日常風景の只中に、立つ
そこを掘るべし。
――{ルビ足下=あしもと}に隠れた、天への通路。

  *

(君の投げたボールは
 君に返ってくるだろう)

  *

昔々、葉蔭の下 ...
川は下って
海ひろく
道を登って
山たかく

北上するのは
雲のおび
南下してゆく
風のまま

力動の間に
生きてる
実感

不動の時を
畏怖する
直観
消えてしまったよ
いくつも重なっていくうちに
それらは透明になって
ゆらいでいるのさ

何処かへ
風はすがた無くすすむ
僕の体温をひやしながら
斜めにばかり向かっていく

もうなん ...
経験を拠り所とし本読まぬわたしはバケツとシャベルのこども


形見にと心がぐずる父の靴百万年後を想い思い切る


潮騒は木々の葉そよぐ音でした泣きたい夜に思い出す部屋


遠い夢すぐ ...
押し寄せる悲しみに
何もできず
声をなくした青い鳥

飛び方さえも忘れてしまった



本当に失ったものは何?

声?

飛び方?


それとも
いつも側にあった
...
晴れた空が広がっているのは
誰かが空に感謝を投げたから
海がいつまでも青いのは
誰かが海に感謝を流したから
「ありがとう」は持続する響き
どこまで遠くへ行っても決して衰えない
...
武蔵野の林に分け入り
小鳥のさえずりを聴きながら
止まった時計を垣間見る
足と手のひらが石化する夕方の不安から逃れ
商店街の何時もの食堂
今夜は大盛の鯖味噌定食にたっぷりとした豚汁
俺はた ...
真夜中の吉野家には
わけのわからない親爺が一人
何かを呟いている

苦役の連続で
おれは特盛に玉子をふたつ
紅生姜を盛り
ただただ牛丼をかきこむばかり

夜中の視線に注意して
俺は ...
この時間
どこを歩いてみても
ラーメン屋はやっていない

乾燥したファミレスが灯りを灯しているだけで
目的のラーメンは何処にもない
彼らもきっと眠いのだろう
けれど
キツネ顔のチャルメ ...
財布を眺め
躊躇する
最近の鰻重は
札束を散らしたようで

食指がどうにも動かない
想像の中では美味いはずなのに
ぼくはただ口を閉ざす

それでも妻はネットを舐め回し
美味そうな店 ...
これは引退した松井から直接聞いた話しでもなく誰かしらのフィクションなのだが
本人が引退を決意した翌日の練習は鬱蒼とした曇り空で自分の打った打球が運わるくネットの角に当たり金魚飴のように跳ね返った ...
あまりにも透明なソーダ水は
一体何処へ行けばよいのだろう
透明なコップの中ではしゃぎながら
君たちは好きな歌を歌っていた
少し口に含めたなら
君はイタリアのオペラを歌ってくれた

アマポ ...
風よ、聴け。息吹きの営みと市井の歌を 風も恋をするのだろうか 風になりたいと思っている、食欲の束縛から解放されて カメレオンみたいに
自分の色を変えることは出来ない
モノマネをする人のような
本人そっくりになる事も出来ない
けれど自分にはなりたいものがたくさんある
空になりたい海になりたい
雨になりた ...
この腕にしがみついた、
性という薄皮の、
一枚一枚をゆっくりと剥いでいく。
そこには薄く赤みを帯びた痛みが咲いている。

煙で見えなくなった、
風呂場の鏡に映る、
あらわになった腕や脚、 ...
「一」という字の、地平を
我が胸に…刻む

「一」という字の、地平から
熱い湯気は…立ち昇る。

「一」という字の、念力で
切り拓かれる、明日。

いつの日か
ふり返った背後に
...
明け方 季節を忘れた
冷え行く寒さの中で
冬は姿を消し
沈黙は空気を透明に染めた

朝 差し込む光を浴びて
言葉を忘れた
荒涼とした会話が砕かれ
鳥の鳴き声は静寂に木霊した

昼  ...
今日もまた
子供が
虐待されて死んだ
捕まったのは
内縁の夫だと言う

世の中に
内縁の夫が
何人いるのか知らないが
善人の内縁の夫って
どれくらいいるのだろうか?

