見失った
詩にいったいなにほどのものがあるのか
先ほどから少女が現れては立ち去ってゆく
それこそ命がけのまなざしで訴えては やがてかなしそうに
というより私が
邪険に 冷酷に追い払うように
...
硝子玉の内側で万物が絶え間なく波打っている
{ルビ罅=ひび}割れた海原や燻んだ山脈や水色に澄んだ植物群などが
混じり合い・透明に濁った一つの音声に結んで震えている
それを ...
「しー、静かに」
僕が部屋に入るとたろやんはまだ小説を書いていた。僕がご飯と言うとたろやんはそう言って、いま佳境なんだと呟いた。昨日も一昨日もたろやんはそう言ってご飯を食べなかった。食べないと死ぬ ...
女房も
「はい」
「はい」
と言っている時は
かわいい!
夏の映画を見ても
身体は温まらない
冬の身体に温もりが必要
夏の暑かった思い出
短くて充実した夏
何故冬は
長く感じるのだろう
そんなことぼんやり考える
夏の強い陽差し ...
おだやかになるべくあたたかいきもちで
いきてゆけますように
そんなことを誰にでも発信し続けている
エゴのしずくをふりまいて
誰でもいいわけじゃないけど
誰かに言われてはっとするこ ...
落下していく朝に
沈む静寂を纏って
潜り抜ける門のうちに
待っている希望が
何でもないものだとしたら?
儚んでいる世が
そう悪いものじゃないとしたら
それはそれでよかったねと
声を ...
新しい赴任地で年末を迎えた。慌ただしく時は流れ、振り返れば日々の業務で毎日何かを学習していった。昨年度、私はトラブルで外傷を得たが、その外傷もいつの間にか癒えてしまい、ただ日々の忙しさの中に何もかもと ...
後ろに在る真実を僕らは知らない
真実が、いまその後ろに在る事も
真実を手にする術は僕らにはない
真実は、「真実」なのかを、視る目も
後ろに在る真実を僕らは言わない
真実は、存 ...
銀座の マルコポーロ
錆び付いた デキャンタは 合鐵製
オリジナリティーが 大事です
素材を包む リボンの角度が 一判
色合いは 此の際どうでも 良いのです
などと言ったら
...
神無月に肉を脱ぎ捨て 祖母が逝った。
思えばもっと前から祖母は半分海を渡っていたようだった
精神ここにあらずといったふうで
ときどき正気のあるときは「死にたい」とこぼしていた
...
僕は生きていく
千年樹も生きていく
太平洋も生きていく
働きアリも生きていく
ひきこもりも生きていく
何のためにかって?
?がいっぱいあって、!もいっぱいあるからだよ
星やハートが70億 ...
オリジナルの四文字熟語を提案しあうスレッドです。
「 」でその熟語をくくり、その下に強制ではありませんが、その熟語に込められた意味を記入してください。
また、その熟語をタイトルにした詩を書いたり、 ...
私に挨拶する時
「お元気ですか?」と言わないで
返答の言葉は用意されていない
戸惑う私は
「色々ありますね」
そんな的外れな事を言ってしまう
骨と腹膜は自己主張して
去っては また来 ...
乳輪からひょろりと伸びる細長い毛
ここでは乳毛と呼ぶことにする
この乳毛、左右の乳輪から一本ずつ
うなだれるでも天を衝くでも無く
うにょうにょと自由気ままに生えている
何の為の毛なのだろう
...
きっと 乗り越えられるだろう
ただの答え合わせが そんなに大事な事でも
見逃して あげようよ
ほっといて あげようよ
どうでも良いことじゃないか
僕たちにとって ほんとうに ほんとうに
...
女房が髪を短くしたいと言い出した
俺に女の髪型の好みはないし
あったとしても
それを強要しようとは思わない
好きなようにすればいい
ただ「蓮舫みたいにして欲しい」
って頼むつもりだと言うの ...
くまたちの濡れた鼻、 初霜
シーツの巣むせかえるような熱
冬眠まえ
会いたくてめくれちゃったからだが愛しくて
そのまま走ってた
走ってたらたのしくて
飛びかたを忘れてしまった
起 ...
タイトルは『浅き日のこと』そして『高野ヨウ』をペンネームとして出版社に持ち込み自分を賭けてみたい小説の原稿と今夜もまた向き合う。『――彼女は「またね!」と言ったはずだし、ぼくだって「さよなら」とは言 ...
新調したス-ツを汚されるハリ-
44マグナムが相手を吹き飛ばす
強盗に車を送れと言われたハリ-
人質すら構わず店に突っ込んだ
銃こそ正義為らば威力のある方がいい
この国は ...
罵倒され石を投げつけられ
彼はへこたれなかった
何故ならば
彼には大きな夢が在ったからだ
幼い頃から
透き通った真冬の夜空を眺めては
何時かきっと天空を目指し
ハートランドにたどり着く決 ...
