六月の雨が
育ち盛りのスイカをいたずらに誘う
でも、今年の梅雨は少々しつこくて
早くも冷夏の予感がした
ナスビもトウモロコシも痩せたまま太らない
繁茂するのはスイカのツルと葉っぱばかり
...
太陽の嘘を
夜が暗殺する
一瞬の未来がもう過去になる時のなかで
眠らない傷痕だけ
硬いソファで微睡んでいる
自然であること自然に衰えてゆくこと
ぶつかりながら消耗しながらもえつきる流星
いつ どこで
誰が 何を 何故?
自分のだけの視野で批評も感想もなくて
生きることも可能だが
...
絵のない絵葉書が届く
ことばのない詩が書かれていた
ピアノソナタが雨に溶けて
コスモスはうつむき顔を覆う
山の精気が少しだけ薄められ
ものごとを前にしてふと
過去からの声に手を止めている
...
何処までも広い畑
大きなキャベツが育つ
生で食べても
料理して食べても
どちらも最高に美味しい
ネットで調べれば
色んな料理が載っていて
美味しそうで作ってみたくなる
飽き ...
草ぼうぼうが美しい
荒れ放題の草むらは公園だった
ベンチに座ると膝まで草に隠れる
ゴミが見当たらない
草に隠れているのだろう
遊具に涼やかな日が当たる
ぼくはそこで ...
ホームの柱には角丸ゴシックで神とだけ印字されたステッカーが貼りついていた
その柱にもたれながら乗車する予定の新幹線を待つ
正確には夫と娘が帰省するために乗車する新幹線を待つ
とうの二人は並んでホ ...
秋に煙るサンマの香り
苦手な大根おろし擦る恐ろしさ
今年のサンマは当たりかハズレか
漁業権にサンマが青く踊る
スダチを絞る指先の香り
きらめく光の旋律
今宵に響く新鮮さ
ソナタが美しく香る音曲
究極に愛する想いの凝縮楽
旋律が奏でる往復書簡
トッカータとフーガに心騒めく
下町を漂う香り
夜に流れるバンドネオン
ブエノスアイレスが歎く夜
想いが叫ぶ優しさ
午前0時の夜散歩
ギリシャの哲学者ボツリヌス曰く
「心のシワに効くボトックスはない
例えあったとしても
ツルツルになった心を以て
その人間の魅力が回復したとは言えない」
なんかもっともらしいことを
言っ ...
電柱スルスル登って翻る
夜の風は
ううんうんといい匂い
もう秋だね秋だよと
電線をスウイスウイ息を吹きかければ
粒々の秋が沸いてきて
ゆらゆらゆらぐ雲の上
大きな鉄塔にょきっと一番星が飾 ...
わたしは帰る
猫の住む我が家へと
服も靴下も脱ぎ散らかし
ひんやりとしたベッドへ
もぐりこむ
鼻先の生温かなけものの匂い
...
とろけるくらいの恋なんて 知らなかった頃
人生の濃ゆさだけを 妄想しながら
飛び跳ねていた僕は 鯉のようだった?
尾ひれのついた 四方山話が 飛んで来ないかって
呼び寄せた つもり ...
一般邦人は
メキシコ麻薬戦争とは
一見して関係がないはずだが
実際は関連が
あるのだ
幻覚を見たり
聴いたりする病のことを
ご存じだろうか
昔からある病気で
その病気の名前は
...
からはあたまだ
ことはからだだ
あなたがよろこぶから
ぼくはあなたをあいするのではない
ぼくはただ
あなたがよろこぶことをしたいだけだ
ひきさかれるようなことも ...
老夫婦は 一杯のラーメンを
夫は 妻のために取り分ける
妻が食べ始めたのを見てから
自分も食べ始める フードコートの午後
微笑ましい光景と 思うかもしれない
老人の箸の先は震えて ...
笠間駿介さんという人がいて
その人の作品が好きだった
青空は何枚もプリントアウトして
ことあるごとに読み返していた
今でもあの頃の詩人たちのたくさんの
プリントアウトされた詩が
僕 ...
綺麗に堕ちていく
そんな映像ばかり
繰り返しイメージしては耽って眠る
戸惑いや疲れや迷いや痛みは
すべてすべて気のせいなのだと言い聞かせて
木漏れ日 健やか
眩し ...
平和愛好家のおっさんが
品川駅のホームで
駅員に絡んでいた
そばに寄って聞いてみると
横須賀線が5分遅れていたことの
理由をネチネチ追及していた
そして
その間に
人類は滅亡したの ...
まああれだ、ともあれこれだ
とりあえずまあそれだ、それでいいじゃないか
美味しいラーメンを食べるのもそれはそれで好しとしてさ
とりあえずまあ美味しいラーメンを全力で投げ飛ばそうや
キミの変 ...
誰しもが健康であることを望んでも
人間はタバコを吸うと云う
嗜好があれば
病気を悪くしたり
病気を患ったりする
まだ若いころ
人と人との距離感を
思うとやるせない気持ちが
するよう ...
