乾いた滴の跡が幾つも
木板の上につづいている
溝の流れから逃れた子蜘蛛が
葉に残る滴を見つめている


遅れてばかりの日時計に
忘れた夢がよみがえる
水彩の音
水彩の ...
妻は歩道を歩いている
妻はお茶を飲んでいる
妻はポスターを見ている
妻は児童公園で休んでいる

巨大な虫がいる
全長3メーターもあるようなカマドウマだ
ふすま挟んで居間にいる
触角をと ...
明日の朝ウキウキな夏希望者はここにズバッと並んでください 踊りを踊るには
こうするんだよ
といって
知らない男が窓から入ってくる
ひょろ長い腕が床にまで垂れ下がって
体がやけに白くすべっこい
黒い薄衣のようなものを羽織っていて
その下はまったく ...
面倒みいい面倒くささの

掛け合い


こんとんとんと

とことんとんと


精液は爪やすりと同じ


骨になったばかりの薫りには 面倒は居無くなり

冷えた灰からは ...
今日はダメというか
今日もダメというか
実のところ最近は
もうずっとダメダメで
救いようのないバカタレで
分からんちんの
アホンダラで
本当にどうしようもなくって
それでも生きていかな ...
出会い
それは突然

若者の
ありのままを知りたくて
入った店に
たまたまキンタマ
あなたがいただけ

ただそれだけのこと

「後ろから前川、どうぞ」
そう言われたかった・・・ ...
天使

検事

たいやき
My boy
大事な薬をスプーンで入れようとするのに
真一文字に口を結ぶ君は、頑固者だ

My boy
頑固に生きるってことは
自ずと苦労を背負うってことだ

頑固であるってことは
...
弱いのに
強いふりして、生きるから
しんみり…歩く
夜の散歩道

誰もいない公園で
のっぽの電灯に照らされて
ブランコに揺られる
独りの影

大人になった心の中にいる
小さな子供 ...
春みそか初めて電話で聴く姉はデジャヴのような懐かしい声


姉ひとり妹ひとりの生活を東京のなかで思い描く夜


両国の回向院まで手を繋ぐ姉と妹みずいろの初夏


港町夕焼け市場の小母 ...
想像のピントを合わせたい
白鳥のような美しいものへ思慕を寄せて
栗のようなとげとげしい厳しさへの愛情を思って
ぶれたイメージでは生きている甲斐もないから
失われていくものを保存したい
分かれ ...
風邪を引いた時
キコキコと 缶切りの音がして
ぷるんとした 大きな
桃が出て来た

なんて言うお話は
きっと ホームドラマの見過ぎで
実際問題 そんなトキには
味わう余裕も 無 ...
僕は見たんだ

きみは
そんなのはいないって
否定するけれど

横須賀の海に
照らされて
瑠璃色に輝く

ブタを見たんだ

「ジョンウォン!」って呼び掛けたら
ブタは僕の方を ...
子供の遊ぶ声
木々の梢にとまった名の知れぬ小鳥のささやき
どんな辞書でも計れないほんのすこしだけの幸福
一本の木はそんな幸福を見つめてただ沈黙している
鳥の中に鳥がいて、犬の中に犬がいる
そ ...
黄昏に錆びた空
淋しくて泣けてくる
心細くて泣けてくる
あのメロデー
聞こえるたびに
こころ震えて泣けてくる
ひとりですか
ひとは独りですか
上手く誤魔化し生きても
最期は
独りで ...
甘味は旨味であり
糖はいつだって甘く
舌に感知させ
甘味を脳に伝える
多幸感

人は甘味を欲し
人は甘味に執着する
甘味は人を縛るほどに依存させる

欲望は無限で際限がないと安易に ...
羽化したばかりの蝶の様に

危うい躰かかえてさ迷う

まるで思春期の少年のように

ひび割れた心かばいながら

全てに反応し傷つく

満月の夜を待って

花から花へと舞い飛ぶ蝶 ...
アイスクリーム

一本あるだけで

日々の暮らしが変わってくる
 
 
 
 

