西日のツンと熱さが刺さる土の上に
父の遺骨は 埋められた
真新しい俗名の墓石は それぞれの線香の煙に巻かれながら
親族が帰るまで夕暮れの空を 独りで支えなければ 誰一人として
家に帰る ...
「お参り」
両親がお賽銭を投げ入れて祈るたびに
けして口には出さなかったけれど
いつも私は思っていた
「ほんとうに、ここに、この奥に、
いるのか?」
多分
ちょうど良かったんだ
あの頃の君と
あの頃の僕の距離は
多分
ちょうど良かったんだ
それから
君はさらに君になり
僕はさらに僕になって
二人の距離は
...
人は虫を殺す事に対して
躊躇や迷いもなく殺虫剤をかける
それほど嫌なのだろう
でも虫がなにをした?
人に例えると見ず知らずの人に
毒の粉をかけられるようなものだ
かけられた人は嫌な思いをす ...
紫色の風が吹いて
君の髪が揺れる
目から零れる涙に
心が痛むけど
空の太陽は
さんさんと輝いていて
入道雲がぬっくと
ただずんでいる
目をしばしばと瞬いて
「ゴメンね」というと
そ ...
独り言を呟いていると
アブナイ人と思われがちで
半径3m以内に近寄られないし
夜の玄関先でやられてたら
間違いなく通報するのが
一般的だが
これがネット上だと
平気でブツブツ呟くし
...
遠い遠い遠い造形
しなやかに湾曲しながら 沈んだ緑の空間を 静かに静かに生き生きと 近づいて来る近づいて来る
呼ばれ聳える一つの像
(記憶の堆積を貫いて、
常に不断に潜むモノ)
...
季節にへばりつくようにはずかしく生きて
それでもすずしい女でいるのも
ひとつの責任かしら
唾を吐くように忘れゆくよりは
忘れられながらここにいるほうが
潔いことにみえる
駐車場
「ろくでなし」
我がロクサーヌ
臈長けたその唇で
いたぶるがいいさいつまでも
でもときどきキスしてロクサーヌ
見た目なんてどうでもいいことさ
中身のない石炭袋のようなものさおれ ...
赤い光を背負った父が
海の彼方の岩山から帰ってくると
闇色のかまどに張り付いていた
母の顔が白く浮かんで
子ども達の祭り囃子が
囲炉裏の周りをはね回った
遠くの
PITに駆ける
くるまたちを視ながら
おはようと
誰も居ないような
僕だけの部屋に挨拶する
僕は
遠くへ
行かなくてもいい
街は働いていても
この部屋には
2 ...
君への愛が終わったから
録画してたドラマ一気に見よう
もうだらだらしていいんだ
夜中にポテチ食べちゃってもいい
朝からビール缶で飲んじゃってもいい
昼になっても外でなくていい
ちょっとエッ ...
孤独とは思わないが
無意味だと思う
呼吸して
空を見上げて
夕日の美しさに呆然とする
短い現を
必死で生き延びる夏の蝉のようだ
今日も命を鳴いたか?
悔いなく鳴き続けた ...
猫が薄目を開けてる時は
少し先の未来を見てる
猫が居眠りしている時は
人の心の声を聞いてる
時々それがうるさすぎると
高い場所から降りてきて
何度か額を擦りつけてくる
額から ...
しがらみを肴に
また一杯
まったく酔わせてももらえないや
運命なんてものには最初から期待していなかったけど
貴方と出会えたそのことだけは感謝していたのに
消えてしまうなら最初から見付けなければよかった
瞳は既に乾ききって 貰った笑顔も忘れてしまっ ...
はだかで生まれて
いろんなもので
着飾って
はだかで死ぬ
この道のさきに
待っているのが
かたい銃だとしても
おれは その弾よりさきに
銃口から わらい声を
こぼれさせてやろう
ほ ...
生まれて初めてネット喫茶へ行って
ベッドのように深くもたれかかる事の出来る大きな椅子に座って以来
僕は椅子に深く腰掛けるのが好きになったのかもしれない
いつかあの椅子を買うことを夢見て
そ ...
友達と会い
原宿を歩いた 私は
友達といつもと変わらない
あの 喫茶で コーヒーを飲む
私たちのいつもの話
いつのまにか 慣れていた この街
あの店でいつか食いたいものだね
...
土色をした歳月の掌が
猫の舌のようにざらつく突起で
軟らかな思想を舐め取っていく
塩責めされた蛞蝓は
実はそっくり中身だけ
粘膜を抜け出し
逃げていた
{引用=「それは 思想 ...
