捨てしまったはずの着せ替え人形。
何故だか会いたくなって
押入れと物置の中を探し回る。

埃まみれの一斗缶
蓋を開けてみれば
無くした筈の人形の靴
綺麗なままのワイングラスの横に
ちょ ...
トランプさんが
叫んでいるよ

お前は来るな
あなたはおいで
お前はくずだ
あなたはすばらしい

海の向こうのライオンの
ことばが跳ねる
髪だって跳ねる

いつからこんなに
...
歪みを感じる

いつからだろう
目に見えているわけではないが
なにかが歪んでいるのを感じる

歪んでいるのは
私の心だろうか
それとも世界だろうか

どうしてこんなことになってしま ...
父と食べた大トロの刺身が
真夏のトマトよりも美味かった。

春先の清水港
少し冷たい潮風が
ドライブ休憩中の身体を包んで心地よい。
初めて見る厚く切り分けた大トロの刺身は
一口二口と切り ...




げんなりと頸を片手に引っ提げて
プロパンガス運びもようやく慣れてきたおれは煙草の残りと、調べてもない内臓の数値を気にしてみる
べったりした夏草に顔を埋めてやれば
青臭く初夏がめぐり、ぐじゃぐじゃ ...
遂げられなかった
君の夢は
星になった

その光は
誰かの夢につながっている
はず

そんなことさえも
守ってやれない僕らが

ときどき
泣いている






...
扉は深い石の空間に吸い込まれ
ずっと撒かれていた水も
全て乾いてしまった
上り坂の向こうにあるはずの
交差点
そこを伏し目がちに横切る人の
表情がはっきりと見えた

新しい写真の周りに ...
金曜日に友人と飲んだ
彼と会うのは十年ぶり 私の中学生時代の
彼は同級生だった そして 街は活気づいていた
いつの間にか痩せこけていた彼の姿も改札に立っていた


肌寒い夜 留まらない風
...
たしかにこわいけれど

津波で死ぬために生まれたわけじゃない

津波から逃れるために生まれてきたわけでもない

死ぬために生まれたわけでもないし

死にたくないから生まれてきたわけでも ...
私は梅の花を見ていた
白加賀に思いをのせて
昨年は夫と共に
梅見に来ていたことを
思い出していた

一年たった白加賀は
相も変わらず淡く芳香し
その香りを胸に吸い込みながら
一人ため ...
あたし、自称詩って読んだことないんです
だって、さっぱり分からないし
正直全然面白くないから
ユーチューブで
背広着たおっさんが
人前で朗読してるの見たけど
すごく気持ち悪いから
直ぐに ...
あっ! という声が出ちゃった。この街に初めての雪が降る音もなく。 わたしが投げつけた鋭利な言葉が
あなたを傷つけ
諸刃の剣となって
わたしを切りさく

傷は繊細でむず痒い痛み
痛くも心地よい倦怠が
全身に広がっていく
感情の
空虚な痛み、悲しみ、怒 ...
開け放した玄関はその年の夏そのものだった
わたしはサンダルをつっかけて座り
水羊羹をのせた小皿を手に女をみていた

わたしを産んだ女は真剣な表情で
庭の手入れをいそいそとこなし
と ...
リタイアしてから36回連続完走してきたのに
今回の鹿児島マラソンは
断念した
2週間前の沖縄マラソンの
後遺症がまだ残っていた
唇のヘルペスは治ったが
足の爪の内出血は
爪全体に広がって ...
家というものは
そこに住んでいる人たちの因縁も
住み着いているような気がする
体は正直に反応する
ぐっすり眠れる家と
なんとなく熟睡できない家とがある
がやがやしてくる夫役(ぶやく)に
撮影者の私は彼方を見る
修身の教科書を読む猫がいる
人間に慣れているのか
私の後を付いて来たうえに
道路に座り込んでしまった
「今では道徳の教科書と言う」 ...
午後6時すぎ
喫茶店でコーヒー
あなたからのメール待ち

仕事で忙しい
今日は会えません
電話してもでない
だからメール待ち
都合よくされている

待ち時間がわからないから
少し ...
初めてなんて忘れてしまった。いつの間にか僕は名前とともに生きていた。
こどもだった頃、海を初めて見たときも、初めて山に登ったときも、特になにも感じなかった。
こどもは詩人だ、と言う人もいるけれど、 ...
水の化学者になってみると
ビーカーかフラスコの中の純水で
わずか1CCの水なのに
サハラ砂漠を緑の森に
緑化してしまう夢が見られるよ