内縁の妻 ...
オランダのチューリップ畑の{ルビ畔=ほとり}に
浅い川は緩やかに流れて
カーブを描く辺りに
一人の風車は立ち

やがて赤と黄色の無数の{ルビ蕾=つぼみ}は
過ぎゆく風に身を傾げ
遠い風車 ...
もうスグと、つぶやいている、罪と罰 キャッチコピー「質問は受け付けない・曖昧を大事にしている詩」

何故、人は人を好きになるのか? 答え、愛情と同情、感情があるから
何故、人は綺麗になりたいのか? ...
七草を七つ言えないまま食べた 育休をやめろと言えぬ厚労相 年賀状寒中見舞いとして返す 大人が好むうたを
だれもいない道々うたいながら歩いた
こどもだったわたしの
精一杯の背のび

ひとりでも平気だと
おもうために必要だった

夕焼けは演出過剰気味に赤く
そこを目指さず ...
珈琲の混ざった粘膜に唾液が滲みる
先刻の鳩の血液も蹴り足から鼻腔を貫いたか
公園で撒いたパンにありついた鳩を執拗に追い回していた
追手の鳩を蹴ったのは気紛れ
砂糖のない珈琲では消えない後味
...
野球帰りに覗く店

コロッケは20円

本命のメンチは50円

ただソースを舐めた日々

ただの幼い想い出
あの店の
ナンバーワンは
カレーうどん
ただ難を言うなら
肉が薄くて

うま美味し
豚骨魚介の
ラーめンは
豊かに香り
この舌を打つ

喜多方の
チェーンストアに
ありなが ...
日付順文書リスト
タイトル投稿者カテゴリPoint日付
この足下に   服部 剛自由詩416/1/13 18:28
動感シホ.N自由詩216/1/13 17:45
無の気配陽向∮自由詩12*16/1/13 15:08
雑詠四首もっぷ短歌116/1/13 11:45
青い鳥幸絵自由詩016/1/13 11:07
感謝葉leaf自由詩916/1/13 6:36
夕刻になればチーズオムレ...自由詩616/1/13 3:08
日々自由詩116/1/13 2:35
徘徊レタス自由詩416/1/13 1:59
鰻重自由詩116/1/13 1:20
球聖アラガイs自由詩2*16/1/13 1:04
消えゆくものへレタス自由詩316/1/13 0:56
風よ、聴けもっぷ自由詩316/1/13 0:16
、ところで自由詩516/1/12 23:59
風になりたい自由詩216/1/12 23:43
なりたいものリィ自由詩1*16/1/12 23:14
あおい満月自由詩1116/1/12 22:56
「一」   服部 剛自由詩616/1/12 22:34
忘却鷲田自由詩1016/1/12 22:34
内縁の夫花形新次自由詩316/1/12 22:29
異国の夢   服部 剛自由詩416/1/12 22:11
哀愁独奏俳句216/1/12 21:55
自問自答自由詩116/1/12 21:51
七草を七つ言えないまま食べた北大路京介川柳716/1/12 21:08
育休をやめろと言えぬ厚労相川柳016/1/12 21:08
年賀状寒中見舞いとして返す川柳016/1/12 21:08
太陽への道朧月自由詩116/1/12 20:21
鳩を蹴る深水遊脚自由詩8*16/1/12 20:10
肉屋を眺めチーズオムレ...俳句016/1/12 17:59
短歌116/1/12 17:51

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加筆訂正:
異国の夢   /服部 剛[16/1/13 18:11]
水車を風車に、直しました。   
5.75sec.