美術館の展示物は
来館者のまなざしを食べる
じっくり詳細に見る来館者のまなざしを
ふんだんに咀嚼し飲み込んで
まなざしの味を吟味する
一般者の軽いまなざしは
スナック菓子のよう
...
陽を殺し
西の夜空を見上げれば
笑う月
たちまち臭気に囲まれ
三度深呼吸をする
頷けば、嗚呼、
、馬鹿野郎と一緒に眠る
掛け布団に遊ばれ
いま、それとなく終わる 。


...
 
思い出になったあなた

お願いだから あたいをよばないで

この一本道、途切れるまで



 
誰もいない中庭で
ときどき降り積もった雪が舞い
上がっていた
隅の方に穿たれた 小さな
穴の中では
随分前に置き忘れられた憎悪が腐りかけて
いる
行く宛を見つけるのは
そう難しくないの ...
ある時
私は気がついた

私は
鳥ではなかったと
羽ばたき方も
囀りかたも
思い出せない

確かに
飛んでいたはずなのに
しなやかな翼に風をはらんで
束の間の夕焼けに
淡く染 ...
空は四角くあり、そしてその街もである
と、嘆いたのはひとりではない
アスファルトはかたく、そして見上げるものの全ては幾何学でできている
星空を見たいね、
といってそのようにするけれども、
美 ...
あなたは、
私を時に追いかけながら、
しなやかに逃げていく。
あなたを追いながら、
私の目にうつりこむ景色は、
万華鏡のように美しく、
手ぶれた写真のように、
水面の揺れのように艶めいて ...
黄色のサクランボが落ちている
以前 あなたが 言っていた場所に
行ってみた

わざとじゃないの
記憶の糸を まさぐるような
低俗な真似は したくなかったんだし

これが 下品かどう ...
今日の社会の授業は
体育館でドッジボールだ!

ヤッター!

さぁ、始めるぞ
ボールは二個使うぞ

えー、そんなぁ!
ワー、これ怖い

いいか、これが、世の中だ!
社会人30年目
窓際っぽくなってきて
枯れ木のようですねと言われると
瓦礫だよと答える

達成感がない毎日
これではいけないと思いつつ
つい酒に手が伸びる

ある日リサイクルショップ ...
空が蒼ざめている
真っ青に蒼ざめている
太陽は全身の裸体を輝かせ
庭には緑の木が生い茂る

道路には車が行き交う
人の感情は車に乗り込んだ瞬間に機械となる
目的地へと向かう中
涙や笑顔 ...
今日は図書館に出かけたのだった
図書館に 本を 借りに 
というよりも 雑誌を 本ではなく
そういった雑誌ばかりを読む意味も無いのに鞄に入れた


私が インターネットの爽快ドラッグで 
...
日曜日の終わり
日曜日の 夕日が沈んでいくのを見た 
逗子のホテルの窓辺で夕日が沈んでいくのだった
そこで 私は一人
窓際に腰を下ろしていた いつまでも


トランクを持っていた 私は  ...
ひとにはみな清原みたいなところがある

優しくて熱くて礼儀正しくて才能があって

口だけで依存的で周りの気持ちが見えない

ひとにはみな清原みたいなところがある


どこからかあの家 ...
波立つ湖面は
薄い雲が駆ける空と
雪原が反射する
午後の日差しで
濁った銀色に 染められている

切り立つ山肌は
根雪まで吹き払われ
黒々とした 風の道を見せる

はるか上空 
...
知っていると思っていました

あなたが生きていることが

私が生きている意味なのだということ


「君を楽にしてあげたい」

だなんて




あなたが居なくなった後
...
きょう6じまでにかえられないから
おかあさんにはしかられます
しかいえないこのくちいえないきずぐち
くちないかいだんくちなしのかだんに
おくちはないんですか〜
さっきからずっとだまったまま
...
単焦点のレンズをつけて
春を探しに出かける

