沈黙の
臓器が悲鳴
あげる朝
窓の外が雨降りかどうか
知りたくなったら
行き交う人々の差す傘を
探せばいい
雨粒は見えなくたっていい
傘は雨のことば
青、赤、黄色の点滅で
雨の居場所を伝えてる
だけど今 ...
もしも
キンタマに
羽根があって
自由に翔べたなら
ずっと
ずっと
南の島で
裸のままで
いられたでしょう
もしも
キンタマに
言葉があって
自分の思いを
伝えられたなら ...
夏に収穫した蝉の脱け殻を
一こずつ街外れまで並べていって
こっそり隠れていたら
どんな妖怪が現れるだろう
大きな蝉小さな蝉
脱け殻を地面に置きはじめると
向きにこだわりを見いだしてしまい
...
岩のうえには君の体温がまだ残っていた
僕はそれをハンカチに包んで持ち帰った
ポケットのなかでだんだんとつめたくなっていくそれを
おそろしくてそのまま忘れてしまった
洗濯屋が(彼はいつも ...
茶色く疲れ果てた蔓の途中で 朝顔の紅は
夏の追憶の中に留まろうと もがいている
枯れ急ぐ葉に抗う 小さくなった花は
冷えた朝露に濡れて うなだれる
永遠への憧れは たそがれて切なく ...
太陽
姿消し
夜闇訪れ
遠さの感覚
深海の底穴へ
傷みを哀しみを
沈めて鎮めて静か
意識無限広がり始め
己失うことなく明晰に
何かに半ば浸透され
中で思考スル何か
交錯響き合う音 ...
キンタマは
その響きに比べ
見た目が冴えないと
感じていた
キンタマ王子は
キンタマに漆を塗って
金箔を貼ってみた
するとどうだろう
とても華やかになった
試しに
ゴボウの煮しめと ...
刑務所で子供を生んだ。
その子に「あかり」と名付けた。
闇ばかりだったあたしの人生に
あかりが灯るようにと。
あたしには、
殺人未遂経験がある。
14歳の中2の夏の日、
...
俺たちは昔からの路をたどりながら
遠い国から来たらしい
ジプシーと蔑まれながら
謡いながら踊る
そうして生きながらえてきた
おまえにもその血はあると想う
旅をするっていうのは
その場 ...
『詩をやめる』
ランボー、ランボルギーニ、ごますりの回数だけ、
僕は詩をやめる、僕は詩の部屋から出て行くのだ、
カーライル、ソードマスター、あんたの額には、
かすかな傷跡が残る、腐 ...
今度
あなたが見上げる空は
きっと満月だろうから
その日がやってきたら
振り向かないで
後ろを見ても
風が吹いているだけだから
一緒にしないで
今持ち合わせている気持ち ...
夜に喫茶店に誘われるというのも珍しいし、この時間に開いている喫茶店も珍しい。ここに誘った男が力説するこの店のよさについての話に、大袈裟な相槌で新鮮な驚きを演じながら聞き入る振りをする私を、さっきから ...
(世界は、針の骨を隠して生きている)
その身にさくり、
前歯を立てる。
雪のような淡白な
甘味のある肉の味が
春の風を呼んでくる。
けれどもその下で
支えている鋭い骨は ...
列車のベルが心臓直下で響きわたる
蒼白い片道切符を握りしめた駅
朝露で濡れた手は容赦ない
初夏の日、快晴、音楽、赤血球
揺すりあううちに まとめて角がとれて
本能が吹きすさぶ山頂のこの駅 ...
ザッザ ザッザ
足音、響き
さ迷う人
その心中に
微動だにせず静か佇む
確かな凝視、
サヤを剥く
さ迷い人の惑乱を
さ迷い人の心魂を
裸にして、裸にして。
さあ お菓子を持っていきなさい
ぜんぶ持っていきなさい
キャンディーにチョコレート
クッキー マシュマロ おせんべい
袋いっぱいにつめて
ほらポケットにもまだ入るから
これは魔法のキャ ...
1 本を読む三十分ペラペラと百二十頁で付箋
2 アニメ観る可愛い女惚れちまう知らないうちに最後まで観る
3 ビートルズジョンレノンの若い頃古いライブを繰り返し観る
4 扇 ...
あなたの身体に触れたいの
つのる想いを手が感じるの
階段で躓いた
手を取ってくれた あなたの感触が忘れられないの
後ろからそっと手を伸ばし ギュッとしたいの
おどけた素振 ...
> 山奥支店の皆様へ
> お疲れ様です、本社の高田です。
> このたび、今月30日をもちまして一身上の都合により
> 退職させて頂くことになりました。短い間ではござい
...
