ベイビースター baby star

ひとり部屋にうずくまって 灯りという灯りをすべて消すと
明るい世界に すっかり目が慣れていたせいで
その刹那 僕は自分の手のひらの位置すらすぐに見失った
...
       151025
重すぎる毎日
これ以上背負ったら
藁一本増やしただけでも
背骨が折れてしまいます
怠け者のロバが
ご主人のドンキホーテに訴える
乗り手のサンチョパンザときた ...
座敷を貸してくれというので
貸してやったら
ずいぶんと荒らされてしまった
土まみれになった畳を
泣く泣く雑巾で拭いていると
おまえがいつもそんな風に
下手に出ているからつけこまれるのだ
...
そして今週も誰にも会わなかった
今日も 寂しい夕暮れを見る
誰のことを 思えば 今は
いいのかわからない 自分の中で


誰かにいつもの路地で会えた気のするような
スーパーで すでに ...
息のかかった葉が揺れる
風でよかった
栗のいが 落とした枝先
風でよかった
瞑るから 消える月曇り
風でよかった
どろどろの みずたまり
風でよかった
障子穴には 悟られない
風でよ ...
  裸の男が
  岩をかかえ
  緑色になっていく


  渚は
  ほそく長く続く
  多くの声や
  魂にまみれては
  かなしむ
 モダンな詩   Modern
 ダ   語   Modern
 ン   か   Modern
 な詩集かモダンは死   Modern
     ダ   語   Modern
     ン  ...
点滅。
なんの信号を送ったのかもわからずにいる、緑色。

幻滅。
にこにこと笑っていれば不平を言わなければなんて嘘。

殲滅、
「誰の目にも映らないのはここにいないから」で完了。

...
庭の草が伸びてむさくるしい
植えている花が埋もれてしまって
見栄えが悪いし
こころなしか虫が増えた気がする
なのでそろそろ頃合いだと思い
草をむしりはじめる
鎌などの道具は使わず
手で草 ...
  枠のようなものを抱いて
  螺子になっておまえは眠る


  雪深い夢のなかで
  猫が落ちる


  (割れる)


  そうして
  おまえも廻っていく
   ...
日曜の朝食にベーコンエッグ
静かな呼吸と擦る瞼
燃え立つ黄と赤のコントラスト
私を匂いとともに目覚めさせて
そば屋で
肩を落とした
お前をみることはできなかった
あまりにも淋しすぎて

一味でも
七味でも
やたらに振るお前を
見ていることなどできないでいた

ラジオの音だけが
俺た ...
鋼色の空に漂う蝙蝠たちが
バンドネオンの響きに合わせ
北風に乗りながら
今年最後のタンゴを踊る

お前たちは
これから何処へと行くのか
ブエノスアイレスは遥か彼方にある
今からでは ...
青々とした笹のまっさらな
緑の装いをはぎとりながら
ちらりと見せる裸のなまめかしさよ
それは処女の絹肌の真白い脛によく似ている
目が離せずほんのり染まった
美しさとはすべてを飲み込み
抹消 ...
モロッコで
性転換手術を受けた
キンタマ王子は
ちょっとした手違いで
切り取ったキンタマを
アタマに移植されてしまった
手術をしたアキーム・ラナシャマラン・ハメド医師
に文句を言ったもの ...
あなたはごはんみたいに
真っ白であったかで飽きない
あなた無しには生きられない
あなたがライスき
こんな切れ者の
社員がいることは社外秘だ
そして、こんな曲者の
部長がいるのも社外秘だ

こんな特別な
技術があるなんて社外秘だ
でも、こんな曖昧な
管理方法だなんて社外秘だ

こ ...
ほほえみなさいませ
青ざめた朝日に
うらぶれた夕日に
ほほえみなさいませ
粗暴な隣人に
博識な鼠に
あらゆる予言は成就する
互い違いの順番に
船出前には誤解は解ける
思い思いの格好で ...
起きたてのテレビで 
美味しそうなシーンを目にすると
食欲が出て来そうだけれども

辛うじて 目と指は 働いていても
内臓は 未だ 眠っている みたいだ

合歓の木に 語りかける
あれ ...
道は風景を展示する
風の通る広大な美術展だ
道行く者は風景に巻き込まれ風景に生きる
道には別のひとすじの生が息づいている
移動のためでなく散策のため道を行くとき
人は別の生を生きてい ...
静寂のなかで、
何かが明滅する。
明滅は赤い、
悪魔の囁きだ。

