凍てついた川面を蹴って舞い上がる
氷点下の風
丈高い建造物の隙間を吹き抜け
厳しく雪を吹き下ろしていた雲が
ため息ついて
気まぐれのように座を譲る
冬だけが見せる裸身の蒼穹 ...
薄氷の上を
危うくも繊細な
ステップ踏み
僕は進む
いつ崩壊しても
後悔だけはしないように
慎重に大胆に僕は進む
世界は獰猛な場所
人と人が争い喰い合い
天返に隠れ胡坐かく支配者 ...
いま
手のひらがたのボトルの手首あたりまで
黄昏がせまっている
背中に受ける波を愛しながら決める
もう捨てよう
ここも あそこも あの本も
本物の海を見たり聞いたりしたこともあった ...
すぐれないと思えば見上げれば満ちる月
お前か満月 お前なんか大嫌いだ
私の中に遮月光というベールがないから
たかが黄色い光に過剰に反応する
ハナクソを飛ばしても八つ当たりにもならねぇ
距 ...
雪ぐもが 北風にながされ
ほこらの立木が 愁いの波を打つ
その時
過ぎ去りし 壮んな齢の
および腰のかげが
...
今日は
こんな冬日なら
一年中あってもいいや
と思うほどの
ぽかぽか陽気だ
青空の下
布団をいっぱい干して
ホットコーヒーを飲みながら
幸せ気分を満喫している
同窓会で二十歳過ぎに別れた
元彼女に会った
「私たちなんで別れたんだっけ?┉┉」
と尋ねられた時には
当時の思いが
鮮やかによみがえった!
青春の思いは
いつまでも消えない
切りとった空は
ここでずっと青のまま
君が繋いでくれたから
痛みも愛も悲しみも ここで混ざる
涙で踊るこの景色さえ心地いい
ねえ
そこでは何が聴こえていますか
何 ...
人のいない真昼
都市は連帯に悶えていて
都市の配管の末に一滴の誓いが芽生える
真昼の誓いは沙漠へと向かい
死の永続性を砂に誓う
涸れ果てた湖を
野獣の群れが飛び交っていく
無限に ...
真昼の睦み
カーテンを開けた窓の外には
寒さを抱えた雲が形を変えながら去っていく
明るさだけを保ち
白けている光は差し込む
見下ろす背中にも冬の気色は映り落とされている
体温は皮膚の内側に ...
ゆあーん
花びら
落書き
三十代の父親が
生まれたばかりの自分の息子を
社宅のマンションの一二階の窓から
投げ落とした
覚せい剤が欲しい実母は
再婚相手の男とつるんで
小学生の娘に
売春をさせていた
...
青の世界が
泡とともに
生れ落ちる八月
海亀の散歩が始まる
ぷかぷかと
海面を漂い
潮の流れに乗る
紺碧の空に
トビウオがダイブし
羅針盤を狂わせる
カモメは
ただ群 ...
海に行きたい
波の音が聴きたい
ここからはとても遠くて
潮の香りさえ届かない
素足のまま砂にまみれて
向こう側に沈みゆく夕陽を眺めて
寄せては返す波を見つめて
そうやって時間を過ごしたい
悪口をいう人がいる
悪口をいっていたよと教える人がいる
そんなことがあったんだってと広める人がいる
なぜか目が光っている
私もそうなのだろうか
クラス委員はけむたくて
熱血先生はう ...
なにをしてもさむい
ペットボトルにお湯をいれて抱く
あなたの足がすぐそばにあるのを
ちらりと横目でみながら
私たちは今日
小さな境界をみつけた
空仰ぎそっと息吐く
Yという友達と会ったその日私は彼を待っていた
彼は 喫茶へ来た そして酒場へ向かった
そんなことを思い出す
彼の目を見つめていた私がそこにいた
私と過ごした色々なことを忘れていた彼 ...
ダイナミックな荒々しさや悲しみは
フランス喜劇に鑿ふるわれて
ひとや自然や建物は小景に繊細に描かれていく
口からこぼれる呻きや
木々が風に鳴る音や
建物がたてる静けさは
...
愛が泥のようだ
見慣れた街が異国になって
まばたきをする
汚れつちまつた上着を羽織り
わたしは先天性ホームシック
幼い頃に盗まれた
大事なものを探すけれども
それ ...
赤茶けたカーテンを捲って覗く
窓のむこうの電柱
電球の切れかかった外灯が
ぱちぱちと
青白く点滅しているのを きみはぼんやりと眺めている
けれども そのように
いずれパチンと爆ぜて
途切 ...
崖の端に立たされた時の恐怖と不安は
創造的な星の輝きに照らされる
真夜中の暗闇と孤独
ただ生き抜くために与えられた
変化という自己改革
崖の下にある海は
蒼さを忘れ、空の色と呼応してい ...
