噂では25日がクリスマス ポインセチアに和む夜

歳の瀬に松の盆栽飾る

明日の夜寒ブリを焼く

海苔炙り明日を夢見る

栗かぼちゃ煮て母想う
その森を抜けると
ぼくの歩いた路や
触れた物はすべて黄金となった
それからというもの
金に価値はなくなってしまった
彼は四歳上の
隣の家の長男だった
何時も鼻水を垂らしながら
風のように疾走していた
ぼくと二人して
アメリカザリガニをバケツ一杯釣って来ると
彼の親爺さんが全て茹でて食べてしまった
隣か ...
現実は文字を待っている
文字は単語を待っている
単語は言葉を待っている
言葉は文章を待っている
文章は詩篇を待っている
詩篇は文学を待っている
文学は芸術を待っている
芸術は理想を待 ...
道路を占領していた車の列が道路から剥がされるように突然落ち始めた


バイクのおっさん達も雄叫びを上げながら一斉に青空の彼方へ落ちていった


クラクション、空転するエンジ ...
吸殻だけが散らばった 歩道の隅に
吸殻だけになった女がひとり 見上げる男の影
さっきまで私をその口で 必要としてくれた人

炎のような熱さで 私を吸収して
求められるままに私は あか ...
大衆受けの方法論を
身に付けたキンタマ王子率いる
ナチョス(国家社会主義トウキビ党)は
イスラム国の暴挙に高橋ジョージて
アメリカ謀略説を訴えた結果
沖縄中心に支持を拡げ
見事第一党となっ ...
一年で一番夜が長い日はまだ
私はこの街の住民で
ダンボールタワーの中で暮らしてる

一年で一番夜が長い日の次の日は
もう私はこの街の住民ではない
ダンボールタワーの中にはいるけれ ...
グァバ茶を飲み始めたら
屁が止まらなくなった
しかも屁の範疇に
収まり切れない凄い屁だ
正直、脱糞と言っても
過言ではないぐらいの屁なので
一度聞いてみてくれないか?
そしてグァバ茶と
...
霧雨の疲れた時 それはふわふわと 現れる


山の夜道 現れる それ


それ


それは









キリッ



霧雨大和尚



...
光が点々バラバラに明滅する
目からは涙が流れる
右の拳が女の腹を打ち
女は性器から血を垂れ流す

それで何も生まれない
それで何も埋まらない
涙が流れる

金が欲しい
本当に?
...
ひたした場所の反対側が
常に常に染まりゆく
血溜まりが紅葉になり
水の底から空を見ている


空には無数の雛人形が
淵の目をして見つめ返す
夕刻は夕刻を着てますます ...
オリハルコンを探していたら
何故か天上からベリリウムの雨粒が降ってきた
それは虹色に輝く丸い雨だった

振動音速はとても想像できないほど早くて
その雨粒を手のひらで捉えることは出来なかった
...
中古と新品では新品のほうが
聞こえはいいだろうけれど
新品は言葉がわからない
一人では何もできない
役に立たない
僕は20年経った中古だけど
一人で生きることができる
言葉もわかるし知能 ...
この世に生まれて以来わたしは、母の愛を知らない
産んだ女性はもしかして、母なのかもしれないけれど

いまわたしは泣いている
生まれて初めてのことのように
いまわたしは探している
それはたと ...
彼女は、柔らかな鋭い魔物に
背中を喰われている。
しかし、
実際は彼女が魔物の耳を
自分の喉の指に押し込んでいる。
魔物を押し込んだ指が嗤う。
からからからから、
喉の奥の水車小屋で
...
 懐かしさを覚える町並みに深いため息をつく。
 明日に向き合う為のはっきりとした記憶。
 永い旅路を終えるとき、
 思い出すのはきっとそんなものだろう。

 青空がどこまでも澄んで見える ...
一年に一度
ピアノの屋根は開かれて
確かめられる
狂っている、ことを

どうやら
人の営みから生まれるノイズが
そのうすぐらい闇の中にあった
木や羊が暮らす小さな世界を
ゆるがせなが ...
テレビで荒れ狂う砂嵐を見つめる
知覚は生の証なはずだ
とか
まだ死んではいない…
故に生きている
とか
たとえ心が凍っても
まだお前の心臓は動いてる
とか

