どうも世の中は愛撫に肯定的ではない
君の乳暈的世界で僕は日夜トレーニングを怠らないが

硬骨魚は自分の砦と離島に棲むのが好きだ
でも女は快感を要求しボンネットが揺れるだけ

柔らかな肉の隙 ...
雨が降ってくることもなければ
泉が湧くこともなかった
川は面に表情を走らせて
風を受けながら凡庸な経路を流れていくだけだ
山の中の細い渓流から始まり
川底の石や魚と戯れ
やがて里に下りて農 ...
をほわか。わた、さばなや
しかなれれとれ
きしよな、たまなまらやま

めだわかあたひぅしらだめん
かひらじぎごぞばれんだべんがぎ
まぱかい、まさおけこ、つ。ら。
ざばぺぶだはたにいき
...
枝に留まった、夜の{ルビ梟=ふくろう}
少々首を傾げ
まっ黒いビー玉の瞳で
あなたをじぃ…と、射る

――梟は、仮の姿で
  ふっくりとした着ぐるみの中に
  小さな哲学者がいるらしい
...
あなたは、咲こうとしている

――長い間
時に風雨に、身を{ルビ晒=さら}し
時に日向に、身を開き
地中へ…根を張り巡らせて
世界にたった一人の、あなた
という花を咲かせる為に

蕾 ...
俺は物書きなんだ
詩人なんだ。
声を高らかに叫んだ
詩人はクソ強いんだ
誰もできないことを考え、やっているから
悲しみは文字にするんだ
そしたら涙ではなく文字が滲んだ
読み返すことが出来 ...
(自明)とは
自ら明るい、と書く。
わたしの命の照明灯は
元来――明るいもの  




  
夜の台所で、
テーブルに残った母の湯飲みのなかに、
数ミリ残った酒の水面に映る私を探す。
近づけば近づくほどに私は見えない。
離れれば離れるほどに大きくなる、
蛍光灯に頭が喰われていく。
...
吐いたのは血ではないですジュースです傷には唾をつけておきます そのうちに僕を欲しがる人たちも星に変わるしすぐゴミになる 中指を立てた女の首筋でジャムおじさんのタトゥーが笑う 半袖の子に風邪をうつす 当たり前のことを
したり顔で告げる悪魔を
私は信用しない

当たり前だけれど
苦しみをも享受しながら
笑う天使を
私は愛する

そんな私は天邪鬼
邪険にされることが最も好きで
...
な? これは絶望に値するだろう?
その時友人は言った
僕は何も答えられなかった
しかし先生は言った
「希望がなければ
 自分が希望になればいい」
なんという力強い言葉
気休めでも
同情 ...
愛については
猫が、大統領よりずっと詳しい
だって猫は いろんな壁の上を
やすやすと あるいてきたんだ

ひとびとが にぎわう繁華街
ひとびとが やすらうベットタウン
肩をおとそうとした ...
長城の寝覚め跳ねる滝
暑い暑いと楽そうに
初めてが始まる岸辺はとみに
爪研いどいたら満身に
威容湧き溜まり満ち閧の声

在りし日には竜だった 昇る空だって好きに飛べた
去りし日にはかくも ...
日当り良好
ペット可

君の髪の毛はまだ短いけど
ポニーテールがひとつだけ出来た

どこかで迷子にならないように
リボンの代わりに首輪を付けると
鏡の前でも下を向いていた

僕等の ...
町田駅前で
町田駅前を行き交う人達の姿を
自身のポコチンを筆にして描いている
ホームレスの榎田作小太郎さん(67)は
町田市民に
町田のゴッホと呼ばれ
親しまれている

作小太郎さんが ...
五月雨に濡れる青い花びら

リアル過ぎて醜く映る容姿を見つめ

溜息をつく

絶望にも似た成長の過程が始まる予感

旅立ちを前に翼傷め

永遠の春を彷徨い続ける定めの様だ

春 ...
ラジオから流れる
ピアノとポップスの音が

疲れ切って、疲れ切った体に
じんわり、じんわりと溶け合って
夕暮れと仲良し

きょうも1日
ごくろうさまでした
なんてね
ここでは無いどこかで暮らしている
君の住む街は星が見えますか?