どストレートなラブソングを
どストレートなラブソングを
愛してるって言葉も要らなくて
アイラブユーも要らないような
どストレートなラブソングを
どストレートなラブソングを
君の笑顔と君 ...
プーチンを見るたびに
♪ねえプーチン
こっち向いて
恥ずかしがらないで~
って雰囲気出して
歌っていたら
女房がそれを
とても気に入って
昨日から
歌え、歌えとしつこい
しかし、や ...
何歳になっても、純粋なものはあるけれど
何歳になっても、掘り起こされなければ
それは眠っている
地中深く埋もれた宝石
イメージの力
どんなものでも、イメージから世界は、始まる
...
ちぎれた 火の粉を雫の中にやどした言葉たちを超えて鳥が謳う
ほととぎすは 夜通し歌をもやし カッコウは霧雨を もやし
溶接工は 鉄を燃やして繋ぎ合わせノアより巨船を創り
アリアは ...
クリームソーダの中で弾けてる
小さな気泡のようなトキメキを
指先で触れる子供みたいに
何も疑わず飲み込めば良い
舌を出せば広がるエメラルドの
地図を目印に待ち合わせをする
...
田舎は葬式葬式の連続で
ほんとにイヤになるけれど
最後の親族代表のお礼の言葉には
いつもしんみりさせられる
真心がこもっている
オレもしんみりした中で
送られたいな
今日はほんとに12月16日なの?
オレボケたんじゃないよね
ぜんぜん実感がわかない年の暮れ
近ごろの田舎の年の暮れは
まことに淋しいものです
稲刈りの終わった切り株だけの田んぼ
荒れっぱな ...
8月が始まる頃の欲望は
冷めた満月みたいに膨らんでる
飲み込もうとしたって
変に甘くって
吐き気がして痩せちまいそうだよ
ギターの弦を巻き直そうとしてるんだ
なにもかもがでたらめに ...
瓢箪から駒でなく
駱駝の瘤に乗った一等星
此処は
ソロモンの王冠
もう一度聞く 此処は
十二時の馬車がやって来て
瞼の億で歌い出すもうひとつの物語
此処は
仮面舞踏会の扇
聞 ...
日付順文書リスト
タイトル
投稿者
カテゴリ
Point
日付
感傷
もっぷ
自由詩
1
16/12/17 17:19
万物と葱
草野春心
自由詩
0
16/12/17 9:40
一度脱いで、またはく
由比良 倖
散文(批評...
1
16/12/17 8:43
女房
zenyam...
自由詩
0
16/12/17 6:33
冬に思い出す夏
夏川ゆう
自由詩
0
16/12/17 5:31
しずく
唐草フウ
自由詩
4*
16/12/17 4:45
生活
這 いずる
自由詩
0
16/12/17 3:06
とけていく
葉leaf
自由詩
0
16/12/17 2:09
後ろの「真実」
黙考する『叫...
自由詩
0
16/12/17 2:07
帽子屋
藤鈴呼
自由詩
0
16/12/17 1:59
渡つ海
高原漣
自由詩
3*
16/12/17 1:41
生きていく
水宮うみ
自由詩
1*
16/12/17 1:01
こんな四文字熟語もありじゃない?スレッド
会議室
16/12/17 0:44
癌患者の日常
小川麻由美
自由詩
5*
16/12/17 0:20
乳毛
たいら
自由詩
1
16/12/16 22:42
乗り越えられる
はだいろ
自由詩
2
16/12/16 21:57
髪型
花形新次
自由詩
0
16/12/16 20:33
冬眠まえ
はるな
自由詩
1
16/12/16 19:20
またね!
もっぷ
散文(批評...
3
16/12/16 19:10
眩いばかりの日々を
差羽ナガレ
自由詩
0
16/12/16 19:01
シリウス
レタス
自由詩
4
16/12/16 18:34
ラブソング
雨の音
自由詩
2
16/12/16 18:12
プーチン
花形新次
自由詩
1
16/12/16 18:03
掘り起こす
水菜
自由詩
4*
16/12/16 15:58
さしいろに 虹
るるりら
自由詩
14*
16/12/16 15:21
流星群
ミナト 螢
自由詩
3
16/12/16 14:30
葬式
zenyam...
自由詩
0
16/12/16 9:43
田舎の年の暮れ
〃
自由詩
1*
16/12/16 9:38
ピリー、僕にその紙束を一つよこせ。こどもが花をちぎるような仕 ...
竜門勇気
自由詩
5*
16/12/16 8:44
夜風に惹かれて
乱太郎
自由詩
4*
16/12/16 7:54
1423
1424
1425
1426
1427
1428
1429
1430
1431
1432
1433
1434
1435
1436
1437
1438
1439
1440
1441
1442
1443
1444
1445
1446
1447
1448
1449
1450
1451
1452
1453
1454
1455
1456
1457
1458
1459
1460
1461
1462
1463
加筆訂正:
言葉がなくなった日
/
水宮うみ
[16/12/16 8:05]
改行していたのを修正しました
3.81sec.