恋をすると
女の子は
女性になる
男の子は?
愛を知ると
男になるの?
それまでは
少年と青年の間で
うろちょろしてる気がする
だからきっと
タイミングがズレるんだね
独房の堀で羽を休めるアゲハ蝶
憐れみの蜜を吐き出す
黒い光沢に光りが反射して
影だけ先に飛んでいく
十七歳の部屋では少女が
明日を憂えていた
それでも敏感に影を捉えて
不意に彼女 ...
何かを書こうと考えるとき、私は大概「過去」を思う。記憶の片隅に置いてきた大きなものや小さなものの過去という時間。光が闇から生まれるように、私も過去から生まれてきたのだ。未来を見つめるにも過去の目が必要 ...
マチルダその名に惹かれ
やはらかなドレスはオーガンジー
淡い薄紅のグラデーション
俯きがちな優しい微笑み
丸い瞳は少し淋しげ
見開いたまま
散り落ちる
マチルダ
虫に食われ
...
葉脈一筋一筋の呼吸
陽光照らし
くっきり浮き出す緑に
生動スル循環は止まず
改めて懐かしく
見慣れた細部に
生きる力を貰う
傷みを耐え凝視集中
彷徨う森の静謐な午後
諦めては ...
そんなにだいじなことが
あるだろうか
陽に透けている髪の毛や
ひびくように聞こえてくる帰りみちの子どもたち
なにかの秘密くらいちいさな爪のいちまいずつ
写真集にかぶったほこりのおどるとこ ...
リリー
言いたいことがあった
はずだけど
戸棚にしまった
毒の花
来たかったのは
ここなのだ
どんなに忘れても
赤い夢は
リリー
言いたいことがあった
はずだけど
...
人さし指を立てた
葉っぱが一枚落ちて
世界をスワイプした
時間が背負うことばの数々は膨張し
夕日に反転する夜空に
詩人という雨雲を生んだ
滴が重力に逆らって上昇する
歴史 ...
乗り越えなければならなかった
障壁は崩れ
敵だと思っていた相手の腕に
知らず支えられていた
唾棄すべきと思い続けた
内なる牢獄
私の手足を縛り
思考を閉じ込めた
古い価値
根拠の ...
やがて九月、と声が耳もとをかすめてゆく
窓辺にはレースのカーテンがひるがえり
夏の少年が静かに微笑む
君はどこからか来て何も言わずに去って行った
知らない言葉だけがわたしをさみしくさせ ...
つくづく不平らしく、海に向かって、高慢な舌打して、
「ああ、退屈だ。」
と呟くと、頭上の崖の胴中から、異声を放って、
「親孝行でもしろ――」と喚いた。
(泉鏡花 「草迷宮」)
中学生 ...
変えようぜ
まだまだ遅くはない
変えようぜ
まだまだ腐っちゃいない
考えすぎることなく
迷いすぎることなく
今を この今を
もっとフラットに もっと柔軟に
...
もう僕には届かない空
あの時の空が
16年前の秋の日には
あった
空にまで手が届くほど
僕の青春は高く翔んだ
誰にも負けないぐらい高く
やがて堕ちることも知らずに
悔いはない
...
ハンバーガー屋は減り
コーヒーショップは増えた
2015年9月中旬の街。
空き家は減り
コインパーキングは増えた
2015年9月中旬の街。
牛丼屋は減り ...
十年後タイムカプセル掘り出そうその時の自分へのメッセージ
眠っても夢の中でも勉強する次元が違う場所に行ってる
真昼間に雷と雨強くなる自主避難する人は少ない
壊れやすい砂のお城を作る君 ...
冷たい風が吹き荒ぶ
草木が千々に散り乱れ
砂利道が静かに佇む
まるで行く先に助くるものなし
太陽の光遮られ
茶色い枯れ木の重なる下に
そこかしこに闇が佇む
まるで行く先に営むものなし ...
背中が寂しいと言ってたけど
背中には答えない
まっすぐ私を見て
私の目を見てみ
何かわからないことがあるか?
愛なんて問うな
こんなに愛されていて
お金なんて
あるだけあげるよ
って
言ったところで
幾らも持っていない自分に泣ける
何が欲しいんだ母さん
テレビも車もなんでもあるよね?
なんて
わかってるくせに
...
眠れないのです
瞼は重く
欠伸は絶え間なく
体は熱く
それなのに
「しにたい」「きえたい」と
心の中にいるわたしが
頭の中にいるわたしが
ずぶずぶと ど ...
彼岸前に咲いた彼岸花
十日も早くやってしまった敬老の日
もう動いてない扇風機
時が早く行き過ぎるように思うのは
忙しいからでも年をとったからでもなくて
たぶん
昨日の空と
今日の空に ...