左手にヘアアイロン、右手にスマホ。高校生の娘は朝の忙しい時にも、そんな習慣を欠かさない。前髪がそんなに重要なのか、ラインでどんな大切なメッセージがあるのか、聞きたいところだが、朝から言い合いたくない ...
呪詛の雲が立ち込めている
変わるべきは私ではない
私の頭にかぶり付け
尻から脳味噌はみ出すぞ
槍降る夜 轟く欠伸
放り出すジョーク
蓼を食む痩躯
遁走 潜望鏡
譫妄と共存せよ
おなか、空いてない?
きみにそう聞かれるとぼくのおなかは減りはじめる
そしてそう聞かれたときから余すことなく満たされていく
朝の光のなか、テーブルに触り、きみのそばに座り
きみに満たされた ...
ただ電車が通り過ぎていくのを
意味もなく微笑んで見送った
誰に語りかける言葉もなかった
本当の言葉など要らず
偽物の言葉で構わないのに
偽物の言葉すら持ち合わせていない
も ...
今までに出会った人なんて
台所に落とした
砂糖の粒くらい数えきれない
ほど 多いはずだけど
きみのことは覚えてるし
二度と会いたくないくらい
好きだよ
どうしてか忘れられない味だ
...
安保法案反対もデモも自由だけど、「強行採決」という言葉を使う意味が分からない。与党が法案を通せる議席数を持っているのは、投票者による投票行為の結果であって、それを否定するのであれば民主主義から否定しな ...
基本的にぼくの書いたポエムはあんまりポイントが入りません。
8ポイントが最高記録です。
出来栄えが良くない、ということがその理由だと思いますが、た
だ、一つ思うのは、優れた詩にいつも多くのポイン ...
日付順文書リスト
タイトル
投稿者
カテゴリ
Point
日付
朝の日記 2015夏
たま
自由詩
21*
15/9/5 12:22
太陽の嘘
ハァモニィベ...
自由詩
7*
15/9/5 11:59
案山子
梅昆布茶
自由詩
12
15/9/5 11:23
秋・逡巡
ただのみきや
自由詩
18*
15/9/5 8:18
キャベツ
夏川ゆう
自由詩
4
15/9/5 6:07
公園
吉岡ペペロ
自由詩
6
15/9/5 1:36
稲妻市へ
手乗川文鳥
自由詩
3*
15/9/5 1:03
サンマ
レタス
俳句
3
15/9/5 0:43
バッハ
〃
俳句
1*
15/9/5 0:35
ピアソラ
〃
俳句
0
15/9/5 0:26
だけなのよ
花形新次
自由詩
0
15/9/5 0:02
粒々の秋
灰泥軽茶
自由詩
3
15/9/4 23:54
金の目と金の月
石田とわ
自由詩
15*
15/9/4 23:37
真緑
藤鈴呼
自由詩
2*
15/9/4 23:23
メキシコ麻薬戦争と幻覚の病
りゅうのあく...
自由詩
4*
15/9/4 23:22
からこと
吉岡ペペロ
自由詩
2
15/9/4 23:15
Fantasie Impromptu
藤原絵理子
自由詩
4*
15/9/4 22:34
大昔のこと、夜のパレード
またたび八寸
散文(批評...
3
15/9/4 21:27
再起上映
komase...
自由詩
1*
15/9/4 21:24
人類滅亡
花形新次
自由詩
2
15/9/4 20:57
三分ソネット
坂之上放肆
自由詩
1
15/9/4 20:13
タバコが世界に必要だろうか
りゅうのあく...
自由詩
1+*
15/9/4 19:16
こらえれば海路の日和あり
そらの珊瑚
散文(批評...
7
15/9/4 10:39
鋏
有無谷六次元
自由詩
2
15/9/4 9:30
キャベツ太郎
〃
自由詩
1
15/9/4 9:28
もう世界の中心で愛をさけんだりなんてしないなんて言わないよぜ ...
末下りょう
自由詩
4*
15/9/4 4:13
廃人の唄
葉leaf
自由詩
5
15/9/4 3:57
ルッカ
ユッカ
自由詩
3*
15/9/4 2:03
行為
こひもともひ...
自由詩
6+*
15/9/4 1:24
現代詩フォーラムにおけるポイント制についての一考察
オダカズヒコ
散文(批評...
6+*
15/9/4 0:02
1780
1781
1782
1783
1784
1785
1786
1787
1788
1789
1790
1791
1792
1793
1794
1795
1796
1797
1798
1799
1800
1801
1802
1803
1804
1805
1806
1807
1808
1809
1810
1811
1812
1813
1814
1815
1816
1817
1818
1819
1820
加筆訂正:
メキシコ麻薬戦争と幻覚の病
/
りゅうのあくび
[15/9/5 0:28]
遅筆のため推敲
タバコが世界に必要だろうか
/
りゅうのあくび
[15/9/4 21:45]
遅筆により推敲
3.53sec.