(おまえは何が欲しい?)
(おまえは何が欲しい?) ...
キンタマ王子がカミングアウトした
実は心はずっと女性だったと

そのことを隠しつつ
しかも巨大なキンタマを晒しながら
生きることに疲れたのだった

このキンタマともお別れね

キンタ ...
アーティストの名前は覚えていない
確かブラジルの現代美術展にて

ささやかで嬉しい発見をした

ささやかな絵画だと
最初は思った
でもインスタレーションとの事

なぜこの絵画がインス ...
じいさんとばあさん達の余興の場イタイニートの鼻息荒く
(キンタマ王子 選)
ああゆう韓流スター
対空乾湿差
饅頭買いますか
三遊間ヒットラン
懐柔か戦
なんくるないっさ

歳入歳出タイ
なんちゅう愛妻家


神前ですシスター
身に沁みてキックアウト
...
月曜日
日が昇り、陽射しは未来を七日分材料として撃ち落とす。
火曜日
溶鉱炉で溶かされていた都市は、再び新しく形を取り戻す。
水曜部
通信の混乱は新たな秩序として、世界のもう一つ ...
いつの間に値上げされてる缶珈琲私を置いて時は流れた

昼飯を食べる私の箸止める高空からのヘリコプター

潮騒のような樹木のざわめきに心預けて夏のぬけがら

吐く息は白いかどうか確かめる十一 ...
夏終わりしゃがんで花火する男

夏過ぎて頭を垂れる扇風機

死ではなく待つ事こそが恐ろしい

朝部屋の壁にはりつく蜘蛛殺す

黄昏にカッターナイフ弄ぶ
一段進むごとに前の段は消え去り見えなくなってしまう階段を
すぐイメージできてしまうのは毎日の生活がまさしくそういうものだからだ
風は吹かず 窓から申し訳程度にさす光は
そこをより巨大に占拠する影 ...
今日抜かれるはずの歯が
主張する朝の痛みは
昨日をやはり後悔させる

なくすときには
必ず痛むものですね
なにごとも

今日までのわたしさようなら
あとすこしで
わたしの知らない
...
日付順文書リスト
タイトル投稿者カテゴリPoint日付
ベイビースター baby staritukam...自由詩215/10/25 23:55
今日になって。あおば自由詩3*15/10/25 23:53
あとの祭り春日線香自由詩115/10/25 22:26
新宿で暮らして番田 自由詩115/10/25 21:30
風でよかった砂木自由詩8*15/10/25 21:17
nagisa草野春心自由詩315/10/25 20:33
Modern怪談ただのみきや自由詩10*15/10/25 20:26
今日になって。/即興ゴルコンダ(仮)投稿.83こうだたけみ自由詩3*15/10/25 20:21
草むしり春日線香自由詩215/10/25 20:11
waku草野春心自由詩115/10/25 20:03
モーニングコール中村 ながる自由詩2*15/10/25 19:42
そば屋レタス自由詩6*15/10/25 19:26
逃亡者自由詩015/10/25 18:58
うつくしさ這 いずる自由詩215/10/25 18:33
キンタマ王子、帰国する花形新次自由詩215/10/25 17:51
あなたがライスきイオン自由詩3*15/10/25 17:37
社外秘自由詩1*15/10/25 17:35
ほほえみなさいやまうちあつ...自由詩4*15/10/25 16:16
サンドイッチ藤鈴呼自由詩1*15/10/25 15:44
葉leaf自由詩115/10/25 15:32
人魚あおい満月自由詩615/10/25 15:09
キンタマ王子、オネエになる花形新次自由詩015/10/25 13:40
ささやかな発見小川麻由美自由詩4*15/10/25 10:22
NHK短歌教室向け短歌2花形新次短歌015/10/25 8:57
白煙学園なけま、たへ...自由詩115/10/25 8:54
一週間葉leaf自由詩015/10/25 6:55
短歌4首(2015年10月)山犬切短歌2*15/10/25 6:44
川柳5句(2015年10月)川柳1*15/10/25 6:42
僕は階段を置き去りにする自由詩5*15/10/25 6:29
抜歯する日朧月自由詩115/10/25 6:18

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