年老いた漁師が舟を出す
どんな嵐の日でも舟を出す
獲物を市場で売り
貧しい食事をとる
変わっていくのは彼の目の色だけ
段々鮮やかに
朝焼けを映すようになってきた
波に翻弄され
嵐に ...
楽団と歌い手
聞き手
歓声に手拍子
ドラムにシンセ
クラリネット
スウィング スウィング スウィング
ジャジーな時間
この空間を作った我ら全てへ
心地よさという最高の褒美
一体感は突 ...
右に進むも
左に進むも
失敗を経験に変える道
春も終わりかけの六月。
ふわりと放物線を描いて
空高い躰からはなれる
白い羽毛の
雪のように舞い落ちる
そのさまをみると
冬の厳しさは思い出される寂しさに
ふ ...
当たり前の 形より
変わり種が すてき
きっと 空からの 贈り物だね
きみは つぶやく けれど
打ち上げて いるのは
地上 からなの
想いの カケラの
代わりだね
カキ ...
キンタマが臭いと言われた
すごく心外だった
でも、ひょっとしたら
そうかもしれないと思った
彼女が嘘をつけない人だから
その日から
僕は柔軟体操をするようになった
三本の矢の何本か折れている
福山が結婚しても僕がいる
歯医者から敗者になるか日歯連
眠ってたら鼻に付く臭いがして目が覚めた
味噌汁が音を立てて野菜ごと焦げてた
歩いてたら鼻に付く臭いがして目を見やった
動物が焦げて朽ち果てていた
泣いていたら鼻に付く臭いがして涙が引っ ...
歯がぽろぽろ抜け落ちる夢を見る
朝、畳に散乱する歯を集め
封筒に収めていく
もういくつも仏間の地袋にしまってある
いずれ程よい時を見計らって
庭の空いた箇所に撒いてやると
毒草ばかりが生え ...
驚くほど
貧乏くさいこと書いて
よく恥ずかしくないもんだ
リアルに貧乏だったとしても
もっとゴージャスに
グラマラスに
書けないもんかね
って、少なくても
ネットに書き込む金はあん ...
鉛筆の芯を、削る。
何処までも鋭く、削る。
(誰かを傷つけるのではなく)
{ルビ褪=あ}せた現実に、風穴を空ける為に。
十月の空 軽やかに
抜け落ちた天使の羽根
青へ青へと沈んで往った
解かれながら天の淵へと
いっせいに湧きかえる小さな羽虫たち
凝縮された生と死が充満した宇宙 裂くように
歩いて往く 衣 ...
空になった孔の底から、
風が吹き抜ける声が聴こえる。
喉の奥が苦しくて、手を伸ばす。
(届かない、でも感じる) ...
左手の小指にまわるトパーズがいつかの夏の空をなぞりて。
一抹の不安枕に眠りゆく終電までの線路の軋み。 ...
飯場に着くと、俺たちは襤褸雑巾のようにへたり込んだ。ねばい汗が皮膚に不快に絡みつき、作業着は雑菌と機械油の混合された臭いを放っていた。風呂は順番待ちだし、俺たち人夫は泥のような湯船に浸かるしかな ...
名付けなさい
君を縛る暗闇を
君を閉じ込める闇の正体を見極め
君自身が
名付けるのです
例えば
「コウモリ」
と名付けたら
君の闇からコウモリが
切りとられた影絵のように
現れ ...
キンタマが痒いのではない
キンタマ袋が痒いのだ
キンタマに罪はないのだよ
王子はそう言うと
シンデレラに
そっと
口づけしました
秋空には
はぐれ雲が多い
悠々と明るい
残骸のようでもある
切られても切りつけられても
青空があるからこそはぐれ雲
約束をしてもはぐれ雲
予定を告げてもは ...
緑が輝いている
木立の葉、群れて揺れ
光を透かし、風に舞い
緑が燦めき燃えている
辺り一面、辺り一面
何て懐かしいのだろう
まるで
異界に居るようだ
キャンバスにぶちまけられた
黒い染みは
ロールシャッハテストの染みではなく
怒りの沸点を超えた悪意の染み出たものです
俯瞰して眺める自分の視点は
この惑星の遙か三萬キロ上空にある
季節 ...
