なんにもない なんにもない地平に
ポカン ポカンと突っ立って
何から始める?
何かが始まる?



黒い山の窪みに一つ
ターコイズブルーの湖出現再び
連れの老婆はとっくに
街道脇 ...
行方知れずの小指を探して
後ろに歩いてみる


昨日に向けど
まだ形も失く

七日と後に返ってみれど
まだ影も失く

一つ月と下がってみれど
まだまだ気配も失く

いち年後戻 ...
  辛抱づよく 壁を背にし
  紺いろの布巾をみつめている
  とじた唇のなかで くちづけの記憶が
  解かれた積荷のようにころがっているが
  やがて堰き止められる
  いずれ壊れ ...
蚊に刺されて草履を履いた足の指がかゆい
目の前を流れる川の中には草ばかり生えてる
川から目を逸らすと眼科の看板
さっきから気になっていたんだけど
おばあさんがこっちを見て笑ってくる
このおば ...
自分で思っているよりずっと
いい人じゃない
なのになんで
いい人のふりしてんだ?
まるで新手の詐欺だこりゃ
優しくもない
友達思いでもない
ふいに馴れ合いが耐えられなくなり
見棄てる
...
自分へのサディズムから
マゾヒストになった

自信たっぷりが嫌で
卑屈になった

大胆な想像をするから
臆病になって

好きな人には
憎まれ口をきいた


あまりに欲するから ...
毎日人が死んでゆく
墓だらけの世界
スーパーヒーローは言う
もう誰も殺してはいけません
もう誰も死んではいけません
毎日人が死んでゆくはずの
墓だらけの世界が
毎日人が産まれるだ ...
孤独とは群れの中で
人知れずに泣くことかも知れない
ゆえに僕等は丸くなる
春を夢見て丸くなる


浜辺の女
 私達は夜空に浮かぶ小さな星
 冷たい風に飛ばされぬよう
 闇の一 ...
やなぎのような人は、

今日も優しくしなやかに


どんな苦労も

仕方ないと

言ってほほえむ


息子のケガした手をひいて


娘の閉ざした心拾って

ありがとう ...
サイコロの6面全部罰ゲーム愛してくれているから振らす 誕生日花束くれるロボだけど君に心が無いの知ってる アカデミー賞でスベった前科ありそれをプラスに転じた勝利 年端も行かない
クソガキに
安保反対とか
核廃絶とか言わせるのと
中国、韓国を
日本の領土にして
みんな奴隷にする
と言わせるのには
何ら違いはないと俺は思う

クソガキに発言を求 ...
私の手は汚れている。
いつも茶色く汚れている。
正しくは、化粧品の茶色い色だ。
爪もいつも、
黄緑色に淀んでいる。
顔のなかを蟻が這う。
私は痒さに爪をたてる。
その爪についた汚れが、 ...
同じバカでも
薄らがつくと
ライトなはずなのに
ヘヴィなバカより
もっとバカに聞こえるから
言葉って不思議だね

同じハゲでも
薄らがつくと
ライトなはずなのに
つるっパゲよりも
...
乗客の少ない
駅員不在のことも多い駅に
子供が取り残されて泣いていた

所々「ママ」「ママ」の混じった
ほぼ聞き取れない泣きながらの声は
受けとるもう一人の声がないままに
モノクロームの ...
武蔵野のクヌギ林にわけ入り
落ち葉の絨毯を踏みしめる
聴こえるのは小鳥のさえずり
静かな一日が過ぎてゆく
木の幹に耳を当てても
冬に水の音は聞こえない

ぼくは帰る路を忘れて
時計の森 ...
子供をたくさん産んだ 女友達
男を連れた 同級生
女が皆で ぼくの、ママになりたがる
   オマエハ、デキノ、ワルイ、コ、ダカラ
   (だったら、見なきゃいいのに
   オマエハ ...
新年 開けて、街 静か
枯れ葉サクサク踏んで過ぎた森も
川沿い遊歩道歩く人達も
静けさの透明瓶底を
斜光に照らされ輝きながら
無音無音、また無音
無音、青く濃くなる天蓋に
包まれ私はベン ...
薄曇り
灰色のやわらかなシーツの上
鳥たちが矢印で年のゆくえを示す

あなたがじっと見ている
薄緑の瓶の中にオレンジの蝶
と思えば炎

お湯の中に重い身体を沈めたら
ふかふかタオルで ...
正しいと思ってたけど
思慮が足りなかったのさ
でも、
それに気付かなかったんだ
もっと頑張るべきだったけど
やることはやったと思ってるよ
それじゃいけない?