ピザピザピザピザピザピザピザピザピザピザ「わたしのことは?」大好き!
終電に駆け込むときに風になる全筋肉が喜んでいる
ミッキーをM字のハゲと呼ぶように少しズレてる僕らの明日
かすかな圧力の記憶が
背筋を降りて
冷たい床へ逃げていく
せめてそこに
ある景色を描写する声が
あったと思うことにしよう
もう何年も前から
窓は一つだけだった
表面はざらついていて撫で ...
山道の草木を横切る
ギンヤンマの蒼い複眼に
私たちの過去が沈んでおり
どうやら今も放熱を続けている
遠く 手放してしまったものも
未だ近く 触れられるものも
...
薄いオレンジのむこうに
行くと思う
ひかりを見に行くと思う
薄いオレンジのむこうに
行くと思う
ひかりを見に行くと思う
ききいってしまう
なにかのものまね ...
貴女が特殊と
感じることが
私にとっては
特殊じゃなくて
ごく普通の
日常的な性行為だと
知ってもらいたいから
今日も
唄っているんです
性の嗜好は
相対的だと
性の嗜好は
...
ささやかれている
この世の終わり
大きい火山が噴火したり
全てが海に沈んだり
この世の終わりというけれど
始まりでもあるんだな
全てがまっさらなくなる
というものも
気持ち ...
150726
車ごと埋められた僕たちは
炎暑の中で窒息している
国の成り立ちはかなり暴力的だと信じているので
これも新しい国への礎になれるのかなと信じて
酷暑の中 ...
におい、によって呼び起こされた記憶は他よりも色あざやかでいつまでたっても去ることがないのだった高校の部活の秋の地区大会で楽屋に使った研修館の部屋の終演後に着替えるからと言い置いて閉じこもった押入れを後 ...
日付順文書リスト
タイトル
投稿者
カテゴリ
Point
日付
神隠し
為平 澪
自由詩
12
15/7/27 22:38
「お参り」
美砂
自由詩
3
15/7/27 21:48
同窓会にて
Honest...
自由詩
0
15/7/27 21:12
人虫
リィ
自由詩
1*
15/7/27 21:11
自由な風を歌えども
opus
自由詩
0
15/7/27 19:40
ひとこと呟くやつみんなイタイやつ
花形新次
自由詩
5
15/7/27 19:25
帰郷
たけし
自由詩
3
15/7/27 14:03
駐車場
はるな
自由詩
3
15/7/27 11:55
ろくでなし
梅昆布茶
自由詩
11
15/7/27 11:32
遠い日の土産物
イナエ
自由詩
8*
15/7/27 10:50
水曜へ
野澤 尚也
自由詩
2
15/7/27 10:02
自由
かの
自由詩
5*
15/7/27 4:57
ひぐらし
ガト
自由詩
4*
15/7/27 3:18
相棒
〃
自由詩
1*
15/7/27 3:12
しがらみ
殿上 童
自由詩
19*
15/7/27 2:11
コールドスリープ
1486 1...
自由詩
1
15/7/27 0:52
ユーモア
もり
自由詩
1*
15/7/26 23:59
人生は風と旅
Neutra...
自由詩
3
15/7/26 23:06
どこへいくということもなく
番田
自由詩
2
15/7/26 23:04
夕焼けを映す汚れた水たまり
Lucy
自由詩
11*
15/7/26 22:56
ピザピザピザピザピザピザピザピザピザピザ「わたしのことは?」 ...
北大路京介
短歌
4
15/7/26 22:15
終電に駆け込むときに風になる全筋肉が喜んでいる
〃
短歌
2
15/7/26 22:15
ミッキーをM字のハゲと呼ぶように少しズレてる僕らの明日
〃
短歌
5
15/7/26 22:15
星明かり
noman
自由詩
4
15/7/26 22:12
過去
草野春心
自由詩
4
15/7/26 21:53
ひかりを見に
吉岡ペペロ
自由詩
4
15/7/26 21:25
特殊相対性理論
花形新次
自由詩
0
15/7/26 21:04
この世の終わりが来るときは
瑞海
自由詩
6*
15/7/26 20:27
虹
あおば
自由詩
8*
15/7/26 20:14
エアー・コン/即興ゴルコンダ(仮)投稿.57
こうだたけみ
自由詩
2*
15/7/26 20:11
1811
1812
1813
1814
1815
1816
1817
1818
1819
1820
1821
1822
1823
1824
1825
1826
1827
1828
1829
1830
1831
1832
1833
1834
1835
1836
1837
1838
1839
1840
1841
1842
1843
1844
1845
1846
1847
1848
1849
1850
1851
4.66sec.