立ち上がれない
骨が、肉体が、魂が、叫びを上げている
それでも騒めく木々は、やまない風は、
まだ立ち上がれとでも言うように
木の葉を揺らし、落ちた木の葉を
風は舞い上がらせて
この地 ...
私が見ている方向には
いつも私を見ている人がいて
その人の視線を避けると
避けた方にいる人が
やはり私を見ている
その結果
避けて避けて
ぐるぐる回って
後ろの正面に立った人の目に
...
仕事をさぼって美術館
展示室をうろついていると
赤いワンピースの女がついて来る
立ち止り絵を眺める横で
ぼそぼそと蘊蓄を語るのだ
頼んでもいないのに不躾な
学芸員にしてはずいぶん
粗野で ...
フェスティバルへ行った
ただよう祝祭的なかほり
きしむ音の粒たち
濃い化粧の乙女
ゆきかう
ふりそそぐ波
あふれでるアドレナリン
自己の限界の突破
理解することができない詩たち
ぬり ...
湿った青灰色の夕まぐれ
音楽を探していた
ぱっとしない
うまくいかないことばかり
毎晩のように襲いくる発作
ひとりではある程度のことしか出来ない
ひととやると思い通 ...
私の欲望にふれてみた
とても冷たかった
まるで氷のように
冷たかった
そこには愛はなかった
ひとかけらもなかった
とても悲しかった
欲望は私のうしろに
ずっとついてきた
まるで影のよ ...
季節は 夏をわすれて
夏とも秋ともいえない
空白の季節がうまれた
夏をさがして 野山をかけても
秋のみのりの かげりを
みつけるばかり
朝おきて そらをみあげると
いいし ...
行きたい時に
ふらっと行って
世間話などをして帰る
そんな場合が
リタイアすると必要になってくる
黒焦げのアカツメクサを労うように
レースフラワーが風に揺れ
夏が終わると歌っている
排気ガスまみれの分離帯にも
芽吹いた種は繁らせた
波打つ夏の色
色褪せた空のキャンバスに
ぽたりと ...
笑顔の女の子が回る
心地よい音が奏でられる
美しい 非日常、なんていう
その場の感情に浸る
聞き入る 音だけでよくなる
笑顔で固まった女の子は回り続ける
女の子は意志を持たず音を奏でな ...
いや羽田空港か!
うん羽田空港じゃん
それ羽田空港じゃん
え!?もう?まだ?どこまで羽田空港なのよ!???
羽田空港を模したパネルディスカッションか!
羽田空港のウロコに立つアンチテーゼか! ...
{引用=夜明けのこない夜はないさ
あなたがぽつりいう}
懐かしい歌が
あの頃の私を連れてきた
そして今の私が唄うのを
遠い窓枠にもたれて
聞くともなく聞いている
夜のはてない深さと距 ...
おっさんが簀巻きにされて運ばれる渋谷の夜は呻く藍色
思いついた言葉をならべ
魚の様に泳がせては眺め
それを繰り返していた
嫌な湿気が躰にまとわりつき
汗が流れ落ちる
手招きするように日は暮れてゆき
無為に過ごした日々
庭の向日 ...
消え入りそうだったんだ
夜明け前に
悪夢で目覚めると
孤立に窒息して
消え入りそうだったんだ
そんなとき
何気なく手を差し伸べてくれる隣人が居た
「水が欲しいんだろ」、
ってト ...
てんてきのひとの下を肢体が運ばれる
てのひらに濾過された空ばかり残る
てんてきのひとの上で黙るのは蛍光灯
だけではないという、ひとは
そっと告げた
やはらかに遺されて読めもしないことばは ...
君みたいな人間はクズだよ
テーブルに残された一枚の書き置き
肺が嘆くまで息をこらえて
金魚すくいみたいなプラットフォーム
はしゃぐ若者と自分の靴を比較する
「俺の笑い方、マニュアルに載るらし ...
サイレンが鳴り、正午を呼ぶ
けだるい声はアカシアの雨を歌い
直後に威勢ばかりで縁取られたシュプレヒコールが
アンポハンタイを叫ぶ
(アカシアの雨とは、どんな色だろう)
浸りすぎてしまった ...
大時計の針の上で寝そべる
空の瑠璃色を映す
湖の波紋が 夜の膜のように拡がってゆく
その浅い水の褥のうえには
夏に日焼けした物憂げな表情が
よりいっそうに青く映り込んでいる
その細ながい胴 ...
ずすこんと茄子を切る音だけを聴く
陽炎をゆびにからめて帰りませ 朝月浮かぶ狭霧の径を
例えば水が滑り落ちる音
例えば瞬きする音
例えば呼吸する息遣い
例えば動き続ける心臓の鼓動
ゼロになって
ゼロになって
わたし、今、ゼロになって
まっさらな自 ...