何も言わずにそっと離れたのは
自分を守る為だったのだけど
もう二度と会えなくなった今でも
その心の行方が知りたくて

...
茶碗だとかライターだとか
触ってないでわたしの話を聞いてください
はい
少しは落ち着きましたか
もういい? そうですか
ところでわたしがここに来た理由は
あなたもすでに察しているかもしれま ...
若芽をもいだ。青々しい痛みがまぶたを腫らす。

タールのようにぬめりとしたこの影も
洗いながすだろか。初夏のはらわたを破れば
透明な血があふれて、みな しらずしらず濡れてしまう。

罪と罪 ...
いまでもわたしはあの9月の川べりに座って、可愛いあのこと好きなものを言い合ってる。いいかんじに色あせたTシャツのプリント、外国のバンドのロゴが書いてある、ぼうぼうに伸びた雑草、東北のさばさばした風。で ... 面倒くさいことキライ
細かいこと
あれやこれや
言われるのって
不愉快だわ

面倒くさいことスキ
しつこいくらい
ここもあそこも
見てもらって
愉快になる

面倒くさいこと
...
おとうさん
おとうさん
おとうさん
おとうさん


おかあさん
おかあさん
おかあさん
おかあさん




しのぶ












おじい ...
絞り出される音叉の連動
魂の浅瀬から鏡に映り

響く残響奥底からの木霊
未知なる既知の郷愁に震え

空洞の底から噴き上げる熱
変わらぬ憧憬を未来から招来し

夜の砂漠を間欠的に舞い吹 ...
葉になった記憶を、
私の歯が噛み砕いていく。
じゅわり液体になった思い出たちが、
苦い匂いを響かせて、
鼻孔に絡みつく。
思い出たちは雨になって、
見えない窓にふりそそぐ。

*

...
喫煙所の地べたに
こんな吸殻が落ちてんのは
なんでか
新宿の小田急前へ来るといつも思う

金だったらなあ

時は金なりというから
金っちゃ金か あー

都会ではできるだけ
...
レントゲンに映る骨格の美しさ
CTスキャンの的確さ
MRIに描かれたデッサン
内視鏡のリアルな映画
どれもこれも
何とも言えず美しいのだ

ぼくが外見的に美しいとは言えないけれど
素粒 ...
日付順文書リスト
タイトル投稿者カテゴリPoint日付
愛撫へのエチュード梅昆布茶自由詩616/5/20 7:27
葉leaf自由詩316/5/20 1:44
ひらがなせいじんのうた飯沼ふるい自由詩216/5/20 0:03
梟の目服部 剛自由詩216/5/19 23:06
もう一度、蕾から自由詩416/5/19 22:51
ひと言は他人事独奏自由詩216/5/19 22:47
自明のひと服部 剛自由詩316/5/19 22:39
ゆのみあおい満月自由詩316/5/19 22:37
吐いたのは血ではないですジュースです傷には唾をつけておきます北大路京介短歌116/5/19 22:28
そのうちに僕を欲しがる人たちも星に変わるしすぐゴミになる短歌116/5/19 22:28
中指を立てた女の首筋でジャムおじさんのタトゥーが笑う短歌116/5/19 22:27
半袖の子に風邪をうつす自由詩016/5/19 22:27
点目ビーズの君に乾杯藤鈴呼自由詩3*16/5/19 21:02
希望渡辺亘自由詩316/5/19 20:50
大統領よりずっと詳しいるるりら自由詩13*16/5/19 19:57
虚栄骨格/のたうつワイバーンなけま、たへ...自由詩116/5/19 19:37
遠吠えミナト 螢自由詩116/5/19 19:28
榎田ゴッホに花形新次自由詩116/5/19 19:01
老木に咲く青い花星丘涙自由詩2*16/5/19 18:49
ピアノとポップスうめバア自由詩516/5/19 17:48
スターマインミナト 螢自由詩216/5/19 17:39
途方春日線香自由詩216/5/19 13:45
犯罪によせて、みっつの詩印あかり自由詩3*16/5/19 12:20
刺繍糸のことはるな散文(批評...716/5/19 10:06
面倒くさいこと坂本瞳子自由詩016/5/19 1:39
まりこ自由詩016/5/18 23:39
奥まる意識のその底でひだかたけし自由詩616/5/18 23:37
窓の足あおい満月自由詩516/5/18 22:47
遠恋もり自由詩2*16/5/18 22:44
美学レタス自由詩4+16/5/18 22:38

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加筆訂正:
大統領よりずっと詳しい/るるりら[16/5/20 6:29]
肩をなで落とす→肩をおろす、に かえました。
8.29sec.