陰惨な声刻む泥舟、
あっという間に競り上がる青白い氷山に乗り上げ
怜悧なナイフで自らの喉笛をかっ切る。
これを潮時と終わりにしたかったのだ始まりにしたかったのだ、
深紅の血潮はもはや抑えよ ...
 無をゆく舟

       ハァモニィベル


点景(へ)
流れ混む
厚い
{ルビ光=ウリム}の闇。

それが、
炎に似た
輪郭の影を
灼き尽くしていく

再び――、 ...
花開いていく花開いていく
春の陽射しに我は溶けて
赤、白、黄と紫に、
己が霊性に燃え盛る花。

愛され愛し裏切り裏切られ、
魂叫ぶ、花咲き乱れるこの界に
〈ああ俺は、遂にお前自身を体験し ...
さくら散る見果てぬ夢は見続ける 桜より母を大きく描く理屈 フィアンセがいるなら言えよ姥桜 母を知らない子になって
母に焦がれてみたかった
いくど夢みたことだろう
母を知らない子になって

父しかいない子になって
母に焦がれてみたかった
いくど願ったことだろう
父しかいない子 ...
真実の朝に快晴である
真実の陽光は
残酷である
真実の

何もかもが
なにもかもが
まぶしい
とてもまぶしい

ほがらかに女のそれは
嘲笑ほかならぬ産道のぬめりが謳う
生まれよ ...
「くもがねてるから、しーっ」

沈んだ空は暗くて
何にもないけど
何でもある
小声でお話をしよう
キャベツくん
いもむしれっしゃ
おたすけこびと
そんなものを抱いて

「あめがふ ...
視界にはたくさんの目がある。
開いた画面に浮かぶ目玉は、
口になって牙を剥き出している。
口になった牙を生やした目玉が
私の目を喰らおうとする。

瞬きひとつでページをかえると、
今度は ...
ごろごろごろごろ ごろごろごろごろ
(肉ガ欲シイ、肉ガ欲シイ)
灼熱の太陽の光さえ届かない、
湿った森の奥で、
ごろごろごろごろ ごろごろごろごろ
(肉ガ欲シイ、生キタ血肉ガ)
喉を鳴 ...
方舟に頭を下げようと思った朝
ほんとうにそれでいいと思えた朝
幾時間後にかは打ち拉がれて 死を
見詰めるやもと悟り得てはいても
唯今は春の朝である 平等に花の朝である
この清清しさのどこにも ...
あの時 心残りにしたままの何かに
折角だから 名前を付けたいと 願った

けれど 言葉を知らなかったから
まずは 漢字の勉強だと 感じた

瞬間 砂は波で攫われた
私の 思考回路と  ...
「最近なんか元気ないね」って、たぶん顔色じゃなくって、あたしのツイッターを見てそう思ったんだろうけど、どうもご心配ありがとう。薄皮を一枚へだてたようなやさしさに、あのころ、不本意にも救われていた。感情 ... ぐらぐら
不安定な私が
ぐらぐらぐらぐら
また揺れ始めた
抱き止めてもらわなきゃ
倒れてしまう
というのは嘘

しばらく放っておかれたら
揺れたことも忘れて
また笑うから
安心し ...
みんな金が好きだ

みんな性が好きだ


それを見ているひとも

みんな

みんな

みんなこいつが好きだ


みんな金が好きだ

みんな性が好きだ


こいつは ...
ぐだくだにやろう

花びらとがくと新緑で

透明になったさくら木みたいに

叶わないことばかりだけれど

ぐだくだにやっていこう


悲しくない

情けなくもない

ここ ...
お母さんが風間ゆみなら
どんなに幸せだろう

DVDを見ながら思う

ドアの向こうでは
よし子が聞き耳を立て
いつ部屋に入ろうか窺っている

掃除したとき
俺の珠玉のDVDコレクシ ...
いつもの地球いつもの夕暮れ
いつものバイパスいつもの渋滞
いつものネクタイいつもの鞄
いつもの表情いつもの仕草
いつもの手紙いつもの言葉
いつもと同じ文字
いつもと同じ偏
おなじしんにょ ...
深夜のレンタルショップ
うろつく
僕達は映画のなかに
引用じゃないものをさがしている