どの業界にも妖怪はいる
そういうことだ
バケツいっぱいになった涙を
今夜こそ ぶちまけてやる
そう思ってから幾日たっただろう
涙はバケツから溢れて
私の全身はびっしょりと濡れている
もう涙なのか 小便なのかも
定かではな ...
生前の叔父は奇妙なものを食べていた
林から掘り出してきた一升瓶を
土まみれのまま縁側に持ってきては
ブリキのたらいに中身をあける
おそらく獣肉を熟成させたものなのだろうが
なかば液状化したそ ...
鋼鉄の街には鋼鉄の光が降り注ぐ
街路樹の柔らかな緑も
公園のしっとりとした土も
すべて鋼鉄でできている
もちろん電話線を流れるのは
情報と化した鋼鉄であり
行政組織も警察組織も ...
白い平面に産み付けられた
色とりどりの有精卵が
液体の飛沫に刺激され
静かに食いやぶられる
ひかりながら溶液にまみれて息をする
数々のかたちの違う幼生虫が
白い平面を徘徊する
飛散し ...
必要な出逢い
必要な別れ
繰り返し強くなる
出逢いの予感が強くなる
良い出逢いであるほど嬉しい
人とのコミュニケーション
深まっていく関係が
環境を良いものに変える
別れは ...
すっかり秋色に染まった道を歩いていた。
足元を覗くと落ち葉にも色々な色があることに気づく。
こんな事にも気が付かなかったのか。
秋は徐々に深まってゆくのだ。
最初から難しい ...
三丁目の彼は
四丁目の彼女を知らない
こんなに
想って、も
諦観を知らない彼女は
痛みをくりかえし
懲りずに
想うことをやめない
天も地も人も
味方をしない
一 ...
真夜に向かってどんどん
冷めてゆく ひとの体温
あつめて 作り上げた
ここは 四丁目のカフェ
四丁目のサンクチュアリ
入り口は木製のドア
古いふるい西洋の、
お城の廃材から 作っ ...
ご近所の
あまり繁盛はしていない
お花屋さん
三代目とか、で
商店街に下りる 区からの予算で
やっと 食べている……
って
三代目だから 役員をしていてね
お店を開いているだけで
暮 ...
日付順文書リスト
タイトル
投稿者
カテゴリ
Point
日付
反省
レタス
俳句
0
15/10/11 7:19
傘
佐倉 潮
自由詩
5
15/10/11 0:29
キンタマ王子、翔ぶ
花形新次
自由詩
1
15/10/11 0:09
抜け殻
桶谷
自由詩
2
15/10/10 23:57
ハンカチ
はるな
自由詩
1
15/10/10 23:03
秋の日に
藤原絵理子
自由詩
4*
15/10/10 22:41
内なる他者
たけし
自由詩
4*
15/10/10 22:32
キンタマ王子、美を追求する
花形新次
自由詩
2
15/10/10 22:26
光
あおい満月
自由詩
5*
15/10/10 21:16
ロマの歌
レタス
自由詩
2
15/10/10 20:36
ふっかつのじゅもん
kaz.
自由詩
0
15/10/10 19:07
しないで
瑞海
自由詩
5*
15/10/10 19:00
Miz 8
深水遊脚
散文(批評...
2*
15/10/10 18:46
さわら
あおい満月
自由詩
7*
15/10/10 15:19
光のプラットホーム
ありか
自由詩
17*
15/10/10 15:02
自我
たけし
自由詩
3
15/10/10 13:35
老いた魔女の歌
ただのみきや
自由詩
17*
15/10/10 13:06
短歌集
陽向∮
短歌
6*
15/10/10 11:32
ボディーアタック
佐白光
自由詩
2*
15/10/10 9:16
Re: 退職のご挨拶
イオン
自由詩
1*
15/10/10 9:06
業界ウォッチ
〃
自由詩
1*
15/10/10 9:05
IKB
小川麻由美
自由詩
1*
15/10/10 8:56
遺品
春日線香
自由詩
2
15/10/10 7:50
鋼鉄
葉leaf
自由詩
2
15/10/10 6:43
コロニー
山人
自由詩
3*
15/10/10 6:06
出逢いと別れ
夏川ゆう
自由詩
2
15/10/10 5:53
友
ヒヤシンス
自由詩
8*
15/10/10 4:52
想い
もっぷ
自由詩
2
15/10/10 3:37
サンクチュアリ
〃
自由詩
2
15/10/10 3:31
四丁目の花屋さん
〃
自由詩
2
15/10/10 3:17
1770
1771
1772
1773
1774
1775
1776
1777
1778
1779
1780
1781
1782
1783
1784
1785
1786
1787
1788
1789
1790
1791
1792
1793
1794
1795
1796
1797
1798
1799
1800
1801
1802
1803
1804
1805
1806
1807
1808
1809
1810
4.68sec.