段々とずれたり
上手く ...
しんと静まりかえった
森の中で
無辜の民を銃殺する

糸が切れた人形のように
グニャリと地に伏して

数十万人
或いは数百万人

彼らも
私の手にかかるなら
こんなにうれしいこ ...
透明な渦が引かれ
その中に世界は吸い込まれていく
「私」の名もいつしか透明となっており
人々の眼窩の中にそれはない
…今を生きているという実感が
この私を生かしているのだろうか?
死を肯定 ...
昔々の自分を振り帰り
恥ずかしかったり
羨ましかったりする
新年

羨ましかったり
羨ましかったりする
新年

今年!
北岳のトンネル黄金色のテンがゆく

御岳の山裾に熊の親子は毬のよう

瓜ぼうの縞々とても可愛らし

冬山にキツネの瞳を垣間見る

八ヶ岳睨みをきかせカモシカ逃げる

国道に潰れたタ ...
爛熟の
腐敗まじかの
桃の実に
アフロディ―テの
果実ジュース
彫り深く骨太くやはりそれは彼のものだった

彼はご馳走張を残していた

60粒の豆を数えて音符を走らせる

突き詰めたその顔で音符の哲学に走る

根性の無い弦楽六重奏が甘やかに響く
...
赤色巨星が自らの重力に捕らわれ
破綻する

彼はまた生まれ変わり
赤子の啼くような
真っ白なパルスを発し

永遠の命をものにする

苦しみと喜びの中
生きてゆくしかない

この ...
ゆっくりと杖をつく父に
身体を寄せる幼子は
病を得た父の横顔を時折不安そうに垣間見ては
にこりと頬笑んだ

聖なる地は空の向こう遥かに
旅は果てしなく続く

流浪の中の愛情は互いの幸を ...
凍りついた脳髄は断片的な記憶ばかりを吐き出し、当然の如くそれは順序通りなどである筈も無く、たとえ拾い上げて並べてみたところで穴ぼこだらけで見られたものじゃない―古い舗装道路は山の麓 ...
日付順文書リスト
タイトル投稿者カテゴリPoint日付
予兆たけし自由詩2*16/1/2 15:19
置いてきぼりの何時かの心貝の石自由詩2*16/1/2 13:33
kitsune草野春心自由詩116/1/2 12:38
刺された痕陽向∮自由詩3*16/1/2 10:37
友達思いLucy自由詩8*16/1/2 8:26
アンビバレンスにシャドウ ウ...自由詩116/1/2 1:47
毎日人が死んでゆく縷々流 縷々自由詩016/1/2 1:16
冷たい冬空の夢萩山 ふぁる...自由詩3*16/1/2 0:02
やなぎのような人しんおん、自由詩1*16/1/2 0:00
サイコロの6面全部罰ゲーム愛してくれているから振らす北大路京介短歌216/1/1 23:31
誕生日花束くれるロボだけど君に心が無いの知ってる短歌116/1/1 23:31
アカデミー賞でスベった前科ありそれをプラスに転じた勝利短歌016/1/1 23:31
キンタマ王子、火あぶりの刑花形新次自由詩016/1/1 23:18
子宮あおい満月自由詩10*16/1/1 21:19
薄らバカの唄花形新次自由詩216/1/1 20:57
線路を隔てた迷子深水遊脚自由詩6*16/1/1 20:57
冬の散歩路レタス自由詩416/1/1 17:40
マザー・ファッカー為平 澪自由詩9*16/1/1 17:36
時流ー2016´新年の挨拶に代えてたけし自由詩4*16/1/1 17:17
冬の宿ふるる自由詩816/1/1 15:55
価値の無い夢opus自由詩016/1/1 13:55
社会主義者花形新次自由詩216/1/1 13:49
逆さまに落ちる人yamada...自由詩0*16/1/1 13:02
久しぶりK+A自由詩216/1/1 7:51
レタス俳句216/1/1 3:18
プッチーニ短歌116/1/1 3:04
3大B俳句016/1/1 2:51
転生自由詩116/1/1 1:47
巡礼自由詩116/1/1 1:34
ミサホロウ・シカ...自由詩016/1/1 0:36

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