人類にまみれて
化学繊維のセーターを着ている
ありふれた体で

レンタルじゃ足りなくなっちゃう ...
土塊を捏ねる
指先に気を集め
煮え立つ熱流し込み
ゆっくりしっかり力入れ
未定形の粘る分厚い土塊を
思い思いのまま捏ねくり回す

捏ねくるうちに不思議なこと
土塊と指先は拮抗しながら
...
 星とたんぽぽ

   by ハァモニィベル




星は 空にいて 地面に咲く
 たんぽぽ が 好きでした


たんぽぽ も 空を見上げて
 そこにいる 星のことが 好きで ...
親友の浮気調査や夕ざくら E.YAZAWAタオル一枚花の宴 女性型ロボットの髪花明り 新しい街には風が吹いていた
壊れた楽器の音のように
太った空間の波がはためいていた
誰かが瞬きをするその眼の湿り気
この風の湿り気はそれと何ら異ならない
異郷と故郷の間に区別はあるか
異郷 ...
うわ
ぼんちゃん
後光めっちゃ差しとんな
どこが
明るすぎてようわからん
強いていえば
右ひじんとこ
うわ
めっちゃ
後光差しとるがな
だから差しとるいうとるがな
後光てこんな差 ...
庭園には
緑とプールがありました

ぬったりとした
湿度が

緑もプールも
育んでいました

私は蛇になって
ゆっくりと水に潜り

濡れた体で
緑の上を這ってみました

...
窒息しそうなの
アンタを見てると

なんとでも
罵ってくれていい

今に痛い目に会うよ?

そう
私は痛い目に会いに行くの

何も感じないよりマシだからよ
抜け出せない脳裏の影
息を殺すMonster

暗い場所から
天の輝きを見上げてた

私の草原には
青い空と太陽があって
それはそれは美しい場所だけど

なぜか所々に井戸があって
...
日付順文書リスト
タイトル投稿者カテゴリPoint日付
VISION.05ひだかたけし自由詩4*16/4/15 19:24
無をゆく舟   /課題投稿ハァモニィベ...自由詩1*16/4/15 16:37
運命〇花の人ひだかたけし自由詩4*16/4/15 14:25
さくら散る見果てぬ夢は見続ける北大路京介俳句116/4/15 14:10
桜より母を大きく描く理屈俳句116/4/15 14:10
フィアンセがいるなら言えよ姥桜俳句116/4/15 14:10
母を知らない子になってもっぷ自由詩116/4/15 12:21
シュール自由詩116/4/15 10:55
ゆうちゃんのみみうち(雨が降る夜)小原あき自由詩516/4/15 10:04
缶詰あおい満月自由詩11*16/4/15 9:07
ヒトクイバナの心自由詩2*16/4/15 8:48
絶望からは悠遠くもっぷ自由詩216/4/15 7:14
コレカラは アカギレの キセツ藤鈴呼自由詩016/4/15 1:03
先生のみなさんユッカ自由詩516/4/14 23:24
ぐらぐら森川美咲自由詩016/4/14 22:38
金と性吉岡ペペロ自由詩516/4/14 20:30
花びらとがくと新緑自由詩116/4/14 20:25
母子花形新次自由詩016/4/14 19:55
ゲシュタルトやまうちあつ...自由詩016/4/14 17:03
レンタル人間ユッカ自由詩216/4/14 13:35
人-生の刻印ひだかたけし自由詩7*16/4/14 12:10
星とたんぽぽ   【課題投稿作品】ハァモニィベ...自由詩1*16/4/14 12:02
親友の浮気調査や夕ざくら北大路京介俳句116/4/14 11:41
E.YAZAWAタオル一枚花の宴俳句216/4/14 11:41
女性型ロボットの髪花明り俳句116/4/14 11:40
新しい街葉leaf自由詩216/4/14 5:37
聖なる感じnemaru自由詩3*16/4/14 3:11
化身ガト自由詩5*16/4/14 3:06
CLAUSTROPHOBIA 自由詩016/4/14 3:03
MOOR自由詩0*16/4/14 3:02

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