低い雲が垂れ下がった街は
名前の無い色合いで
マフラーの内側の囁きは
聞き覚えの無い言語で

嫌なものは
ぼんやりとしか見えない
...
頭からホームベースへ雪の声 いまなんて言ったの雪で聴こえない 短かくて優しい言葉雪が舞う 本命へコックリさんに聴いたチョコバレンタインがそこまで来てる 人間の痕跡がなく朽ちそうな地図から消えた村の教会 カレンダーで紙飛行機を折っている僕の代わりに泣いていた人 ふぐちょうちんの暴挙は許せない
可能であれば
発射前に先制攻撃を仕掛けたい
専守防衛だ!
しかし、今回ばかりは
ふぐちょうちんの好きにさせても
いいかなと思っている
いや、どんどん撃ち込 ...
僕たちの仕事、
それはぐちゃぐちゃになったルービックキューブを、元の形に戻す仕事。

僕とひろみちゃんとたかしくんは、
一切の外気が遮断された部屋で、
ベルトコンベヤーから運ばれてくる大小様 ...
「忘れる事が幸せ。」だと
誰かが言った。

「娘は、父親を忘れてゆくものだ。」と
誰かが言ったのだけれども
私の横にはお父さんが居るようで
切り裂くよりも重く苦しい痛みが身体を痛めつける ...
さて 生きようと思うのだ
遠く山並みは雪雲でかすみ 
いま街は晴れている
人通りの少ない週末の朝 
わたしは浅瀬の魚のよう
ぼんやりと光を纏い静止する
異国の歌が暫し寄り添い また 
去 ...
                       160206

ご指摘の写真の情緒のある川は、全国的にかってフォークソングで知られた神田川です(同棲時代という言葉もあったような気が・・)。お江戸の昔 ...
{引用=私は一篇の詩になりたい
それはたとえば路傍の風景

私は何も語りたくない
私としてのさびしさなど

私は私でありたくない
私にとって 私でありたい

私にどうして{ルビ彼=か ...
日付順文書リスト
タイトル投稿者カテゴリPoint日付
美術館葉leaf自由詩316/2/8 5:33
落日アラガイs自由詩5*16/2/8 3:21
よばないで殿上 童自由詩15+*16/2/8 1:59
唐突に夜空がぼやけて見えるnoman自由詩116/2/7 23:25
冬のうたLucy自由詩13*16/2/7 22:50
冬に属するみけねこ自由詩016/2/7 22:25
パッチワークあおい満月自由詩516/2/7 21:03
コスモスの頃藤鈴呼自由詩016/2/7 19:25
社会的ドッジボールイオン自由詩2*16/2/7 19:24
ガレキギター自由詩3*16/2/7 19:23
今日一日鷲田自由詩116/2/7 18:48
街の図書館番田 自由詩116/2/7 18:07
二月の逗子で自由詩016/2/7 18:06
清原吉岡ペペロ自由詩216/2/7 17:54
一瞬の影としていねむり猫自由詩416/2/7 16:35
きずな幸絵自由詩116/2/7 16:20
かえられないからかえれない/即興ゴルコンダ(仮)投票対象外こうだたけみ自由詩1*16/2/7 15:50
単焦点nonya自由詩17*16/2/7 14:46
頭からホームベースへ雪の声北大路京介俳句016/2/7 11:32
いまなんて言ったの雪で聴こえない俳句116/2/7 11:32
短かくて優しい言葉雪が舞う俳句016/2/7 11:31
本命へコックリさんに聴いたチョコバレンタインがそこまで来てる短歌016/2/7 11:31
人間の痕跡がなく朽ちそうな地図から消えた村の教会短歌016/2/7 11:30
カレンダーで紙飛行機を折っている僕の代わりに泣いていた人短歌116/2/7 11:30
ふぐちょうちんミサイル、なんくるないさー花形新次自由詩016/2/7 8:51
ルービックキューブwakaba自由詩1*16/2/7 7:38
かえられないからかえれない梓ゆい自由詩2*16/2/7 3:37
生きようと思うのだただのみきや自由詩16*16/2/7 0:05
かえられないからかえれないあおば自由詩3*16/2/6 22:47
梢が春となる頃にもっぷ自由詩416/2/6 21:36

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加筆訂正:
冬のうた/Lucy[16/2/7 23:13]
最後三行削除しました。
4.68sec.