酔い覚めの夜は
歩道橋に佇み
優しい風に身を{ルビ晒=さら}す

アスファルトの白い{ルビ梯子=はしご}から
仄明るい駅の入口へ
吸い込まれゆく
人々

アルコールが少々体内を
回 ...
あのね

夜のビルヂング 玄関の灯り

ひとつひとつがとても無機質で

なんだか微笑んでしまう


全て温かく 全て懐かしければ

なんと生きづらい

だってそんなにも 世 ...
黒猫の目玉の中に白い顔が写る
赤い唇が漂う
それが写真の中の全てで
僕はソファに寝そべっているのだが
何だかそわそわしてしまう

強い陽光に子供達の日焼けが生える
ビニールの水泳バッグと ...
ガラス窓の向こうで
風が吹いている
木々の梢は風になびき
空を掃いて 葉が{ルビ細々=こまごま}と翻る 
くろく空裂く鳥の群れか
とおい湖の 波間の影かの ごとく

音は聞こえない
あ ...
僕は
スイカのような心を
持ちたい
包丁でぱっと割ったときに
みずみずしい赤い果肉が
ぎっしり詰まっているような
心を持ちたい
夫婦は
お互いに
一つだけ
何か良いところがあれば
それでよし
としなければいけない
気取った言葉はいらない

私の言葉で語れるなら

私の本当を語れるなら

それでいい

私の本当は

私を生かし

私に命を与えている

私を不器用に語る

たどたどし ...
 父ちゃんからは 叱られる
 母ちゃんからは 諭される
兄ちゃんからは 無視される
 弟からは 小馬鹿にされる
  姉さんからは 笑われる
  妹からも からかわれる
いじけた おらは 押 ...
{引用=どうかあなたという揺るぎない現実に対して
絵空事のような恋情を描くわたしを許して下さい
これらの時代錯誤で大げさな言い回しは
詩人気取りの馬鹿な田舎者がそれでも言葉だけ
精一杯めかし込 ...
かつて家が建っていたが
津波で流されてしまった
今はもう何もない宅地に
老人はしばしば訪れる
幼い頃近所の友達と遊んだ記憶
自分の稼ぎで建て替えた時の記憶
妻との過去の暮らしが詰ま ...
 山の麓の小さな村に今年も初夏がやってくる。
 黄昏時の老人が野菜を背中にしょっている。
 雁の群れが西の空に飛んでゆくのを目で追うと、
 彼方の空には一番星が瞬いている。

 憧れの初 ...
枕は夜の舟
ソバ殻
ビーズ
低反発ウレタン
素材は様々

草木が眠る頃
ボクたちの首を乗せて
夢に漕ぎ出す

地球の半分ではいつも
首無し死体が散乱しているが
肉体の重みから
...
遅く目が覚めた日曜日
いつもの朝は光を帯びて
眩しく光る幸せ

君の笑顔が元気をくれる
目を擦りながら動き始める

テレビを見ても
相変わらずつまらない
日曜日を表している

昼 ...
いらない
いらない
言葉なんて
いらない

いらない
いらない
文字なんて
いらない

いらない
いらない
もう「私」なんて

いらない
いらない世界に
行きたい

...
 
 おはようございます

 微笑む表情がチャーミング

 こんなにいい感じで行き交う人

 和む表情

 安心できる

 好きになってしまいそう

 私の表情

 感じ ...
回転木馬

風上

将棋
腸に詰め込まれたその業を吐け
見えぬ角を振り荒ぶり散らせ

吾が其の計略を観よ
吾が其の力を刻め
吾が其の姿に畏怖せよ

其れが業よ
其れが罪よ
これが罰よ

死して尚這い蹲るこ ...
3日目のケーキみたいに
寝ころがってわたしたちは
あまく干からびて

優しさが固まってく
いつかは
いつでも
おんなじ風にしかキスできなくなるんだね
それともぜんぶ
食べてなくな ...
あなたが
幸福を嘯くとき
わたしは微笑むのです

どれだけ濡れても汚れない純白に
欠けながら輝く下弦の月に
あなたは
ことばを尽くして幸福を縫い付ける
咲いて枯れる花々に見向きもせ ...
愛に根ざして

生きている

愛に根ざしているのなら

困難があろうとも

枯れることはないであろう

帰るところは

あなたの愛のふところ

そこで憩い

うるおい
...
巡ったことを待つのではなく
巡ってから気づいた

そうか、そんなに時間が流れたんだねと、
なんとなく
ありきたりな言葉を並べる

僕にはまだ
わからないことが一つだけあって

どう ...
微睡の部屋に
鬱鬱と影が浮かんでいる
審判が
後悔が見え隠れする
蒼い闇に包まれ
夢うつつ
不確かな世界に
震えおののき目を覚ます
思わず
汗が流れ落ちた
制御のない朝の起動
太陽はいつまでも膨らみ
乱雑な鳥の鳴き声に光は拡散していく
二つの皿の擦れる音が
寝ぼけ眼の時間を砕き割り
名のない闘牛を歓声の輪の中に運ぶ