伝えた ...
柚子の白い綿をつみあげて
ふう、と吹いて飛ばした幻想
あずきをひとつひとつ積みあげて
空っ風に突き崩された夢
かぼちゃを練り込んだ生地のパイ投げをする日

誰もいない日常は
白く白く光ば ...
カツカツと甲高い音を立てて
小さな体を精一杯伸ばした君は
誇らしげに指をしめる金属を
見せびらかすけれど

そこに叩き付ける冷たい息を
吹かせているのは僕であって
じんわりと体温を奪って ...
【おへそ】


りんごちゃんと なづけられた おんなのこ
今日は りんごのようにいいにおい
きのうは もものように いいにおい

林檎のおへそは いいにおい
林檎の ほかのどこの部分よ ...
子供たち風と戯れ駆け回る広すぎる庭自然いっぱい

川底に沈んだゴミを掃除する深呼吸したくならない臭い

秋風に紅葉の色含まれる平凡な日々色が濃くなる

休日は家族連れ多い公園内家族一つにな ...
この広い宇宙のなかから地球を選び

多くの生命のなかから人間を選び

そのなかから選んだのです

お父さん お母さん

子供は 親を選べないなんて

私は選んだのです

愛の光 ...
荒波白波 眼底痛
堪え堪えて書いて書く
笑ってくれよ、地蔵虫
少しの集中で火を噴く目玉
だから書けるうちに刻み込む

生きているから痛いのさ?

そんな生半可な答えでは納得せぬ

...
港町夕焼け市場のおばちゃんが持たせてくれた金平糖


ビードロの光りのなかの金平糖「空に帰りたい」未明のなみだ


「金平糖の中毒ですね、食べるのはいいけど見てはいけません」


雪 ...
私の影の
じめじめに
いつしか
キノコがはえていた
いけそうなのを
つまんでみると
なかなかオツな
味がした
だめそうなのも
なかなかあるが
だめなキノコは
うつくしかった
...
脳髄に出来た亀裂から饒舌な空虚が垂れ流される夜だ、信号はどこかに、信号はいつもどこかに…アンテナのないところで途切れる、雨を待つ空は紗幕のように奇妙な光を放ち…まる ... 駐車場、軽トラの下
多分猫が死んでる
見てみないと分からんけど
多分死んでる、分かってる

シュレディンガーの猫だっけ
世界は可能性に満ちている

台所、僕の足元
鼠が死んでる
窮 ...
日付順文書リスト
タイトル投稿者カテゴリPoint日付
噂では25日がクリスマス北大路京介俳句215/12/22 23:19
冬至の想いレタス俳句115/12/22 22:43
エルドラド自由詩315/12/22 22:16
キー坊自由詩215/12/22 21:56
ことばは わたしたちを 待っている。komase...自由詩3*15/12/22 21:44
落ちた六九郎自由詩015/12/22 21:42
吸殻為平 澪自由詩1315/12/22 21:12
キンタマ王子、大臣になる花形新次自由詩115/12/22 21:12
引越し前夜自由詩4*15/12/22 20:47
グァバ茶考花形新次自由詩015/12/22 20:40
霧雨大和尚八男(はちお...自由詩115/12/22 20:39
落ちてくる香りopus自由詩115/12/22 20:36
ゆくえ くれない木立 悟自由詩415/12/22 20:23
球体幻想レタス自由詩315/12/22 19:51
劣化リィ自由詩3*15/12/22 19:32
それは青い薔薇(即興)もっぷ自由詩315/12/22 18:08
疾走する彼女あおい満月自由詩615/12/22 17:04
見知らぬ町並みからヒヤシンス自由詩12*15/12/22 15:04
ユニゾンそらの珊瑚自由詩24*15/12/22 14:39
叫べる程に凍月自由詩2*15/12/22 12:58
憐憫とかぼちゃのパイ這 いずる自由詩215/12/22 11:22
凍るまで冷え切っている自由詩215/12/22 10:44
おへそるるりら自由詩16*15/12/22 10:09
子供たち夏川ゆう短歌315/12/22 6:20
選びました佐白光自由詩7*15/12/22 1:16
執念たけし自由詩8*15/12/22 0:49
「金平糖」 2015.12.21もっぷ短歌315/12/21 23:58
キノコフユナ自由詩515/12/21 23:54
暗転の種類ホロウ・シカ...自由詩3*15/12/21 23:52
にゃんちゅうたいら自由詩115/12/21 23:44

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