最近、女房が優しい
ひょっとして、俺、癌?
気になったが
どうもそうではないらしい
何でかって聞くと
一緒にいて楽しいからと答えた
中学生じゃないんだぜ
俺たち結婚21年目だぜ
...
夜に聞こえた気がした
アリガトウ
タノシカッタヨ
夜に歩き出して
みたのは
都会の
夜が
余りにも
田舎と違って
眩しく
見えたからだった
ゲンキデスカ
マタ
オ ...
渇いている
ビシビシと割れた皮膚は
一目瞭然
渇いている
少しの言葉で
心が惑わされるほど
渇いている
渇愛を渇望しているから
今息をしていることに
渇き ...
もう既に壊れてしまって
散り散りになった家族は
皮肉にも
決壊した鬼怒川に
自分たちの家が流される光景を
目の当たりにすることで
再び絆を取り戻すのであった
脚本
東山田太一
主 ...
私から、
なにかが抜け落ちている。
そんな気配がして
足元を見ると、
枯れたことばの欠片たちが
犇め ...
ヒトラーが選挙を経て
あの立場についたこと
知ってか知らずか
無条件で民主主義万歳等と
叫ぶ奴は
頭からポリ袋被って
独り毒ガス室遊びでもやってろ
てめえが実生活で上手くいかないこと ...
いてくれたから
保っていられた
どうしてこんな簡単なことがいえなかったんだろう
くれた景色を
一つ一つ紐解いては紡ぎ直す日々
繰り返す戯れ
相変わらずの鼓動
どこに行 ...
相撲風景(テレビより)
今日からは焼酎入り旨相撲
観覧席相撲肴に呑む男
太いのに5秒かからぬ負け相撲
午前四時
デスクライトに集まる仄明かりを
指でつまんでは
窓から捨てた
けれど
捨てても捨てても
それらは群がり
夜は徐々にまみれてしまう
冷えている
二度目の底で
私は起 ...
君の後ろに抱えているものを出して御覧
今は今だろうなんて
都合のいいことばを
バックグラウンドなんて
知ったこっちゃないぜって
言いながら
見えないそれを暴きたてたいって
舌なめずりして ...
日付順文書リスト
タイトル
投稿者
カテゴリ
Point
日付
タイミング
文字綴り屋 ...
自由詩
2
15/9/15 20:28
舞い (四行連詩)
乱太郎
自由詩
15*
15/9/15 20:26
過去
あおい満月
散文(批評...
3*
15/9/15 20:22
マチルダ
Lucy
自由詩
15*
15/9/15 19:45
生きる
たけし
自由詩
6
15/9/15 18:23
甲
はるな
自由詩
7
15/9/15 16:30
リリー
〃
自由詩
3
15/9/15 16:19
触れる日々
かんな
自由詩
7*
15/9/15 14:41
指標
Lucy
自由詩
9
15/9/15 13:48
九月の少年
石瀬琳々
自由詩
9*
15/9/15 13:34
誤解物語
陽向∮
自由詩
5*
15/9/15 13:30
変新だぜ
komase...
自由詩
4*
15/9/15 13:11
Fly high
渡辺亘
自由詩
3
15/9/15 12:59
転がる2015年9月中旬の街。
komase...
自由詩
2*
15/9/15 11:34
タイムカプセル
夏川ゆう
短歌
1
15/9/15 6:17
黒い峠
藤山 誠
自由詩
3
15/9/15 2:45
拗
ガト
自由詩
5*
15/9/15 2:33
電話
〃
自由詩
2*
15/9/15 2:23
子守唄を求める
愛心
自由詩
3
15/9/15 2:05
ベテルギウスは突然に
佐々宝砂
自由詩
1
15/9/15 1:19
羨ましいだろ
花形新次
自由詩
2
15/9/15 0:34
よるがきこえる
ねなぎ
自由詩
0
15/9/14 23:43
渇きのあとに
瑞海
自由詩
5*
15/9/14 23:17
岸辺のアルバム2015
花形新次
自由詩
0
15/9/14 22:11
ペン
あおい満月
自由詩
8
15/9/14 20:46
民主主義バカ
花形新次
自由詩
0+*
15/9/14 20:31
未練 保存 螺旋
komase...
自由詩
2*
15/9/14 20:01
相撲風景(テレビより)
生田 稔
川柳
1
15/9/14 19:09
明け方の事故
Seia
自由詩
4
15/9/14 17:47
目隠しを解くように
ブルーベリー
自由詩
0
15/9/14 15:02
1794
1795
1796
1797
1798
1799
1800
1801
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1810
1811
1812
1813
1814
1815
1816
1817
1818
1819
1820
1821
1822
1823
1824
1825
1826
1827
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1830
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1832
1833
1834
4.32sec.