詩
1
15/6/28 17:40
新しさ
葉leaf
自由詩
2
15/6/28 17:22
した
リィ
自由詩
1*
15/6/28 15:11
高原の青い薔薇
もっぷ
自由詩
6
15/6/28 14:29
ひとめぼれ/仮に
アラガイs
自由詩
7+*
15/6/28 14:25
出会ったペルシャ猫
生田 稔
自由詩
1
15/6/28 13:48
会ったこともないのに、よく知ってる感じ/即興ゴルコンダ(仮) ...
こうだたけみ
自由詩
4*
15/6/28 13:36
防衛負担
花形新次
自由詩
0
15/6/28 12:16
ひふ感覚
uminek...
自由詩
5*
15/6/28 10:14
老いの演繹③
信天翁
自由詩
1
15/6/28 9:22
いい夢
こいち
自由詩
0
15/6/28 3:31
通勤電車
七
自由詩
8*
15/6/28 2:08
AVの延滞料で救えた命がある
北大路京介
自由詩
9
15/6/28 1:58
語尾にニャをつけて元嫁
〃
自由詩
3
15/6/28 1:58
誰にも懐かない犬に雨が降る
〃
自由詩
4
15/6/28 1:58
赤べこの大中小や暖かし
〃
俳句
0
15/6/28 1:56
幕の内弁当旨し暖かし
〃
俳句
0
15/6/28 1:56
花冷えのトランペットの長い音
〃
俳句
2
15/6/28 1:55
1834
1835
1836
1837
1838
1839
1840
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1850
1851
1852
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1857
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1859
1860
1861
1862
1863
1864
1865
1866
1867
1868
1869
1870
1871
1872
1873
1874
加筆訂正:
「ハメルーンの笛」に曳かれて
/
イナエ
[15/6/29 4:25]
タイトル一部変更
4.25sec.