赤い雨
...
俺の住む町には一軒の本屋もない
町には大学の校舎と
学生マンションが立ち並ぶのに
近頃の学生が
本を読まなくなったせいか
俺は洗面台の前で歯磨きをしながら考える
ネクタイを結び ...
生き残りが
死んでいった者の代わりに
こんなことは
二度と御免だと言う
90まで生き続けたあんたが
よくもまあ言えたもんだ
死んでいった者がいたからには
生き残ったあんたは恥知ら ...
仕事帰りに立ち寄った
近所の神社の境内で
鞄を放り投げ
身を丸くして
一匹の猫の姿に
やがてしばしの眠りに落ちる
会議と定食と談笑とやましさ
戦争と法案と山下とやさしさ
から揚げとひじ ...
あなたのいいたいことはわかる。
何が必要なのかもわかる。
けれど必要なものばかりを探しまわると、
本当に必要なものがみえなくなる。
あなたのいいたいことはわかる。
なにがたのしみな ...
吹く風に涼しさが混じり、蝉の死骸は夥しく落ちた。夏はまさに終わろうとしていた。だが今年の夏はただの夏ではなかった。私は勤めている会社を辞めるかどうかの瀬戸際に立たされ、自らあれこれ相談や交 ...
賀茂川の
...
あたしはねわかってるんだよおまえさんが腹の底で何を企んでいるかなんて
綺麗事ばかり並べたて親切そうな表情でああ言えばこういう
はぐらかし話をすり替え丸めこむ
丸めこんだらこっちのもんだと思ってる ...
あたりは仄暗い
無数の墓標たちが漂っている
言葉たちが 沈黙の淵へと沈み溶けてゆく
悼み 祈り 鎮め
どんな言葉も私は選び掬い取れない
ただ この沈黙の淵から
いつ ...
冬で寒くても
関係なく美味しい
様々な種類のアイスクリーム
カロリーのことは考えず
たくさん食べたくなってしまう
アイスクリームは
夏だけのものではない
どの季節でも食べたくなる ...
散財につぐ散財でまったく有り金がなくなった。
ギターすら売っちまった。
あとにはおんぼろの車と愛すべき彼女だけが残った。
友達への借金も残ったままだ。
そんなある日彼女を連れて海 ...
時の流れの中で死が私に追いついている。
断崖絶壁の孤高の歩みを禿げ鷲のように天高くから狙いを定めている。
動悸が激しくなる、呼吸が出来ない。
夜が私の運命を量りにかけている。
...
誰かがいなくなっても
昨日と同じように日は昇る。
誰かがいなくなっても
手の中にあるチョコレートは
ほんの数秒で元の形を無くし
水に流され消えて行く。
もうすぐいなくなる誰かを待ち ...
幼稚園の先生2人が
それぞれ割り箸の片方を持って
かかがみこんで
真面目にほじほじ
地面をほじくりかえしている
手慣れた手つきで
ほじほじと
これも仕事のうちと
ルーチンワークのごとく ...
江戸の町に風がふく。
風がふいたら桶屋がもうかる。
そんなメカニズム。
すぐやるひとは仕事がはやい。
準備を欠かさないひとは運がいい。
そんなメカニズム。
仕事がで ...
あなたがこどもになった朝も
遥かな場所で列車が発車し、低い速度ですすみ、
セイタカアワダチソウを揺らしている
イケブクロ ニ イキマス
イケブクロ ニ イキマス
と、くりかえしな ...
女を寝取られた男が、嫉妬にかられて寝取った男のちんこを
枝切りばさみでちょん切ってトイレに流すなんてのは
まったく話にならない。
下品な雄ブタの発作だ。
J子はアイスキャンディーを ...
光で埋め尽くされて行く影
影で埋め尽くされて行く光
詩で埋め尽くされて行く空白
空白で埋め尽くされて行く詩
沈黙で埋め尽くされて行く会話
会話で埋め尽くされて行く沈黙
過去で埋 ...
憎しみ合う時が終わった時
平和が始まるのだろうか
また明日
と別れたゆきちゃんと
夜中にあいました
夕方、
星空、
寝てたら来る次の日は
まっさらな明日のはずだった
新しい明日のはずだった
夕方、
星空、
爆弾、
爆弾
...
気持ちのふさぐ時
本に出会う
青空に入道雲
手に取る
手塚治虫の描いた戦争
パラ、パラパラ…
釘付けになる
本の中に入る
真実の存在
フィクションの中に
確 ...
パンティに締め付けられて
ねじれにねじれた
陰唇たちを
定位置に戻すところから
夜は始まる
毛はずっと昔から
そこにあったように思えるが
実際は日々抜け落ちて
新しいものに生え変わ ...