小鳥たちの早口な囀りに 
花と花とが重なり合って
楽しげに揺れている

陽光はやさしく遮られ
差し出すてのひらに
さやさやと白い気が降りてくる

ときめきを ...
視線の先、ふたつのほくろ
気づきじゃなくて確認だった
並んで歩くリズムが少しずつずれていく
もうたぶん知っているでしょ

黒い地面に丸い染みが広がりはじめて
柔らかい肉に食い込むスーパーの ...
孤独
さみしさ
なみだに濡れ
生まれる詩がある

試練
つらさ
苦悩の果て
生まれる詩がある

歓喜
よろこび
感謝と共に
生まれる詩がある

喪失
かなしみ
暗闇の ...
自分の事を誰かに認められたらうれしいけれど
自分も誰かを認める事ができたらいいなって

そう思っただけ
融点

やく

突き詰めて
突き詰めて
突き詰めて

出した結論は、たった一つの
”私に恋をしたい”
だった、私は、世間一般的には、変態だと言われる位置に属するのだろう

けれども、君が代の歌詞にも謳 ...
どうしてでしょうね
どうしてでしょうね

どうしてでしょうね
短くてちいさな指先が目指したものは
きっとそんなちっぽけなものではなかった筈って知っているのに

気付いた時には、他人の意見 ...
自転車はよけなかったが
携帯電話はよけた
モーツアルトのピアノソナタは
K.(ケッヒェル番号)310と330で
イヤフォンで聞いて居るうちに
幼稚なところにたどり着いた
途中会計事務所が角 ...
今日 ひとりの男が電車に飛び込んで死んだ
理由は誰も知らない
朝のラッシュ時だった 駅は通勤客でごったがえしていた
アナウンスが流れる 
「○○駅にて人身事故のため 電車大幅に遅れています」
...
夕暮れ時になると思いだす
冬の岸辺にウミネコ一羽
死んだ魚をついばんでる



大人しい子供だった
要領の悪い子供だった
保育園のころ いじわるな女の子に
毎日つねられたりしていたの ...
僕たちは
宇宙にうかぶちっちゃいぱいの
トッピングなんだろうか

僕たちは
寄せ木細工で設えられた社会という
調度の構成要素にすぎなくて

いつも忙しくて小さな不満に支配される王国の
...
日付順文書リスト
タイトル投稿者カテゴリPoint日付
双つの色木立 悟自由詩517/6/2 9:26
妻の夫渡辺八畳@祝...自由詩317/6/2 2:55
明朝水城歩短歌117/6/2 2:52
踊りを踊るには春日線香自由詩317/6/2 2:46
面倒の匂いつきのいし.自由詩217/6/2 1:39
だって、だってさ坂本瞳子自由詩1*17/6/2 1:16
後ろから前川花形新次自由詩117/6/2 0:27
平成29年6月2日(金)みじんこ自由詩117/6/2 0:04
一匙の薬服部 剛自由詩117/6/1 23:59
夜のブランコ自由詩217/6/1 23:55
「しずくいろの初夏」 一〇首もっぷ短歌217/6/1 22:49
想像のピント杉原詠二(黒...自由詩3*17/6/1 22:30
色褪せぬ本気をください藤鈴呼自由詩2*17/6/1 21:29
美しいブタ花形新次自由詩217/6/1 20:43
140文字詩(jitensha612)zitens...自由詩117/6/1 19:07
ひとは独りですか星丘涙自由詩4*17/6/1 18:16
ブラックアップル秋也自由詩1*17/6/1 17:48
狂気の蝶々星丘涙自由詩1*17/6/1 15:31
大好物zenyam...自由詩117/6/1 15:12
てのひら祥希いつみ自由詩2*17/6/1 13:38
左側、右頬青の群れ自由詩417/6/1 12:51
淀んだ魂星丘涙自由詩6*17/6/1 10:22
リィ自由詩017/6/1 0:53
平成29年6月1日(木)みじんこ自由詩017/6/1 0:25
私に恋をしたい水菜自由詩217/6/1 0:11
_自由詩117/5/31 23:57
夾竹桃間村長自由詩11*17/5/31 23:42
誰も知らない涙(ルイ)自由詩717/5/31 22:20
ライフ イズ ビューティフル自由詩517/5/31 22:18
alien梅昆布茶自由詩13*17/5/31 22:18

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