父が玄関先に佇んでいる。
綺麗に仕立てたスーツを着て。
奥の部屋から出てきた私に
父は聞いてきた。
「俺は、いつ死んだんだ?」
私は一瞬
間を置いて答える。
...
飛ぶ鳥のあれは渡りか夕近し家でシチューが待つ子待たぬ子
綴られて次の頁へゆく前に
少女はもう一度 花野へ足を運んだ
静かな色彩の秋の花花に
じっと見入っている
草の実が、
ぼくたちも居るよ
とそっと少女に言いたそう
けれども時は待ってはくれず ...
鱈チリの
湯気のむこうに
君がいて
師走を迎え
喜びを知る
カミナリと
共にやってくる
ハタハタの
粘るブリコに
舌を鳴らして
すき焼きの
鍋奉行は
忙しく
食べるこ ...
たまごかけごはん
納豆のグルグル
香ばしい焼き海苔
煮干しの薫る葱の味噌汁
昨夜に残ったカレー
月見蕎麦
アジの開き
から塩紅鮭
糠漬け
半熟目玉 ...
見失ってしまったもの
いなくなってしまった人
寂しさを感じた時から気づく
キャンバスに色が付かない
何を塗っても なにを描いても
絵具を替えても 筆を取り換えても
...
愛人の前ではさせぬ傘開くあした天気になりますように
(ほんとうは明日天気にしたくない)あした天気になりますように
子の眠る枕元へラジコンヘリあした天気になりますように
あの日から何年の時が過ぎたのだろう
記憶の底に在るものをさがす
母の子宮から出る苦しみ
せめて静かに死にたいな
ぼくを骨格標本にしたいと医者がいう
ぼくは幼い頃から
歌が好きで
昔はボーイソプラノだった
いまはテノールの高音域なのです
ぼくの声は特殊らしい
子供のような
女性のような
その姿はカミソリのようだと言われる
...
昼下がりの雨の中で
ザクロが割れる
唇に指を立てて
ぼくは泥を踏んで歩く
それから 傘を振る
とても暑かった(その部屋は)
死にゆくものも
生き行くものも
ひどく暑い
後ろの席で ...
コツコツと
努力と研究を重ね
軽量かつ頑丈な金属を開発したい
炭素繊維よりも軽く
素粒子よりも
きっとそれは
空の果てに在るのだろう
いまだぼくたちの知らない世界
きっと在 ...
ぼくたちは感謝の中で生きている
白雨
最初の一滴が頬にはじけて しまった、と思った
それから間もなく 街は音に飲み込まれていった
僕は慌てて逃げ込んだが もうすでにびしょ濡れで
傘を差して歩く人を うらやましく眺めていた ...
わたしの味方は誰だろうか、と
指折り数えて
早々に
ぴたりと
指は止まる
味方と信じて疑わない
あいつや
あいつが
まさか
本当のところは
敵意を抱いていまいか、と
...
151204
もう少し頑張って
細石になりましょう
そして奨学金を貰い
学問を究め
巌となりましょう
それが我が小国民の
生きる道です
チョコレートなんぞに
目を向 ...
「6月に脇芽を差しておいたら大きくなった」
根元は気の毒なくらい細いのに 上は梅雨時のよう
緑の実をいっぱいつけて 木枯しに揺れている
他の作物は枯れ果てて 掘り返された畑の隅に
...
気持ちワリィって
本人が一番良く分かってんだろ
な、そうだろ、そうだよな?
(殿方童貞 詩集「童貞」より)
チョコレートは最強の食べ物におもう
遭難してもチョコのおかげで生き延びられたりするそうだし
おかあさんにしかられてもチョコがあれば
少しだけひとりでいれそうだし
箱にはいった高級なチョコよ ...
かがみこんで
更新日の底に沈殿した
URLをそっとつつく
日常がさかさまになっている水面まで
素朴なhtmlが入道雲のようにつたい
またおりてゆきながらピクセルに散る
ブリンクする ...
原発事故直後
お遍路さん姿で
現地に現れた
菅“いとこ婚”直人が
周囲に縁起でもないという
空気を漂わせていたと
自身のブログで語った
キンタマ王子は
菅“いとこ婚”直人に
名誉毀損 ...
