僕の子供のころは
「我慢しなさい、我慢しなさい」
とよく言われた
何かあるたんびに親や教師から言われた
今は
「我慢しなさい」
という声を聞かなくなった
我慢させてはいけないような
我 ...
ゆったりと
眺める

枕元に
ひとつ

あたたかな
あなた

いつかの
夢の如くに

★,。・::・°☆。・:*:・°★,。・:*:・°☆。・:*:・°゜
寝損ねて早起きしたと嘘を吐きこっそり啜るエナジードリンク


我こそはコリラックマの描かれた手帖を使う就活男子


人と会うという恐怖に慣れなくて鞄に本を詰めて武装す


詰まってる ...
だいたい秋口になると
イタさ爆発の奴がつぶやき始める
これは毎年恒例とはいえ
非常によくない傾向だ

血縁者でも
まったく興味を示さないおまえに
赤の他人の俺たちが
何か思うわけないだ ...
手が火照って眠れない夜
庭に出ていくと
井戸端で太郎冠者がなにか思い悩む様子
わたしはここでは次郎冠者であるので
その気になって臨むのが定石である

やいやい、太郎冠者
なにやら思い悩む ...
汗ばむ肌が
今もまだ求めている
刺すほどの強い陽射しを

少し肌寒く感じる今日だと言うのに

あきらめの悪さが身に染みる
気怠い午後は相変わらず
小雨さえも降らすことなく

こうし ...
寄り添ってさんにんで帰っていった

家着でふたりを連れ去っていった

傷つけないようについた嘘八百

魂が引き裂かれて塩をぬられた

子供の頃からそんな風に生きてきた

愛しいひと ...
もし俺がアリなら

昆虫学者はきょう

俺をどんなふうに観察しただろう

観察日誌になんと記しただろう

胸の奥に眠る夢が

きょう陳腐になっちまった

ひとりで歩いて頑張って ...
悲しいとかじゃない

惨めとかじゃない

傷つくとかじゃない

水溜まりを見ているだけ

雨に降られているだけ

雑踏で人にぶつかるだけ


タクシーをひろう

行く先を ...
早く起きた午前中
亡き父の畑で収穫したスイカを洗っている。

父と話をするように。
父と顔を合わせるように。

綺麗に晴れた夏の午後
大きなスイカを四つに切って
大きな口でかぶりつく。 ...
きみのきれいな顔に傷つけていい?

どんな強い男も君の前では女々しく泣き崩れてしまう。

春の風は、残酷な夏の日差しにかき消されて

夕闇の黒々とした陶酔と共に

嗚咽を誘う。 ...
生きてるって
何をしてるの?
聖者の行列だ
と思ったらただの灯りだった
そのまま車を走らせる

しばらく開け放しだったからか
光に誘われた蛾がはいりこんでいた
ちらちらと飛んで
また光をもとめた

世界のためにし ...
わたしはよく
遺書をしたためる

これから冬がきて
息凍るころ
体もしゃりしゃり
うごかなくなる
お布団に張り付く日々

いただいてばかりでいきていると
屋根つきぬけて
そらにか ...
今年で二十回目の「遠藤周作忌」
オープニングの黒人霊歌の合唱は
皆を郷愁に誘い、温かな気配に僕は涙ぐむ

某作家のイタズラされた思い出話に、会場は湧く  
喪服の参列者の前に立ち、老師は語る
酸素吸入器をする妻の最期の伝言
(あ・り・が・と・う) 帰る前に僕は
老師の手を握り、子等の頬に涙は光る  
クール宅急便が夏をのせてはしりさってゆくよ

