まともじゃない自分の
まともじゃない考えを
真理のように語られたって
誰がそんなもん
まともに聞くか!
まともな人を想定して
仮に自分がまともな人だったら
どのように考えるか
それ以外 ...
黒い大蛇が棲むという石橋を渡れば
桜咲く岸辺に
そこには大衆食堂が在った
憶えているお品書は
カツ丼
カレーライス
精進揚げ定食に
銀だらの照焼くらいのものだ
砂利道を挟んで
タ ...
喪服姿でアイスの実を食べたせいだ
眠れない私をよそに夢の中Fのコードを押さえたままで
恋文の紙飛行機がゆっくりと春のカケラを集めて進む
赤い糸まだ千切れるな姥桜
ぱっかりわれた西瓜から 真っ赤な血が吹き出ている
ウジ虫が くねりくねりと 刺さり這い回り
蠅が ぶーん ぶんぶんと 飛び遊び
やがて土の中に 吸い込まれていく
苦しくて 苦く ...
雄と雌は縁によって出会い
染色体を与えあい
永遠の生命に祈りを捧げ
髑髏本尊まで作り上げてしまった
隠微な美しさに捕らわれ
源流を遡れば
月の光に浮かぶカーマスートラが観えてきた
た ...
燃えている
あれは、
もしかするとマグネシウムホイールかもしれないね
二本の轍からオレンジ色の閃光が突っ切ってくる
反照で人々の表情はエジプト壁画のように、平面化したが ...
もう僕はくよくよするのをやめることにした
だって空には太陽がある
僕には信仰がある
希望があるじゃないか
多少のことがあったって哀しむな
あの絶望を乗り越えて来たじゃないか
絶望こそが希望 ...
定期便さえない南の離島で
ひっそり平和に暮らす家族も
獣道のような細い山道の奥に
密かに暮らす人々も
二十一世紀は容赦なく襲いかかり
その存在を世界に知らせてしまう
ここに珍しい十八 ...
目覚めた太陽のなすがまま
空に碧が滲めば
白く佇む月の裾
星々の瞬きは囁く
青い空の底
ここにいるよと震えてる
夜の帳の幕間にて
隣り合う僕らの遠さを知らず
彼方を見ては羨む
...
イヤな奴
私はイヤな奴だから
心と反対の言葉が
口から飛び出す
もうしらない!
会いたくない!
私はイヤな奴だから
心と反対の想いが
頭の中を駆け巡る
意地悪しちゃえ ...
手が届かないと分かっているものには
本気になったりなんかしない。
同じ土俵に立ったりしない。
立とうとも思わない。
意地をはったり
悪態をついてしまうのは
さっきまでこの手 ...
隣の塀とうちの家のスキマに
新緑を伸ばしてくる
まだ若い紅葉
窓から枝の先が見えるようになった
そこ、狭いだろう?
って聞いたら
あなたを見ていたいのです
と、軽やかに揺れた
...
工場の機械音が
漏れ出す倉庫裏で
地面を見ながらタバコを吸った
同じように目を伏せた人は
フランチェスコに似ていた
休憩が終わる前に鳴った電話は母からだった
「アンタ毎日何 ...
好きなタイプは貝類
閉じた貝を
そっと見てるのが好き
何を抱いているのか
時々油断して見せてくれるような
葉桜の並木道を一台の霊柩車が行進していくのは
28℃
「にじゅうはちどしー」
と、略さずに呼びたい一日
の真白い光
噛み砕くと
腐った果実のにおいが広がる
※
額から垂 ...
ゆびきりげんまん
嘘ついたら
花千本贈る
ゆび切った
バラ千本よ
謝っても元に戻らない
嘘をついたから
バラ千本を贈らずに
飲むことにした
針千本より痛くて
たぶん死ぬと
...
占いを占う占い
予感が予感で終わる予感
現実を現実と思えない現実
過去を過去のものにする過去
私を私と思わない私
薔薇がそらを向いて開き、まちの花盛りは終わろうとしている。連休の留守から戻ったら、好きだったなにわいばらの花はひとつもなくなり、花弁さえどこかへ行ってしまった。なつかしいあの清廉な白。
来て半年 ...
病気のじじい
働かないじじい
そのミックスじじいが
世の中には大勢いる
家族にとっては
一応家族の一員だし
昔ながらの親子の情とか
夫婦の情もあるので
ギリギリ受け入れているが
一歩 ...
鏡を覗くと、
影の目がこちらを見ていた。
私も影に視線を返した。
すると鏡から影の手が伸びてきて、
私の輪郭を包み込む。
*
黒い塀がどこまでも続いていた。
私はび塀の向こうの世 ...