どんなヘドロの発生する
腐った川でも
水のビーカ ...
シークヮーサーの爽やかな風味は、青い果実の時特有のもので、オレンジ色に完熟すると、シークヮーサーだって、甘いみかんになるのだって、完熟シークヮーサーをたくさん頂いて

風を聞こう
時を見よう
...
 父は十代後半に大原に入植。昭和二十年前半だったと思われる。
三十三年に私が生まれ、開拓村で生まれたので隣人が拓也と名づけたと聞く。
妹は五年後、自宅で産婆のもと生まれたのを記憶している。
 幼 ...
ペンギン

おむすび

比喩の上手な娘だった

お互いをひとつ、またひとつ 知っていくことは、
ミルクピースの嵌まる所を見つけるようなものよ

頭脳ゲーム 記憶 感覚 時間潰し

端ッこから攻めて ...
嫌なことはすべて後回しにしたい

嫌なことをすべて先に終わらせようとすると
いつまで経っても終わらないことに気がついた

まず嫌ではないことから順に片付けていくことにしたけれど
後に待ち構 ...
高田馬場駅から徒歩10分
父の居たオフィスは今でもそこにある。
建物を眺めて
私は買ったばかりの眼鏡を太陽にかざす。
二つのレンズは太陽の光りをいっぱい集めて
私の全身に降り注いだ。

...
飛びたつ機会を待つ鳥たちは

地球のいのちの最後の足跡

飛びたつ機会を待つ鳥たちの

さらさらとした最後のキス

飛びたつ機会はどこかで今も

温かいものだけ探している


...
目鼻立ちの麗しさではなく
口もとからふと匂い立つ色香でもない
清水の底から沸き上る泉のように円やかな微笑み
それは微笑んで見せようとする思いの仕草が
表情を作り出すよりもどこか深いところの水脈 ...
デパートの地下に積まれた状態で白い光があたるからあげ


おじさんががっつりマウントポジションでつくしが生えてくるのをみてる


まよなかに鍵のかからない子供部屋でできる遊びを知ってい ...
日付順文書リスト
タイトル投稿者カテゴリPoint日付
後を追う梓ゆい自由詩117/3/6 1:30
トランプさんにも春がくるuminek...自由詩3*17/3/6 1:21
歪みゆくこの夜坂本瞳子自由詩1*17/3/6 1:00
うまかもん梓ゆい自由詩017/3/6 0:48
平成29年3月6日(月)みじんこ自由詩017/3/6 0:31
土曜日北井戸 あや...自由詩017/3/5 22:43
はじまりとおわり(3と4)AB(なかほ...自由詩117/3/5 22:39
経路noman自由詩217/3/5 22:27
友人と夜の赤羽で番田 自由詩017/3/5 22:20
旅なのだろう吉岡ペペロ自由詩417/3/5 21:28
白加賀しずる自由詩4*17/3/5 20:40
自称詩人の告白花形新次自由詩117/3/5 18:15
あっ!水宮うみ短歌1*17/3/5 18:01
自傷詩人長崎哲也自由詩5*17/3/5 16:43
糸巻きDFW 自由詩10*17/3/5 16:34
断念zenyam...自由詩017/3/5 15:34
自由詩117/3/5 15:23
撮影間村長自由詩217/3/5 13:59
メールの重力しずる自由詩117/3/5 11:53
命の題名水宮うみ散文(批評...017/3/5 10:34
水の化学者になると万年筆 紙自由詩117/3/5 8:08
完熟したシークヮーサー水菜自由詩317/3/5 7:54
開拓村山人散文(批評...5*17/3/5 4:58
平成29年3月5日(日)みじんこ自由詩117/3/5 3:01
ミルクパズル完成の季節ジウ自由詩117/3/5 0:13
嫌なこと坂本瞳子自由詩1*17/3/4 23:44
生きた証梓ゆい自由詩117/3/4 22:54
飛びたつ鳥たち吉岡ペペロ自由詩517/3/4 22:35
美しいひと/日時計ただのみきや自由詩13*17/3/4 21:52
ゴキブリホイホイみたいなかたちのさわ田マヨネ短歌417/3/4 21:46

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加筆訂正:
赤と青と白のぐるぐる/田中修子[17/3/5 19:03]
だいぶ。
美しいひと/日時計/ただのみきや[17/3/5 11:23]
数か所訂正しました。
4.55sec.