提灯鮟鱇の雄は
雌より大分小さくて
交尾したらそのまま
張り付いて同化してゆくと聞いて
蟷螂の話以来にたまげた
溶けてゆく、ってのがいい
おれもできれば
この闇を一緒に泳ぎきれる
そん ...
そのときそれほどピンとこなくても、似た者同士の魂は引かれあう。そんなことが確かにあるのだと思う。澄花さんの半生は思ったよりは平凡なもので拍子抜けしたけれど、抱かれた余韻もあって少し夢心地で、いちいち ...
通勤電車の中の人々は
何者でもない
父親でもなければ
サラリーマンでもない
家庭と仕事のどちらにも属さない
ひたすら窓外がまぶしいだけの
振動が心地よいだけの
空白の時間に漂って ...
太陽は無数の光線に変わりながら急速に変化していく季節に強い陰影を塗りつける、空を目指していた草花たちが運命に漂白され、緩やかだった風は翻る、それまでそこにあった、生命の象徴のような温度を拭い去 ...
今が幸せだから
これから訪れる幸せや
過去の幸せが
ちっぽけに見える
今が幸せなんだから
それでいいじゃない
昨日から勝負パンツ履きっぱなしあした天気になりますように
さんたさんあめにぬれたらかわいそうあしたてんきになりますように
権藤を休ませてあげたいけれどあした天気になりますように
日付順文書リスト
タイトル
投稿者
カテゴリ
Point
日付
漁師
葉leaf
自由詩
2
15/10/8 6:14
ミュージックライブ徒然と
秋也
自由詩
1
15/10/8 3:06
進め
北大路京介
自由詩
11
15/10/8 2:28
麦秋
駱駝一間
自由詩
1*
15/10/8 2:09
空からの 贈り物
藤鈴呼
自由詩
5*
15/10/8 1:02
キンタマ王子、自分で確かめる
花形新次
自由詩
3
15/10/7 23:31
三本の矢の何本か折れている
北大路京介
川柳
8
15/10/7 23:08
福山が結婚しても僕がいる
〃
川柳
5
15/10/7 23:08
歯医者から敗者になるか日歯連
〃
川柳
3
15/10/7 23:07
焦げた臭いがした
斎藤 九
自由詩
0
15/10/7 22:53
毒
春日線香
自由詩
1
15/10/7 22:33
貧乏くさい奴がキライ
花形新次
自由詩
1
15/10/7 22:31
色鉛筆
服部 剛
自由詩
5
15/10/7 22:02
秋・反羽化
ただのみきや
自由詩
16*
15/10/7 21:44
青空
あおい満月
自由詩
8
15/10/7 20:49
リング
〃
短歌
3*
15/10/7 20:42
出稼ぎ人夫
山人
自由詩
4*
15/10/7 20:10
名付けなさい
Lucy
自由詩
22*
15/10/7 19:57
キンタマ王子、かくのを止める
花形新次
自由詩
2
15/10/7 17:40
はぐれ雲
吉岡ペペロ
自由詩
5
15/10/7 17:09
午後の奇跡
たけし
自由詩
3
15/10/7 14:45
老人の悪意
……とある蛙
自由詩
6*
15/10/7 10:52
提灯鮟鱇
もり
自由詩
2*
15/10/7 10:13
Miz 7
深水遊脚
散文(批評...
2*
15/10/7 5:53
通勤電車
葉leaf
自由詩
2
15/10/7 4:24
ネバーランド
ホロウ・シカ...
自由詩
3*
15/10/7 0:45
今だけ
リィ
自由詩
0
15/10/7 0:04
昨日から勝負パンツ履きっぱなしあした天気になりますように
北大路京介
短歌
7
15/10/6 22:28
さんたさんあめにぬれたらかわいそうあしたてんきになりますよ ...
〃
短歌
1
15/10/6 22:28
権藤を休ませてあげたいけれどあした天気になりますように
〃
短歌
2*
15/10/6 22:28
1773
1774
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1779
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1790
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1792
1793
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1795
1796
1797
1798
1799
1800
1801
1802
1803
1804
1805
1806
1807
1808
1809
1810
1811
1812
1813
加筆訂正:
秋・反羽化
/
ただのみきや
[15/10/7 21:58]
最後から三行目「小さな蜘蛛」を「おまえたち」に変えました。
4.89sec.