灰色の吐息がテーブルに満ちて
苦い珈琲が過去の想い出をたちのぼらせる
壊れた砂時計は絶えることなく
細かな砂を落とし
窓辺に佇んでいた
なかなか来ないオムライスを待ちながら
煙草を吸い ...
自転車で新緑の道を走り抜ける
今 私は
思い出のようなものを 確かに
感じている かつての私に
この街を通り過ぎる時
働いていた時に通った あの店も
この店も 今では
まるで ...
見慣れない鳥を見た
あとからそれがカササギだと知った
あたまの良い鳥だという
どうりであたまが大きかった
白と黒 翼の青
尾羽はすーっと長い
見栄えのする鳥だ
カササギは落ち着いていて
...
冷笑しないでください
卒寿(おいぼれ)ともなると
ゆめとのぞみは萌えにくいのです
青い年
とちがって・・・・
謳歌はうまく唄えないのです
赤い「根明」(ねあか)の齢(よわい)
と ...
穏やかな気持が欲しいと
思うこともあるけれど
大抵いつもはそんなことを忘れていて
焦燥し、憔悴し、
喜怒哀楽を誇示して疲れ
沈んでみたりする
ターコイズブルーの湖、三つ
ねっとりと動かず
こんもり黒々とした山々の頂きに
ぽっかり ひっそり
横たわり広がり在る
(空は妙に白く透き通り
皮膜の裏光り)
湖は波 ...
庭木がかもしだす
日陰と日向が
その鮮明度を増し
遥かに漂っている
卯月の雲も
田の草月に移行するとき
いままで眠っていた
老残の ...
日付順文書リスト
タイトル
投稿者
カテゴリ
Point
日付
まともになれない
花形新次
自由詩
0*
16/5/9 19:33
桜水食堂
レタス
自由詩
3
16/5/9 18:44
喪服姿でアイスの実を食べたせいだ
北大路京介
自由詩
4
16/5/9 18:20
眠れない私をよそに夢の中Fのコードを押さえたままで
〃
短歌
1
16/5/9 18:19
恋文の紙飛行機がゆっくりと春のカケラを集めて進む
〃
短歌
3
16/5/9 18:18
赤い糸まだ千切れるな姥桜
〃
俳句
1
16/5/9 18:17
西瓜
星丘涙
自由詩
0
16/5/9 16:56
理趣経
レタス
自由詩
0
16/5/9 16:21
ゆらり リエゾン
るるりら
自由詩
8*
16/5/9 14:56
希望
渡辺亘
自由詩
2
16/5/9 13:18
21seiki
イナエ
自由詩
5*
16/5/9 9:24
星空のコーラス
梟 由香里
自由詩
2*
16/5/9 7:25
イヤな奴
枝
自由詩
2*
16/5/9 4:32
嫉妬
chihar...
自由詩
4+*
16/5/9 3:12
もみじ
ガト
自由詩
5*
16/5/9 1:30
SAINT
〃
自由詩
1*
16/5/9 1:28
貝
〃
自由詩
3*
16/5/9 1:24
死活
飯沼ふるい
自由詩
2
16/5/9 0:21
ゆびきり現在
イオン
自由詩
1*
16/5/9 0:00
探しものを探すもの
〃
自由詩
0
16/5/9 0:00
ばらのこと3
はるな
散文(批評...
3
16/5/8 23:22
きよし「ミックスじじい」
花形新次
自由詩
0+*
16/5/8 21:33
吸い殼
あおい満月
自由詩
5
16/5/8 19:43
日より
レタス
自由詩
4
16/5/8 19:30
中目黒の交差点で
番田
自由詩
0
16/5/8 19:14
カササギ
ただのみきや
自由詩
7*
16/5/8 16:55
望郷(二)
信天翁
自由詩
6
16/5/8 14:40
波打つ気持ち
坂本瞳子
自由詩
2*
16/5/8 12:04
VISION.06
ひだかたけし
自由詩
2+
16/5/8 11:56
望郷(一)
信天翁
自由詩
5
16/5/8 10:44
1614
1615
1616
1617
1618
1619
1620
1621
1622
1623
1624
1625
1626
1627
1628
1629
1630
1631
1632
1633
1634
1635
1636
1637
1638
1639
1640
1641
1642
1643
1644
1645
1646
1647
1648
1649
1650
1651
1652
1653
1654
加筆訂正:
カササギ
/
ただのみきや
[16/5/8 18:47]
少し言葉削りました。
4.25sec.