私達はきょうも鳥の首を絞めて
お釈迦様を雑巾でぬぐっている
星は一面凍りついてしまって
月の香りがしないと鼻をすする
ころっと犬の彫刻が転がって
心臓をノミで打たれた感じ
...
ひかりのつくり方は だれも教えてくれない
水の配合を間違えたことで 白く霞む朝に
きみの浅い微睡みは
錆びたダイヤモンドのように 美しくおちていく
レースをまとった瞳の透過は
いくつかの ...
電車を待っていたら
隣にいた男が急に話し出した
「あなたはこれからも
騙されたと思って
騙されてください
信じてくれていたなら
信じ続けてください」
「なっ、なんです ...
憎い憎いと
与えられた不幸で
踊る俺を人が笑う
次は
こっちから
笑おうと思うの
彼女は言って
そして黙った
彼女は
腐りかけた
地面を見て
何かを知ってる
みたい ...
その角を
ふいに右に曲がると
道はのびていく
たくさんの家
人々が喋っている
知らない人たちの日々日常
町は広がる
車はびゅんびゅん
自転車はすいすい
放射線状に
沸き立つ生活
...
「解放」
病的な罪悪感に縛られる
些細なことに傷つき
自分を責めては悩んでいる
環境的な事もあると思う
思いを神様に向け集中すると
心が解放される
不思議 ...
春が来たら、十年前の僕らの入学式を見に行こう
鳥の声や風の音が音楽そのものだった、あの場所へ
桜の花が舞うなかで、話をしよう
桜を見ることができなかった春の話を君としよう
なんにも ...
明日晴れたらどこへ行こう
雨が降ったらなにをしよう
暑い日も寒い日も、お腹が痛いときも怒鳴られたときも、なんだかんだ言って僕ら生きてきた
悲しみも怒りもない、罵りあいも八つ当たりもない、そんな未 ...
日付順文書リスト
タイトル
投稿者
カテゴリ
Point
日付
二月の空に
Lucy
自由詩
15*
17/2/13 21:02
珠玉の道具
ひだかたけし
自由詩
7
17/2/13 20:06
黄昏
はるな
自由詩
1
17/2/13 19:29
お前
朝焼彩茜色
自由詩
5
17/2/13 15:17
卒寿のかげ(二)
信天翁
自由詩
0
17/2/13 14:34
ぽかぽか陽気
zenyam...
自由詩
2*
17/2/13 10:59
青春の思い
〃
自由詩
0
17/2/13 10:26
夏よ、鮮明に
十一月の失敗...
自由詩
1
17/2/13 8:04
誓い
葉leaf
自由詩
8
17/2/13 5:15
事後
はて
自由詩
1*
17/2/13 3:20
平成29年2月13日(月)
みじんこ
自由詩
2
17/2/13 3:03
断絶
本田憲嵩
自由詩
3
17/2/13 1:14
体内回帰
星丘涙
自由詩
3*
17/2/12 22:54
海へ
坂本瞳子
自由詩
1*
17/2/12 22:34
妥協
朧月
自由詩
5
17/2/12 21:47
境界線
〃
自由詩
2
17/2/12 21:10
満月
レタス
俳句
4
17/2/12 20:58
木曜日恵比寿で
番田
自由詩
1
17/2/12 20:42
はじめての手紙たち
吉岡ペペロ
自由詩
5
17/2/12 20:12
ホームシック
やまうちあつ...
自由詩
4*
17/2/12 17:45
ボトルシップ
本田憲嵩
自由詩
5
17/2/12 17:34
ある夜を超えて
鷲田
自由詩
1
17/2/12 16:40
雪のひとびと
印あかり
自由詩
15+*
17/2/12 15:31
一欠けらのひかり
小林螢太
自由詩
13*
17/2/12 14:36
社会の告白
イオン
自由詩
2*
17/2/12 11:46
こっちから
竜門勇気
自由詩
1
17/2/12 11:43
その角を右に
灰泥軽茶
自由詩
2
17/2/12 11:18
解放
星丘涙
自由詩
1*
17/2/12 9:44
もうすぐ桜に会える
水宮うみ
自由詩
3*
17/2/12 9:22
生きている君へ
〃
自由詩
1*
17/2/12 9:19
1425
1426
1427
1428
1429
1430
1431
1432
1433
1434
1435
1436
1437
1438
1439
1440
1441
1442
1443
1444
1445
1446
1447
1448
1449
1450
1451
1452
1453
1454
1455
1456
1457
1458
1459
1460
1461
1462
1463
1464
1465
加筆訂正:
炎の遊戯
/
ただのみきや
[17/2/12 13:36]
一連目「まざって」を「あいまって」に変えて、行を少し変えました。
炎の遊戯
/
ただのみきや
[17/2/12 13:22]
最終連の中ほどに一行加えました。
生きている君へ
/
水宮うみ
[17/2/12 9:51]
若干直しました
4.07sec.