それは
決して重い訳では無いが
無視できる軽さではないくらい
時計の針みたいに
三片の金属は回る
手のひらに乗るこれが、僕の心だ
「どうしようもなく君が好き」
と ...
「きみって
ラブドールにとても似てるね」
キンタマ王子は誉め言葉と
思って発言したのですが
アリサちゃんは
誉め言葉と受け取りました
お互いに誉め言葉だと思ったのです
以心伝心です
...
疲れた人の家
には
疲れた人がやってきます
ある人は
人との関わりに
ある人は
競争に
ある人は
愛することに
心を修復するために
疲れた人はやってきます
人から離れ ...
餅を焼くようにでなしに魚焼くように吾が生歩みゆきたし
ネクタイを結べたら
柄は水玉が良いですと
呟きながら
ともすれば
自らの首をも 締め兼ねぬ と
妄想をする
するすると 小気味良い程に
絡み付くは シルク
絹 ...
雑草の風に吹かれる歓びはきっとあるはず吾もなりたし
ごつごつとふしくれだっていくものが
望む形に程遠く
お前を育てていくのだとしても
遠く海を越え吹き渡る風に
しなやかな枝を延べたい願いがある
道のこっちっかたにあるのがシロツメ畑で
そのはんたいっかわがレンゲの畑
記憶のなかでもそしてきっと当時でも
道の右っ方にあるのがシロツメクサの群生地で
左っ方がレンゲソウの
それは家路だった ...
日付順文書リスト
タイトル
投稿者
カテゴリ
Point
日付
もういちど砂になって.
梓ゆい
自由詩
4*
15/12/5 3:59
飛ぶ鳥の *
もっぷ
短歌
3*
15/12/5 2:10
歳時記の白い栞
〃
自由詩
6
15/12/5 1:31
鍋
レタス
短歌
1*
15/12/5 0:49
朝餉
〃
俳句
0
15/12/5 0:29
キャンバスに色が付かない
佐白光
自由詩
2*
15/12/5 0:29
愛人の前ではさせぬ傘開くあした天気になりますように
北大路京介
短歌
2
15/12/5 0:10
(ほんとうは明日天気にしたくない)あした天気になりますように
〃
短歌
1
15/12/5 0:10
子の眠る枕元へラジコンヘリあした天気になりますように
〃
短歌
2
15/12/5 0:09
人生
レタス
俳句
0
15/12/5 0:03
歌
〃
自由詩
3
15/12/4 23:51
ザクロのように
オイタル
自由詩
5*
15/12/4 23:38
夢の合金
レタス
自由詩
1
15/12/4 23:37
ありがとう
〃
自由詩
1
15/12/4 23:21
白雨
itukam...
自由詩
4*
15/12/4 22:52
すり替え
千波 一也
自由詩
2
15/12/4 22:51
もういちど砂になって
あおば
自由詩
5*
15/12/4 22:21
12月のミニトマト
藤原絵理子
自由詩
6
15/12/4 21:43
殿方童貞「気持ちワリィ」
花形新次
自由詩
0
15/12/4 20:59
チョコレート賛歌
朧月
自由詩
2
15/12/4 20:58
2015年、水たまり
高橋良幸
自由詩
1
15/12/4 20:51
キンタマ王子、訴えられる
花形新次
自由詩
0
15/12/4 20:26
ハ長調を奏でる波長
凍月
自由詩
3*
15/12/4 20:11
キンタマ王子、ラ、ラ、ラ、ラブドール
花形新次
自由詩
1
15/12/4 20:08
疲れた人の家
瑞海
自由詩
3*
15/12/4 20:07
吾が生 *
もっぷ
短歌
2*
15/12/4 19:37
水玉の女
藤鈴呼
自由詩
3*
15/12/4 19:18
歓び *
もっぷ
短歌
2*
15/12/4 18:04
北の木
Lucy
自由詩
15
15/12/4 17:03
家路
もっぷ
自由詩
2*
15/12/4 15:55
1776
1777
1778
1779
1780
1781
1782
1783
1784
1785
1786
1787
1788
1789
1790
1791
1792
1793
1794
1795
1796
1797
1798
1799
1800
1801
1802
1803
1804
1805
1806
1807
1808
1809
1810
1811
1812
1813
1814
1815
1816
4.23sec.