朝はこうして夜 ...
湯島天神の境内に入り
石段で仰いだ空の雲間から
顔を出す
しろい輪郭のお天道様が
遥かな距離を越えて
この頬を温める

あぁ、皿回しの利口なお猿さんが
師匠に手を引かれ
ひょこひょこ ...
Youtubeの画面にいる君は、木槌を手
に、鐘を鳴らす。ネットカフェから出た地上
は、若くして逝った君の父親があの日歌った
スクランブル交差点。

ぎくしゃくしたノイズが都会の鍋から溢れて ...
      裏庭を横ぎった 
         雀かなぁ
 それとも 春の野鳥かなぁ
 
     物寂しい郊外から
     聞こえて 消えた
    救急車のサイレンが

   広 ...
こんな{ルビ襤褸=ぼろ}きれの僕の中に、びい玉がある
億光年の光を宿し
何処までも続く坂道を (発光しながら)
回転して、のぼりゆく  
 



光を梳いた暗がりの川
朝と朝と朝の波音
刃の羽のはじまりと終わり
かけらを悼むかがやきの径


何処へも行けず 此処で眠る
水はさらに遠くなり
暗がりは暗がりのままか ...
○「見守る」
口より
目を使うということだ

○「女性が輝く時代」
美しい言葉には
裏がある

○真面目さも
度が過ぎると
カミソリになる

○仕事は
やればやるほど評価され ...
梅雨になって
雨がすきな
人もきっと
そばにたくさんいるだろうけど

いまは
青い空がすき
心が浮かび流れていきそうな
どこまでもファルセットが続きそうな


目を閉じて ...
日付順文書リスト
タイトル投稿者カテゴリPoint日付
赤い川服部 剛自由詩417/6/10 23:51
灯り短角牛自由詩217/6/10 22:23
basementopus自由詩217/6/10 21:37
ガラス窓の向こう「ま」の字自由詩2*17/6/10 20:52
スイカのような心zenyam...自由詩117/6/10 19:52
一つだけの花自由詩017/6/10 19:35
本当の言葉星丘涙自由詩3*17/6/10 17:09
薪の一束信天翁自由詩117/6/10 15:08
ミューズへの恋文ただのみきや自由詩7*17/6/10 14:40
崩れた土地葉leaf自由詩117/6/10 10:57
初夏に。ヒヤシンス自由詩6*17/6/10 7:01
夜の舟まいこプラズ...自由詩317/6/10 6:50
日曜日の朝夏川ゆう自由詩217/6/10 5:32
あやして/午前二時もっぷ自由詩217/6/10 1:59
表情佐白光自由詩2*17/6/10 0:18
平成29年6月10日(土)みじんこ自由詩017/6/10 0:06
Sophomore diseaseえこ自由詩117/6/9 23:32
3日目のケーキはるな自由詩117/6/9 23:32
くちなし自由詩117/6/9 23:29
一番の愛星丘涙自由詩3*17/6/9 22:58
それでもまたウデラコウ自由詩117/6/9 22:30
最期の夢星丘涙自由詩0*17/6/9 21:36
朝と夜乱太郎自由詩13*17/6/9 20:25
合格祈願服部 剛自由詩317/6/9 19:51
YとHに捧ぐ――二〇一七年・渋谷にて――自由詩117/6/9 18:14
田舎街の風信天翁自由詩217/6/9 17:48
ひかりの玉服部 剛自由詩117/6/9 17:36
水へ ふたたび木立 悟自由詩317/6/9 7:26
独り言集19zenyam...自由詩017/6/9 7:18
タペストリー唐草フウ自由詩9*17/6/9 4:24

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加筆訂正:
ミューズへの恋文/ただのみきや[17/6/10 21:06]
一文字削除しました。
ミューズへの恋文/ただのみきや[17/6/10 20:52]
「されたかのような」を「された」に変えました。
ミューズへの恋文/ただのみきや[17/6/10 18:08]
「静かな」から「秘めやかな」に変えました。
3.3sec.