   (運転手はたおやかな秋という名をもち

いつのまに曼珠沙華がスっクとのびたんだろう

   (花は放射線状に巻かれ彼岸という中心 ...
徐行する細道で、フロントガラスの前方から
前の職場の老人ホームで今もボランティアの
おばちゃんの姿は…近づき、五年ぶりの再会に
窓を開ける――あらっ元気?と、カナリアの声  
蝉の腹神に近づく前に死ぬ 茅蜩や空の密度の濃きところ ペンギンの後頭部より太き蝉 言葉たちが水中できらきらひかる。
潜らないと読むことができない。
やっと読むことができても、
小学生のときの頭の中にあった言葉だったりする。
童心に帰れる言葉が、欲しい言葉。
生存のその先まで生きていきたい。孤立して、新しく生きるを作りながら。
周りの人は周りの人の言葉を更新し、わたしもわたしの言葉を更新する。
あなたたちも生きるんでしょう?
周りに流されずに、周 ...
ネット見てると気持ちが壮大になるけど、人の集まりに入ると壮大さが抜けて、そらになる。 監獄で人間を矯正出来るなら
おんなじ手法で
軍隊、学校、工場、家庭
どこでも誰でも俺が
お好みの人間に変えてやるぜ

ところが
そうは問屋が
納入数をちょろまかす、だ

「前科のな ...
佐渡おけさを
ぐーぐるで検索して
アのことばがアーだったらアアンみたいな
もうそうを
浮き輪にくうきいれるみたく
ぬけちゃわないように
たんねんに
くちぶりをそわせて
ふくらませたら
...
眼を伏せて共犯者の名前を心に浮かべながら
水中にもぐる。
割れてしまった男の肖像画
同じ個所で歩き遅れた娘の写真に
結像さそうと試みるけれど
血液状に固まりを始めた無意味な水の
流れに ...
僕に娘のふくよかなバストラインを
貸してください
若い頃僕たちをさんざんに悩ました
バストラインを貸してください
今度は僕が借りたバストラインで
若い男どもを
夜も眠れないぐらいに悩まして ...
廃墟となった街
交差点の真ん中に高さ10メートルのヒマワリがしなだれている
乗り捨てられた車のフロントガラスは割れている
飛散された破片は太陽を反射しながら
時折、吹き付けるビル風に舞って行く ...
故郷の父と母が亡くなってからは
故郷へ帰らなくなったという声を
よく耳にする
待っている人があればこその
故郷なんだろう

自分の家も
待っている人がだれもいなければ
さびしいものだろ ...
日付順文書リスト
タイトル投稿者カテゴリPoint日付
我慢しなさいホカチャン自由詩016/10/5 14:13
「憂夢」藤鈴呼自由詩016/10/5 10:20
武装(解除)水城歩短歌216/10/5 9:01
日記を燃やす花形新次自由詩016/10/5 8:23
狂言春日線香自由詩016/10/5 3:58
未だの夏坂本瞳子自由詩0*16/10/5 2:02
嘘八百吉岡ペペロ自由詩116/10/5 1:28
空車の灯り自由詩116/10/5 1:07
水溜まり自由詩316/10/5 0:44
父の畑梓ゆい自由詩116/10/5 0:20
聖性maitre...自由詩016/10/5 0:18
独り言17リィ自由詩1*16/10/4 23:49
5.Qg3!!自由詩116/10/4 23:42
遺書田中修子自由詩5*16/10/4 23:19
九月二十九日(木)夜服部 剛自由詩016/10/4 22:49
九月二十七日(火)夜自由詩016/10/4 22:45
たおやかな秋白島真自由詩316/10/4 22:42
九月二十七日(火)朝服部 剛自由詩016/10/4 22:39
蝉の腹神に近づく前に死ぬ北大路京介俳句016/10/4 21:01
茅蜩や空の密度の濃きところ俳句016/10/4 21:01
ペンギンの後頭部より太き蝉俳句016/10/4 21:00
欲しい言葉は水の中水宮うみ自由詩016/10/4 20:47
アップデート自由詩1*16/10/4 19:41
そら自由詩0*16/10/4 19:32
諦めるのはまだ早い花形新次自由詩016/10/4 19:04
マゾおけさコトコレ自由詩016/10/4 18:06
共犯者Dai自由詩216/10/4 15:48
バストラインホカチャン自由詩016/10/4 14:38
ヒマワリパーティー5or6自由詩2*16/10/4 11:40
待っている人ホカチャン自由詩016/10/4 7:46

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加筆訂正:
欲しい言葉は水の中/水宮うみ[16/10/4 23:37]
修正しました
3.93sec.