一本の消えた蝋燭を残して、
あの人は消えた。
残ったものは蝋燭と、
色褪せた指輪たち。
あの人は完全に脱け殻になった。
あの人は完全に写真や切手になった。
私は今を探して ...
太陽の厳しい陽射しにさらされて
赤黒く色褪せた
夕暮れを夜空に染める
とても細い雨降りの音は
真夏のRequiemのように
聴こえて微かに哀しい
久しぶりに
ゆったりと
寂しく過ご ...
真夏は
巨大な安穏スクリーン
透明な被膜の内側を
ふわふわ微睡む
人、森、猫
唐突
道路に
空いた穴
その深淵は
弾け飛んだ信頼の重み
傾く生を朦朧と
夏の熱気に曝け出し ...
150814
玄関前で御免と大声を放つ
限界前の軋み音に似ていて
どこか危険性を帯びていて
女中は急いで迎えに出た
女中の居ない家では奥方
奥方が居ない時は年嵩の子供 ...
戦争って誰ですか?
水面がゆれる
戦争は私たちと生まれたの
ずっと一緒だった
でもあの子も最後まで残ることはできない
不完全だから
私たちと一緒にこの世を去るの
...
クールなピタゴラスイッチに
なぜゆえデニーロ
いても経ってもミートーパイ
ふつー除湿って寒くなるって
知らなかった
コアi5にワイヤレストルネード
のものも のもーってソフトドリンクでいい ...
あみ戸をほんの少しだけ開けておく。
すかさず外にいる犬がやってきて、
そのすきまのそばで入りたそうにしている。
すきまを少し広げる。
あたまがひっかかる。
犬はあきらめる。
ネコなら手で開 ...
この信仰を
漂わせたい
川面に浮かぶ
水草のように
この信仰を
揺らめかせたい
街道に立つ
陽炎のように
この信仰を
はためかせたい
洗いざらした
靴下のように
...
日付順文書リスト
タイトル
投稿者
カテゴリ
Point
日付
無題
TAT
俳句
0
15/8/15 19:25
インターネットを捨てよGoogleに投石せよ町へ出よう山を歩 ...
オダカズヒコ
自由詩
7+*
15/8/15 19:12
恥知らず
花形新次
自由詩
1
15/8/15 18:53
帰り道
やまうちあつ...
自由詩
2
15/8/15 18:10
あなたのいいたいことは
あおい満月
自由詩
6*
15/8/15 15:28
夏の終わり
葉leaf
自由詩
3
15/8/15 15:07
無題
TAT
短歌
0
15/8/15 14:42
訪問者
Lucy
自由詩
15*
15/8/15 14:16
漂う墓標
塔野夏子
自由詩
5*
15/8/15 11:32
アイスクリーム
夏川ゆう
自由詩
1
15/8/15 5:50
メモリーモーテル
ヒヤシンス
自由詩
5*
15/8/15 5:36
ある夜に
〃
自由詩
2*
15/8/15 3:50
もうすぐ。
梓ゆい
自由詩
3*
15/8/15 3:39
これも仕事のうち
灰泥軽茶
自由詩
4
15/8/15 1:33
幸福
吉岡ペペロ
自由詩
1
15/8/14 22:34
ターミナル
望月 ゆき
自由詩
15*
15/8/14 22:08
ちん切り J子の夏
末下りょう
自由詩
2*
15/8/14 21:51
翼に鉛のピアス
ただのみきや
自由詩
16*
15/8/14 21:35
終わりと始まり
リィ
自由詩
1*
15/8/14 21:29
また明日
フユナ
自由詩
4
15/8/14 21:20
続いているもの
眠り羊
自由詩
2*
15/8/14 21:18
スムージー
花形新次
自由詩
0
15/8/14 21:18
あの人
あおい満月
自由詩
4
15/8/14 19:53
真夏の骨と雨
りゅうのあく...
自由詩
7*
15/8/14 19:21
凍える真夏
たけし
自由詩
6
15/8/14 19:12
軋み音
あおば
自由詩
2*
15/8/14 16:07
母の名前
mizuno...
自由詩
4
15/8/14 14:24
夏じかん 濃いめ
結川菜青
自由詩
0
15/8/14 13:57
夏休みの日記より。
そらの珊瑚
自由詩
16*
15/8/14 12:35
信仰と朝顔
青井
自由詩
0
15/8/14 9:53
1796
1797
1798
1799
1800
1801
1802
1803
1804
1805
1806
1807
1808
1809
1810
1811
1812
1813
1814
1815
1816
1817
1818
1819
1820
1821
1822
1823
1824
1825
1826
1827
1828
1829
1830
1831
1832
1833
1834
1835
1836
加筆訂正:
或る米軍少佐の終戦回顧録
/
りゅうのあくび
[15/8/14 19:24]
改題しました。
4.04sec.