ひかりの
衣擦れをまとう街の
瞼にぶらさがり
あそぶ足音をひろう
みずたまりで
しらんでは気化する羽根
はかなさを
みせびらかした彩りを
うとんでも
纏うばかりには剥いで
ちら ...
冬が来る
...
動かない川の水に、
漆黒と銀白の陰陽
濃密に混じり輝いている
対岸の雑木林、
淡い陽光に照らされ
そよとも揺れず
枝絡み合い重なる奥に
白い空間 ぽっかり開く
凝視されている気 ...
勾留されて取り調べを受けた。一日めでいちいち真剣に返答していたら体もたないことに気づいた。取調室に向かう際かならずロッカーを通る。そこでだけしばらく時間が潰せる。ロッカーのなかにノートを広げて今日のこ ...
画面の外の半分は淡い光で
覆われていた
手を洗いながらずっと
考えていた
冷たい風が金属製のゴミ入れを擦るときの
音のことを
スクリーンの前には誰もいない
ついに解くことのなかった結 ...
童話のように優しいあたたかい詩
読者を拒絶していると怒られる詩
多分どちらもたいせつ
甘い物と
お野菜
ほっこりとしゃっきりに感謝を
日常の大切さを素直に現す詩
心の風景を婉曲で ...
言葉の意味というものは
言った人の人格という文脈の中で
読み取れるものである
そんな気がする
この世がうごめく
求めればいい
欲望を
呑み込めばいい
欲するままに
生き急いでも
朽ち果てるのが定め
ゆれる時に怯えても
答えはひとつ
静かに生きても
華やか ...
日付順文書リスト
タイトル
投稿者
カテゴリ
Point
日付
RE-混沌と継続の中で-
ムウ
自由詩
1
17/8/22 1:32
ビー玉
花形新次
自由詩
2
17/8/21 23:51
絵心
やまうちあつ...
自由詩
4*
17/8/21 20:07
カーニバル
みっちー
自由詩
1
17/8/21 18:57
アラブの音楽
吉岡ペペロ
自由詩
1
17/8/21 18:47
冷たい欲望
星丘涙
自由詩
4*
17/8/21 18:07
空白の季節
st
自由詩
4
17/8/21 17:30
居場所
zenyam...
自由詩
1
17/8/21 16:52
労い
Lucy
自由詩
18*
17/8/21 13:05
オルゴール
ふじみやこ
自由詩
0
17/8/21 11:44
デトロイト・メトロポリタン・ウェイン・カウンティ空港..
幽霊
自由詩
2
17/8/21 11:29
夏の終わりに
そらの珊瑚
自由詩
18*
17/8/21 11:03
おっさん
水城歩
短歌
0
17/8/21 8:45
私の夏
星丘涙
自由詩
4*
17/8/21 6:34
寮生活〇隣人
ひだかたけし
自由詩
9
17/8/21 4:38
てんてきのひと
北井戸 あや...
自由詩
2
17/8/21 1:46
或る翌朝
〃
自由詩
3
17/8/21 1:44
アカシアの雨
〃
自由詩
5
17/8/21 1:40
瑠璃木
本田憲嵩
自由詩
6
17/8/21 1:01
茄子
水城歩
俳句
3
17/8/21 0:49
朝月
福岡朔
短歌
3
17/8/20 23:22
柔らかな音 ゼロになって 真っ白なとき
水菜
自由詩
2
17/8/20 22:21
しろい日曜日
むぎのようこ
自由詩
4
17/8/20 22:16
秋が始まる前の歌
TAT
短歌
1
17/8/20 22:14
原光景〇他者(改訂再録)
ひだかたけし
自由詩
4*
17/8/20 21:44
生きざま
吉岡ペペロ
自由詩
4
17/8/20 21:27
スクロール
noman
自由詩
2
17/8/20 20:09
多分どちらもたいせつ
ふるる
自由詩
3
17/8/20 18:52
言葉の意味
zenyam...
自由詩
1
17/8/20 16:19
カオスのなかで
星丘涙
自由詩
1*
17/8/20 15:55
1405
1406
1407
1408
1409
1410
1411
1412
1413
1414
1415
1416
1417
1418
1419
1420
1421
1422
1423
1424
1425
1426
1427
1428
1429
1430
1431
1432
1433
1434
1435
1436
1437
1438
1439
1440
1441
1442
1443
1444
1445
加筆訂正:
夏の終わりに
/
そらの珊瑚
[17/8/21 16:46]
少し修正しました。
3.57sec.